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今回は、家族についてのお話でした。複雑な事情を自身の家庭に持つ明里は、今回も他人の過去のために頑張ります。奮闘する明里を秀司が見守っていたり心配したりする距離感が絶妙ですね。今回も色々な人の想いと二人(太一くんも入れて三人も好きです)の掛け合いで心が暖かくなりました。次のお話も待ち遠しいです!
Posted by ブクログ 2021年03月08日
シリーズ3作目。
1〜2作目も、読み終わった時に優しい気持ちになれました。今回は前作より切ない気持ちが強かったと思います。
ちょっとした誤解や、遠慮や、躊躇いによってすれ違ってしまった過去。過去は変えられないけど、自分の気持ち次第で未来は変えられる。過去の苦しみや後悔を乗り越えた人や、大切に抱えて生...続きを読むきることを決めた人たちに、切ないけれど、やっぱり優しい気持ちになりました。
Posted by ブクログ 2018年10月12日
明里さんと修二さんの関係が静かに進むのが感じられる短編集で、ひとつひとつのお話には悲しい思いやわびしい思いがあったりしましたが、全体としては幸せ感が流れていて素敵でした。
Posted by ブクログ 2017年07月31日
【あらすじ】
穏やかに交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関...続きを読む係に少しだけ不安を感じて……。切なく温かく、心を癒やす連作短編集、シリーズ第3弾。
【感想】
Posted by ブクログ 2017年01月06日
シリーズ3巻目。今号は、いままでよりも気持ちにクローズアップされてた気がします。育った環境、考え方…今後の人生を共にしたいと思う相手が出来た時、多くの人がその違いに悩むでしょう。等身大の悩み。いろいろ思い直し、感謝するきっかけになりました。
Posted by ブクログ 2015年11月30日
読み終わりました!
どのお話も切ない・・・
だけど最後はあたたかい気持ちにさせてくれる物語。。
【逆回りの時間】というお話が
過去からメールが届くという表現が
まるで『orange-オレンジ-』のようです!
最初は明里ちゃんと秀司さん
どうなることかとヒヤヒヤしましたが
後半になるにつれ、...続きを読む郁美さんのことがだんだんと分かってきて
過去をやり直せたらいいのに・・・という気持ちに共感し・・・
あとから誤解だったって気づいてしまうくだりが
とにかく切なかった。:゚(。ノω\。)゚・。
でも、過去をやり直したいという切実に願う気持ちが
秀司さんの推理によって優しく紐解かれていく。。
最後のあの展開は、読んでいる私もびっくりしました!
その後が気になりました。。(他のストーリーも!)
どのお話も過去と誤解が関わっていますね。。
言葉一つ一つが胸に突き刺さるような
響くような感じがしました・・・
私も行ってみたいなぁ。。
・・・・・次の巻も気になります!
明里ちゃんと秀司さん、少しずつ進展してますね////
これからどうなっていくのでしょうか(〃^^〃)
こちらも気になりますっ!
Posted by ブクログ 2021年07月10日
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今、しなければならないことが、自分にもあるはずだ。秀司に、伝えなければならないことが。
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シリーズ第3段。秀司の時計店で、骨董店の娘が働き始め、秀司との関係に少しだけ不安を感じる明里。
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ライバルである郁実、嫌な奴だなぁと思ったけど何故そうなったかが丁寧に描かれててただの嫌な奴止まりじゃない...続きを読む所が素敵な作品だなと思った。シリーズの中でかなり深く"家族"について書かれてて読み応えがあった。
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Posted by ブクログ 2020年11月08日
郁実は、最初イヤな女だなーと思ってたけど、なんつーか可哀想な人だった。
そして、明里のお父さん登場。
他の家族の問題を目の当たりにして、自分も家族について考える明里。
秀司との未来も考える?
