Posted by ブクログ
2018年05月23日
毎回、どの画家にスポットライトが当たるかが楽しみな作品。絵画に詳しくないので、谷先生の小説を読みながら画家の名前を検索して、鍵となる絵を見たりするのが楽しいです。
今回は、クラーナハのユディト。
前にも書いたような記憶があるのですが、谷先生は可愛い女の子、ではなく、女の子が憧れる女の子、を描くの...続きを読むがとても上手だと思います。千景の古風な物言い、美少女なのにそれに重きを置かない性格、少しずつ成長していく姿。
ストーリー的には、最後の最後でどかんと爆弾が落とされた感じです。そうか、そういうことか!だからあの人は!と頭が回転するので、これを読んだ後にブリューゲルの庭園の本を読むと、また違った印象を抱きそうです。