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Posted by ブクログ 2016年04月21日
■名画を模した庭園にこめられた謎――
図像術の絵を求めて離島に住むブリューゲルのコレクターを訪ねた千景。波田野は邸の庭園でブリューゲルの絵を再現し、そこに図像術を込めようとしていた。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追うが、透磨はそれが千景の父・伸郎の設計だと気づく。父の見えな...続きを読むい悪意に苦しむ千景は、さらに波田野の息子が起こした事件に巻き込まれてゆき…。
Posted by ブクログ 2015年09月09日
千景と透摩の関係に少し動きがありました。
どちらも少し素直になったような気がします。
そして、千景の父親も名前だけですが登場。
でも娘のことをあまり好いていないようですね。
なんだかなー・・・。
それに京一の空気の読めなさにはイライラしました。
千景の過去を知らないわけないはずなのになんでそんな...続きを読むこと言うかなー!?って感じ。
Posted by ブクログ 2023年09月13日
今回は離島でブリューゲルの庭!この庭を設計したのは?そこでつながるか・・
確かにバベルの塔をはじめ、ブリューゲルの絵に図像術が入っていても驚かないかも。
結局は、”囚われていた”んだな。
Posted by ブクログ 2019年05月14日
誰もイカロスにならなくて良かった。伸之が千影をイカロスに見たてていて、より伸之アンチになった。特定の人間にしか効かない図像術が出てくるとは思ってなくて最後真澄がいきなり出てきて驚いた。親を許せるようになったわけじゃないけど、務と千影が成長できたのを感じて良かったなと思った。
Posted by ブクログ 2019年03月11日
異人館画廊、3冊目。
千景のことを誰よりも理解し、だからこそ他の人と変わらず接することができる透磨。
逆に、全く理解しないからこそ、他の人と同じように接して平凡な幸せを与えてくれる、かもしれない京一。
どちらと一緒にいるのが幸せなのかと考えると、確かに難しい選択だ。
誘拐事件の真相はわからないけ...続きを読むど、父親の影は多少見えてきた。
なんとなく横浜かと思ってたけど、この巻ではっきりと神戸だと……。
関西が舞台のラノベって、なんで登場人物がみんな標準語なの?
Posted by ブクログ 2017年12月04日
透磨と千景の関係にも少しずつ変化が出てきたのかな…。
お互いに複雑な気持ちのままではあるけれど。
美術には疎いので何とも言えませんが、謎解きと二人の関係性を追うだけでも面白い
Posted by ブクログ 2017年11月23日
今回はミステリー色強めでした。
ブリューゲルの図像術の絵、特定の人間に効果ってそんな範囲とかまで設定出来ちゃうのか??
そう言うモノがリアルにあるのかな??
あるならお目にかかってみたい。
二人の関係もちょこっと進んだ…と思うがどうだろう。
Posted by ブクログ 2017年02月04日
千景と透麿の心の距離がぐっと近づいた気がする。素直に言葉にはしないけど、お互いに相手を気にかけているのがわかり微笑ましい。透麿と京一も何だかんだで相手の良いところは認めているのが面白い。今後も楽しみです。
Posted by ブクログ 2017年04月01日
図像術、という題材の面白さ。それが良く生きた話だと思った。庭園。イカロスの罠。審判。悪女フリートと聖女マルガレーテ。幼児虐殺。
同作者の『妖精と伯爵シリーズ』もきちんと少女小説の基礎(笑)を押さえていながら鉱石や妖精の逸話が興味深かった。それを思い出した。千景や透磨のキャラは正直あまり好きではないが...続きを読む、今回は透磨の心情や過去の思い出が少し分かり、良かった。忘れちゃいけない、京兄さんも本当にイライラするよね。何か裏がありそう、と思ってしまうくらいに(笑)
フリート、母親の強さについて考えてしまう。地獄で泥棒して帰る。言葉をなぞるだけなら図太さやしたたかさを感じるが、お腹を空かせた子供のために危険を犯しても一切れのパンと一杯のミルクを手に入れた、と考えてたらどうだろう。震災の時に断固として粉ミルクを分けなかった親が非難されていたニュースを思い出した。反対の立場で自分の子供がそのせいで脱水起こして死んだらもちろん恨むだろうけどね。非難されても子供を守れる親でありたい、とは思う。…けど奪うのはできないだろうなあ。難しいなあ。
Posted by ブクログ 2016年11月27日
このふたりはほんとくっつきそうでなかなかくっつかない…でもそれが良いし前よりはお互いちょっとずつ近づいてる気がしてとてもきゅんとする…透磨くんほんとすきです…あと瑠衣さんみたいな女性に憧れる!
名前は聞いたことあるけど知らない画家ばかりなので今回もブリューゲルの絵が気になったし、いろいろ図像学につい...続きを読むても調べたくなった!
