谷瑞恵のレビュー一覧

  • 伯爵と妖精 真実の樹下で約束を

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    たぶん、このシリーズ中一番すきな終り方だったように思う。いえ、展開は好きではないですが、最後のエドガーのセリフが。
    ここ数巻、ずっと苦しいままでいたエドガー。久しぶりに見せた調子の良い彼と、これからのことを思う辛い彼と、そして最後の言葉に込められた意味を思うと、リディアでなくても泣けます。ここからまた急展開になるのでしょうか。
    作中でも触れられていますが、血のつながりはないみんなが、ひとつのファミリーとして機能し始めていて、それに心を打たれました。みんな、それぞれがそれぞれのことを思って決断を下していて、ちょっとばかりの犠牲にはなんの躊躇もしないけれど、どれだけ自分がファミリーにとって必要か知

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    2015年09月19日
  • 伯爵と妖精 情熱の花は秘せない

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    ちょっとダレていたのが、しゃきっとした気が。
    初期の、「胡散臭く口説いてくる美形貴族」を「歯牙にも欠けずつんけんしてるふりをして、内心どぎまぎさせられている少女」という構図が好きだった私としては、結婚してから、リディアがなにかというと、貴婦人として振舞わなくてはとか、気品がうんちゃらかんちゃらいうのが正直面白くなく。リディアって、もともと気品のない下衆い女性ではないと思うのですが。身分がちょこっと低いだけで、そもそも、出自ですべてが決まる世界に身をおくのなら、あきらめて自分らしく振舞えば良いじゃん。ていうか、あなたのバックにはエドガーがついてるんだから、何があっても大丈夫だってば。
    というイラ

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    2015年09月14日
  • 思い出のとき修理します2 明日を動かす歯車

    購入済み

    あたたかい

    やっぱりこの作家さんのお話は好きだなぁ。優しくて温かくて、今までこんな風に時計を見たことがなかったけれど、最近触ってない時計を触りたくなってしまった。忘れがちな思いを思い出させてくれる、そんな本だと思う。

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    2015年08月08日
  • 異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵

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    一作目よりも好き!でした。
    前回は、図像術がイマイチ前に出てこず、怖い怖い詐欺みたいになっていたような気がしたんですが、今回のは本当に怖かったので。ブロンズィーノの「愛の寓意」を恥ずかしくも知らなかったのですが、この作品を読んでいる最中に実物を見たくなって検索をかけたら、とっても素晴らしい絵画に出会えました。絵画はやっぱり、裏側というか、何のシンボルが何を表しているのかが分かった方が断然面白いですね。
    1作目に比べて、千景と透磨の関係性が深くなったので、少女漫画的な楽しみがありました。特に、透磨の「目に毒の意味が〜」の部分は、ぐっときました。理性的な男子が思わず理性を失いそうになって、それを必

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    2015年07月21日
  • 拝啓 彼方からあなたへ

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    面白かったー!
    泣けたし、ミステリー。

    城山さんと息子さんの話
    おばあさんとムスメさんのお話に泣けました。

    純粋に手紙って素敵だなーって思いました。


    話のスピードも、飽きさせないし。
    ミステリーも含まれているので楽しめた。

    かなりオススメです。

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    2015年05月29日
  • 拝啓 彼方からあなたへ

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    かわいい便箋を探すのって楽しかったなー。こういうお店は残ってほしい。二人の距離が気になる。続編あるのかな。

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    2015年04月25日
  • 思い出のとき修理します3 空からの時報

    SUM

    ネタバレ 購入済み

    安定の面白さ

    今回は、家族についてのお話でした。複雑な事情を自身の家庭に持つ明里は、今回も他人の過去のために頑張ります。奮闘する明里を秀司が見守っていたり心配したりする距離感が絶妙ですね。今回も色々な人の想いと二人(太一くんも入れて三人も好きです)の掛け合いで心が暖かくなりました。次のお話も待ち遠しいです!

