谷瑞恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレある出来事がきっかけで食べれなくなったもの、あの味が恋しいけど今はもう食べられないもの、、など。そんなお客さまの悲しい思い出を変えるために、店主の笹子さんは思い出の食べ物を使って、その人に合ったサンドイッチを作ってくれます。
本文より
「よく知ってる料理だからこそ、サンドイッチになってると食べたくならない?知らない食べ物より、なんだかわくわくすると思うの。親しんだ食べ物が、とびきりよそ行きに、おしゃれしたように見えるでしょう?」
美味しそうなサンドイッチが次々出てくるので、とってもお腹が空きます。そして何より、どのエピソードも感動するのでウルウルしながら、読みました。登場人物は、みんな個性 -
購入済み
不思議な老女メアリが亡くなり、彼女が残したイギリス児童文学とそこに挟まれたレシピをもとに彼女の足跡を辿る連作短編集です。
物語の中に出てくるお菓子は特別魅力的に見えます。好奇心をそそられる登場人物の気持ちがよくわかります。
もうここにはいないメアリや潔子をきっかけに人間関係があたたかく繋がっていく優しい物語でした。 -
Posted by ブクログ
なんってやさしくてあたたかな物語だろう。でも決してやさしすぎなくてあたたかすぎない。だからとても自然に沁みてくる。そして、自分で気づかなかった、日々誰にでもあるようなささくれに気づかされ、癒してくれる。誰かが、時に自分で作ったお菓子を食べたときみたいな気持ちで本を閉じた。
どこか幻想的なのに、現実的。事件もないし刺激もないけれど、だからこそわたしはこの物語が大切に感じたんだと思う。出てくるレシピはどれもとてもシンプルで作って食べてみたくなる。何度想像してよだれが出たか!
ここが好きここがいい、とかどう感じてなにを学んだかとかではうまく言い表せない。ただこの気持ちに浸るしかできない。そしてそれ -
Posted by ブクログ
大切な友人からお借りして読んだ一冊です。
この本を「しおんが好みそう」と思ってくれたことがとても嬉しくありがたいし、この物語にこの経緯で出会えたこともまた僥倖だと思う。
(とても気に入ったのでもちろんこの後自分でも購入します)
「ようこそ小公女たち」
その小公女に自分も含まれていたらいいなと願う読後。
かつて少女だった自分にも贈りたいと思うし、かつて少女った今だからこそ出会うべき物語だとも思う。
メアリさんのお茶会に招待してもらいたいし、ふたりの小公女がつくった秘密の花園をこの目にしてみたい。
ぶどうパン、トライフル、プディング…
あぁそういえば、そのむかしなんて美味しそうなんだろうとわ