谷瑞恵のレビュー一覧

  • 伯爵と妖精 恋よりもおだやかに見つめて

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    短編集でありながら、冒頭の1編は間奏曲のよう。
    イギリス本土へ戻るまでの船のなかの出来事。
    リディアの心中を思うと、なんて切なくて苦しい。

    残り2編は、まだ新婚ほやほやのころのエドリディ。
    本編がシリアスで、目を離せない状況だからなおさら、
    エドガーの溺愛っぷりが切ない。
    今ここで、こういう話を読ませるなんてなー。

    ますますリディアに感情移入できちゃうじゃないかー☆

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    2013年11月14日
  • 伯爵と妖精 情熱の花は秘せない

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    そして組織を出て、リディアと共にいることを決めたエドガー。
    やっぱりふたりは一緒にいるべきだ。
    それに……キヤァ(*ノノ)
    ラノベなのにっ!

    前巻のエドガーの、リディアに対する冷徹な態度は(今までが甘々だっただけに)単なる一読者のはずのわたしにもかなりのダメージだった。
    わたしがリディアだったなら。
    いつの間にかリディアに感情移入していたから、エドガーの裏切り(に見える行動)は本当につらくて。
    ふぃー。本当に良かった!(これで安心して読み進められる)

    起承転結、でいえば前巻は間違いなく「転」
    そしてこの巻は、「結」の導入部か。
    ハッピーエンドになることを願って次の巻を手に取ろう。

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    2013年11月10日
  • 伯爵と妖精 永久の想いを旋律にのせて

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    アーミンが、エドガーやユリシスを裏切ってまで従っていた主人はあの人だったのかー!
    そう判れば、あの時のあんなことやこんなことに、妙に納得できる。
    これは、全部読み終えたら、また最初から読んでみたくなるなぁ……
    今は、謎が多いまま、その答えを知りたいがために読み急いでしまっている自覚がある。

    そして続きが気になるこんなところで終わるなんて!
    谷さん、上手すぎる~~!(悶絶)

    ケルピーはますますカッコ良くなってきた。
    彼にとってはリディアが最優先だから、行動もシンプルでストレーで、わたしにとってはそこが魅力に映る。

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    2013年11月08日
  • 伯爵と妖精 愛しき人へ十二夜の祈りを

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    エドガーの幼少期、まだシルヴァンフォード家の子息だったころの掌編や、新婚ほやほやのふたりの短編。

    辛い過去から目を背けなかったから、見えてくる光がある。
    好きなのは、エドガーとポールの出会いの掌編。
    それからやはり、表題作の短篇。
    ケルピーいいヤツだよね。
    「ちっ」とか舌打ちしながら、それでもリディアの幸せを願っちゃう悪しき妖精(笑)
    (十二夜のケーキって、ガレット・デ・ロワと同じ?)
    見事ソラマメを引き当てたエドガーのお願いごとは、人を愛するということそのものだと。

    プリンスや予言者との対決もこれからで、本編は未だ先行き不透明だけれど、そこから離れたふたりの日常はとても穏やかで幸せそうだ

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    2013年11月07日
  • 伯爵と妖精 白い翼を継ぐ絆

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    もう手に入れることもないと思っていたシルヴァンフォードのことで、エドガーは動揺しまくり。
    お互いに相手の立場に立って物事を考えるのはいいことだけれど、それが独り歩きしすぎちゃってて憶測の域を出ないし、売り言葉に買い言葉で喧嘩しちゃうんだってばー!とお節介風を吹かせたくなる。

    でも結局は、二人とも相手を想う気持ちは誰にも負けないのだから、元鞘に収まるんだけどね。
    ケリーとレイブンは、大きな子ども二人抱えてるみたい。大変ね。(笑)

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    2013年11月05日
  • 伯爵と妖精 運命の赤い糸を信じますか?

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    なのにここでまた短編集だとー!?

