谷瑞恵のレビュー一覧
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ネタバレ失恋し、仕事にも自信が持てなくなった美容師の明里(あかり)は、子どもの頃過ごしたことがある商店街へ引っ越してきました。そこは一夏だけ明里が預けられた祖父母の家、「ヘアーサロン由井」でした。
近くに「おもいでの時 修理します」という奇妙なプレートがおいてある店があり、不思議に思っているとそこは明里と同い年の青年のお店、飯田時計店でした。
そして、明里はその商店街でさまざまな不思議な出来事に遭遇するのでした。
連作短編という形で、一つの事件が解決する度に、明里は“時計屋さん”こと飯田秀司に惹かれていきます。
秀司のところに朝ごはんを食べにくる大学生の太一も二人のことを応援していますが、明里には皆には言えない秘密を抱えていて…。
事件は思い出が修理されたかのように解決していきます。暖かさの中にほんのり物哀しさを残して。
特に時計師を目指していた秀司の心の傷の話『光をなくした時計師』と明里の言えない秘密の話『虹色の忘れ物
』は良かったです。
明里の問題が解決し、「それで、僕がふられる理由はなくなったのかな」と秀司が言ってからの展開が好きです。かわいいなぁ。
この二人が修理する思い出のときをまだまだ見たいと思います。 -
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シリーズ6作目。ついに千景の誘拐事件の真相が明らかになる。
千景のもとに届いた不審な手紙と、見たら呪われるという心霊スポットに描かれた絵。調査を始めた千景と透磨の前に、千景の過去を知る人物が現れる。
誘拐事件の時に千景と出会ったという真柴。特殊な能力を持つために周囲に理解されず、同じように孤独を感じて生きてきた2人だけど、選んだ道は正反対のもの。その違いは千景には愛してくれる祖父母や信頼できるキューブの仲間がいたのに対し、真柴にはその力を利用しようとする人間しかいなかったからか。
自分が図像術を描き、人を傷つけたかも知れないという思いに慄きながらも、透磨を守るために過去と向き合おうとする千景はシリーズ当初とは別人のようにしなやかな強さを身に付けている。
誘拐事件の真相が明らかになり、千景の記憶も戻り、2人の関係にも変化が訪れたので、これでシリーズ完結でもいい気はするけれど、まだ続くのかな。 -
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ネタバレ前作を読んでから3年半も経っていた。すっかり細かい部分は忘れていたけれど、商店街、神社、秀司と明里ふたりの住まい、時計店の店内。想像の中でできあがる画はその時と変わらないと思う。すごく好きな雰囲気。そして、時計を取り巻く思い出は良くないことが多いけれど、ふたりの空気はなんだか苦しさを和らげてくれて、思い出(その時の思いはそのままでも)は変わらなくても、自分の心のありようが変わって、未来が変わっていくことを予感させてくれる。悪い考えから目を背けすぎないように・・・というメッセージのようにも感じる。私は家族ネタは苦しいと思うことがある。本作もそうだった。でも、読み終えると不思議と晴れやか。この心の軽さをもって、すこし重いことにも踏み込めていければ。いまならそんな一歩を踏み出せるかもと思っています。
こんな人におすすめ
爽やかな恋愛物を読みたい。
ときどき思い出す、胸がチクチクするような思い出がある。
いつか、このレビューを見返すときが来たら、抽象的で私、何考えてたか全然わからないと思いそうなので、もう少し。家族の問題から目を背けず、自分なりに問題解決のためのコミュニケーションをとろう、と決意した。少なくとも読み終えてほやほやのいまは。気になっていることを抱えながら数カ月、数年普通に過ごしてしまう私なので、行動に移せたら。そして、想像で勝手にネガティブになるのはやめよう。ちゃんと相談に乗ってくれる人がいる。などなど、考えていました。 -
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ネタバレ2年ぶりに発売されたシリーズ第6弾!
とうとう千景が誘拐されたときの様子が判明。そうなるとこのシリーズ終わり?と思って帯や表紙裏とか探してみたけど、どこにも完結の文字はない。良かった(´- `*)
次の第7弾では千景と透磨の恋模様を多く書いてもらいたい。表紙のイラストの二人ももう少し寄り添っていただきたい(*´艸`)
模写を描くようになってから、初めてこのシリーズを読んだが「模写」という文字を読むたびにお絵描きがしたくなった。千景は記憶を失う前まで絵が上手だったらしいが、はたして記憶を取り戻した今はどうなんだろう?図像術も取り入れて描くことができるのだろうか?
最後の千景と父親との対話が透磨の心中と重なってどきどきした。このときの千景は瑠衣さんに負けないくらいの役者だった(*^^*)