谷瑞恵のレビュー一覧
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貴族の花嫁修業がメイドとか有り得んだろ、それ。
というか、部屋に閉じこもった夫人の態度はあからさまにチェンジリングのようなものでは…というツッコミはなしなのね。
それがあると、物語進みません(でもツッコむ)
と初っ端からツッコミでしたが、この話は好きです。
というのも、メイドをしていて嫉妬でいじめられているリディアを助けるのに、貴族の権威を振るうでもなく、婚約者として庇ってしまう訳でもなく、ただ彼女に変わって大鍋とか樽を洗い、「君といっしょなら、農夫のように日なが一日働くのも悪くないかもしれない」というエドガーに、今までのなかで一番の愛情を感じたからでした。
本当に泣けたよ、この時は。
彼女 -
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私、この表紙がすごく好きです(最初の感想がそれかい)
冒頭のエドガーとカールトン教授の話に、父親の…家族の愛を感じました。
エドガーの偽りのない言葉に、教授もようやく貴族としてでなく彼本人を見てくれるようになったのは、この時のエドガーの話が素の彼だと思ったからじゃないのかな。
にしても本編での展開が記憶のないエドガーの話な今、ここで記憶が欠落しているリディアの話と言うのも面白い対比です。
記憶がなくてもエドガーを追っていくリディアに、彼女の母であるアウローラが恋をした時を思い出すニコが切なかった。
妖精から見たら、人の恋はどんな風に映るんだろう。
少なくともニコは「馬鹿だなぁ」と思いつつも -
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ついにエドガーとリディアの関係動く!
リディアはエドガーを好きだということを認め(9巻目でですよ!)エドガーは、危険に晒すと分かっていても、それでもリディアを手放せない決意を固める巻。
しかしそれだけでなく、アーミンとの二度目の訣別や、最期までエドカーと共にあることを疑っていなかったレイヴンの暴走など、物語的にも相当なターニングポイントでした。
嘘をつかない筈の妖精、ケルピーがリディアを救う為に欺いたり、いろいろと「おお!」ということの多い巻でした。
でも、いろいろな出来事は、どれもこの先を考えると必要なことだったんだなぁって。
一番はやっぱり本当の意味での主従となったエドガーとレイヴンのよ -
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よっしゃあ!!(ガッツポーズ)
今くらいの二人の揺らぎが超御馳走です。
本当は信じてもいいのか、彼を好きになってもいいのかと揺らぎ始めたリディアと、手放したくない、側に居て欲しい、でもリディアを守れるのか、自分の復讐に彼女を巻き込んでいいのかと迷うエドガー。
初読の時も、最初は「魔女の結婚」の方が好みだったなーと思っていたのですが、たぶんこの頃からのめって云ったような気が(笑)
にしてもケルピーは本当に男前だわ。
普段の自分なら、ケルピー×リデァがイチオシでも不思議はないくらいなのに、やっぱりエドガーの背負いつつ立ち向かっていく真摯さにやられているような気がします。
それがあるからこそ、離 -
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いやー、今回はグラグラと揺れるリディアと、本気で好きになるということが分かってきて、それによる恐れに戸惑い始めてきたエドガーがとても良かったです。
こういう段階を踏むのって、すごく好き。
にしても、今回一番気の毒だったのはカールトン教授だったかも。
ハーレムと噂されている屋敷でみつけた気を失っている娘が、異国の姫装束、しかも肌も露わな(当時の英国人の感覚で)ものをつけていたら、そりゃあ気も狂わんばかりでしょう。
前作は、母が死んでいることにいろいろと思いを馳せていたのはリディアでしたが、今回は教授が妻に居て欲しかっただろうなぁと思います。
ニコも結構役に立っているところが、私の中の印象と結 -
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妖精国を崩壊から守るために、記憶を失ったエドガー。
崩壊を防ぐ為にエドガーのそばにいながら、彼の記憶が戻らないように友達を装うリディア。
エドガーの約束したプロポーズにはいつか辿り着くと思っていたけど、まさかこの巻でとは思いませんでした。
そのせいか最近このシリーズ読み返したいなぁと思っていたり。
最初の頃のエドガーの印象、もう最悪だったので(笑)今の二人を知っていて読み返すと、いろいろ感慨深そう。
しかし既に26巻ですよ。
読み返すのにも勇気がいる…(笑)
レイヴンは相当人間らしくなっていて何より。
ケリーさんもだいぶそれに慣れてきていい感じ。
その他のカプ未満の方々もいい感じで。
最後 -
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ネタバレ短編集。
プリンスもユリシスも絡まないほんわかな話ばかり(*≧∀≦*)
▼コウノトリ編
ピクニックに出掛けた三人の姿が本物みたいで浮かぶ♪
エドガーいいお父さんになりそうやわ(* ̄∇ ̄)ノ
▼紳士編
必死なりディアが可愛い…☆
エドガーとすれ違ったときのもどかしさ!!