Posted by ブクログ 2020年10月08日
前作を読んでから3年半も経っていた。すっかり細かい部分は忘れていたけれど、商店街、神社、秀司と明里ふたりの住まい、時計店の店内。想像の中でできあがる画はその時と変わらないと思う。すごく好きな雰囲気。そして、時計を取り巻く思い出は良くないことが多いけれど、ふたりの空気はなんだか苦しさを和らげてくれて、...続きを読む思い出(その時の思いはそのままでも)は変わらなくても、自分の心のありようが変わって、未来が変わっていくことを予感させてくれる。悪い考えから目を背けすぎないように・・・というメッセージのようにも感じる。私は家族ネタは苦しいと思うことがある。本作もそうだった。でも、読み終えると不思議と晴れやか。この心の軽さをもって、すこし重いことにも踏み込めていければ。いまならそんな一歩を踏み出せるかもと思っています。
こんな人におすすめ
爽やかな恋愛物を読みたい。
ときどき思い出す、胸がチクチクするような思い出がある。
いつか、このレビューを見返すときが来たら、抽象的で私、何考えてたか全然わからないと思いそうなので、もう少し。家族の問題から目を背けず、自分なりに問題解決のためのコミュニケーションをとろう、と決意した。少なくとも読み終えてほやほやのいまは。気になっていることを抱えながら数カ月、数年普通に過ごしてしまう私なので、行動に移せたら。そして、想像で勝手にネガティブになるのはやめよう。ちゃんと相談に乗ってくれる人がいる。などなど、考えていました。
Posted by ブクログ 2020年09月15日
シリーズ3作目。
久しぶりに会った同級生の哀しい生き方。離れ離れ、そしてうまく分かり合えない親子関係。秀司と明里の関係も関連してきて。
過去は変えられないけど、思い出の感じ方は変えられる。思い出を修復して前向きに未来へと向かう。そんな登場人物の姿が描かれています。
修復出来ない関係もあったけど。今回...続きを読むも切なくも温かな作品でした。
Posted by ブクログ 2018年10月28日
祖父の時計店を引き継ぎ、時計の修理専門にお店を行う秀司、昔、祖母が経営していた美容院の2階に住む明里、二人は、心惹かれあい、付き合うようになる。
そしてまた、新たな時にまつわる出来事が2人を巻き込んでいく。
商店街の骨董品店の娘、郁美が、忙しい時期だけだが、秀司の店をてつだうことになる。
しかし...続きを読む、明里は太一からの話もあり、気になる・・・
2人の行方は。
物語は、4編からなる
星を探す人
コスモス畑とからくり人形
逆回りの時間
さよならカッコウの家
Posted by ブクログ 2017年03月31日
恋をすると誰もが臆病になる。
まして以前の恋が上手くいかずに終わってしまっていたら余計に慎重になるだろう。
嫌われたくない、もう二度と失敗はしたくない。
好きな気持ちが強ければ強いほど、人は臆病になっていく。
真実とはいったい何なのだろう?
知っていることだけがすべてだと思い込んで悩んだり苦しんだり...続きを読む。
本当は知らないだけで真実は他にあるというのに、目の前に見えている事実だけが真実だと思ってしまう。
リアルな生活の中にもそんなことは多いのかもしれない。
明里にどこか棘のあるような態度を取る郁実も心の中に癒えぬ傷を抱えている。
明里自身も、前に進んでいく勇気をいまひとつ持てずにいる。
揺れ動く気持ちは、きっと好きな人のひと言ですっと落ち着くべきところに居場所を見つけるのだろう。
心の痛みを知っている秀司だからこそ、明里に対する態度もいつも優しく迷いがない。
二度と後悔はしたくない。
その思いは秀司にもあるのだから…。
不思議な謎の向こう側にあるのはいつも温かな人の思いだ。
このシリーズの魅力はそんなところにあるのだと思う。
Posted by ブクログ 2017年01月06日
なかなか物語の展開に馴染めなかったけれど
3巻目にしてようやく
人物の動向が気になって感情移入できるようになってきたかな。
今回は
解説にもあったように家族絡みの
悲しいけれどほっこりする場面がいっぱい。細かいところまでしっかり読まないとひとつひとつの話の良さが伝わらないような気がして
だから余計...続きを読むに世界観にどっぷりと浸かれたのかも。
いつ何時も
変わらない優しさで包んでくれる時計屋さん。4巻目で新しい展開があるのかな。
Posted by ブクログ 2016年12月20日
2016/12/20
秀ちゃんかっこいいな!
