あらすじ
名画を模した庭園にこめられた謎――話題の美術ミステリー!! 図像術の絵を求めて、離島に住むブリューゲルのコレクターを訪ねた千景。絵の持ち主・波田野は、邸の庭園でブリューゲルの絵を再現しようとしているらしい。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追うが、透磨はそれが千景の父・伸郎の設計だと気づく。父の見えない悪意に苦しむ千景は、さらに波田野の息子が起こした事件に巻き込まれてゆき…。
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じれじれがまたたまらない
千景と透磨の関係がとにかく良いしエモい。いつも千景の心を守ろうとしてくれるのきゅんとするし、じれじれ恋愛たまらない。
そして毎回美味しそうなお菓子が出てくるので甘いものが食べたくなる(笑)
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■名画を模した庭園にこめられた謎――
図像術の絵を求めて離島に住むブリューゲルのコレクターを訪ねた千景。波田野は邸の庭園でブリューゲルの絵を再現し、そこに図像術を込めようとしていた。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追うが、透磨はそれが千景の父・伸郎の設計だと気づく。父の見えない悪意に苦しむ千景は、さらに波田野の息子が起こした事件に巻き込まれてゆき…。
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今回は離島でブリューゲルの庭!この庭を設計したのは?そこでつながるか・・
確かにバベルの塔をはじめ、ブリューゲルの絵に図像術が入っていても驚かないかも。
結局は、”囚われていた”んだな。
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誰もイカロスにならなくて良かった。伸之が千影をイカロスに見たてていて、より伸之アンチになった。特定の人間にしか効かない図像術が出てくるとは思ってなくて最後真澄がいきなり出てきて驚いた。親を許せるようになったわけじゃないけど、務と千影が成長できたのを感じて良かったなと思った。
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異人館画廊、3冊目。
千景のことを誰よりも理解し、だからこそ他の人と変わらず接することができる透磨。
逆に、全く理解しないからこそ、他の人と同じように接して平凡な幸せを与えてくれる、かもしれない京一。
どちらと一緒にいるのが幸せなのかと考えると、確かに難しい選択だ。
誘拐事件の真相はわからないけど、父親の影は多少見えてきた。
なんとなく横浜かと思ってたけど、この巻ではっきりと神戸だと……。
関西が舞台のラノベって、なんで登場人物がみんな標準語なの?
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透磨と千景の関係にも少しずつ変化が出てきたのかな…。
お互いに複雑な気持ちのままではあるけれど。
美術には疎いので何とも言えませんが、謎解きと二人の関係性を追うだけでも面白い
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今回はミステリー色強めでした。
ブリューゲルの図像術の絵、特定の人間に効果ってそんな範囲とかまで設定出来ちゃうのか??
そう言うモノがリアルにあるのかな??
あるならお目にかかってみたい。
二人の関係もちょこっと進んだ…と思うがどうだろう。
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千景と透麿の心の距離がぐっと近づいた気がする。素直に言葉にはしないけど、お互いに相手を気にかけているのがわかり微笑ましい。透麿と京一も何だかんだで相手の良いところは認めているのが面白い。今後も楽しみです。
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このふたりはほんとくっつきそうでなかなかくっつかない…でもそれが良いし前よりはお互いちょっとずつ近づいてる気がしてとてもきゅんとする…透磨くんほんとすきです…あと瑠衣さんみたいな女性に憧れる!
名前は聞いたことあるけど知らない画家ばかりなので今回もブリューゲルの絵が気になったし、いろいろ図像学についても調べたくなった!
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内容(「BOOK」データベースより)
図像術の絵を求めて、離島に住むブリューゲルのコレクターを訪ねた千景。絵の持ち主・波田野は、邸の庭園でブリューゲルの絵を再現しようとしているらしい。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追うが、透磨はそれが千景の父・伸郎の設計だと気づく。父の見えない悪意に苦しむ千景は、さらに波田野の息子が起こした事件に巻き込まれてゆき…。
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シリーズ第3弾。妹より。
1・2作目、ちょっと私には合わないと思って敬遠してましたが
3作目も手に取ったら意外に、続編も楽しみになってきました。
絵画、図像術の専門の千景
絵画のことはわからないので、グーグル画像検索しながら。
「イカロスの墜落のある風景」 そしてそれを真似たとする庭
特に今回は、千景とお父さんの関係がクローズアップされました。
そして、件の庭の持ち主のところの親子関係も
画像検索といえば今回は絵画よりも前に
おばあちゃんが作るおやつ? スターゲイジー・パイの方が先でした
(これはどういう向きにして口に入れればいいんだろう?)
