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Posted by ブクログ
シリーズ6作目。ついに千景の誘拐事件の真相が明らかになる。
千景のもとに届いた不審な手紙と、見たら呪われるという心霊スポットに描かれた絵。調査を始めた千景と透磨の前に、千景の過去を知る人物が現れる。
誘拐事件の時に千景と出会ったという真柴。特殊な能力を持つために周囲に理解されず、同じように孤独を感じて生きてきた2人だけど、選んだ道は正反対のもの。その違いは千景には愛してくれる祖父母や信頼できるキューブの仲間がいたのに対し、真柴にはその力を利用しようとする人間しかいなかったからか。
自分が図像術を描き、人を傷つけたかも知れないという思いに慄きながらも、透磨を守るために過去と向き合おうとする千景はシリーズ当初とは別人のようにしなやかな強さを身に付けている。
誘拐事件の真相が明らかになり、千景の記憶も戻り、2人の関係にも変化が訪れたので、これでシリーズ完結でもいい気はするけれど、まだ続くのかな。
Posted by ブクログ
幼い頃に誘拐され、記憶の一部を失った少女、千景。
その彼女の記憶が、少しずつ戻ってくる。
彼女を誘拐した人の姿、父親の姿がだんだん明らかになってくる。
それは果たしていいことなのか。
記憶が戻るにつれ、千景は恐怖と向き合わざるを得なくなる。
自分自身が誰かを傷つけてしまったのではないか、図像術が誰かを不幸にしてしまったのではないか。
その恐怖と、知らないでいる喪失感と、彼女はどちらを選ぶのか。
本作では「堕天使」そしてアトリビュート(持ち物)がメインの題材として出てくる。
ウルカヌス、キュベレー、ユノ、ネプトゥーヌスと言った馴染みのない言葉も出てくるが、実は結構日本でも有名な神々を指す。
あえてそのよく知られた言葉を使わないことで、神秘性を高めているのかもしれない。
毎回物語は西洋絵画を題材に取っており、美術ファンにも良いのだが、絵画そのものを知っていた方が楽しめるなと思う。
もちろん想像することの大切さ、自由さはわかっているのだけれど、絵を言葉で説明するのはとても難しくて・・・。
素敵な挿絵の中に、アウトラインだけでも絵画を入れられたら良いなと思う。
管理団体の権利関係などにひっかかるのだろうか・・・
本作が終わりではない、かもしれないが終わりのような気もする。
「完結」となっていないから、まだ解かれていない謎が解けるのを待ちながら、二人の年齢の割には幼い恋の行末も見守りたい。
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