辻堂ゆめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここ一週間、主人公・めぐみは監禁事件や薬品混入事件などの立て続けに襲われている。果たして、犯人は誰なのか?過去の過ちから浮かぶことの顛末とは?
これほど主人公に感情移入できなかったのは、久しぶりというか初めてに近かったです。それほど主人公の悪事が酷すぎでした。本来なら、こういったキャラクターは最初の段階で(不謹慎ですが)殺されても不思議ではないのですが、それを主人公にして、謎を解いていくのは斬新だなと思いました。
なぜ襲われるのか、過去の学生時代に犯した事を交えながら、物語は進行します。過去が過去なら、現在も現在で悠々自適に生活を送っており、それが段々と崩れていく様は読んでいて滑稽でしたが、ちょっと生温いかなと個人的には思ってしまいました。それぐらい主人公たちの行動が読んでいてムカムカした気持ちにさせられました。
主人公の周りみんな怪しいなと思いながら、誰が犯人なんだろうと好奇心をかき立てながら、読んでいました。
凄い衝撃を受けたとまではいきませんが、意外な展開に驚きでした。
一つの視点だけでなく、違った視点から見る事で今まで知らなかった事が浮き彫りになります。他人からどう思われているのか、自分の気付かないところで、もしかしたら危害を加えているかもしれません。
そうならないよう、日々気をつけないといけないなと感じてしまいました。 -
Posted by ブクログ
残念ロボットの日常の謎 - 辻堂ゆめ「お騒がせロボット営業部!」 ★★★☆☆
ものすごいコミカルで軽いです。
誰も死なないミステリー=日常の謎なので、気持ちも楽です。
ポイントはパティがダメロボ過ぎる点ですね。営業員も自虐しながら営業をしているさまが面白くて、本を読むだけでニヤニヤしちゃって怪しい人になってしまいました。全然話がかみ合わない人工知能との会話がヤバいです。
競合としてくら寿司でしか活躍していないペッパー君や、行方不明のロボホン君も出てきます。
ロボットができることできないことをよくわかっているなぁと思っていたら、著者は「元ロボット事業部勤務」だそうで、なるほど納得。
この手のものにいい星はつけないので、3点の時点で満点です。 -
Posted by ブクログ
『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家のデビュー第2作!
「体操にすべてを賭ける青春もの」のように最初は思えるのに、冒頭のシーンに少し違和感が。
その違和感が、ミステリーなんだと想像しつつ、読み始める。
するとさわやかな青春もの、スポーツもののほうに、少しずつ陰の部分が姿を現してくる。
しかし、さわやかな青春ものの路線は淡々と続いていく。
時々、思い出したように差し込まれる冒頭シーンの続きが、私をミスリードしていく。
次々と起こる事件、それは、誰かの秘めた悪意を感じさせる。
しかし、さわやかな青春ものの路線は淡々と続いていく。
そして、徐々に明かされていく真実。
最終章での、大どんでん返しともいえる展開。
この結末は予想していないかった。
そして、真に悪意をもって行動していたものは誰もいなかったという悲しさ。
救いが見えるラストではあるが、失ったものはもう戻ることはない。
しかし、この作者のトーン、少し好きになりそう。