谷瑞恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ第3弾、第4弾を続けて読みました。
お気に入りのシリーズですが、この第4弾で完結です。
シリーズ第1弾を読んだのは、2017年10月のこと。
5年前も前になりますね。
仁科明里の職業は美容師。
失恋を経験した彼女が引っ越した先は、シャッター通りと化した商店街。
その中で、今は店を閉めてしまっている「ヘアーサロン油井」。
通りを挟んだお向かいには「おもいでの時 修理します」という看板をだす時計屋さん。
その店の店主である秀司もまた、辛い過去を持つ。
「おもいでの時 修理します」
魅せにはその看板に魅せられた人たちがやって来る。
そして、様々な依頼、難題を持ちかける。
連作短編集であ -
Posted by ブクログ
ああ、なるほどこれはレーベル所属の各作家のショウケースなのだなと小粒にまとまった猫アンソロジー。
猫かわいい〜〜な無邪気なノリではほぼなく、生まれ変わりや人生の悲喜こもごもに猫が寄り添うなんともビターな展開多目。
タイトルと装丁からもふもふ癒し系な本をイメージした人はがっくりするんじゃないでしょうか。
ひいき目を差し引いても一穂さんの神様はそない優しないが関西弁とおっさんのインパクト、どんでん返しの落ちの強烈さも含めて最高に面白くて読み応えがありました。
スモールワールズが刊行されてからあらためて振り返ると、ミステリータッチの話運び、人間の辿る運命のやるせなさ、どうにもならなさ、都合の良い救