あらすじ
託された手紙と親友をめぐる謎――。心に響くハートフル・ミステリー! 「わたし、思うんです。手紙に望みがあるとしたら、ひたすら届けられたいと願ってるんだろうなって。」手紙にまつわる雑貨店『おたより庵』を経営する詩穂が出会ったさまざまな想いをこめた手紙たち。その中で詩穂は、親友の死をめぐる事件に巻き込まれてゆく――。
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Posted by ブクログ
手紙にまつわる雑貨屋を営む女性が、不思議な手紙を巡って、親友の死をめぐる謎に巻き込まれていくストーリー。
面白かった!
読み進めるうちに、だんだん誰もが怪しく思えてきて、結末がが気になって一気に読んでしまった。
ミステリーな部分だけでなく、登場人物の人柄よ人間関係も丁寧に書かれていて、ドキドキしながら読みました。
Posted by ブクログ
ミステリーという意味では賛否分かれるところかもしれないけれど、詩穂さんと城山さん、夕佳さんに郵便屋さんと、『お便り庵』に関わる人たちがみんな味があってあったかくって素敵でした。
城山さんと息子さんの話、母娘の話が好きだったかな。
近くに『お便り庵』みたいなお店があるとよいのにな・・・
Posted by ブクログ
手紙の素敵さが本全体ににじみ出ていて
優しさに包まれていたお話だった。
作家さんが心からお手紙好きな人なんだなぁというのがひしひしと伝わってきた。
ミステリー部分は少しだけ間延びした感があるけれど
恋愛のもどかしさも少しだけ織り交ぜるつつ、
ほとんどふれてこないのもいいし
親子の情を描いた一番短い手紙の章は最高に良かった。
城山さんや夕佳ちゃんとのキャラ設定もなかなか魅力的。
Posted by ブクログ
面白かったー!
泣けたし、ミステリー。
城山さんと息子さんの話
おばあさんとムスメさんのお話に泣けました。
純粋に手紙って素敵だなーって思いました。
話のスピードも、飽きさせないし。
ミステリーも含まれているので楽しめた。
かなりオススメです。
Posted by ブクログ
まさか、あんな方向に進んで行くなんて予想もしてなかった。
学生の頃は、いっぱい手紙を書いて友達とか先輩とかと交換したなぁ。
なんて懐かしんでみたり。
色んなレターセットとかも買い集めてたし、色んな折り方も研究してたwww
ハートとか六角形とかシャツとか色々www
今でも覚えてる。
久しぶりに手紙を書いてみたくなっちゃった。
☆もうひとりの受取人
☆瓶の中の海
☆幾つものメッセージ
☆世界でいちばん短い手紙
☆脅迫状に願いを
Posted by ブクログ
ふんわりした話かと思いきや…!!
手紙の力の凄さを改めて感じた。
私も、手紙が好きで、ちゃんと伝えたい気持ちは手紙に書いて送ったりする。
おたより庵が近くにあったらほんまに行きたい。
出てくる人物もみんな好きやった。
Posted by ブクログ
好きな雰囲気の小説でしたが、途中から不穏な空気が漂うミステリに。男性に対する強迫観念のようなものが感じられ、少し良い雰囲気を壊した感があった。
Posted by ブクログ
手紙にまつわるハートウォーミングな話かと思ったら、
意外にサスペンスでハラハラしました。
犯人は途中で予想がついてしまいましたが・・・。
二人の今後の展開が気になるじゃないの。
Posted by ブクログ
少し前に読んだが辻堂さんの本からの影響か、ハートフルの部分を強く感じた。でも、物語中盤当たりで、目に見えない犯人?には自分も恐怖を感じた。あの犯人、日常にあったら絶対に怖い。
詩穂の店、手紙に関する商品を中心にした雑貨屋『おたより庵』、一度行ってみたいな。
Posted by ブクログ
手紙で育んだ友情というか、信頼と胸の内を語らうような中で謎解きと恋模様とが同時進行。
その中に流れるのは優しく心の内を見つめる話でほんわかします
Posted by ブクログ
主人公が、「手紙」というものを凄く愛していて、大事にしている思いが伝わってきます。
手紙にまつわる心温かいエピソードに加え、ミステリーが加わり、凄く面白かった。
Posted by ブクログ
「おたより庵」の雰囲気と、本当は怖い訳ではない城山さんの不器用さが良かった。頼りなげな詩穂が、でも問題のある元彼の加島のことは何とかって感じではあるものの毅然と拒絶していてほっとした。最後に加島の目が覚めるところも読後感を良くしてくれているようだった。頼りなげだけれど芯はしっかりしていて揺らがない、その上犯人に宛てた手紙を書いたりとひとりで結構な無茶もする詩穂に、三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの栞子さんを連想した。人に頼らない様は危なげな反面、ひとりの自立した女性なんだと思い出させる。
Posted by ブクログ
手紙専門店、その昔親友だった亡くなった友人からの手紙、静かな雰囲気が漂うちょっと不思議な話かと思ってたら、怪文書にストーカーに殺人と一気に重い要素!
ミステリーとまではいかないけど、展開はなかなか面白かった。
詩穂と城山のゆったり進む関係やお店の雰囲気が好印象なお話。
Posted by ブクログ
「自分が死んだらこの手紙を投函してほしい」と
親友の響子に託された詩穂。
やがて死を知った詩穂は手紙を開封し、
彼女の過去にまつわる事件に巻き込まれてゆく…。
Posted by ブクログ
谷瑞恵さんの初の単行本。雰囲気としてはやはり『思い出のとき~』のような感じではある。途中犯人はあの人かなぁと思ったら当たった。ほんのりミステリー風味。ショウくんのエピソードがよかった。
Posted by ブクログ
手紙にまつわる、ほのぼの系だと思って読んだのですが…
冒頭から、あのお手紙!
意外とミステリー?
人が死んでるんだし、思い切りミステリー?
Posted by ブクログ
「もしもあたしが死んだら、この手紙をポストへ入れてください。」と中学生の時に友達の響子に託された詩穂。その後、手紙が大好きで手紙専門店「おたより庵」を営んでいる詩穂の元に響子の訃報が…(゜゜;)大筋では響子の死の真相を解き明かす話だけれど、手紙の良さを感じられるエピソードあり、ラブあり(^o^;)いろいろありすぎて、的を絞れない感じがして読むのに少し苦労した(--;)響子の分も詩穂には幸せになって欲しいなぁ(*´-`)
Posted by ブクログ
【収録作品】もうひとりの受取人/瓶の中の海/幾つものメッセージ/世界でいちばん短い手紙/脅迫状に願いを
自己主張が苦手そうな女性の自立、というとDV関連になるのは時代性だろうか。
Posted by ブクログ
手紙を書くのに使う商品を扱う「おたより庵」を営む詩穂が、以前に中学の友人から預かった一通の手紙より始まるミステリー。連作短編集。「おたより庵」に関わる人たちの過去をもひも解いていく。そして、中学の友人の死の謎を解明していくことで、詩穂自身も強くなっていく感じがしました。束縛されることで自分は相手を必要としている女性が羽ばたいていく姿を描いたお話なんですが、なんとなく、詩穂のキャラクターが何だかちぐはぐに見えたせいか、前半は読むのに少し苦労しました。後半は一気に読めました。
手紙が出てくるミステリーと聞いていましたが、ちょっと想像していたものとは違いました。
詩穂と城山の、不器用な大人たちの関係が今後、どうなっていくのか気になります。