誉田哲也のレビュー一覧

  • 武士道セブンティーン

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    高校1年は磯山香織と共に東松高校で活躍した西荻早苗は、親の再婚で福岡に転校することとなった。ライバルから離れ、剣道強豪校の福岡南へ転入するが、強豪校ゆえの不安とはまた異なった違和感を感じ始める。強い教師に強い同級生だが、ライバルで戦友の香織との剣道が懐かしく感じられていく。

    前作を読んだのはいつだったか。名前も何も忘れていたが、ライトノベルのように一人称視点で自分語りにも関わらず、きちんと過去のエピソードがフォローされるため、まったく問題なく読める。むしろ、口語文と会話が全く違和感なく進むため、かなりのスピード感で読み進められるだろう。

    早苗の苦悩と香織のモヤモヤと、小気味良い話というより

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    2024年05月30日
  • ケモノの城

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    これを「面白い」と表現して良いものかどうかわからないけど、ケモノの城ってそういうことか…と。

    決して共感することの出来ない異常性、狂気。
    想像を絶する拷問と洗脳。

    こんなことよく思いつくな…と恐ろしかったけど、実際の事件がベースになっていると気付いて納得したような余計に怖くなったような。

    最後は思わぬどんでん返しもあったけど、終わり方が切ない。

    もう少し救われる未来がなかったんだろうか。

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    2024年05月28日
  • 武士道エイティーン

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    早苗と香織以外の登場人物にのエイティーンにも焦点をあてられて、今回も読み応えあり。緑子と巧の話、電車の中で涙ぐんでしまった。青春のほろ苦さや葛藤、今味わっても十分読み応えありました☺

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    2024年05月28日
  • インビジブルレイン

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    主人公の姫川玲子をはじめ、それぞれの登場人物目線で進む刑事もののストーリー。

    とても読みやすく、私には、心情や情景などの描写もちょうど良く感じました。

    前作シンメトリーのような短編より、一つのストーリーになっている方が好きなので、こちらの作品の方が好みでした。

    Audiobookで聴きましたが、声優さんが凄い上手いなと思います。

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    2024年05月22日
  • 月光

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    久しぶりの誉田作品。なかなかに情欲的だった!
    結果は最初から見えているものの、面白く読めたのは、人物設定の深さや、文章の軽快さと奥深さのバランス故だろう。
    大人気ない白々しさを抱えながらも、問題に真面目に向き合おうとしていた羽田(音楽教師)の心の揺れや、菅井(姉を事故で殺害)の若さゆえの考えの甘さや暴力性、好意を自分でも認めないわがままさ、その中にある純粋な部分。読み応えがあった。
    女性ウケはあまりよくなさそうだが、面白かった。

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    2024年05月21日
  • ブルーマーダー

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    爽快、やっぱり好きです。
    時間が経ってしまったので、登場人物うろ覚えでしたが、楽しめました。
    この想いのまま姫川さんの続編買い揃えました。
    また一から読み返す日まで。

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    2024年05月20日
  • Jミステリー2024~SPRING~

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    光文社文庫編集部・編『Jミステリー 2024 SPRING』光文社文庫。

    第5弾となる人気ミステリー作家たちの新作書下ろし短編6編を収録した贅沢なアンソロジー。

    本体価格1,200円ということは6編収録だから1編200円に相当するが、書下ろしであれば妥当なところだろう。誉田哲也、五十嵐律人、真梨幸子と素晴らしい短編が並び、1編200円も破格ではないかと思ったのだが、青柳碧人、五十嵐貴久、澤村伊智と駄作と凡作が続き、前半と後半の余りの格差に驚いた。

    誉田哲也『心のお話』。姫川玲子シリーズの最新作。『ドルチェ』で主役を務めた魚住久江が姫川の部下として登場する。この短編の山場での姫川のLGBT

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    2024年05月19日
  • シンメトリー

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    『ソウル』に続き、誉田作品六作目。シリーズ第三弾。短編集。短篇って基本的に嫌いなのであまり読まないのですが、これは良かったですね(^^) 玲子が今までどんな事件に出会い、どう思ってきたのか——より深く彼女を知ることが出来て、ますます好きになりました!シリーズものにはこういう短編集が必要なんだなぁと初めて感じた、そんな作品。

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    2024年05月18日
  • 主よ、永遠の休息を

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    ネタバレ

    重い内容。
    終盤にかけては、謎がどんどん明かされていって救いがなくなっていく感じがなんとも言えませんでした。
    子持ちの親が読むにはかなりしんどいです。

    救われて欲しい、救いがあってほしいと思うけれど、どんな事をしても被害者が救われるなんてないんだなと思いました。

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    2024年05月18日
  • もう、聞こえない

