辻堂ゆめのレビュー一覧

  • Jミステリー2024~FALL~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    「刑事(デカ)の食レポ」誉田 哲也
    「あなたは知る由もありませんが」辻堂 ゆめ
    「Black Beady Eyes 黒きつぶらな君の瞳」矢樹純
    「沼の底、さらに底」川瀬七緒
    「神通力」秋吉理香子
    「いじめの子を殺しに」平山夢明

    「刑事の食レポ」は、姫川玲子シリーズ。といっても、魚住久江が過去に関わった事件の話。
    「あなたは知る由も……」は、だから何? と思ってしまった。
    「黒きつぶらな君の瞳」は、この中では最もミステリらしい話だと思った。
    「沼の底……」は、どっちもどっち。不愉快でしかない。
    「神通力」は、イヤミスではなく温かい結末。
    「いじめの子を……」は、テーマはともかく描写が汚すぎて生理的に受け付けない。

    現代ならではの話は気がめいる。なるべく現実的でない、作り物の、よくできたミステリが読みたい。

    0
    2025年01月09日
  • Jミステリー2024~FALL~

    Posted by ブクログ

    「刑事の食レポ・誉田哲也」
    「あなたは知る由もありませんが・辻堂ゆめ」
    「Black Beady Eyes黒きつぶらな君の瞳・矢樹純」
    「沼の底、さらに底・川瀬七緒」
    「神通力・秋吉理香子」
    「いじめっ子を殺しに・平山夢明」
    全編書き下ろしが嬉しいJミステリーシリーズ第6弾。

    お目当てにしていた、辻堂さん、矢樹さん、川瀬さん、秋吉さん、どれも面白かった。

    短編ならではの切れ味が秀逸だったのは矢樹さんと川瀬さん。
    この二作は完全にやられた感。

    心拍数を上げながら読み進め最後に待ち受けるどんでん返しに驚愕。

    これぞ短編の醍醐味。

    0
    2024年12月21日
  • 僕と彼女の左手

    Posted by ブクログ

    医大生の僕はひょんな事から左手だけでピアノを奏でる彼女と出逢う。

    彼女の左手が紡ぎ出す音楽は、その手がたった一つである事を知っている人ですら、曲中にふと驚かされるほど完全で、複雑で、圧倒的な表現力がある。

    「・・・ピアノは両手で弾くものだっていうのは、単なる思い込みなのかもしれないな、って」
    演奏を聴いた僕は言う。

    片手だからこそ奏でられる音楽がある。

    僕が彼女から勇気をもらったように、読む人が勇気づけられるようなお話だった。

    0
    2024年12月14日
  • 十の輪をくぐる

    Posted by ブクログ

    2つの東京五輪を生きる親子の話。泰介の現状と泰介の母の過去が交錯するんやけど、各時代の価値観の違いにゾッとする。多様な世の中であれ。泰介も大変やったとは思うけど、母の大変さと強かさと強さ!泰介に対する認識もどんどん変わる、この数十年価値観激動やな。

    0
    2024年11月10日
  • 僕と彼女の左手

    Posted by ブクログ

    何となくだけど、映画化したらとても良さそうな内容。
    でも、左手だけでピアノを弾くという演技は中々難しいかな…
    ストーリー自体は割とシンプルで、ミステリーという感じまでは無かったけど、後半にかけて段々謎解き要素が出てきて引き込まれ、一気読みしてしまいました。

    0
    2024年10月04日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    辻堂ゆめさんのと城平京さんのが良かった!
    辻堂さんのは、自分が結構主人公と似た境遇を体験しているので、すごく面白かったというか。
    城平京さんのは、「虚構推理」のアニメが好きだったので、楽しく読めました。

    0
    2024年08月26日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

    Posted by ブクログ

    夢で見たことが実際に起きる明晰夢を見る井瀬は、同じ思いをしている一人の女子高生に出会う。

    結局は詐欺の片棒を担がされていたその相手と心中知ることになった。

    内容や展開は面白いが、読後の気持ちが身も蓋もない感じ。

    0
    2024年07月30日
  • いなくなった私へ

    Posted by ブクログ

    う、うーん。。面白くなくはないけど私には合わないかも。
    ある日起きたら誰も自分を自分だと認識してくれない、そして本来の自分は自殺しているっていう物語の大枠の設定はとてもいいんだけど…日本中の誰もに愛されるシンガーソングライターっていうのはちょっと夢を詰め込みすぎた感じがする。多分、大学内では大人気だった学生バンドのボーカル程度で全然進められる話だったところを無理矢理夢を詰め込んで日本一のシンガーソングライターだったり売れっ子タレントだったりカリスマバンドマンだったりの設定にしちゃったから、SFでただでさえ現実味が薄いのにさらにもっと現実離れしていく感じ。
    最後とかも、いいシーンではあるんだけど、これから戸籍どうするの〜とかいっくんなんで学校どうするの〜どうやって生きていくの〜みたいな現実的な詳細を少しだけでいいから書いてくれたらもうちょっと受け入れられたかな。
    犯人も途中から丸わかりだし、若干?かなり?無理矢理感あるし、ミステリー要素はほぼ皆無。ミステリー要素と現実味を全く求めずSFファンタジーとして楽しむのがオススメ。

