谷瑞恵のレビュー一覧

  • めぐり逢いサンドイッチ

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    サンドイッチ、食べたくなる!
    読みやすくて、ほのぼのする物語。家族を思いやる人たちの温かさがどの話にも散らばっていて、生きてくことっていいなと思わせてくれます。

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    2025年04月27日
  • あかずの扉の鍵貸します

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    ネタバレ

    開かずの間と聞くと、怖いイメージを抱く。
    しかし、この本を読んでそんな考えも変わった。

    各章で顕になる住民の抱える謎、全編を通して進行する香りはするが姿の見えない金木犀の謎…

    これらの謎が解き明かされたとき、見えてくる思いやりの心であったり愛情

    ここから、開かずの扉は決して負の感情の溜まり場ではなく、大切にしたい・守りたいという思いの結晶なのだと感じた

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    2025年04月08日
  • 小公女たちのしあわせレシピ

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    読後は優しい気持ちになる。お菓子ってそういう力があるよな。「アブラミのお菓子」は懐かしい。読みながらどんなものか想像つかなくてアブラミがお菓子!?と気持ち悪がったり不思議に思ったりしたっけ。

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    2025年03月06日
  • 小公女たちのしあわせレシピ

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    児童文学とお菓子の存在がそれぞれの人生に寄り添う心温まるお話でした。有名で話はなんとなく知っているけれど意外と読んだことのない作品があったのでいつ読もうと思いました。

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    2025年03月06日
  • 思い出のとき修理します4 永久時計を胸に

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    ネタバレ

    思い出のとき修理します最終巻。ノスタルジックな雰囲気漂う、時計と過去にまつわるミステリーと不思議なようで不思議でない曖昧なファンタジー色を織り交ぜた物語が幕を閉じました。最後まで太一が神様の使いっぽく見せる手法が、自分は大好きでした。彼の正体はどちらなんでしょうね。明里は人間だったと決定づけていましたが、自分はまだどっちつかずな不思議な存在で彼にはいて欲しいです。秀司と明里の関係も彼ららしい答えを出して、最後まで商店街の温かさに包まれた優しい世界でした。彼らの続きがふと想像できるような終わり方に、これからもまだ彼らの時が刻まれていく、未来が広がっているように思います。

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    2025年01月26日
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー

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    猫好きな人のための短編集。仕事始めの一週間でバタバタと疲弊したため、猫が集まっていて時間がゆったりと流れるような空間”ねこだまり”で、リラックスしたい気分だった。一年で最も寒いこの時期に、温かい炬燵に入りながら、そして猫の毛並みのようにモフモフとした毛布にくるまいながら読んだ。
    身近で大切な人が亡くなったら猫に生まれ変わって(化けて)帰ってくるという、都市伝説を聞いたことがあったが、本気で小説にしたらこんな感じなのだろうか。猫の頭脳(思考力)の限界とか、猫目線での兄妹感など、作者さん達の豊かな想像力を感じることができた。そして、どの作品もホッコリ癒されるだけでなく、切ない設定(人との別れが必ず

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    2025年01月13日
  • あかずの扉の鍵貸します

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    風彦さんが物静かだけれど、とても頼り甲斐があり格好よく感じた。
    不思議な話と思って読んでいたら、説明がつく話だった。が、複雑すぎて頭の中で家の間取りを考えても良く分からないままだった。

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    2025年01月12日
  • 思い出のとき修理します3 空からの時報

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    ネタバレ

    思い出にまつわる人々の物語を辿る第三巻。今回は恋人の仲も深まってきた明里と秀司の間に、割り込むように登場した郁美というキャラクターによって、二人の関係にちょっとした波乱がありしましたが、それはそれで楽しめました。それに郁美というキャラも掘り下げていくと、明里に意地悪なことを言ってしまう彼女なりの理由があることも判明します。共感できるかは人それぞれとは思いますが、生きていくうえでやっぱり後悔することっていうものをみな少なからず持ち合わせているのだなとしみじみ思いました。そんな後悔をまるで部品を丁寧にひとつずつ嵌めていくみたいに、修復する物語の在り方は今回も顕在です。少し無理矢理かなと思うところも

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    2025年01月01日
  • 思い出のとき修理します

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    心温まる連作短編集。ノスタルジックな舞台の中で、少し不思議なアクシデントに巻き込まれながら、主人公の過去が修復されていく。過去の辛い思い出が修復され、前向きに捉えられるようになったら、巡り合った人と共に新しい時を刻んでいく。
    物語の設定条件(仕事も恋にも疲れた三十路女性がフラりと衰退した商店街に移住する)からして、何となく気だるいような、眠たげな雰囲気でスタートした小説だったが、読み進めるにしたがって、次第に眠りから覚醒するように、商店街と主人公の過去を知りたくて、ページをめくる手が止まらなくなった。最初は灰色・黒色だった物語も、茜色、水色と変化して、最後は虹色に見えている。読者の心象を操作す

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    2024年12月28日
  • 思い出のとき修理します2 明日を動かす歯車

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    ネタバレ

    『おもいでの時 修理します』のプレートに惹かれてやってくる、様々な人達の思いや記憶を巡る物語の第二弾。今回もちょっとした不思議さを醸し出しつつ、過去に言えなかった気持ちやすれ違ったてしまった気持ちの数々をゆっくりと掬いあげ、未来へと続けるための歯車として当て嵌めていく。
    今回も素敵な話ばかりでしたが、前作から関係が進んで恋人同士になった秀司と明里のやり取りにもほっこりさせて頂きました。
    また神出鬼没キャラである太一が自分はけっこう好きなのですが、今回はかなり彼の謎めき度があがったような気がします。この実は不思議なのかもしれないし、そうじゃないのかもしれないという、どっちつかずの絶妙さがこの小説