    (そして読み終わり)



    本編はあんなにやるせない閉じ方をしているのに、
    こちら3編は、リディアとエドガーの婚約(と妖精)にまつわるショートストーリー。
    それだけに、あちこちハートが飛んでます。でもやっぱり幸せそうなのはいいね。
    薄々感づいていたけれど、エドガーの愛って重いのね(笑
    そして、レイブンは天然さん。「安請け合い」に思わず吹いちゃった。

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    2013年10月23日
  • 伯爵と妖精 紅の騎士に願うならば

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    ケルピー好きとしては、リディアを守る彼の男らしさにきゅん♡
    エドガーとキスしたリディアを眺め
    「それは楽しいのか?」
    とさっそくリディアと試してみようとするケルピーがかわいい。
    エドガーの一途さも際立った巻。

    前巻でのイントロダクションが、この巻を読むことで活きてくる。
    舞台はロンドンから、リディアの母の生まれ故郷、ハイランドへと流れていく。

    リディアを守るために、"プリンス"の記憶に手をのばすエドガー。
    彼らはどうやって、その強大な敵を倒すのだろうか。

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    2013年10月21日
  • 伯爵と妖精 紳士の射止めかた教えます

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    短編集第2弾。
    リディアとエドガーが婚約して間もないころのお話2編と、
    リディアの両親の馴れ初め(というか駆け落ちの顛末)の1編。

    特筆すべきはエドガーお父さま(笑)のイクメン☆ぶり。

    そして、ここでリディアの母親の故郷が登場したのも、次巻にそれが関わってくるらしいから。
    そりゃあお父さま、そういうことなら、プロポーズのことは墓場まで持っていきたくなるよね。

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    2013年10月20日
  • 伯爵と妖精 花嫁修業は薔薇迷宮で

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    エドガーのプロポーズを受け入れたリディアだが、身分の差を思うと、早くもマリッジブルー。
    対してエドガーは、リディアが社交界で傷つかなくていいように、と最善を尽くす──。
    エドガーのそんな思惑から、今回の花嫁修業が始まるわけだけれど、ボタンを掛け違えたように不運なアクシデントが重なって、リディアはなぜか小間使い扱いに。
    ”令嬢”という肩書(自覚?)がなく、上流階級に対して肩身の狭いリディアは「これも花嫁修業の一環かもしれない」と甘んじて受け入れちゃうし、鞭で打たれた手も辛いことも、強がってエドガーに隠しちゃうし。
    リディアが健気で、「もうそこまでガンバらなくていいじゃない、エドガーになんとかして

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    2013年10月19日
  • 伯爵と妖精 女神に捧ぐ鎮魂歌

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    とうとうリディアが……!
    それだけでニマニマ。

    しかし、リディアのお人よしは、ちょっと度が過ぎてる。
    何度も危ない橋わたってるのだから、ちょっとは学習してほしいところ。
    「お父さんがケガをして!」
    だなんて言われても、イマドキ小学生でもついてかないと思うんだ……。

    それはさておき、この表紙のふたりの雰囲気がとても好き。

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    2013年10月19日
  • 伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って

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    閑話休題、の短編集。
    クリスマスにちなんだ4編が収録されている。
    どれも聖なるクリスマスに相応しい、温かいお話。優劣つけられないな。
    文句なしの五つ星!

    本編がハラハラすることばかりだから、ちょっと落ち着けた……という本音(笑)


    そうかそうか、クリスマス~年始にかけての休暇の間に、こんなことがあったのね……(ほゎv
    だいぶエドガーに傾いてるリディア。
    夢のなかでなら素直になれるのにね。現実は難しいね。

    とても素敵なクリスマスの贈り物を貰った気分。
    あぁ、まだクリスマスまで2か月あるけども。

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    2013年10月17日
  • 伯爵と妖精 取り換えられたプリンセス

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    とうとうケルピーが表紙に登場~(*´▽`*)ノ⌒☆
    しかし、こちらのウキウキ感とは裏腹な、本編のエドガーとリディア。
    近寄ったようで、すれ違って。
    まるで大きな渦潮の中で、互いに手を伸ばしその手を取り合おうとしながら、その次の瞬間、奔流に引き離されてまたぐるぐる流されていくようなもどかしさ。
    大事に想うからこそ近づけないなんて。

    うぅ、谷さんのいけずー!