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ブリューゲルの絵画に絡ませていて、面白かった。最後の崖のシーンも母親が子どもを守る強さを表していて、とても良かった。
千景と透磨の関係もなかなか前に進まないけど、素直じゃない二人も可愛い。
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ミステリー部分の犯人は予想がすぐつくけどおもしろかった。千景と透磨の距離が今回は少し近づいて、千景も透磨への気持ちを意識しだしたのかな。千景の父親の姿が少し見えましたが、本当にそんな人なのかな・・・。千景の誘拐事件の謎はさっぱり明かされず。キューブの仲間たちへの千景の心境変化もあるし、少しずつ他者への関わりを心地よく思い出した千景がかわいい。
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このシリーズも3巻目ですが、どうも、盛り上がったところで急に失速するというか、いつも肩透かしをくらったように感じます。
ミステリのカテゴリーではないので、種明かしをしたり、衆人環視の元謎解きをする必要はないのでしょうけど、それにしても物足りない。で、結局あのひとは、なんでそれをしてたのさ!の部分が未消化です。
2巻に比べると、透磨くんは自覚症状も出てきて、覚悟も決まったようです。よかよか。千景ちゃんは、未だに悶々としていて、彼女が「冷静よ!」と言うたびに失笑してしまう。でも彼女、まだ19歳ですもんね。あんなものなのか。
キューブのメンバーたちにも何か過去が?という伏線も敷かれ、カゲロウさんに会えるのもそう遠くはなさそうです。
シリーズを通して、ピックアップされる画家が素敵。今回も、ブリューゲルを調べましたが、あのイカロスは素晴らしい。また、絵画を言葉で説明してくれる箇所が好きです。どうしても感覚に頼らざるをえず、しかも主観的になりがちな絵の魅力を、ああして言葉にできるのは、かゆいところをさりげなくかいてくれるみたいで、読んでいていつも興奮します。次は誰の絵なのかな。楽しみ!
Posted by ブクログ
透磨がデレてきた!3作目は透磨サイドからの描写が多く、千景に対しての透磨の気持ちが少しずつ紐解かれてきたかんじ。千景の力や孤独を知ってるからこそ突き放すように接する透磨と、何も知らずにただ優しく接する京一と、千景はどっちが幸せ?昔を思い出せないなら新しく覚えてほしい、昔と変わらずあなたの味方だと言って言ってくれる透磨の言葉に、千景が少しずつ透磨を頼りにしていく姿に成長を感じた。透磨は千景への気持ちにちょっと気づいてきた?
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透磨の気持ちが見えているから、千景がわがままに見えちゃうのが辛い。それで物語途中、2人のすれ違いに読むのがしんどかったなぁ。
でも物語は今回もそうくるかー!っていう結末で面白かった
2022.8.27
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シリーズ第3弾。ブリューゲルの絵と、その絵を再現した庭園をめぐるミステリー。このシリーズすべてそうだけど、ミステリー部分は軽め。
今作も、絵画や図像術が絡んでくるけれど、それ以上に千景と父親との関係が主なテーマになっている。親に愛されなかった自分を受け入れられず、その傷を隠すために強がり続ける千景が痛々しい。
そして、千景と透磨が相変わらず不器用すぎて、いい加減焦れったくなる。それでも少しずつ距離が縮まりつつあるので、気長に見守ることにしよう。
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絵を求めてやってきた離島にて
複雑な人間関係に直面する。
離島の人達の、であったり、自分の、であったり。
過去の幻のように、ゆらゆらと出てきています。
子供にとって、どんなにひどい親であっても
絶対のもの。
切り離すには、非常に体力を消耗してしまいます。
しかし、Aだと思っていたのが実はBでした、は
よくあるパターンですが、まったく。
それよりも、図像術の話から、そこまで引き出せる
おばあちゃんがすごいのか?
