椹野道流のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文庫本の裏表紙の説明に『家族の絆に涙が溢れる第19弾!』と書いてあって、え~、泣けるって書いてあるとかえって構えて泣くもんかと思っちゃうなあと感じつつ読んだ。結果、一番じーんとする場面でロイドの奇妙な泣き声にコケッとなった。もう~。
印象に残ったのは、夏神さんの師匠船倉さんが話したという「罪も恩も天下の周り物」という話。自分が辛く悲しい経験をし、罪の意識を感じている時には、償いや恩返しを世間様に返すように、誠実に一生懸命に生きることがいつかは回り回って伝えたい人に伝わるということ。昔はこういう話をおじいちゃんやおばあちゃんが良くしてくれたなあと思う。
海里兄弟の絆を深めることになった方位磁石と -
ネタバレ 購入済み
素敵!
何て素敵な、祖母姫(お姫様の様な、おばぁさま)との、ロンドン旅行の想い出!80歳を過ぎて、認知症も、まあまあ進んでいて、頑固でわがままという祖母を連れて、お姫様の様な旅行をしたいという彼女の夢を叶えるべく奮闘する孫と、それを助ける周りの人達(一流のCAさんだったり、一流ホテルのドアマンや、専属のバトラーだったり)が、とても素敵で、感動してしまった。
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Posted by ブクログ
このシリーズも17冊目になり、なんだか味わいが深まってきたなあと思った。夏神と海里とロイド、海里と李英、倉持夫妻と海里、それぞれの人間関係の深まりを感じた。海里と李英は先輩後輩という少し距離のある関係から、お互いの嫌な部分も含めて理解が深まり、いいライバルのような関係になった。倉持夫妻と海里は、倉持夫妻が息子を亡くしているという悲しい過去に今まで触れることができないでいたけれど、今回の出来事を通して、息子さんの死による痛みをずっと抱えて生きていかなければいけない二人の傷口にそっと手を添えることができた。苦しい、くやしい、悲しい、腹立たしいといった負の感情を見せられる相手ってなかなかいないものだ
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無料版購入済み
医療ドラマ
このままドラマ化できそうなお話。
ストーリーの流れが自然で無駄がなく、つい先を読みたくなります。監察医?絡みなので、解剖シーンとか出てきますけど。
作画の小田先生、読んだことあるのは転生令嬢モノでしたが、そういえばアレも医療系(看護)でしたね。アレより、このお話の方が重たそうではあります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ李英への海里の嫉妬がせつない。近くにいて誰よりも良さを知っているからこそ生じるもの。お互いの意見を吐露して話すシーンが最高でした。
そして今回は悠子先生がもうすごい。
師匠としての心構え、母親としての思い、女優としての矜持。全てが見事に組み合わさって倉持悠子としての彼女が作られていて、そのどれもが魅力的。
「共同設計者として、そして共に現場で試行錯誤する仲間として、私はあなたという役者が育つ過程をいちばん近いところで見守り、たまに手を貸し、そして……いつかあなたが独り立ちした後も、五十嵐海里という役者の中に、自分が積んだ煉瓦をみつけてこっそり喜びたい。それが私の先生としての夢よ」