今まであんまり思ったことなかったけど今回は大声で言いたい。
秀ちゃんかっこいいな!!!
「ものわかり、よくないよ」が素敵。
Posted by ブクログ 2016年11月24日
恋のライバルのことも解決してあげるとか優しいなぁ。
少しずつ向き合っていく朱理たちに私も頑張ろううと思える。向き合って上手くいってもいかなくても向き合ったことに意味があると思う。不安だし怖いけど少なくともできる限りのことをすることで後悔は残らない。何もしないとチクチク残り続けるから。やれるだけのこと...続きを読むやって分かり合えなかったらその人とはご縁がなかったってことなんだろうな。
太一って何者なんだろうなぁ笑
派手な刺繍が入ってるってスタジャンというよりスカジャンな気がしたんだけど…どうなんでしょう?
ユリスナルダン プラネタリウムコペルニクス 天文腕時計
ボーラーハット 山高帽、ダービーハット、たまにhydeが被ってるやつだ
アントン・シュナイダー 老舗鳩時計メーカー
ニッカーボッカー 膝下で裾括られた半ズボン。ゴルフとか土木作業員とか。
サーモントラウト もとはニジマス。海面養殖用に作り出された洋食品種。サケとマスは同じサケ科
Posted by ブクログ 2016年02月16日
今回は過去をやり直したいひとたちが出てくるものの、過去はなくならないという苦さの残る短編が入っています。二人の関係も進もうとしますが、このままでもいいじゃないという思いに阻まれてなかなか難しく。ちょっとずつ進展する二人にもどかしさを感じ、はやく続きが読みたいです。
Posted by ブクログ 2015年11月23日
シリーズ第3作、四編の連作。
修理とは完全にもとどおりになることではない。
しかし、その傷や汚れも含めて大切にしていけるのならば、壊れてしまったものも愛おしいはずだ。
本作はその傷や汚れをあえて残すことで、「思い出のとき」をかけがえのないものにしている。
『星をさがす人』
時計職人の秀司が高校の同...続きを読む窓会で出会った同級生の川添は悪い噂の絶えない人物だった。
会社の金に手をつけてクビになったらしい、喧嘩や万引きで警察にお世話になったらしい、いきなり人に殴りかかったらしい......
そんな曰く付きの人物がなんで今更同窓会にやってきたのだ?
周囲はひそひそと囁き合い、彼に近づこうとはしない。
そんな川添は、ある人物を探していた。
優等生と落ちこぼれの接点は何なのだろう。
彼らは友達だったのだ。
レッテル貼りをされると、人はそうなっていく。
本当はそうじゃないとどこかで思っていても、光から目を背け始めてしまう。
自分ばかりが不幸だと。
サルトルが聞いたらそうではないと説明してくれるだろう!
自分が望む奇跡、思い通りになる都合の良い未来は来ない。
見つけられるのは、過去の過ちとそれをやり直すためのきっかけだけ。
『さようならカッコウの家』
近所の内科に鳩時計がある。
鳩が出てくるのが楽しみで、じっと見ながらちょうどの時刻を待っている。
実はあれはカッコウだというのは知っていたが、ぶら下がっている細長い松ぼっくりみたいなものが重要なパーツだとは知らなかった。
今では電波ソーラーの鳩時計もあるのかもしれないが......。
カッコウというと托卵のイメージが強い。
カッコウのせいで親鳥の本当の子供たちはみんな卵のうちに死んでしまう。
ひどい鳥!
でも、それって思い込みじゃない?
西洋では春を告げる幸福の鳥、そして、カッコウだって生存競争に残るために選んだ道であって、ある種が絶滅するまでむやみに子供を産んだりはしない。
場合によっては共存もするらしい。
一方的な見方のままだと、その背後にある多くのものを見失う。
大切なことは何か?