ひっそりこっそり、いい所を持って行った感じです。
そしてこの二人の距離は…縮まったような
そうでないような。
ツンデレとツンデレは、一体いつデレるのでしょう?w
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3作目にしてやっと内面性が描かれてきた気がする。
千景の複雑な過去と図像術研究へのあがらえない心。
謎な役柄故に出番の少なく存在すら怪しいカゲロウだけど、毎回印象的に登場すると思ってたら、今回は存在感が増した模様。
今のところ今回のが一番好き。
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シリーズ第4弾。
絵画よりも、だんだんと千景の両親や人間関係に重きを置いた話になりつつある。
今回の犯罪の話は黒幕がすぐにわかってしまった。
が、ラストは思いつかずびっくりした。
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異人館画廊の3冊目。
恩師からの依頼でブリューゲルの収集家と接触した千景。
絵画を再現した庭園を完成させれば絵を見せると
言われるが、透磨は庭園の設計者の正体に気づき…。
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今回の主な舞台は瀬戸内海の離島。
そこにはブリューゲルの熱烈なコレクターがいるという。
ブリューゲルの絵画に登場するモチーフをちりばめた庭園は、何かが足りない。
その何かとは「イカロス」。
イカロスはなんなのか。
イカロスは誰なのか。
罠の仕掛けられた庭園に千景と透磨が赴く。
この離島に住むコレクター、波多野はカササギを家紋としている。
日本では吉鳥、しかし西洋では不吉な鳥。
この正反対のイメージが今回の物語の重要なテーマだ。
どんなものにも裏と表がある、愛と憎悪が地続き......この言葉はトラウマを持つ千景が語るからこそ意味をなす。
桐真澄という女性が登場する。
この女性は波多野の娘であるが、波多野の息子の務の姉だという。
姉弟揃って粗暴で、力を誇示することしかできない。
しかし、それぞれの背景を知ると、違ったように見えてくるから不思議だ。
もう一つ、本作に登場する重要なものとして『悪女フリート』がある。
この女性は聖女と言われることもあるが、「地獄で泥棒をして無事に帰る」ということわざの体現でもある。
彼女もまた、二つの面を持つ。
二面性とは、まったく異なるもののようでいて、同じものを別の立場から見ただけなのではないか。
この悪女フリートで思い出すのが鬼子母神(正しくは鬼という漢字の上のツノがない)。
まったく違う世界の、まったく違う話なのだが、力強い母、子供のために戦う母のイメージが重なった。
母親像を理想化し、人に押し付けるつもりはないが、母というものは鬼や悪魔でありながら、仏や聖人でもあるような気がする。
それにしても、京一の空気の読めなさ、間の悪さったらない!
気づかないことも優しさなのかもしれないが。
ああ、腹たつ〜と思いながらどう次作もかき回してくれるのか、楽しみでもある。
Posted by ブクログ
透磨の不器用さと千景の鈍感さにいい加減ちょっとイライラしてきます。
こんかいは千景の父親、母親の身勝手さにひどい!っておもってしまいました。
Posted by ブクログ
第三弾。今回は千景の父に対してフォーカスが当たっている。父が手掛けたイカロスの墜落を見立てた庭園に足りないものを見つけるよう依頼された千景たちは、庭に無いのはイカロス自身であることを発見する。
依頼者は足りないイカロスとは、粗暴に成長した息子の事ではないかと考えており、千景は父がそんな未完成の庭園を作ったことで、千景へイカロスはお前だとメッセージを送られたように感じて、依頼人の息子に興味を抱く。
そのことにやきもきしながらも、素直に態度に出せない透磨。
千景が忘れてしまった記憶を思い出して欲しいのか欲しくないのか葛藤する彼だが、そんなこと知らない千景は透磨のツンツンした態度に無意識に傷つく。
千景は絵画に関してプロフェッショナルな知識を持つ職人だが、美人なのに10代らしく両親や周りとの関係を上手く作れなかったことで自分は誰からも必要とされないというコンプレックスを抱えるアンバランスさを持っていて、非常に危ういなぁと感じる。やはり親の影響って本当に大きい。
透磨が千景を受け止められるようになるには、まだまだ何か足りないなぁ。
不器用な二人のやり取りで、読み手側はじりじり感じてしまうが、今回の件で二人の仲が絵画と図像術を通してまたほんのちょっと縮まったかな?
Posted by ブクログ
お洒落なブルターニュ産のりんごジュースに、
見た目が強烈なスターゲイジーパイにそそられた。
絵画はブリューゲルの『イカロスの墜落』と『悪女フリート』。
今回も千景と透磨の関係がいじらしい。