谷瑞恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
都会を離れた美容師の明里が引っ越した先は幼い頃に少しだけ過ごした商店街。
『おもいでの時 修理します』というプレートのある時計店を営む青年と知り合い、日常のちょっとした事件に巻き込まれる。
寂れてしまった商店街だが、周りの人達との関係性が良い。
今どきの子には苦手であろう昔ながらの付き合いも心がほっこり。
地元によく似た少し寂れた商店街があり、すごくイメージがわきやすい。
時計屋さんという癒しだけでなく、パンチのある太一の存在もあって、バランスが取れている。
思いがけず、思い出のときを修理している2人。
そして最後には2人の思い出も…。
時計屋さんの悲しい過去も明里によって前に進めるよ -
Posted by ブクログ
お父さんが仕事を辞めて農業をやりたいと言い出したので、お母さんの実家に引っ越して、そこでひとりで暮らしていたひいおばあちゃんと一緒に住むことになった友梨。
友梨は幼い頃遊んだ田舎の友人たちとすぐにうちとけ、ひいおばあちゃんから不思議な言い伝えを聞かされる。
専業主夫となった父に、いまひとつ寄り添えないまま過ごしている友梨たち家族だけれど、ひいおばあちゃんがそっと教えてくれるおまじないや風習を聞くと、しだいに心が和んでいきます。
窓の外には田畑が広がり、川が流れ、稲荷神社もある、そんなのどかな環境の中で、縁側のある日本家屋で暮らし始めた吉住家の人たちが、新しい場所に少しずつ馴染んで、絡まった糸 -
Posted by ブクログ
靭公園に面したサンドイッチ店『ピクニックバスケット』を舞台にした連作短編第二弾。
お客さんの思い出の具材をはさんでサンドイッチにしてくれる、姉の笹子と妹の蕗子の営む小さなお店は、いつもほのぼのとした雰囲気で優しい。
昔の記憶を呼び起こすように、サンドイッチでこんな素敵な話を紡ぎだせるなんて、とてもお洒落です。
今はもう閉店してしまった「トワイライト」という喫茶店のクラブハウスサンドの話「黄昏ワルツ」と、おじいちゃんが子どもの頃に食べたジャムサンドの話「明日の果実」が特によかったです。
笹子の元カレが登場したり、蕗子とパン職人の川端さんとの恋模様も描かれているけれど、このふたりの姉妹は深い絆