谷瑞恵のレビュー一覧
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シリーズ6作目。ついに千景の誘拐事件の真相が明らかになる。
千景のもとに届いた不審な手紙と、見たら呪われるという心霊スポットに描かれた絵。調査を始めた千景と透磨の前に、千景の過去を知る人物が現れる。
誘拐事件の時に千景と出会ったという真柴。特殊な能力を持つために周囲に理解されず、同じように孤独を感じて生きてきた2人だけど、選んだ道は正反対のもの。その違いは千景には愛してくれる祖父母や信頼できるキューブの仲間がいたのに対し、真柴にはその力を利用しようとする人間しかいなかったからか。
自分が図像術を描き、人を傷つけたかも知れないという思いに慄きながらも、透磨を守るために過去と向き合おうとする千景 -
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ネタバレ前作を読んでから3年半も経っていた。すっかり細かい部分は忘れていたけれど、商店街、神社、秀司と明里ふたりの住まい、時計店の店内。想像の中でできあがる画はその時と変わらないと思う。すごく好きな雰囲気。そして、時計を取り巻く思い出は良くないことが多いけれど、ふたりの空気はなんだか苦しさを和らげてくれて、思い出(その時の思いはそのままでも)は変わらなくても、自分の心のありようが変わって、未来が変わっていくことを予感させてくれる。悪い考えから目を背けすぎないように・・・というメッセージのようにも感じる。私は家族ネタは苦しいと思うことがある。本作もそうだった。でも、読み終えると不思議と晴れやか。この心の
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ネタバレ2年ぶりに発売されたシリーズ第6弾!
とうとう千景が誘拐されたときの様子が判明。そうなるとこのシリーズ終わり?と思って帯や表紙裏とか探してみたけど、どこにも完結の文字はない。良かった(´- `*)
次の第7弾では千景と透磨の恋模様を多く書いてもらいたい。表紙のイラストの二人ももう少し寄り添っていただきたい(*´艸`)
模写を描くようになってから、初めてこのシリーズを読んだが「模写」という文字を読むたびにお絵描きがしたくなった。千景は記憶を失う前まで絵が上手だったらしいが、はたして記憶を取り戻した今はどうなんだろう?図像術も取り入れて描くことができるのだろうか?
最後の千景と父親との対話が透磨の -
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シリーズ二作目。絵画にまつわる謎と並行して、千景ちゃんと透磨の過去も少しずつ明らかになりつつ、距離感も変わっていく様子。ますます続きが気になる。間を開けると集中力がきれそうなので、すぐに予約した。
(…けど、現状コロナの影響で完全閉館中なので、続きはいつ読めることやら…)
千景ちゃん目線で話が進んでいくのに、主軸の絵画ミステリについては読んでても全然繋がらない。(読解力の問題?)
書いていることはわかるんやけど、千景ちゃんや透磨が謎を切り崩している過程がさっぱりわからんのだ。笑
今回もわからんなりに読み進めて、結局は
「透磨が『まぼろしのブロンズィーノ』(と思われる作品)を隠し持っていたこ