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【集英社オレンジ文庫創刊!】真実は、絵の中に。呪いの絵画をめぐる美術ミステリー! 英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は祖母の営む『異人館画廊』で暮らしている。ブロンズィーノの贋作の噂を聞いた千景と幼馴染みの透磨は高級画廊プラチナ・ミューズの展覧会に潜入するが怪しい絵は見つからなかった。が、ある収集家が所持していた呪いの絵画が、展覧会で見た絵とタッチが似ていることに気づく。しかも鑑定を依頼してきたのが透磨の元恋人らしいと知って!?
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Posted by ブクログ
絵に関わる謎解きも面白かったが、千景と幼馴染みの透磨の関係が少しずつ変わっていくのがなんとも好ましい。次回作が楽しみ。
透磨くんの言動にいちいちきゅんきゅんする…ふごく好き…素直になれないかんじがたまらないなって思いました… 図像学に関することが前よりもたくさん出てきて、図像学自体に興味が湧いた!
■真実は絵の中に。呪いの絵画をめぐる美術ミステリー! 英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖母の営む『異人館画廊』で暮らしている。ブロンズィーノの贋作の噂を聞いた千景と幼馴染みの透磨は、高級画廊プラチナ・ミューズの展覧会に潜入するが、怪しい絵は見つからなかった。が、ある収集家が所持し...続きを読むていた呪いの絵画が、展覧会で見た絵とタッチが似ていることに気づく。しかも鑑定を依頼してきたのが透磨の元恋人らしいと知って…!?
一作目よりも好き!でした。 前回は、図像術がイマイチ前に出てこず、怖い怖い詐欺みたいになっていたような気がしたんですが、今回のは本当に怖かったので。ブロンズィーノの「愛の寓意」を恥ずかしくも知らなかったのですが、この作品を読んでいる最中に実物を見たくなって検索をかけたら、とっても素晴らしい絵画に出会...続きを読むえました。絵画はやっぱり、裏側というか、何のシンボルが何を表しているのかが分かった方が断然面白いですね。 1作目に比べて、千景と透磨の関係性が深くなったので、少女漫画的な楽しみがありました。特に、透磨の「目に毒の意味が〜」の部分は、ぐっときました。理性的な男子が思わず理性を失いそうになって、それを必死にこらえる、というシチュエーション。良いです。とても。 その分?千景の、「自分がいかに美しいかについて無頓着な美少女」設定が鼻につくというか、何をどうしたらそこまで捻くれた解釈ができるのだ、と思ってしまいました。が、よくよく考えれば、渦中にいるひとに全体像を見ることなどできず、そこに気持ちが加われば益々、真実からは遠ざかっていくものなのかもしれません。 透磨がうろたえ、千景が捻くれるのと比例して、彰と瑠衣の大人っぷりが目立ちますね。グループとしてまとまりが出てきたなあと感じました。ということは、今後、この二人が輝くエピソードなどがあるのかもしれません。楽しみ!