    0
    2024年07月08日
  • またもや片想い探偵 追掛日菜子

    Posted by ブクログ

    前作ほどの爆発力には欠けるかもしれませんが、追掛日菜子の「行き過ぎた」情熱を再び味わえただけで満足です。推しのために私生活を捧げ、その執念が図らずも事件を解き明かしていく。その危うくも真っ直ぐな姿に、今回もニヤリとさせられました。ミステリーとしてのキレよりも、彼女の「推し活」という名の狂気を楽しむための、ファンには堪らない一冊です。

    0
    2024年06月25日
  • 僕と彼女の左手

    Posted by ブクログ

    さやこ、グイグイくる子だなあ(=あまり好きになれないかも)と思ったら。

    さやこの演奏聞いてみたい。

    0
    2024年06月05日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    『この世界には間違いが7つある』がとで面白かったです。
    最後のどんでん返し、これは誰でも「あ〜!」ってなります‼︎

    この評価は、この本を自分なりに総合的に見た評価です。

    0
    2024年05月30日
  • 悪女の品格

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めぐみを狙っているのは誰?犯人が気になって一気読みしました。
    小学生の頃の女王様気質のまま大人になってるめぐみもどうかと思うけど、あれだけ酷いいじめを受けてた真木の変わりようにもびっくりです。しかもある事情からめぐみの力になってるし。お人好しというか何なのか。
    それに違和感を感じながらも、ストーリー自体は面白かったです。

    0
    2024年05月21日
  • 昨夜は殺れたかも

    Posted by ブクログ

    光弘と咲奈は仲睦まじい夫婦。ただお互いに抱える秘密から、お互いに殺し合う関係に…。
    お互いの殺害計画がうまく回避されて、最後には…っていう流れ、コメディー見てる感じで面白かった!

    0
    2024年04月29日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    【2024年90冊目】
    帰国子女の心細いフライトの旅、取り壊している下宿から見つかった御札と交錯する人々の思い、運命か作為か二人の男女、浮気と妊娠妻、消えたタイムカプセル、マスターと正しい世界。非日常アンソロジー!

    「物語の力を信じる作家たち」6人による謎をテーマにしたアンソロジー。それぞれの作家さんの個性が出ているような気がして、楽しめるお得な一冊でした。平均年齢もすごく若い気がする。しかし、小説読んでて急にサイゼリヤに来たみたいな気分になったのは初めてでした。斬新〜。

    表紙もセンスがあって良いですね◎

    0
    2024年04月19日
  • 二重らせんのスイッチ

    Posted by ブクログ

    いやぁ~、乳児期の双子はほんっっっとうに大変。寝れない食べれないで、大変だった記憶しかない。
    それはわかりすぎるほど、わかる。
    雅樹が逮捕された時に、なんで双子の存在に両親が言及しないのかずっとわからなかった。その理由も最後には語られるんだけど。
    まあまあ、でも、ハッピーエンドで良かった。

    0
    2024年03月24日
  • あなたのいない記憶

    Posted by ブクログ

    幼馴染の2人の物語という観点ではとても感動的でよかった。
    そこに虚偽記憶ということが絡んでくるのだが、とても話が長くて、遠回りしながらようやく最初の地点に戻ってくる、といった感じがする。
    そもそもそんなに簡単に他人に虚偽記憶を植え付けることができるのかも疑問。
    それなら逆にトラウマとか嫌な記憶を持っている人に、良い記憶を植え付けることもできるだろう。
    あまりに凝りすぎた話だなと正直思った。

    0
    2024年03月13日
  • 二重らせんのスイッチ

    Posted by ブクログ

    双子の兄弟をめぐるミステリ。

    一つの謎が解決したかと思えば、また新しい謎が出てきて...と段々仕掛けが小気味いい。
    綺麗にまとまっていて読みやすいが、人間の醜さ、弱さみたいなところがあまり見えず、いまいち物足りない印象。

    0
    2024年03月08日
  • 十の輪をくぐる

    Posted by ブクログ

    1964年と2020年。それぞれの時代で東京オリンピックを迎えようとしていた華やかさが時代の陽だとしたら、その陰で生きる人の生きづらさと、そこからの解放を描いたのがこの小説だと思います。

