スコットランドのエジンバラ近郊の町に住むリディアは、妖精について何でも知っているという妖精博士(フェアリードクター)の看板を掲げて、妖精がらみのあれこれを解決する仕事をしようとしているが、産業革命によって街灯が輝き、鉄道が走るようになったヴィクトリア朝のイギリスでは妖精はすっかりおとぎ話扱いで、村人から変わり者の娘として遠巻きに見られるばかり。ある日、ロンドンで博物学の教授をしている父からイースターを一緒に過ごそうと誘われてロンドンへ向かうものの、途中でトラブルに巻き込まれて知り合ったエドガーという男性から、自分が妖精国に領地を持つ伯爵家の子孫であることを証明するために力を貸してくれと頼まれ、フェアリードクターの仕事として引き受けることにするが…という形で始まる長編ファンタジー小説です。
妖精が見えることで人間とうまくやれないリディアと貴族らしい見た目と言動にもかかわらず闇を抱えているエドガーが、徐々に明らかになる彼の過去や妖精の絡む事件などを通じて、本当に少しずつ心を通わせていく描写が細やかで、読んでいてグッときます。主人公以外の登場人物も個性豊かで、かなりの長編にもかかわらず、スムーズに読み進めることができますが、先が気になり過ぎて夜更かししてしまうかも。個人的には、鉱物好きにもオススメしたいお話です。
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Posted by ブクログ 2013年03月09日
シリーズ第19巻。きゃんきゅんというよりニヤニヤしながら読みました。やっぱりケルピー好きだ。バルコニーからリディアの部屋にいくエドガーがツボ。
Posted by ブクログ 2012年06月24日
鏡の中にリディアが捉われた話だという記憶はあったのですが、その後に次々とみんなが鏡の中に入り込むことになっていたのは、すっかり失念していました。
従順なリディアに、ポールに懐きまくっているロタ、エドガーに些細な危害でも加えそうな輩には、手加減せずに殺しそうになるレイヴン。その上最後に乗り込んだエドガ...続きを読むーの残した身体は、リディアにくっつきまくるという…(笑)
みんなの自分の気持ちに正直な様も面白かったのですが、その彼らの面倒を見ざるを得なくなったニコとポールでしょう(笑)
いや、もう気の毒…。
にしても、新婚生活のいろいろもいいですが、やっぱり本編の流れの方がいいなぁと思う。
その中でも、この話は結構好きでした。
Posted by ブクログ 2010年06月07日
新婚旅行から帰ってきてから、すれ違い生活が続くエドガーとリディア。
最初はちょっとした気持ちのズレだったはずが、トラブルに巻き込まれたこともあり、2人の間にどんどん隔たりが出来てしまいます。
鏡の中に閉じ込められてしまったリディアをどうやって救出し、どうやってお互いの距離を再び縮めるのか、エドガーの...続きを読む奮闘ぶりが何やら可愛いです^^*
2人の周囲のキャラたちとの会話もかなり面白くて、思わず声に出して笑ってしまったほどですww
挿絵はかなりオススメです!
Posted by ブクログ 2009年11月01日
既刊まで既読<1~20>第20巻 物語としてはあまり進んで無いけど、ボリュームたっぷりだし途中途中の笑えるシーン満載で良かった。前巻ほどではないにしても新婚っぷりもかなり良かった!そして今回もニコとレイヴンの関係ににやにやした。いいコンビ。後書によると次回進みそうなので期待
Posted by ブクログ 2011年02月28日
伯爵と妖精の第二十巻。
無事に結婚できた二人ですが、まだまだ障害は多いようです。
結婚前にはマリッジブルーがあり、それを乗り切っていざ結婚できたとしても、今まで違う生活を送ってきた二人がいきなり上手くいくはずない。それは実際の世界でもエドガーとリディアでも同じなのかもしれません。
近くに居...続きを読むるからこそすれ違って、大切に思うからこそ素直になれなくて。なんだか結婚したのに今までとあんまり変わっていないような気もしますが(笑)、それでもラブラブ度はぐん、とアップしましたね。何だか読んでてによによ恥ずかしくなってしまいますw
ニコとレイヴンの友情も徐々に進んでいるようで、よきかなよきかななのですが、どんどんレイヴンがお笑い要員になっていってる気がwいや、可愛くていいんですけどね。
ロタとポールの関係も少し気になる感じですね。いたずらっ子な妹に振り回される優しいお兄ちゃん、みたいな雰囲気がたまらなく好きです。もうこの二人だけで一冊ぐらい番外編が出たっていいんじゃないかしら♪
ケルピーもエドガーを大分認めてきているようでこの二人も見ていてすごく面白いです。ポジション的にはニコに近くなってきている感じでしょうか。あくまで見守る、という立ち位置がかっこいいです。
そんなこんなで楽しめました。
ちょっとこれからのヒントも掴みましたし、そろそろシリアス展開?にも期待ですね☆ミ
Posted by ブクログ 2009年10月04日
一体どこまできゅんきゅんさせれば気が済むのか…!!
