誉田哲也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これ、姫川玲子シリーズではストロベリーナイトに次いで面白かったかもしれない。
前作のルージュではこのシリーズも若干質が落ちたかなと思ったが、今作で見事に盛り返してきた。
姫川玲子シリーズを頭から全作読んできた中で、良い意味で印象に残っている言葉がある。
1つ目は1作目の『ストロベリーナイト』でガンテツが姫川にかける「右とか左とか余計なとこばっか見てるから肝心なものが見えなくなるんだよ。前だけ向いて生きればいいんだよ」というような言葉。
そうそうそうなんだよと思うと同時に、日々生活しているといろんな雑音が聞こえてきて自分の考えや思いを見失ってしまいそうになる時があるので、このガンテツの言葉にはグッときた。とても良い言葉だ。
2つ目は今作で登場したニョロだっけ、その人の「世間は他人の不幸が好きだ。だけど自分が傷つくようなことは1ミリも我慢できない。綺麗事を並べていれば真っ当な一生を送れると思い込んでいる偽善者は、その真っ当を維持するために自ら血を流す人間がいることを認めようとしない。その姿が視界に入れば目をそらす」というような言葉。
これにもグッときた。偉そうなことを言うつもりではないけれど、今を生きる人たちに聞いてほしいよ、この言葉を。
それにしてもブルーマーダーといい今作のノーマンズランドといい、もともと真面目に生きていた人が、こうも容赦のないキラーになるっていうのは結びつけるのが難しくけっこう違和感がある。 -
Posted by ブクログ
あれから6年。大人になり成長した登場人物たちのその後を描いた完結編。桐谷道場のこと、早苗の怪我のこと、吉野先生のこと、いろんなことに決着がついて大満足の一冊でした。特に磯山さんは本当にいい大人になった。もちろん根本的な性格は変わってないんですが、一人の指導者として、桐谷道場の師範代として、最高のキャラクターだと感じました。中学から追ってるから成長ぶりが嬉しくて嬉しくて、涙が出てきますね。
青春スポ根ものとして最高のシリーズ!4冊セットでずっとずっと語り継いでいきたいですね。本当に綺麗に終わったんでもう大満足なんですが、もっともっと続きが見たーい!誉田先生、なんかの折に続編書いてくれませんか…。
※本当は5点をつけたいんですけど、早苗の思想が結構尖った方向にいってしまったのだけちょっと残念でこの点数で。武士道を突き詰めて色々勉強したらそうなるのも分からないでもないんですが、ちょっと嫌な方向に成長したなという印象。正直見たくなかったかも。