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    ジェットコースターのような小説でした。

    あぁ青春だなぁとホワホワした気持ちで読んでいるうちに、カタカタと高いところに持っていかれ、次の1行でガタンと落とされる。

    そんな風に、スピード感があるということではなく、ゆっくりゆっくり、噛み締めるように物語を楽しませてくれていたかと思うと、急降下で一気に物語に引き込まれる、それを何度も味わえました。

    そういった実験的な構造を持ちながらも物語はしっかりと誉田哲也さんクオリティ。

    物語としても読書体験としてもおすすめです。

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    2024年05月13日
  • 感染遊戯

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    姫川玲子シリーズですが それぞれ違った3人の刑事が主人公になっている短編が 最後の中編では
    点と線が絡み合うように 3人同時に登場して
    解決への糸口を見つけ出します。このシリーズは
    いつも現代社会の不条理が底辺にあると思います。
    今回は国家公務員への許し難い怒りです。
    裏金 天下り 必要のない公共工事…そのどれもが
    もしかしたら これが今の日本なのか⁉︎とも
    でも そういう暗い部分もありながら 
    今回も一気読みでした。誉田哲也さんの
    違うシリーズも読んでみようと思ってます。

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    2024年05月12日
  • ブルーマーダー

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    ネタバレ

    ここまでのシリーズで一番面白かった。
    登場人物の様々な視点、時系列の変化など複雑に絡み合っているのに分かりやすい。さすが誉田哲也。
    面白い話を考え付くだけではなく、それをどう伝えるか。そんな小説の面白さの要素を考えさせる作品だった。


    池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。シリーズ第6弾。

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    2024年05月12日
  • インビジブルレイン

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    「マリスアングル」を読み終えて、またイチから姫川シリーズを読んでみようと、これで4作目。
    映画も観てみたいな~。

    姫川班が捜査に加わったチンピラ惨殺事件。暴力団同士の抗争も視野に入れて捜査が進む中、「犯人は柳井健斗」というタレ込みが入る。ところが、上層部から奇妙な指示が下った。シリーズ第4弾。

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    2024年05月10日
  • ソウルケイジ

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    姫川シリーズ第二弾。
    目を背けたくなるような描写もあるが、最後まで飽きさせずに伏線回収されながら結末を迎える。
    姫川の恋愛部分のくだりはなくてもいい気もするが。。。

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    2024年05月08日
  • ソウルケイジ

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    ネタバレ

    姫川シリーズ2作目。
    ここでは日下が登場、ガンテツとの関わりが知らされる。
    ちなみにガンテツは出てこない。
    サクサク読めて楽しめた。

    多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された!近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。捜査を進める中、驚くべき事実が次々と浮かび上がる―。シリーズ第2弾。

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    2024年05月08日
  • 武士道シックスティーン

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    青春終わって四半世紀経った私でも、読んでて爽やかな気持ちになれた。
    自分が真剣に向き合っているものの本質を知ることで、より成長できる。若い時に味わえる挫折と葛藤は、誰がいつ読んでも清々しい気持ちになれるものです。続編も全部読破予定。

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    2024年05月02日
  • 歌舞伎町ダムド

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    ネタバレ

    ジウサーガシリーズ第7弾。
    新世界秩序が起こした歌舞伎町封鎖事件から7年後の話。

    ジウを引き継がんとするダムド。
    前作で、新たなメンバーで構成した歌舞伎町セブン。
    そして、おなじみの東警部補。

    過去の作品がうまい具合に重なっているのでジウサーガを順番に読んだ方がより楽しめるかと思います。

    歌舞伎町セブンチームでは、ミサキとジロウの過去がわかってきます。
    ミサキが伊崎(ジウシリーズ参照)で、ジロウが津原(ハング参照)というのは過去作読んでいると、わかってきます。直接的な表現はないんですけど。

    今回の作品でわかるのはジウがすごかったのでダムドはちょっと悪役としては弱かったですね。

    そして

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    2024年05月01日
  • シンメトリー

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    ソウルケイジとは異なり短編集のようなストーリーで、一つ一つの話は繋がってはいませんでした。それでも十分に楽しめる内容でした。
    Audiobookを利用しました。

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    2024年04月30日
  • ジウX

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    久々のジウのシリーズ
    歌舞伎町セブンの活躍はすごいんだけと、これだけの事件が、無かった事の様にされ納得いかない東刑事さん
    虚しい

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    2024年04月28日
  • オムニバス

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    前作で解決してなかった事件が1話目であっさり解決。「赤い靴」「青い腕」が面白かった。日野との絡みも楽しく、長編にしてもいいくらいだった。7話目の最後にえっていう人事の話があり、嬉しいのと残念なのとが同時に訪れた。あのシリーズも読みたいなぁ

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    2024年04月28日