Posted by ブクログ 2016年10月25日
内容(「BOOK」データベースより)
図像術の絵を求めて、離島に住むブリューゲルのコレクターを訪ねた千景。絵の持ち主・波田野は、邸の庭園でブリューゲルの絵を再現しようとしているらしい。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景は庭園の謎を追うが、透磨はそれが千景の父・伸郎の設計だと気づく。父の見えな...続きを読むい悪意に苦しむ千景は、さらに波田野の息子が起こした事件に巻き込まれてゆき…。
Posted by ブクログ 2016年07月25日
シリーズ第3弾。妹より。
1・2作目、ちょっと私には合わないと思って敬遠してましたが
3作目も手に取ったら意外に、続編も楽しみになってきました。
絵画、図像術の専門の千景
絵画のことはわからないので、グーグル画像検索しながら。
「イカロスの墜落のある風景」 そしてそれを真似たとする庭
特に今回は...続きを読む、千景とお父さんの関係がクローズアップされました。
そして、件の庭の持ち主のところの親子関係も
画像検索といえば今回は絵画よりも前に
おばあちゃんが作るおやつ? スターゲイジー・パイの方が先でした
(これはどういう向きにして口に入れればいいんだろう?)
Posted by ブクログ 2016年03月30日
ブリューゲルの絵画に絡ませていて、面白かった。最後の崖のシーンも母親が子どもを守る強さを表していて、とても良かった。
千景と透磨の関係もなかなか前に進まないけど、素直じゃない二人も可愛い。
Posted by ブクログ 2016年01月02日
ミステリー部分の犯人は予想がすぐつくけどおもしろかった。千景と透磨の距離が今回は少し近づいて、千景も透磨への気持ちを意識しだしたのかな。千景の父親の姿が少し見えましたが、本当にそんな人なのかな・・・。千景の誘拐事件の謎はさっぱり明かされず。キューブの仲間たちへの千景の心境変化もあるし、少しずつ他者へ...続きを読むの関わりを心地よく思い出した千景がかわいい。
Posted by ブクログ 2015年09月12日
このシリーズも3巻目ですが、どうも、盛り上がったところで急に失速するというか、いつも肩透かしをくらったように感じます。
ミステリのカテゴリーではないので、種明かしをしたり、衆人環視の元謎解きをする必要はないのでしょうけど、それにしても物足りない。で、結局あのひとは、なんでそれをしてたのさ!の部分が未...続きを読む消化です。
2巻に比べると、透磨くんは自覚症状も出てきて、覚悟も決まったようです。よかよか。千景ちゃんは、未だに悶々としていて、彼女が「冷静よ!」と言うたびに失笑してしまう。でも彼女、まだ19歳ですもんね。あんなものなのか。
キューブのメンバーたちにも何か過去が?という伏線も敷かれ、カゲロウさんに会えるのもそう遠くはなさそうです。
シリーズを通して、ピックアップされる画家が素敵。今回も、ブリューゲルを調べましたが、あのイカロスは素晴らしい。また、絵画を言葉で説明してくれる箇所が好きです。どうしても感覚に頼らざるをえず、しかも主観的になりがちな絵の魅力を、ああして言葉にできるのは、かゆいところをさりげなくかいてくれるみたいで、読んでいていつも興奮します。次は誰の絵なのかな。楽しみ!
Posted by ブクログ 2023年11月19日
透磨がデレてきた!3作目は透磨サイドからの描写が多く、千景に対しての透磨の気持ちが少しずつ紐解かれてきたかんじ。千景の力や孤独を知ってるからこそ突き放すように接する透磨と、何も知らずにただ優しく接する京一と、千景はどっちが幸せ?昔を思い出せないなら新しく覚えてほしい、昔と変わらずあなたの味方だと言っ...続きを読むて言ってくれる透磨の言葉に、千景が少しずつ透磨を頼りにしていく姿に成長を感じた。透磨は千景への気持ちにちょっと気づいてきた?
Posted by ブクログ 2022年08月27日
透磨の気持ちが見えているから、千景がわがままに見えちゃうのが辛い。それで物語途中、2人のすれ違いに読むのがしんどかったなぁ。
でも物語は今回もそうくるかー!っていう結末で面白かった
2022.8.27
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Posted by ブクログ 2017年12月04日
シリーズ第3弾。ブリューゲルの絵と、その絵を再現した庭園をめぐるミステリー。このシリーズすべてそうだけど、ミステリー部分は軽め。
今作も、絵画や図像術が絡んでくるけれど、それ以上に千景と父親との関係が主なテーマになっている。親に愛されなかった自分を受け入れられず、その傷を隠すために強がり続ける千景...続きを読むが痛々しい。
そして、千景と透磨が相変わらず不器用すぎて、いい加減焦れったくなる。それでも少しずつ距離が縮まりつつあるので、気長に見守ることにしよう。
Posted by ブクログ 2016年03月15日
絵を求めてやってきた離島にて
複雑な人間関係に直面する。
離島の人達の、であったり、自分の、であったり。
過去の幻のように、ゆらゆらと出てきています。
子供にとって、どんなにひどい親であっても
絶対のもの。
切り離すには、非常に体力を消耗してしまいます。
しかし、Aだと思っていたのが実はBでした...続きを読む、は
よくあるパターンですが、まったく。
それよりも、図像術の話から、そこまで引き出せる
おばあちゃんがすごいのか?
