谷瑞恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そして組織を出て、リディアと共にいることを決めたエドガー。
やっぱりふたりは一緒にいるべきだ。
それに……キヤァ(*ノノ)
ラノベなのにっ!
前巻のエドガーの、リディアに対する冷徹な態度は(今までが甘々だっただけに)単なる一読者のはずのわたしにもかなりのダメージだった。
わたしがリディアだったなら。
いつの間にかリディアに感情移入していたから、エドガーの裏切り(に見える行動)は本当につらくて。
ふぃー。本当に良かった!(これで安心して読み進められる)
起承転結、でいえば前巻は間違いなく「転」
そしてこの巻は、「結」の導入部か。
ハッピーエンドになることを願って次の巻を手に取ろう。 -
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Posted by ブクログ
エドガーの幼少期、まだシルヴァンフォード家の子息だったころの掌編や、新婚ほやほやのふたりの短編。
辛い過去から目を背けなかったから、見えてくる光がある。
好きなのは、エドガーとポールの出会いの掌編。
それからやはり、表題作の短篇。
ケルピーいいヤツだよね。
「ちっ」とか舌打ちしながら、それでもリディアの幸せを願っちゃう悪しき妖精(笑)
(十二夜のケーキって、ガレット・デ・ロワと同じ?)
見事ソラマメを引き当てたエドガーのお願いごとは、人を愛するということそのものだと。
プリンスや予言者との対決もこれからで、本編は未だ先行き不透明だけれど、そこから離れたふたりの日常はとても穏やかで幸せそうだ -
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Posted by ブクログ
エドガーのプロポーズを受け入れたリディアだが、身分の差を思うと、早くもマリッジブルー。
対してエドガーは、リディアが社交界で傷つかなくていいように、と最善を尽くす──。
エドガーのそんな思惑から、今回の花嫁修業が始まるわけだけれど、ボタンを掛け違えたように不運なアクシデントが重なって、リディアはなぜか小間使い扱いに。
”令嬢”という肩書(自覚?)がなく、上流階級に対して肩身の狭いリディアは「これも花嫁修業の一環かもしれない」と甘んじて受け入れちゃうし、鞭で打たれた手も辛いことも、強がってエドガーに隠しちゃうし。
リディアが健気で、「もうそこまでガンバらなくていいじゃない、エドガーになんとかして -
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Posted by ブクログ
やっと今頃読み終わりました、既にシリーズは完結しているので
待ち遠しい感じではありません。
リディアの妊娠を知って、前巻で改めて求婚したエドガーは
衝撃を受けて身を引こうとします。
しかし、女王陛下からの依頼でリディアを守っている以上
彼女を放り出すことはしません。
折々に戻りかける記憶と、自分の中の愛情に反するような
不可解なリディアの妊娠に悩みながらも、しっかりと事態に
対処するエドガーはなかなか立派でした。
むしろシリーズ中で一番彼が誠実にリディアを愛してくれた
巻ではないかなと私は思っています。
どんな障害があっても愛するなんて、
口で言うのは綺麗ですがなかなか出来ません。
だ -
Posted by ブクログ
アルヴィンの悲壮な決意が明らかになるにつれ、ウルウル、ハラハラの最終巻だった。
ロンドン塔が最終決戦の地だったり、魔力の流れを再構築したり、ファンタジーとしてもよく練られた構成で、こういうところが長いシリーズを飽きさせることなく続けることのできた所以ではないかと思う。
第一巻を読んだ時は、こんなにシリアスで波乱に満ちたストーリーになるとは、想像もしていなかったが、よくぞここまで大団円に導いたものだと、しみじみと感じいる。
ただ、一部未消化の部分もあると思うので、今後出版される短編集で解決されるのか、あるいは続編があるのか、どうも気になるのである。 -
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Posted by ブクログ
『誰かために〜』の続き。
フィル・チリース(オーロラ妖精)の刃の魔力によって傷を受けたリディア。彼女を治すためにはエドガーから離れ、マッキール家の島で3年暮らさなくてはならない。リディアをマッキール家に預けて去ったエドガーは僅かな可能性をもとめて調査開始。「あるじの眠る島」の『秘薬』ならば彼女の傷を治せるということを知り…。
ポールがエドガーの『継承』を知り、エドガーとリディアはお互いを思って別れる決意をし…
アーミンもちらりと登場し、それぞれのキャラの心象表現が切ないなか、レイヴンとニコのやり取りが救いだった一冊。
ひとまずの決着がついてなにより。 -