「自分が死んだらこの手紙を投函してほしい」と中学時代の親友・響子に託された「おたより庵」の店主・詩穂。やがて、彼女の死を知った詩穂は手紙を開封し、過去にまつわる事件に巻き込まれてゆく。町屋の並ぶ、どこか懐かしい町で「あの日の約束」が再び動き出す。店を訪れる者と、想いを伝えたい大切な誰かを繋ぐ、手紙ミステリー。著者初の単行本が、待望の文庫化!
Posted by ブクログ 2021年03月31日
手紙を愛し「おたより庵」を営む詩穂。中学時代に託された手紙。詩穂を慕い支えるアルバイト夕佳、ちょっと見た目が恐い常連客城山、詩穂の元カレ加島。詩穂の静かな日常が手紙が絡む事件で少しずつ騒がしくなる。手紙が繋ぐ連作短編集。見た目から警戒されていたけど、さりげなく詩穂を助けてくれる城山。これからの二人に...続きを読む