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今回は、家族についてのお話でした。複雑な事情を自身の家庭に持つ明里は、今回も他人の過去のために頑張ります。奮闘する明里を秀司が見守っていたり心配したりする距離感が絶妙ですね。今回も色々な人の想いと二人(太一くんも入れて三人も好きです)の掛け合いで心が暖かくなりました。次のお話も待ち遠しいです!
Posted by ブクログ 2017年07月31日
【あらすじ】
穏やかに交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関...続きを読む係に少しだけ不安を感じて……。切なく温かく、心を癒やす連作短編集、シリーズ第3弾。
【感想】
Posted by ブクログ 2015年11月30日
読み終わりました!
どのお話も切ない・・・
だけど最後はあたたかい気持ちにさせてくれる物語。。
【逆回りの時間】というお話が
過去からメールが届くという表現が
まるで『orange-オレンジ-』のようです!
最初は明里ちゃんと秀司さん
どうなることかとヒヤヒヤしましたが
後半になるにつれ、...続きを読む郁美さんのことがだんだんと分かってきて
過去をやり直せたらいいのに・・・という気持ちに共感し・・・
あとから誤解だったって気づいてしまうくだりが
とにかく切なかった。:゚(。ノω\。)゚・。
でも、過去をやり直したいという切実に願う気持ちが
秀司さんの推理によって優しく紐解かれていく。。
最後のあの展開は、読んでいる私もびっくりしました!
その後が気になりました。。(他のストーリーも!)
どのお話も過去と誤解が関わっていますね。。
言葉一つ一つが胸に突き刺さるような
響くような感じがしました・・・
私も行ってみたいなぁ。。
・・・・・次の巻も気になります!
明里ちゃんと秀司さん、少しずつ進展してますね////
これからどうなっていくのでしょうか(〃^^〃)
こちらも気になりますっ!
Posted by ブクログ 2020年11月08日
郁実は、最初イヤな女だなーと思ってたけど、なんつーか可哀想な人だった。
そして、明里のお父さん登場。
他の家族の問題を目の当たりにして、自分も家族について考える明里。
秀司との未来も考える?
Posted by ブクログ 2020年10月08日
前作を読んでから3年半も経っていた。すっかり細かい部分は忘れていたけれど、商店街、神社、秀司と明里ふたりの住まい、時計店の店内。想像の中でできあがる画はその時と変わらないと思う。すごく好きな雰囲気。そして、時計を取り巻く思い出は良くないことが多いけれど、ふたりの空気はなんだか苦しさを和らげてくれて、...続きを読む思い出(その時の思いはそのままでも)は変わらなくても、自分の心のありようが変わって、未来が変わっていくことを予感させてくれる。悪い考えから目を背けすぎないように・・・というメッセージのようにも感じる。私は家族ネタは苦しいと思うことがある。本作もそうだった。でも、読み終えると不思議と晴れやか。この心の軽さをもって、すこし重いことにも踏み込めていければ。いまならそんな一歩を踏み出せるかもと思っています。
こんな人におすすめ
爽やかな恋愛物を読みたい。
ときどき思い出す、胸がチクチクするような思い出がある。
いつか、このレビューを見返すときが来たら、抽象的で私、何考えてたか全然わからないと思いそうなので、もう少し。家族の問題から目を背けず、自分なりに問題解決のためのコミュニケーションをとろう、と決意した。少なくとも読み終えてほやほやのいまは。気になっていることを抱えながら数カ月、数年普通に過ごしてしまう私なので、行動に移せたら。そして、想像で勝手にネガティブになるのはやめよう。ちゃんと相談に乗ってくれる人がいる。などなど、考えていました。
Posted by ブクログ 2020年09月15日
シリーズ3作目。
久しぶりに会った同級生の哀しい生き方。離れ離れ、そしてうまく分かり合えない親子関係。秀司と明里の関係も関連してきて。
過去は変えられないけど、思い出の感じ方は変えられる。思い出を修復して前向きに未来へと向かう。そんな登場人物の姿が描かれています。
修復出来ない関係もあったけど。今回...続きを読むも切なくも温かな作品でした。
Posted by ブクログ 2016年12月20日
2016/12/20
秀ちゃんかっこいいな!
今まであんまり思ったことなかったけど今回は大声で言いたい。
秀ちゃんかっこいいな!!!
「ものわかり、よくないよ」が素敵。
Posted by ブクログ 2021年01月18日
幼い頃の思い出って、セピアの中に包まれていますね。
誰かと手をつないで歩いたことは覚えていても、背が小さいからなのか、見上げた先にある人の顔がおぼろげだったりする。
そんな、境遇にある人たちの、“父”に関するお話と、青春の思い出、恋愛。
私、骨董屋の娘苦手だな~なんて思っていたのですが、そんな思い出...続きを読むがあったんですね。
「いっそ、時が戻ればいいのに」
そんな思いが、“思い出の時の修理”に、繋がるわけですが、ついに、逆回しの時計を欲する人が出てきた!
しかし、起きた事を変えることはできない、それをどういう出来事としてとらえるか、そんな心の持ち方も重要だし、過去に言えなかった言葉を今、言う事だってできる…
そんな人と人のつながり方を、繰り返し、優しく説いてくれるお話でした。
早く次が読みたいなあ…