エドガーの悲痛な叫びが…(´;ω;`)ブワッ
▼学者編
リディアの両親の話。
式間近のリディアが気になるのも無理はない…
が、流石にこれは墓場まで持っていきたいね。
最後の方のリディアとエドガーの甘い言葉に恥ずかしくなりましたwww
君に会うたび恋をしているんだ
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分かっていたこととはいえ、記憶を失ったエドガーとその彼を見守るリディアの物語。
記憶を取り戻そうとしないのは、新しい展開でした。
しかしその理由もちゃんとしていて。なるほどと思ったものの、切なさが増した感じ。
しかしもっとリディアに冷たく、もしくは軽薄に当たるのかと思っていたけど、思っていた以上に魂の記憶が強烈で、記憶を失っていても何ともエドガーでした。
でもここまで来て半分は違う話だなんて…!なまごろしーっ(笑)
でもまあ、和む意味では良かったかも。
でも早く先の二人が知りたい、なのに本屋に行ったら本はなし…orz
で、再読。
この表紙のリディアが一番好きかも。エドガーのタイにデイジーを飾 -
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ネタバレついにプリンスvsエドガー編とでも言うべき章の終章。
プリンスを目覚めさせて以来、ずっと心が休まらなかったエドガーに、一時の休息。
代償は大きいけれど。
一番意外だったのは、ユリウスとジミーで。
今までそういう伏線がなかったから当然と言えば当然なのですが、結構な衝撃でした。
幸せと言うには悲しい結末だけれど、でもここまで来てしまった二人での結末としては、心休まるものだったんじゃないかな。
次回からは別の意味での試練が二人にあるけれども、予想がつくようなつかないような、微妙な感じ…(笑)
ある意味では、シルヴァンフォードの坊ちゃんでしかないエドガーのすることは想像がつくんですけど、それだけじ -
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ようやく、エドガーとリディアが合流。
この先のことを思うと、不安は尽きないけど、とりあえずは一緒に居られることを寿ぎたいです。
にしても、谷ワールドなので一筋縄ではいかないのは覚悟済み。
まずフランシスの行動がどういう意味なのか、それが気になるなぁ。
ネッドが案外いい人だったのが、ちょっと意外でもあり、納得した巻もあり。ネッドとフロルの絆は良かったなぁ。
エドガーとリディアの二人に被る部分があるから、余計にそう思うのかも。
ネッドの側でなら、フロルも傷を負いながらでも、徐々に立ち上がって行けると思います。
そして何となくレイヴンとケリーの間も変わってきているのかも。
レイヴンは本当に人間 -
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文庫の小説は旅行のお供♪
そう思って取っといてあるので、ついつい読むのが遅れるのですが…(笑)
そうも言っていられない展開になってきました「伯爵と妖精」
そろそろ谷WORLD全開になりそうな予感がします。
プリンスの記憶を解放してなお、自我を保ち続けるエドガーが、リディアを傷つけない為に、自分の中のプリンスに気付かせないため、彼女に対する感情を隠し続けるアンビバレンツが切ない。
側にいることが尚、辛くなる展開ですが、頑張れ!と心でエールを送りつつ読んでます。
捉われると分かっていてもエドガーの前に現れてしまったケルピーの人間臭さとか。
エドガーが戻って、呪縛が解け、早く元のつのを突き合わせた -
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ついに妖精国へ辿りついたエドガーとリディア。しかし伯爵不在が長かったイブラゼルは、荒廃の一途をたどっていた――自らの内にいるプリンスを必死に抑えつけながらも目的を果たそうとするエドガーは、しかしユリシスを殺し、イブラゼル復活のために利用しようと考えるが、ユリシスもかつては何にも関係のない、一人の少年であることを知ったリディアは……そして二人に待ち受ける悲しい試練が――あらゆる謎が解かされ、人物関係も急展開を見せる怒涛のクライマックス!
正直に書きます。エドガーとリディアにほんっと泣いた!じんわりとだけど。ネタバレになるので書けませんが、もうこれ以上の悲恋フラグはやめたげてよお!な展開になりま -
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ネタバレ妖精国にたどり着いたリディアとエドガー。
プリンスの記憶と予言者に元凶のフェアリードクターも加わって読みごたえたっぷりの怒濤の展開だった。
読み終わった直後の感想は、
記憶のないエドガーは大丈夫か?ってこと。
まぁ、妖精国だしタラシを発揮するほど女の人もいないしだいじょうぶかなぁ。
そして、過去語ると死亡フラグ!
ユリシス、あっけないカンジでびっくりした。
今までずっと敵として嫌なやつだったのに。本当に死はあっけないものとつくづく思った。
フランシスと妖精国の関係も明らかに。
フランシス、いきなり白骨化とか、お爺ちゃんとかにはならないのかな。大丈夫かな。
ダイアナに合わせてあ -
Posted by ブクログ
こんなふうに愛し合えるなら、いうことはないのですけど…。
エドガーもリディアもやっと本当の夫婦になり始めたのでしょうね。苦しみがあろうとも迷いなく愛せるなら幸せです。
ハッピーエンドになって欲しいな。
結婚したあとの方が悩みは深いものでしょうから、少女小説でそこをしっかり書くとはやるじゃないですか。まあ、お金やほかの異性の影など、現実的な諍いの種はこの二人にはないので、深刻になるわけないじゃんと言えばそれまでだけど。
それ言っちゃおしまいですからね。乙女は夢を見るのが仕事だし。そうじゃない部分を求めるならコバルトじゃなく他へ行けばいいので。
やっぱ『少女小説万歳』と言いたくなっちゃう -