というくらいきゅんきゅんですv
いやいや、もうもう…リディア可愛い(><)
段々エドガーに調教されていくのが可哀想な気さえします。
もうそのまま、純粋無垢なままでいてー!(笑)
Posted by ブクログ 2010年11月20日
シリーズ20
いよいよ甘い新婚生活もスタートするのかと思いきや、すれ違ってばかりのリディアとエドガー。そんなある日、真っ黒な妖精が黄金色の透明な石をリディアのもとに届けにきた。妖精国の地図が隠されたペンダントの石と同じ石と知って、リディアは黒い妖精の行方を追いかける。一方エドガーは、青騎士伯爵の子孫...続きを読むが描いたという絵を入手すべく、何やら怪しげなオークションに参加するのだが…。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
また1つ、妖精国へと近づいた。
…とは言え、アシェンバート夫妻の仲は相変わらずだけど^^;
一体、いつになたったらしっかり通じ合うんだ、この夫婦は? まぁ、根本的にはラブラブだから良いけどさw
個人的には、ケルピーが登場してくれた事が嬉しいが、今回はレイヴンのボケとツッコミがかなり冴えてて、そこもか...続きを読むなり面白かった(笑)。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
今回は新婚旅行から帰り、日常のお話といった感じで。
エドガーはリディアを名実共に手に入れてしまったから、余裕が出てきているのかな…???と思いました。
もうリディアはエドガーから離れることはないから・・・・・みたいな感じで。
しかもリディアはいろいろ溜め込んじゃうタイプだから、齟齬が出てきても...続きを読む気づかない。
あと、リディアに連絡もせず朝帰りとか、他人扱いしてロンドンに帰そうとするところとかね!!!
書きながら気づいた。酷いなエドガー。
酷いなエドガー。
大切なことだかr(ry
前回は、さすが新婚旅行、さすが蜜月!!な感じの甘甘だったため、例えるならば紅茶に砂糖たっぷりじゃなく、紅茶味の砂糖だったけど、今回はストレートティーな感じで。
甘ーい!!ってなることはなかった。
ただ、甘さを求める私にはちょっと物足りなかったです。
・・・・・・私としては気になるのは、鏡の中に入ってしまった時のリディアとエドガーの実体は何をしていたのかと・・・・・・!!!!
エドガーは理性がなくなったら、(理性というよりも自制心??)どれだけ見境のない男なんでしょう・・・・・。
本当に最近のエドガーは、本命のことが大切すぎて手が出せないヘタレ伯爵にしか見えないっていうwwwww
また今回も、ニコとレイブンのコンビはいいなあwwwwww
ニコに頬擦りしようとするレイブンとか妄想するとニヨニヨするwwww
そんなイラスト見たかったなーwww
今回は、文よりも挿絵の方にニヨニヨした1冊でした。
Posted by ブクログ 2012年07月04日
ハネムーンから帰ってきて、新婚生活がスタートしたエドリディ
さっそく一緒に居る時間が少なくて、生活がズレてるってどういうこと!? 結局気持ちもズレちゃって・・・エドガーは何をしているのでしょうか??
リディアが初心で、本編にもあるように、二人で穏やかに語り合うだけで幸せを感じられるという段階なのに...続きを読む、エドガーってば・・・
まぁリディアも彼女が感じてる通り、もっと素直になれればいいのにね でも、単なるわがままじゃないかって思うのも分かるんだよね
鏡像の皆が可愛かったな
ポール(やリディア)にじゃれつくロタと、ニコに頬ずりするレイブン
鏡の中のレイブンが羨ましがってるのもまた可愛かったな
最後のロタの意味深発言が気になるところ もう早くポールとくっつけばいいよ
そして今回もケルピーがリディアの想いを何より優先させる素敵さを垣間見せてる
エドガーと居ることがリディアの幸せなら、無理に引き離すことはしない 何よりもリディアを優先させる姿勢 相変わらず彼の愛の形も素敵です
にしても今回も最初と最後の挿絵にやられた・・・
最近は本文だけでなく、挿絵でもやられますね
Posted by ブクログ 2010年12月20日
【現実逃避用】砂吐きそうなゲロ甘。結婚しても相変わらずというか・・・何処まで続くのこのパターン。1冊につき1つの手がかりなの?もはや主役二人はスルーするか蹴り入れて逃げ出し、レイヴンとニコで癒されたいような。
Posted by ブクログ 2010年09月12日
“「エドガーさまは、どんなにつらい状況でも前向きに楽しみを見出す方なのです」
