【感想・ネタバレ】新装版 国境事変 〈ジウ〉サーガ4のレビュー

あらすじ

新宿で在日朝鮮人会社社長が殺害された。被害者を内偵中だった公安外事二課は、密かに捜査を開始。だが、事件背後の不審な人脈を手繰っていた捜査一課の東警部補が、彼らの前に現れる――。CIAも血眼で行方を追う「アイアン」とは何か。激しく対立する刑事と公安の男たち。国境の島・対馬で彼らを待つ恐るべき真実とは。〈解説〉宇田川拓也

※以前配信されていた『国境事変』と本編は同内容になります。

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Posted by ブクログ

ジウシリーズと歌舞伎町シリーズを繋ぐスピンオフとしての位置付けになるのだろうか。

警視庁捜査一課、警視庁公安外事二課、離島の刑事生安課、3人の刑事が登場するが、三者三様それぞれの職務に対する正義の矛盾と葛藤が描かれる。

姫川玲子シリーズよりもハードボイルド色が強く個人的には非常に好ましい。

局の正義のためには、個人の犠牲はやむなし。
国益の為には、死するもやむなし。

長崎県対馬市が舞台となる本作では、警察のみならず陸自も登場し、大きなスケールとなる。

公安警察の葛藤する心中が、実に胸を打つ。

もう一度シリーズ一作目から読み直して一気読みしたくなりました。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

誉田氏の小説は読みやすくグイグイ読み進められる。
大好きな作家さん
でもこの本は違った
北朝鮮の問題や日本人の危機意識、犯罪を取り締まり治安を守る警察のの在り方。少し私には難しいとさえ思えた。
しかし物語後半、第四章、五章はノンストップ。
刑事捜査、公安捜査、無視できない問題を抱えながら正義とは何かを考えさせられた。
作家の熱量を感じた一冊。

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2024年10月01日

Posted by ブクログ

ジウシリーズの4作目。

目の前の危機を防ごうと動く刑事に対し、大局的視野で判断して動く公安。歩む方角は同じだろうに、視座が違うだけで火花を散らし合う関係にハラハラ。

本格的に両者が絡み合う終盤は、刀で切り結ぶかのようなヒリヒリする展開が印象的な作品でした。

シリーズものなので、追い続けたい!

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

連続する殺人事件に、警察vs公安、日本vs北朝鮮など、双方の駆け引きや陰謀が複雑に絡み合う展開で個人的に好きな内容でした。警察の東の不適さと不気味さと泥臭さ、公安の川尻の奮闘の中の葛藤。この作品の結末は初見さんには唐突(⁈)かもしれませんが、楽しく読みました。

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2024年07月08日

Posted by ブクログ

刑事警察、公安警察
街を守る、国を守る
キレイゴトでは済まない現実
ひとが直面する現実と理想の矛盾
 現実社会でも、平和ボケした大半の日本人の一切気が付かないところで、こんなことが起こっているに違いない。
映画“A few good men” のジャック ニコルソンが凄んだセリフが忘れられない。国を守るって….
まさしく国境事変

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2024年06月25日

Posted by ブクログ

ジウから2年後 在日朝鮮人殺害の事件で
ジウで美咲ともに 活躍した東刑事と
公安外事2課の川尻との ヒリヒリなやり取り
そして切ないラスト。 映画を観たような読後感。

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2024年06月18日

Posted by ブクログ

なかなか噛み合わなくてもどかしい刑事と公安、北朝鮮の存在から考えさせられる日本の現状。
終盤にかけての熱量は面白かったけど、ちょっと消化不良。

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2025年06月20日

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