辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 君といた日の続き(新潮文庫)

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    こういうふうにまとまらないと他の展開じゃ収まりが悪いといった感じなので、大まかな予想はできるのだけど、終盤の伏線回収までの流れが見事だった。逐一読者への説明っぽいところがあるけども、全体的にとても読みやすい。

    1人で女の子を家に抱えながら娘と重ねていく部分で少しもやもやしながら読んでしまった。先に女の子の正体がわかっていく展開の方が入り込めたかもしれない。

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    2026年06月18日
  • 十の輪をくぐる

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    ネタバレ

    最初のイライラがあったからこそ、後半の泰介の幼少期⇆定年間近の描写が納得感ありながら読めた。最後の解説が私の気持ちを代弁しすぎてて面白かった。

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    2026年06月16日
  • ダブルマザー

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    箸休め読書に丁度いい長さ、面白さだった。都合のいい展開や、だんだん結末が予測できてしまったところは気になったが最後まで楽しんで読むことができた。星3.5くらいです

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    2026年06月13日
  • ダブルマザー

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    ネタバレ

    警察から娘の鈴が電車に飛び込み自殺したと連絡を受け、葬儀も済ませる。鈴の持っていたカバンから他人の持ち物が出てきて、受け取りに来た母親が鈴の遺影を見て、あれは自分の娘の詩音だと言い張る。死んだのは誰?鈴、詩音、もう一人登場人物がいて養護施設出身のくるみ、彼女が結果的に騙され気の毒…彼女には悲しんでくれる人がいない。校門のすぐ外が一番楽しい、親にとってこの結末は辛いな。

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    2026年06月09日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    「こんなはずじゃなかった」。進路を断たれた高校生、恋人と別れたばかりの青年、ワンオペで初めての育児に励む女性……。市役所に開設された「2020こころの相談室」に持ち込まれたのは、切実な悩みと誰かに気づいてもらいたい想い、そして誰にも知られたくない秘密――。二人のカウンセラーが、あなたなりの答えを見つけられるよう、じっくり話を聞き、推理します。

    就職先に悩む17歳
    婚約者に去られた29歳
    ワンオペに苦しむ38歳
    ホームレス生活に限界を感じる46歳
    生きる気力を失う19歳

    それぞれの悩みを、ふとした事から辿り着いた相談室で吐露する5人。
    2人の心理士が、それをさりげなく解決する。
    と思いきや、実は相談の奥に隠された秘密があって…。
    という進め方。
    最初と最後をうまく繋げたいのだと思うのだけれど、お守りでリレーする意味がやや弱いかな?
    でもコロナ流行時の閉塞感をうまく描き出していて、そうそう!そうだった!と自分のエピソードを思い起こす1冊でした。

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    2026年06月09日
  • 二人目の私が夜歩く

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    昼のはなしと夜のはなしで、感じ方と話の内容が全然違いました。身体がうまく動かせない咲子さんの気持ちと、明らかになっていく事故に向き合う二人が切なかったです。

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    2026年06月06日
  • 二人目の私が夜歩く

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    ネタバレ

    自分の体を使って夜歩いているのは咲子さんだと信じる茜。ほんとに純粋で真面目。咲子を慕う気持ちは本物だったけど咲子にとってはボランティアさんでしかなかったのが(仕方ないけど)悲しい。
    でも咲子の気持ちも分かります。読んでいてサキの方が魅力があって私も好き。
    茜が調べた昼の事実をサキの夜の真実が覆す展開も面白かったです。
    2人消えてしまったけどこの世界じゃないところで再会できたらいいな、なんて思ってしまいました。

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    2026年06月05日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    小学六年生の一年間を、離島留学という制度?を利用して島に来た涼という男の子視点で進むお話。

    島という土地の自然、田舎でしか味わえないのでは?と思うほどの自由な校風や生活が散りばめられていて、虫が苦手だから嫌だけど、羨ましくなる( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン

    ミステリは弱めで、事件だッ!みたいな感じではなく、なんであんなこと言ったんだろ〜って思ってたら、親友が解き明かしてた!みたいな感じが主流、かな?
    割とそこかしこにヒントもあるので、比較的分かるようになってたばい←

    それにしても、実はこの本を手に取った時、何故かめちゃくちゃどす黒い?感じの?話だと思っていた、まじでなんでなんやろ( ´・ω・`)
    青春キラキラな感じでしたฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2026年05月28日
  • 二重らせんのスイッチ

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    冤罪によるストーリーを描いているけれど、意外性は乏しく事件の計画も浅はかだなと思った。双子のどちらも考えが甘くてちょっと無理があると感じる。それでも一貫性はあってハッピーエンドなのは良かった。共感できる部分はないけど楽しめる一冊。

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    2026年05月22日
  • ダブルマザー

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    ストーリー的には予想通りだった。それなりに面白く読めたが、自分の娘が入れ替わっていて気付かないわけはない。
    特に最後は声を聞いても分からなかったというのにハテナ?となりました。

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    2026年05月20日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    帯に書いてあった「10代のあなたへ贈る」っていうのは見なかったことにして、好きな作家さんもいたので購入。
    なるほど確かに主人公たちの思考が若い。けど、もちろん10代じゃなくても楽しめました。中でも織守きょうやさんの作品がイチバン好きだったな。

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    2026年05月16日
  • ダブルマザー

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    ネタバレ

    この物語に登場する二人の母親とその娘たちはそれぞれが自分都合で接するがために親子のすれ違いを生むことになった。他人同士なら相手がどう感じるかと気にすることもあるのだろうけど身内だとわかってくれていると思い込んで都合を知らないうちに押し付けているのかもな、と思った。自分自身それがないとは言い切れない。
    この娘たちももう少し親と向き合えばいいと思ったが思春期はなかなかそれが出来ない時期なんだよねぇ…

