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千景が帰国後はじめてのクリスマスが訪れようとしている。昔はクリスマスが苦手だったが、いまは千景を笑顔で迎えてくれる異人館画廊に集う人たちがいるおかげでまったく違う風景に感じられる。だが一方で千景は恩師から再渡英を意味する博士論文の執筆を勧められており…。そんななか不可解な強盗事件に、呪われた絵画が関わっているらしいと京一から相談を受けた千景と透磨は、カラヴァッジョに憑りつかれるように魅せられた男と、父との軋轢に苦しみ続けた女の奇妙な接点に気づいた。見る者の心揺さぶるアウトサイダー・アートの謎を追う中、千景が見つけた自身の過去と未来を照らす「答え」とは? 『異人館画廊』第一部・完結!
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Posted by ブクログ
図像術。
読み解く力のある千景。
ほのかな恋の物語と共に進んできたシリーズが、完結した!
これでお別れ?いやいや、第一部完結、とのことで、きっとまた会えるはず。
第一シーズンの締めはアウトサイダーアート。
つまり、正規の教育や、弟子入りなどしていない無垢な絵のこと、例えば・・・先住民による伝統芸術や、グラフィックアートなどが該当する。
自分は絵で人を殺した、と訴える女性。
その女性は自らのことを責め続けている。
自分が女であることを疎んでいる。
それは生来のものではなく、自らが育ってきた環境が、女性であることを否定してきたのだ。
神に仕えていたのに、子供のために還俗した父は、私を罪そのものと思っている…そ
んなふうに育てられてきた子供の苦しみはいかほどだろう?
また、一方では愛の結実としての子供もいる。
しかし愛されて生まれた子供は天に召されてしまった。
大抵の親にとって、子供が自分より先に亡くなることは自らを引きちぎられるのと同じくらい辛いもの。
こんな悲しみが重なった時、描いた絵には図像術が宿るのだろうか。
絵の持つ力と心の関係。
そんな目に見えない強い何かの存在を示しながら、物語は続く。
Posted by ブクログ
イギリス留学時代の恩師から博士論文を勧められた千景。それは再び渡英を意味している。そんな中、不可解な強盗事件に呪われた絵画が関わっていると相談を受けた透磨と千景は、カラヴァッジョに魅せられた男と、父との軋轢に苦しんでいる女との奇妙な接点に気づき…
父との軋轢があった稔がある意味被害者で、何とも言えない後味でした。
そして、あれだけ意地を張っていた千景がようやく素直に透磨の事を受け入れたのがニンマリでした。
また渡英してしまうと遠距離恋愛になってしまいますが、前向きな遠距離なのでこれからが楽しみです。
第一部完という事なので、次のシーズンも期待しています!
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小説・文芸
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