一作目ほどグイグイではなかったのですが、こちらも面白かったです。 こう言う作品もあるんだ、という発見やら、主人公たちの不器用の一言では片付け難い関係性もいいスパイスで。 主人公が卑屈すぎじゃない?と思えなくもないけどそれなりの過去を持ってるだけにその設定もすんなり入る。 2022.8.14 1...続きを読む14
シリーズ二作目。絵画にまつわる謎と並行して、千景ちゃんと透磨の過去も少しずつ明らかになりつつ、距離感も変わっていく様子。ますます続きが気になる。間を開けると集中力がきれそうなので、すぐに予約した。 (…けど、現状コロナの影響で完全閉館中なので、続きはいつ読めることやら…) 千景ちゃん目線で話が進ん...続きを読むでいくのに、主軸の絵画ミステリについては読んでても全然繋がらない。(読解力の問題?) 書いていることはわかるんやけど、千景ちゃんや透磨が謎を切り崩している過程がさっぱりわからんのだ。笑 今回もわからんなりに読み進めて、結局は 「透磨が『まぼろしのブロンズィーノ』(と思われる作品)を隠し持っていたことが何故そこまで千景をかたくなにさせるの?」 と、いう一番肝心なところが見えなかったんやけど、217ページで透磨自身が解説してくれて 「ああ、そういう!」 と、やっと理解できた。 とにかく、ラストの透磨の 「どうして統治郎の頼みを引き受けたのか」 と、いう、千景と透磨の関係性の一番のキモ部分について告白するシーンは 「二作目でそこクリアにするん!? ええけど!」 と、思って読み進めたら 「そ、そっちに行くの~~~」 などと肩を落とすオチになった。がっくり。笑 この二人がイチャイチャすればいいわけではまったくないけど(最早想像もできひん)、いくらなんでもひねくれすぎやしませんかね。これも過去が明らかになったらまた変わってくるの? ふたりのキャラがあんまりにもややこしくて、そこだけが馴染めないんやけど、今回ちょこちょこ千景ちゃんの心境をモノローグで読ませてもらえると 「ああ…。こう、不器用やねんな…」 と、思えるところもある。なので、それなりに、続きが気になるねんな…。 透磨も彰としゃべってるときはわりとわかりやすいねんけどなー…。 今回は千景ちゃんのスタンドプレイが目立ったので、キューブとしての活動は控えめやったけど、それでもやっぱり面白かった。 伏線の張り方が丁寧やねんな~。ほんまに、それぞれがそれぞれの思惑で行動するところとか、cocのシナリオみたい。 図像という、目に見えない(見えてるんやけど)悪魔と対峙するというところも、cocぽいのよね。 そういえば、日本画に図像はないのかしら…? ■■■■ ■カルトン 画用紙や木炭紙を固定するための土台に使用される画板 ■コンテンポラリー 現代の,今日的なという意味で,パーマネント (permanent=永久の) に対することば。芸術の分野で使われていた表現で,ファッションでは現代的な衣服の総称。たとえば,上着丈が短く,細身で丸みのある肩線のスタイルや,一つボタンのジャケットなど。専門的な職業をもって経済的に自立し,ファッション感覚の優れた都会的な女性が身に着ける服装をさす。 ■曳航(えいこう) 船が、他の船をひいて航行すること。
ブロンズィーノの絵が見たくなる。 世の中にはいるんだろうけどそんなにばれないような模写を出来る人がホイホイいるかーって突っ込みたくなるけど・・・。 2人の関係に激しくモヤモヤしてしまう(笑)。
千景と透磨のもどかしい関係を描きつつも、ブロンズィーノの贋作の真相についてもしっかりしたストーリーをを見せてくれてお見事でした。ブロンズィーノの絵を検索して見ると、一見色遣いも綺麗で美しいと思ったのですが、じっと見つめていると不安な気持ちになりました。この作品を読んだ後だからでしょうか。本作ではカゲ...続きを読むロウさんの情報力が目立っていて、さらに正体が気になりました。
なかなか図像術を用いた絵画が出てきません・・・ 内容(「BOOK」データベースより) 英国で図像学を学んだ千景は祖母の営む『異人館画廊』で暮らしている。ブロンズィーノの贋作の噂を聞いた千景と幼馴染みの透磨は高級画廊プラチナ・ミューズの展覧会に潜入するが怪しい絵は見つからなかった。が、ある収集家が所...続きを読む持していた呪いの絵画が、展覧会で見た絵とタッチが似ていることに気づく。しかも鑑定を依頼してきたのが透磨の元恋人らしいと知って!?
前作から引き続き千景と透麿の素直になれないもどかしい関係が続いている。 図像学に絡めたミステリーは、読みやすく引き込まれてしまう。事件とは別に千景の幼い頃の出来事が伏線として話を盛り上げていて、そちらも気になる。 千景の過去に起こった誘拐事件の真実とは?透麿とどう関係しているのか? 素直になれない2...続きを読む人の行く末と合わせてこの先が気になり、続きを読みたくなってしまう。 余談ですが、オレンジ文庫のCMで坂口健太郎さんが言う「あなたの波打つ髪はラファエロのよう。透き通る肌はフェルメール、謎めいた目は…」のセリフはこの本の中に出てくる一説。
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異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵
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谷瑞恵
詩縞つぐこ
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