辻堂ゆめのレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ/「表面張力」凪良ゆう/「これは運命ではない」城平 京/「どっち?」木元哉多/「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海/「この世界には間違いが七つある」芦沢 央
「表面張力」は不穏な雰囲気のまま終わるので、この先を読んでみたい気になる。『すみれ荘ファミリア』の番外編らしい。「これは運命ではない」は、「虚構推理」の番外編。本編を知らないと設定に戸惑うのではないか。知っていると楽しい。「成人式と…」は、優秀な兄にひがむ弟の構図。著者はこの関係にこだわりがあるように感じられる。「この世界には…」は、ちょっとひねった世界で面白い。 -
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脳腫瘍で余命わずかと思ったら
悪魔と名乗る男が「君の寿命伸ばす代わりに君の大切なものを奪う」と承認した主人公から奪ったのは2年前までの記憶
銀行員として働いている彼女直近2年分の記憶が飛んでいるのでミス連発
それでも必死で思い出そうとするが…頭痛が
悪魔と名乗る男はちょこちょこ自分の前に姿を見せる
けど姿かたちは「普通の人間」にしか思えない
段々と心惹かれてい行く彼女、しまいには悪魔とデートしてしまった
数回デートしたのちに悪魔から想像を超えた答えが返ってきた
紹介文は「涙溢れる、ミステリアス・ラブストリー」なのか?
最後はそうなのかと思いましたけどね面白かった -
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主人公の女子高生・日菜子が熱烈に支持する、いわゆる”推し”の俳優や力士、時に総理大臣の追っかけとなり、なぜかその”推し”の対象となった人物が事件に巻き込まれてしまう、日菜子が持ち前の推理力を駆使して、事件を解決、”推し”とお近づきになるものの、その途端に”覚め”てしまい、それまでの入れ込みようはどこへ? という変貌ぶりをみせてくれます。
日菜子の推理力はなかなかのものではあるのですが、事前に登場する伏線がちょっと小さめ、かつ、いかようにも解釈できてしまうものが含まれており、読み手が事件を推理する楽しみが少ないかな、と感じます。そのせいか、日菜子の推理を聞いてもやや唐突な印象が残るのが気になる -
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ここ一週間、主人公・めぐみは監禁事件や薬品混入事件などの立て続けに襲われている。果たして、犯人は誰なのか?過去の過ちから浮かぶことの顛末とは?
これほど主人公に感情移入できなかったのは、久しぶりというか初めてに近かったです。それほど主人公の悪事が酷すぎでした。本来なら、こういったキャラクターは最初の段階で(不謹慎ですが)殺されても不思議ではないのですが、それを主人公にして、謎を解いていくのは斬新だなと思いました。
なぜ襲われるのか、過去の学生時代に犯した事を交えながら、物語は進行します。過去が過去なら、現在も現在で悠々自適に生活を送っており、それが段々と崩れていく様は読んでいて滑稽でしたが -
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残念ロボットの日常の謎 - 辻堂ゆめ「お騒がせロボット営業部!」 ★★★☆☆
ものすごいコミカルで軽いです。
誰も死なないミステリー=日常の謎なので、気持ちも楽です。
ポイントはパティがダメロボ過ぎる点ですね。営業員も自虐しながら営業をしているさまが面白くて、本を読むだけでニヤニヤしちゃって怪しい人になってしまいました。全然話がかみ合わない人工知能との会話がヤバいです。
競合としてくら寿司でしか活躍していないペッパー君や、行方不明のロボホン君も出てきます。
ロボットができることできないことをよくわかっているなぁと思っていたら、著者は「元ロボット事業部勤務」だそうで、なるほど納得。
この手のも