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    2015年01月30日
  • 異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女

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    表紙のイラストが魅力的だったのと、「伯爵と妖精」シリーズの作家さんだということで手に取りました。恋愛要素が多めなのかな?と想像していましたが、ミステリ色が強めです。恋愛要素少なめでも面白い人物が多いので、楽しんで読めました。活字だけなのに芸術作品を上手に描写してくれているので、架空のものでも頭に思い浮かべることができました。主人公の絵は、一度絵として見てみたくなりました。表紙のふたりの関係が少しだけ進展したところで終わってしまったので、これからの展開が楽しみです。

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    2016年09月14日
  • 伯爵と妖精 取り換えられたプリンセス

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    リディアの「妖精だけはいつでもそばにいてくれるの」っていうセリフが頭の中に残る。いつも素直になれなくて、そんなリディアのことエドガーは分かってるつもりだったのにね。ロタの言葉で気づかされるなんて。ほんとエドガーのバカ!なんで大事な時にリディアのそばにいないの!

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    2014年07月06日
  • 伯爵と妖精 花嫁修業は薔薇迷宮で

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    シリーズの中でも一番読み返しているぐらい大好きな作品。

    ルシンダに苛々させられつつも、リディアのお人好しさが際立ち、そして健気。そりゃあエドガーでなくても可愛く見えるわ…と思わず突っ込みたくなる。

    エドガーが鍋を洗うシーンが好きです。

    そして「出来ない事は、変わってもらえばよいのです。」の台詞から繋がるリディアの夢まで、作品全体を通して読んでるこちら側が傍で二人を見ていてる周りの登場人物のように、やれやれ、と溜め息を吐きつつも見守りたくなる。
    そんな作品。

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    2014年03月27日
  • 伯爵と妖精 新たなるシルヴァンフォードにて

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     後日談なので、特にどうなるの? 怖い! なんてことはなく、ほんわか優しいフェアリーテイルです。

     アルヴィンかわえぇ。特にニコのしっぽ気にしてる絵が好き。
     やっぱり性格は優しいお人好しなようで。リディアからの遺伝かしら。

     それにしても、コバルト作品の主人公の子供って、長男+男女の双子が多い気がする。これしかり、悪婿しかり。
     貴族の跡取りが必要なのと読者は女の子を望んでるからかしら。

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    2014年03月06日
  • 伯爵と妖精 新たなるシルヴァンフォードにて

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    あー、これでもう本当に終わりなんだなとしみじみと思う。
    『伯爵と妖精』シリーズ最終巻。
    リディアの子供時代の話と後日談。

    母アウローラが生きていた頃の、フェアリードクターとして生きると決めたリディアの少し悲しい決断。
    シルヴァンフォードで過去と向き合うエドガー。
    小さな伯爵アルヴィンのサファイアの妖精をめぐる冒険。
    などなど‥‥。

    相変わらず妖精のトラブルに巻き込まれたり、やたらくっついてきたがるエドガーをかわしたりと、いろいろ大変なリディアだけど、家族、使用人皆揃って幸せそうでホッとした。

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    2014年03月01日
  • 伯爵と妖精 取り換えられたプリンセス

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    ついに片思いコンビであるケルピーとアーミンの初会話の話ですね!
    私は、割と最初に伯爵と妖精を読み始めた時はこの2人があまり好きではありませんでした。まぁ、主役の恋敵にあたいするので。ですが、話が進んでいくとなんだか普通の恋敵と異なっていて、恋敵であるはずの相手を助けるとか、だからこそその献身ぶりが分かるというか、本当に大切に思っているのだなと思いました。ある意味では、エドガーとリディアは似てるんですよね~何があっても信じたり受け入れるところが。ケルピーとアーミンは2人とも長い間片思いをしてて、ようやくその本音が出せたり、共感したり出来る相手ができたのかなと思うとホッとしました。

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    2014年02月09日
  • 思い出のとき修理します

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    ゆっくりとした時間に癒された

    普段、恋愛小説っぽいストーリーは読まないんだけど、齷齪した毎日から逃避したかった気持ちの表れかな?
    珍しく選んだ感じの本でした。

    技巧に凝りに凝った難解な表現とかではなく、普段の生活の一部を綴りながら様々な人間模様をゆっくり紐解いているような印象の読みやすいストーリーでした。

    ほのほの感が心地好いので、日々、忙しくしている人が癒しを求めて読むにはもってこい!な感じです。(でも1日で続編まで一気に読んじゃいましたケド)
    また、時計屋さんが最高に癒しです。実在していたら是非ともお会いしたいです

    私はこの物語とっても好きです。
    幸せ感を味わいたい人にはオススメします。

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    2014年04月29日
  • 伯爵と妖精 魔都に誘われた新婚旅行

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    新婚旅行編!ktkr!!