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    2013年10月15日
  • 伯爵と妖精 恋人は幽霊

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    アーミンがセルキー(アザラシ妖精)として復活。
    妖精のことは良くしらないけれど、この物語で少しだけイギリスの妖精のこと、聞きかじれる。
    この程度でも自分の知識になってくのが、ちょっと楽しくて、物語以上にわたしを惹きつける。

    普通のひとには見えない妖精を操るユリウスが中ボス(?)って。
    今はまだ半人前のリディアに勝ち目はあるのかしら。
    あるとしたら、心通わせた妖精たちの協力あってのことだろうけれど。
    しかし、そんな強敵ユリウスを従えるプリンスって、どんなラスボスなんだろう。

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    2013年10月13日
  • 伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて

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    長かった伯爵と妖精シリーズも遂に完結!
    少し早足な気もしましたが、丸く収まってよかった!
    ただ、あまりに長く追いかけた作品だったので、淋しさよりも、現実感の無さが勝ります。
    もう少ししたら、一から読み直してみようかな。

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    2013年10月11日
  • 伯爵と妖精 1

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    原作を読んでからのほうが……と思っているので、ひとまず2巻まで。
    原作に忠実、とまではいかずとも、ほぼ則った流れだし、絵もキレイで原作の雰囲気がそのままでいいと思う。

    4巻までということで、このシリーズのとっかかりにはいいんじゃないかしら。
    これで気に入ったなら、続きは原作でどうぞ♪ということなのでしょう。

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    2013年10月10日
  • 伯爵と妖精 祝福の子か夜の使者か

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    やっと今頃読み終わりました、既にシリーズは完結しているので
    待ち遠しい感じではありません。

    リディアの妊娠を知って、前巻で改めて求婚したエドガーは
    衝撃を受けて身を引こうとします。
    しかし、女王陛下からの依頼でリディアを守っている以上
    彼女を放り出すことはしません。

    折々に戻りかける記憶と、自分の中の愛情に反するような
    不可解なリディアの妊娠に悩みながらも、しっかりと事態に
    対処するエドガーはなかなか立派でした。

    むしろシリーズ中で一番彼が誠実にリディアを愛してくれた
    巻ではないかなと私は思っています。
    どんな障害があっても愛するなんて、
    口で言うのは綺麗ですがなかなか出来ません。

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    2013年08月15日
  • 伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて

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    アルヴィンの悲壮な決意が明らかになるにつれ、ウルウル、ハラハラの最終巻だった。

    ロンドン塔が最終決戦の地だったり、魔力の流れを再構築したり、ファンタジーとしてもよく練られた構成で、こういうところが長いシリーズを飽きさせることなく続けることのできた所以ではないかと思う。
    第一巻を読んだ時は、こんなにシリアスで波乱に満ちたストーリーになるとは、想像もしていなかったが、よくぞここまで大団円に導いたものだと、しみじみと感じいる。

    ただ、一部未消化の部分もあると思うので、今後出版される短編集で解決されるのか、あるいは続編があるのか、どうも気になるのである。

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    2013年08月10日
  • 伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法

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    ネタバレ

    やっと結婚式。おめでとう二人とも!

    …とすんなりいくはずはなく、伯爵夫人の侍女決めから伯爵家縁の妖精がらみの問題や朱い月のスレイド氏が警察に連行されたり、と問題のバーゲンセール。
    おまけにリディアは不器用だし伯爵は器用すぎて不器用だしなんていうか、……うん、それがあなたたちなんだね…。

    とりあえずの問題は解決したとはいえ、相変わらずもどかしい二人だし、まだまだプリンスの問題は山積みだけれど、とりあえずおめでとう!

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    2013年08月06日
  • 伯爵と妖精 誓いのキスを夜明けまでに

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    『誰かために〜』の続き。
    フィル・チリース(オーロラ妖精)の刃の魔力によって傷を受けたリディア。彼女を治すためにはエドガーから離れ、マッキール家の島で3年暮らさなくてはならない。リディアをマッキール家に預けて去ったエドガーは僅かな可能性をもとめて調査開始。「あるじの眠る島」の『秘薬』ならば彼女の傷を治せるということを知り…。

    ポールがエドガーの『継承』を知り、エドガーとリディアはお互いを思って別れる決意をし…
    アーミンもちらりと登場し、それぞれのキャラの心象表現が切ないなか、レイヴンとニコのやり取りが救いだった一冊。

    ひとまずの決着がついてなにより。

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    2013年07月06日
  • 伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて

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    ネタバレ

    長かったこのシリーズも、ついに完結ですね。初めてこの小説を手に取ってからも、もうずいぶん長い月日が経ってます。
    終わり方がとてもよかったです。穏やかな終わりで本当に良かったと思います。
    短編集がまだ出るそうなので、楽しみです。

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    2013年07月18日