    話は二つの時代を並行して描きます。2020年のパートは高校生の娘と認知症の母を持つサラリーマンの泰介が語り手となります。

    この泰介がまあ、好きになれない(笑)。認知症の母親に対する態度も、お義母さんを介護している妻に対する態度も横暴だし、仕事も60手前にして慣れない部署に異動させられたのは同情するけど、そこでの勤務態度も褒められたものじゃない。
    今時の困ったおじさん、そのものというか、こんな語り手で読み進められるのか、と序盤は思いました。

    一方の過去パートは泰介の母・万津子視点で話が進みます。九州の大家族の家から集団就職で東京に出てきて、紡績工場で働いていた万津子。そんな彼女のもとに地元から条件のいいお見合いの話が舞い込み……

    現代パートでは、認知症の母、ぎくしゃくした妻や娘との関係、上手くいかない仕事や職場といった、現代の生きづらさが、
    そして過去パートでは、夫や家制度に縛られた特にこの時代の女性の生きづらさや苦難が焦点として当てられます。

    万津子がつぶやいた「東洋の魔女」という言葉。そして、認知症を患いながらも決して息子に明かそうとしない過去。この謎が母と息子、それぞれの時代の生きづらさがほぐれていくとともに、明らかになっていきます。

    現代パートの泰介の態度と、そして過去パートで万津子が夫や子育てに悩み、そして家族にすらも疎まれていく苦難が、なかなかしんどくて読み進めるペースが上がってこないところも多かったのですが、そこが鮮やかに転換していってからは、そこを耐えて読んだかいがあったな、と思いました。

    泰介の態度や心理の意味も、後半の事実が明らかになってみると全然意味が違って見えてくるし、万津子パートの終盤で、子どもへの愛や希望を抱く描写も、キラキラと輝いているように思えてくる。

    そして二つのパートが交差して迎えるエンディングも美しく、何より母の愛の大きさを強く感じました。

    0
    2024年03月07日
  • 十の輪をくぐる

    Posted by ブクログ

    小説自体が規範的な主張をすることはないのだが、(少なくとも私には)そのまま受け入れることが困難な台詞や考え方が登場している。例えば、男女の在り方や結婚観について、スポーツと部活動の存在意義について。小説内におけるこれらの記載と私が求める理想との差異が明らかになることで、小説が描いているであろう現実と私との距離が明らかになる。私はどうしてもこの差異を縮めるべきだと思ってしまうから、この小説が何か規範的な主張をしているのでないかと読んでしまう。しかし、筆者の真意は明らかでない。筆者はただ、淡々とある女性とその息子の成長過程を記述的に追っていく。特に、過去から現在の日本に温存されている女性蔑視を、肯定も否定もせずそのまま描いている。泰介の内語が放つジェンダーへの固定観念などに対し、万津子の故郷に抱いたものと同じ違和感を抱いた。読者それぞれがこの違和感を抱くことを、筆者は狙ってやっていると思われる。しかし、社会的な圧力を被ることで生じる女性の苦しみを改善すべきとは主張しない。あくまで記述にとどめている。
    一方で、ADHDに関しては、薬物療法や認知社会行動療法などの「治療」によって、当事者が自ら苦しみの根源を断ち切ろうと行動する。また、そのような行動が可能となっている。日本における「女性」の苦しみは社会的構造に根本的な原因があるため、当事者が何とか乗り越えるという仕方でしか解消できないのだが、ADHDは「治療」によって解消が可能となることがあるのである。その対比が描かれているように思われた。だが筆者は、ADHDに関しても治療すべきとはしていない。あくまで脳の癖である。当事者が身を置く環境を変えれば当事者の苦しみは軽減するかもしれず、そのため、ADHDが絶対に治療すべき対象であるとか、当事者に治療を施さなければならないなどとは言わない。
    「べき」は「できる」を含意するというが、万津子という女性のあり方を修正することは万津子にはできないため、「べき」を含んだ物語にはならない。さらに、ADHDは治療「できる」ものの、「べき」まで拡張される性質のあるものでもない。しかし、女性のあり方やいわゆる発達障害を抱えた人に対して、本来はどうあるべきだったのだろうかと思いを巡らせてしまうことはある。本来のあるべき姿、もしくは理想が実現するのはいつなのか、誰によってなのかは分からない。泰介は、少なからず理想に近づいたのかもしれない。しかし、万津子の人生は置き去りにされた。だから、未来に想いを馳せる、つまり萌子という女性を想ったのだろう。

    ADHDの中年男性の内面がこの小説のようなものなのか気になった。

    0
    2024年03月02日
  • ようこそ来世喫茶店へ~永遠の恋とメモリーブレンド~

    Posted by ブクログ

    死んだ人が訪れる喫茶店というファンタジーな設定。かわいい少年ウェイターとイケメンマスター。
    死が絡むとはいえ、かなり軽い雰囲気の物語だけれど、さすが辻堂ゆめさん、いろんな仕掛けがあって、なかなか楽しかった。

    0
    2024年02月22日