    リディアがお茶会でいじめられ
    おばあさんからもらったバッグ捨てられ
    落ち込んで

    でもそんな心配はかけまいと気丈にエドガーに接するが
    どうにも気持ちは隠せるわけなく、

    エドガー、ここのシーンほんま紳士( ´罒`*)✧


    アーエスの気持ちは女だったらわかるよなぁ…




    最後の最後はほんまキュンキュンしたヽ(*´ェ`*)ノ

    ローズレッドのイブニングドレスに身を包み、ハーフアップにしたリディアの美しいことw
    高星さん素敵な絵をありがとうございます( ´罒`*)✧!



    夫婦となって最初の試練を乗り越えた二人。
    赤いムーンストーン見つけるのも難癖ありそうな感

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    2013年12月28日
  • 伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて

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    自分が生まれれば母リディアは命を落とす。そしてプリンスを倒すためには父エドガーを殺さなければならない・・・。過酷な宿命を知り、アルヴィンはリディアたちの前から姿を消した。アルヴィンの行方を案じながらも、戦いに向けて準備を進めるエドガーとリディア。さまざまな想いが絡み合うなか、ついに最後の戦いが幕をあげた・・・!ロングヒット英国ファンタジー、ついに感動のフィナーレ。

    人生で初めて手に取ったコバルト文庫でした。ていうか所謂ライトノベルで最も初期にハマりました。こんな先が見えない展開になるとは予想してませんでしたが、この最終巻は最近の数冊の中でも飛びぬけて満足のいく終わり方でした。犠牲もあったけ

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    2016年12月06日
  • 伯爵と妖精 あまい罠には気をつけて

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    ネタバレ

    シリーズ2作目となる本作。
    1作目で恋とまではいかないまでも、確実にリディアを気に入ったエドガー。
    ただ、この頃の彼女に対する思いは、女の子として以上に“妖精博士(フェアリードクター)”としての期待の方が大きいようですが、
    女性を近くに留める=口説き落とす、という方程式しか頭にない彼は、それはもう熱心にリディアを口説きます。
    一方で、彼の元々の性分と、リディアにやきもちを妬いてほしいという思惑から、他の女の子にも言い寄る彼の態度に、
    当然のことながら、ますます不信感を募らせるリディア。
    この頃のエドガーは、後にリディアが言うように、恋愛をゲームのように楽しんでいて、読者からも本心があまり見えま

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    2013年12月23日
  • 伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて

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    あぁ……終わった。

    ケルピーとアーミンの最期のシーンは、そこだけ何度も読み返してしまったくらい、切なくて、好きな場面。
    主役のふたりよりも、このふたりのほうがわたしは好きなのかもしれない。

    大風呂敷を広げて、ちゃんと回収できるのか心配だったけれど
    見事に着地してくださいました、谷さんありがとぉ!

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    2013年12月01日
  • 伯爵と妖精 祝福の子か夜の使者か

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    嘘をついてリディアをヘブリディーズへ連れ去った、いけ好かなかったパトリックだったけれど
    え、この表紙のイケメン誰ですかー!Σ(□`*)的な。
    彼がアウローラの弟だと判明したのも、わたしとしては驚いた部分。もっと若い、リディアと同年代ぐらいだって、なんだか勝手に思いこんでた。。。
    イブラゼルへの入国を果たせなかったパトリック。
    その地を踏んだ、エドガーとリディア。
    彼にとってその現実は、これまでの考え方を改めさせるほどの、とても大きな意味を持っていたんだろう。

    列車事故に遭い負傷してしまったカールトン教授を、エドガーが救出する場面はぐっと来た。
    理屈を超えた、心からのことば。
    プリンスの記憶が

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    2013年11月17日
  • 伯爵と妖精 オーロラの護りを胸に

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    記憶を失くしたところで、心まで失ってはいないワケで。
    リディアを想うエドガーの愛は本物なんだなぁ、と実感する巻。
    (相変わらず校正モレがあって、若干萎んじゃいますね)

    あと残り2冊で、エドリディの長い永い旅は終わるんだよなぁ。
    どんなふうにこの物語は終着するのだろう。

    谷さん、ちゃんとハッピーエンドにしてくださいね~っ!

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    2013年11月17日