谷瑞恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
都会を離れた美容師の明里が引っ越した先は幼い頃に少しだけ過ごした商店街。
『おもいでの時 修理します』というプレートのある時計店を営む青年と知り合い、日常のちょっとした事件に巻き込まれる。
寂れてしまった商店街だが、周りの人達との関係性が良い。
今どきの子には苦手であろう昔ながらの付き合いも心がほっこり。
地元によく似た少し寂れた商店街があり、すごくイメージがわきやすい。
時計屋さんという癒しだけでなく、パンチのある太一の存在もあって、バランスが取れている。
思いがけず、思い出のときを修理している2人。
そして最後には2人の思い出も…。
時計屋さんの悲しい過去も明里によって前に進めるよ -
Posted by ブクログ
あなたは、昔から伝わる”風習や言い伝え、おまじない”を信じているでしょうか?
『トイレ掃除すると安産になるとか、乳歯が抜けたら屋根へ投げろとか、新しい靴を夜に履くな』などなど、この国には数多の”風習や言い伝え、おまじない”が存在します。地域によって微妙に異なることもあるとは言え、そんな言葉の数々を聞いても私たちが違和感を抱くことはありません。
かく言う私も『乳歯が抜けたら屋根へ投げろ』と言われて何の疑問を抱くことなく投げた過去を持つ人間です。改めて考えると何とも不思議です。理由もわからないのに、また、その効果のほども明らかでないにも関わらず、何も考えずに付き従ってしまう私たち。グローバルな -
Posted by ブクログ
あなたの『思い出』は壊れていますか?
(*˙ᵕ˙*)え?
人は誰にも『思い出』があります。それは、幼き日に家族と過ごした『思い出』かもしれません。それは、中学時代の初恋の甘い『思い出』であるかもしれません。そして、長い時代を生き抜いた人の頭に蘇る走馬灯のような『思い出』の数々かもしれません。
時が経つにつれ、そんな大切な『思い出』もどんどん淡くなっていきます。何かきっかけがないと思い出せない記憶の中に埋もれてしまうものもあるかもしれません。しかし、そんな中にあっても誰にでも何かしら強く深く脳裏に刻まれて決して忘れることができない『思い出』もあると思います。それは幸せの絶頂にあった時代の -
Posted by ブクログ
お父さんが仕事を辞めて農業をやりたいと言い出したので、お母さんの実家に引っ越して、そこでひとりで暮らしていたひいおばあちゃんと一緒に住むことになった友梨。
友梨は幼い頃遊んだ田舎の友人たちとすぐにうちとけ、ひいおばあちゃんから不思議な言い伝えを聞かされる。
専業主夫となった父に、いまひとつ寄り添えないまま過ごしている友梨たち家族だけれど、ひいおばあちゃんがそっと教えてくれるおまじないや風習を聞くと、しだいに心が和んでいきます。
窓の外には田畑が広がり、川が流れ、稲荷神社もある、そんなのどかな環境の中で、縁側のある日本家屋で暮らし始めた吉住家の人たちが、新しい場所に少しずつ馴染んで、絡まった糸