ひっそりこっそり、いい所を持って行った感じです。
そしてこの二人の距離は…縮まったような
そうでないような。
ツンデレとツンデレは、一体いつデレるのでしょう?w
Posted by ブクログ 2016年03月10日
3作目にしてやっと内面性が描かれてきた気がする。
千景の複雑な過去と図像術研究へのあがらえない心。
謎な役柄故に出番の少なく存在すら怪しいカゲロウだけど、毎回印象的に登場すると思ってたら、今回は存在感が増した模様。
今のところ今回のが一番好き。
Posted by ブクログ 2016年01月30日
シリーズ第4弾。
絵画よりも、だんだんと千景の両親や人間関係に重きを置いた話になりつつある。
今回の犯罪の話は黒幕がすぐにわかってしまった。
が、ラストは思いつかずびっくりした。
Posted by ブクログ 2015年12月14日
異人館画廊の3冊目。
恩師からの依頼でブリューゲルの収集家と接触した千景。
絵画を再現した庭園を完成させれば絵を見せると
言われるが、透磨は庭園の設計者の正体に気づき…。
Posted by ブクログ 2015年12月08日
今回の主な舞台は瀬戸内海の離島。
そこにはブリューゲルの熱烈なコレクターがいるという。
ブリューゲルの絵画に登場するモチーフをちりばめた庭園は、何かが足りない。
その何かとは「イカロス」。
イカロスはなんなのか。
イカロスは誰なのか。
罠の仕掛けられた庭園に千景と透磨が赴く。
この離島に住むコレク...続きを読むター、波多野はカササギを家紋としている。
日本では吉鳥、しかし西洋では不吉な鳥。
この正反対のイメージが今回の物語の重要なテーマだ。
どんなものにも裏と表がある、愛と憎悪が地続き......この言葉はトラウマを持つ千景が語るからこそ意味をなす。
桐真澄という女性が登場する。
この女性は波多野の娘であるが、波多野の息子の務の姉だという。
姉弟揃って粗暴で、力を誇示することしかできない。
しかし、それぞれの背景を知ると、違ったように見えてくるから不思議だ。
もう一つ、本作に登場する重要なものとして『悪女フリート』がある。
この女性は聖女と言われることもあるが、「地獄で泥棒をして無事に帰る」ということわざの体現でもある。
彼女もまた、二つの面を持つ。
二面性とは、まったく異なるもののようでいて、同じものを別の立場から見ただけなのではないか。
この悪女フリートで思い出すのが鬼子母神(正しくは鬼という漢字の上のツノがない)。
まったく違う世界の、まったく違う話なのだが、力強い母、子供のために戦う母のイメージが重なった。
母親像を理想化し、人に押し付けるつもりはないが、母というものは鬼や悪魔でありながら、仏や聖人でもあるような気がする。
それにしても、京一の空気の読めなさ、間の悪さったらない!
気づかないことも優しさなのかもしれないが。
ああ、腹たつ〜と思いながらどう次作もかき回してくれるのか、楽しみでもある。
Posted by ブクログ 2015年12月07日
透磨の不器用さと千景の鈍感さにいい加減ちょっとイライラしてきます。
こんかいは千景の父親、母親の身勝手さにひどい!っておもってしまいました。
Posted by ブクログ 2015年10月19日
お洒落なブルターニュ産のりんごジュースに、
見た目が強烈なスターゲイジーパイにそそられた。
絵画はブリューゲルの『イカロスの墜落』と『悪女フリート』。
今回も千景と透磨の関係がいじらしい。
Posted by ブクログ 2015年09月16日
自分を捨てた父の影が残る庭園で、彼女は断罪されるのか
シリーズ3作目。今回ピックアップされている画家はブリューゲル。前作から一歩進んで、透磨は千景をどうしたいのか、その一端が垣間見えた今作。千景も少しトラウマを乗り越えて強くなった。
相変わらず事件自体はすごいトリックや深い過去があるわけじゃないけ...続きを読むれど、絵画って面白い!と思える内容。次巻が出るまでに、図像に関する本を読んでみたいと思う。
あと、実は京一の空気の読めなさも楽しみなったきた。