周りを見渡して、人の言葉に耳を傾ける余裕を持ちたい。
Posted by ブクログ 2015年09月04日
シリーズ第3弾。
時を題材に明里と秀司の元に訪れる全4編の短編集。
どれも、心温まる傑作ばかり。
人間として成長していく明里を見ているのも楽しい1冊。
Posted by ブクログ 2021年01月18日
幼い頃の思い出って、セピアの中に包まれていますね。
誰かと手をつないで歩いたことは覚えていても、背が小さいからなのか、見上げた先にある人の顔がおぼろげだったりする。
そんな、境遇にある人たちの、“父”に関するお話と、青春の思い出、恋愛。
私、骨董屋の娘苦手だな~なんて思っていたのですが、そんな思い出...続きを読むがあったんですね。
「いっそ、時が戻ればいいのに」
そんな思いが、“思い出の時の修理”に、繋がるわけですが、ついに、逆回しの時計を欲する人が出てきた!
しかし、起きた事を変えることはできない、それをどういう出来事としてとらえるか、そんな心の持ち方も重要だし、過去に言えなかった言葉を今、言う事だってできる…
そんな人と人のつながり方を、繰り返し、優しく説いてくれるお話でした。
早く次が読みたいなあ…
Posted by ブクログ 2018年06月09日
なぜだか、今回はあまり集中して読めなかったなー
でもいつもハッピーエンドだし、安心して読める。ここに出てくる人たちはみんないい人で、みんな幸せになってほしいなと思える人ばかり。
「コスモス畑とからくり人形」が好き。
Posted by ブクログ 2017年11月08日
全巻読破にむけて再読中。
だんだん、偶然が偶然ぽくなくなってきて、ちょっと違和感がある。綺麗な面がたくさん描かれているなという印象。
2017/11/8
Posted by ブクログ 2017年07月13日
今出てるのは、ここまで?
もっと読みたい。
郁実の存在にはもやもやしたけど、明里と秀司が少しずつ成長し、2人の仲が少しずつ縮まっていくのが微笑ましい。
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穏やかに交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞め...続きを読むて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて……。切なく温かく、心を癒す連作短編集、シリーズ第3弾。
Posted by ブクログ 2016年11月20日
前作はもっとファンタジーで明里ちゃんの妄想も激しかった気がするけど(よく覚えてないけど)、今作は大分現実的。
恋人との向き合い方、実の父親との向き合い方、一歩一歩前に進んでいってる。
Posted by ブクログ 2016年03月21日
色々な人の思い出を修理してきたが、とうとう主人公明里と死んだと思っていた元父親との思い出の修理をしてしまう。それまでは、辛い、寂しい思い出が、心の持ちようによって甘いものに変わっていく。確かにそう思う。
Posted by ブクログ 2016年02月13日
2016.02.12
3からよみはじめてしまった。。なんかファンタジックでノスタルジックな感じ。読みやすかったし、郁美さんが現れてからの2人の関係や心情が気になってスルスルと読めた。
Posted by ブクログ 2015年11月22日
時は戻せない。進むしかない。でも、だから、前を向ける。
第一巻で結構関係が進んでしまった感じがあるので、もだもだしている印象。でも、自分の家族に足りないものというか、不安を感じている明里が、秀司との関係に踏み込む勇気が出ないのもわかる。しかし、第一巻では、秀司がもっと押せ押せだったような。
「思...続きを読むい出の時 修理します」のプレートがかかった店があったら、入ってしまいそう。過去は変えられないけど、過去の解釈を変えることはできる。それが修理で、この作品のミステリ要素。今回は明里の実父など、現在進行形の問題も出てきて、時は切り離せるものではなく、過去から現在そして未来へとつながっているものだと感じた。思い出のときを修理することで、未来へと踏み出せる。
Posted by ブクログ 2015年10月26日
ゆっくりとのんびりと、歩調を合わせて
付き合い続ける2人。
見た目で損をしている人はいますが
決めつける人もどうかと思います。
そんな1話目、ほぼ八つ当たりな2話目3話目。
女性にもいらっとくるものがありますが
就職していた先の会社もいらっとします。
大した事がないと言われると、じゃあ乗った方が?...続きを読む と
聞きたくなります。
家族の事が話せない彼女。
踏み込まずに待っていた彼。
やはり大事な事は言葉にしないと、気付かれません。
また少しだけ、前に進んだ気がします。