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    2026年05月10日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    悩みを抱えた小学生達が島民留学生として訪れる。島の生活の中で、不思議な行動を起こす小学生達の行動の裏のホントの気持ちを推理?するからミステリ小説と題されている。
    子供達の心情や生い立ち、考え方も魅力的でしたが表紙の絵の青色のイラスト、フシギ島の野菜や食べ物の説明文が細かく登場人物より島の様子についつい見入ってしまいました。

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    2026年05月09日
  • 二人目の私が夜歩く

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    ボランティアをする人としてもらっている人には、埋められない穴がある。
    とても理解できる。

    理由は、無償で何かを施してあげる人には満たされている人が多いから。

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    2026年05月08日
  • ダブルマザー

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    好きな作家で既読書には心に残る感動作もあるのだが本作はそれ等と比較すると印象薄く、途中からストーリーがやたらと単調に感じられ、著者らしさの感じられ無い作品だ。
    ポリアモリーについての理解が無いとなかなかついて行けない内容だし、タイトルとは逆に主人公達の父親がむしろ原因になっている気がした。

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    2026年05月01日
  • 卒業タイムリミット

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    やっぱりどういった書き方がされているかが気になって考えながら読んでいた。で、王道というか、保守派というか、そういったふうな書き手の印象を受けたのだけれど、そういった書き方でシンプルに実力をつけていこうとした時期に書いたのかな、とも思いながら読み進めていった。やがて気づいたのは、この書き方は書き手による「エンタメ的親切」なのだということ。

    横に流れていくスピードが速く、ページはどんどん消化されていく。わかりやすい言葉を用いて、簡便な文章で語られるミステリ。どういった人たちが本書を手に取るかというターゲット層がしっかり把握されていて、そこに作家の力が凝集されているふうだった。

    淡々とした筆致でも、クライマックスではぐっと心をつかまれ、ほろほろとさせられるところもあった。描かれているキャラクターたちの、人間としての熱さ、枠いっぱいまで広がった気持ち、そこに読み手の心理が繋がるからなのかもしれない。感動は、文章術の所産でもあるけれど、その文章が意味しているところの中身にもっと注目するべきなのだ。キャラクターたちに、しっかりと「人間」を感じたとき、感動が生まれている。紙の上の文字から「人間」を感じさせるには、言語化力や文章術がもちろん必要なのだけれども、それ以前、言語化の根源にあるまだ言葉を与えられず分節化されていなくて深いところに漂っているようなものをどのくらい心の眼で視認できているかが大切なのかもしれない。そういってふだん、意識化できるかできないかみたいな気持ちを紙の上の文字を読むという客観的な体験を読者にしてもらうことで、読者は「あっ!」と良い意味で不意を突かれ、揺さぶられるのだろう。

    主人公黒川と、荻生田、澪、あやねとの即席でできた4人の仲間たちの謎解き青春は楽しかった。また、黒川を助ける新米教師・伊藤のキャラクターは、最後まで読んでみると、なかなかの微笑ましいタイプの人物で好きになった。

    どこまでリアリティを小説に持ち込むか、という点を僕は考えがちだ。本作はところどころ、フィクション性が強いというか、文字ならではと感じられるセリフ回しがあった。それはそれで、「いっとき、世間や社会から離れていられる読書体験」としての効果のある技巧であるとも考えることができる。わずらわしい日常から離れられる時間は貴重だ。小難しくなく、作品世界に没入することでリフレッシュすることを小説作品を選ぶ意味として上位に置く人には相性が良さそうだと思った。またそのうち、辻堂ゆめさんの作品を手に取ってみよう。

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    2026年04月27日
  • ダブルマザー

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    母と娘のシーンごとに、お互いの思いが吐露されていく。でも、それはお互いが思うような形ではなくどんどん離れていく。
    全てを知ったからこそ、母の愛が届かなかったことが悲しい。

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    2026年04月18日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    糸の人を探して/浅倉秋成
    ダイヤモンド・ダストの約束/日部星花
    彼と彼女の穴/織守きょうや
    運命はかく扉を叩く/辻堂ゆめ

    仄かに甘くて、時に苦く、淡くて可愛い4話。

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    2026年04月18日
  • 東大に名探偵はいない

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    アンソロジーのテーマになってしまうところに《東大ブランド》の強さを感じる。
    帯の“栄光”と“呪縛”を書き切ったという意味で、結城さんの『いちおう東大です』を推したい。
    結構イヤーな気持ちになるし、心理描写が生々しい。
    まあでも沙耶香の気持ち、分からなくもないんだよなあ。
    もちろん同意はしないけど。

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    2026年04月11日
  • ミステリ作家、母になる

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    驚異の執筆スピードの裏側に、3児の母の日常あり。

    私が追いかけている作家さんの中でも、群を抜いて刊行ペースが早い辻堂ゆめさん。その裏側を覗いてみれば、なんと3人のお子さんを育てながらの執筆というから驚愕の一言です!

    「えっ、そのペースで出し続けていて、いつ育児してるの!?」という疑問への答えがここに。

    子育てを経験した人なら「あるある!」と膝を打つ懐かしさがあり、これからの方には「作家業と育児の両立」というリアルな戦記として参考になるはず。

    ■引用
    子育てに限らず、人は簡単に、過去の出来事を忘れていく。エピソードとしては覚えていても、感触や匂い、温度、痛み、音、大きさ、色――そうした感覚はいつの間にか失われ、記憶から抜け落ちている。旅行先の海辺で風に吹かれているとき。展望台から息を呑むような景色を眺めているとき。”今しか感じられないもの"を感じている瞬間というのは、とても贅沢だ。

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    2026年04月07日