一見格好のいい言い方だが、伯爵の場合、天然のタラシだというだけではないか。
「とにかく、このままじゃだめだって。伯爵家のためにもならない。あんただってそう思うだろ?」
「はい。エドガーさまに手をあげることができるのはリディ...続きを読むアさんだけです」
またリディアはやったのか。と思うニコは、エドガーが従順な妻を歓迎するのも無理ないかもしれないと少しだけ同情した。
「リディアさんの平手だけが、エドガーさまをプリンスから守ってくれそうな気がするのです」
なるほど。と笑いながらニコは、そうだったらいいと願う。
「だったら伯爵は、リディアの思い通りにならないところを、ちゃんと取り戻そうとしてくれるかな」
「ニコさん、エドガーさまを信じてください」
主人を神のように思っているレイヴンだ。根拠もなく信じているに違いない。
それでもレイヴンの、わずかにも迷いのない目を向けられると、ニコはエドガーへの不信感が少しはやわらぐのだった。
リディアの身を誰よりも案じているのはエドガーであるはずだ。そろそろ信用してやらないと、リディアにも申し訳ないだろう。”
いつも擦れ違いの繰り返しが続いて。
ううう、少しもどかしさが募る。
“エドガーも首を傾げる。
「ポールは襲われてもいいのか。あれは前進したってことなのかな」
「どうなのかしら。ロタの抱擁はじゃれついてるようなものだから」
「まあいいや、僕たちも帰ろう」
さりげなくリディアの腰に腕を回すエドガーを、フィリスはじっと見ていた。
「ああそうだ、フィリス。きみが一人前の男だってことは認めよう。けど、僕のライバルになるには、テムズ河で泳げるようにならないとだめだよ」
河に投げ込むぞとい脅しを遠回しな表現にくるんで、にっこりと極上の微笑みを向けるエドガーに、フィリスは首を傾げた。
そんな彼も、いずれは紳士のユーモアとやらを理解するようになるのだろう。”
Posted by ブクログ 2010年01月21日
途中まで読んでだいぶ時が経ってから再開したもんだから話の流れがちょっとつかめなかったりしたけど読みました。ぬけがらになったリディアは言い方悪いけど白痴みたいな感じなんだろうなーと思うとちょい悲しくなった。やっぱりリディアはいつも恥じらってなかなか素直になれないリディアじゃないと!
強引に迫るエドガー...続きを読むにいいぞもっとやれと思ってしまってごめんねリディア
あとみんなニコのこと、やっぱりもふもふしたいんですねw ちょっとフイタw ケルピーがフィリスのこと「ぼうや」って呼んだのが意外。ガキとかそんな風に呼ぶのかと。なんかそれも可愛いな。ロタとポールもっと進展するといいねーにまにま。
Posted by ブクログ 2010年06月18日
妖精国への地図について探るリディアとエドガー。忙しい中ですれ違い気味の二人だったが、皮肉にも故ダーンリイ氏の屋敷でともに過ごすことに。絵を探すエドガーと不思議な石について調べるリディアだったが、ある日リディアが鏡に映るフィリスに出会ったことで事態が急変。鏡の中に取り込まれたリディア。それを追うように...続きを読むレイヴンやロタまでもが鏡の中に来てしまう。月が六年間も出ないという沼地で、月(ルナ)を連れもどせばいいと言うのだが?!フィリスとリディアは無事に鏡の中から脱出できるのだろうか。
この二人がすれ違いまくるのも、毎回の如くなってきたような気が・・・。素直にぶっちゃければいいのに、それができないのはここまでくるとうんざりかも。ちょっと飽きがきたので評価は厳しめです。でもでもツボだったシーンも多いんです。p.147のイラスト・・・何コレ超かわいいよ!!「それは、誰でもしてみたいと思っています」(byレイヴン)爆笑!いやまあ確かにそうだね、うん。レイヴンはもう一つ。引用文を言い放つ素直なレイヴンは素敵(笑)
ケルピーもいいキャラですよね。鏡の中から自分たちを見つめるリディアに元に戻れると励ますケルピーにじんとしました。ホント捨てがたい男だと思うよ。馬だけど。今回も独占欲満載のエドガーでしたが、こうやって些細なことで揉めつつも、着実に妖精国への道を探っていってほしいです。
Posted by ブクログ 2009年12月01日
地図の解読のため妖精の道からある田舎へ出たリディア。一方、幽霊屋敷でのオークションに行ったエドガー。
二人は偶然出会うが、思わずリディアをポールの妹と言ってしまったエドガーとまたすれ違い。
そしてリディアは鏡の中に閉じ込められてしまう。
面白かった~。相変わらずなんだかんだでラブラブです。
奥様のゴ...続きを読むキゲンを取る旦那さま。ハシゴで部屋にも入っちゃいます。