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    2024年12月18日
  • あかずの扉の鍵貸します

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    開かずの扉を貸してくれる洋館、
    そこに隠すように、大切にれるようにしまわれているものを鍵として進行していく中編5章で成り立ったお話

    ファンタジーでありミステリーでありハートフルでもある
    オチは少し弱いけどおもしろかったです

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    2024年12月17日
  • 思い出のとき修理します

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    時計の“計”が外れてしまい、『おもいでの時 修理します』の看板になってしまった。まず設定が素敵だと思います。偶然だけどその偶然が積み重なって、いつか来る未来の在りし日に、思い出を探す人が日常から少し外れたどこか不思議な雰囲気をまとう寂れた商店街に迷い込む。きっとこの看板は過去に何かを忘れてしまった、または欠けてしまった人のちょっとした拠り所なのでしょう。そんな拠り所に関わる人物達も素朴で優しくて温かく、時にミステリアスなのが何とも面白いです。

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    2024年12月02日
  • 猫だまりの日々 猫小説アンソロジー

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    ネタバレ

    ハケン飯友
    自身が落ち込んだ際に美味しいご飯とそのご飯を共に食べ、共有できる飯友が現れるなんて素敵だなと思いました。

    白い花のホテル
     小さい頃の出来事が原因で自分が大切に思える人が離れていってしまうと思っていた主人公がお別れした猫と会えるホテルで出会う?お話。
     話したりすることはできずとも、互いに通ずる仕草が今でも互いが思い合っているような温かさを感じる素敵なお話でした。

    猫町クロニクル
     猫の町に住む2人のお話。
    生まれ変わったら猫になり、生前の家族のそばで過ごし、すれ違いながらも互いが互いを思い続けたから得られた2人は幸せになれたのかな
    と。2人の家族からすると幸せとは言い難いかも

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    2024年11月13日
  • 小公女たちのしあわせレシピ

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    記憶をなくした、ピンクの服と大きなピンクのリボンのついた麦わら帽子を身に付けピンクのミニブタを連れキャリーバッグを引くメアリさん。奇異な目で見る人も多かっただろうけど、つぐみのおばあさんの言うようにその人がどんな人かを誰かに認めてもらう必要なんてない。「小公女」に始まり色んなイギリスの児童書に挟まったレシピのお菓子を作ることもメアリさんの不思議に近づいていくのも楽しかった。お菓子がどれも魅力的で食べてみたくなるものばかり。各章の最後にレシピが載ってるので読み手も作れるのが嬉しい。お茶会に招かれたくなる

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    2024年10月29日
  • 語らいサンドイッチ

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    それはそれは美味しそうな知らないサンドイッチの数々。それだけで単純に楽しい作品。
    前作も大ファンですが、本作はさらにサンドイッチという手段を通じて人の想いや思い出に向き合い引き出す描写に惹かれました。
    ほっこり、美味しく。。

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    2024年10月22日
  • めぐり逢いサンドイッチ

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    うん、好きですこの話(*´ω`*)

    サンドイッチをキーワードに紡がれる人間ドラマ…コレの前に読んだ『スーツケースの半分は』は割と重めのエピソードも有ったのですが、それに比べて各話とも気楽にサクサク読めました\(^o^)/

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    2024年10月03日
  • 異人館画廊 星灯る夜をきみに捧ぐ

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    ネタバレ

    透磨と千景の進展が気になりすぎて、カラヴァッジョや駒川稔の話は理解半分で読んでしまった。透磨は保護者モードをオフにして千景に素直に接しているし、千景も好きという自覚を持っているけど、お兄さん透磨に合うよう背伸びしたい気持ちがあって、18歳の良さがあるなあと思う。逃げるように渡英した10年前と違って、帰って来れる場所がある今度の渡英は、千景にとっても博論に打ち込める環境になるはず。来年は素敵なクリスマスを過ごしてね(くっつくかと思ったらくっつかなかった…)

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    2024年09月16日
  • 異人館画廊 透明な絵と堕天使の誘惑

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    ネタバレ

    やっと千景の過去が明らかになり、記憶を取り戻す回。透磨もカゲロウもバッチリ関わっていて、それでも千景に伝えていなかったけれど、なかなか過酷な誘拐事件。図像術は世界的に失われつつある過去の技術なのに、千景と真柴と日本に2人も描ける人がいるの?という疑問はあるが。千景とカゲロウの距離感が微笑ましくて、カゲロウもアリなのでは…と思うけれど、やっぱりピンチの時にどこからともなく現れる透磨と幸せになってほしいな

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    2024年09月16日
  • 神さまのいうとおり

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    普通ってなんだろう。
    考え方・見方によって、見えるもの・感じるもの様々ですよね。

    昨今薄くなってしまったと感じる事もある、ひとの繋がりの暖かさにホッとする一冊です!

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    2024年09月03日
  • 思い出のとき修理します2 明日を動かす歯車

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    2013年刊。シリーズ第2作。傾向の違う別の作者の本を読んで、良い読後感の中で、中々入り込めなかったが… ファンタジックで、少しミステリー的な味付け、根っからの悪人が全く出て来ないという点でもファンタジーか?
    現実感は乏しいが、それはそれとして楽しめる人にはお勧め出来るかと。

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    2024年06月19日