あらすじ
芦屋の定食屋、ばんめし屋で働く海里のもとに、俳優時代の後輩・李英がやってきた。俳優修業で滞在していた関西から、東京に帰ることになったという。しかしばんめし屋での送別会の当日、李英は現れず……
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聴了。
今回もよかったです。シリーズ最大の危機。何とか乗りきった李英さんと海里さんはより絆を深めて、海里さんは役者として料理人として、そして人として着実に成長しています。
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輝く全日本いい後輩代表李英くんが大ピンチを迎える巻。
とても控えめな姿も、海里に八つ当たりする姿も、どこまでも役者な姿も、全部見守ってきた上での最後の李英くんの決断に思わず涙。
相変わらずロイドさんの自己肯定感の高さとユーモアが場を和ませてくれます。
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大好きな最後の晩ごはんシリーズ。
今回は後輩の李英くんが出てくるということでどんな話かと思っていたのですが、なかなかヘビーな展開に……。
師匠と弟子。先輩と後輩。
そういった関係性の間に受け継がれるものの話なのかなと思いました。誰もが自分勝手に相手の幸せを狂おしいほどに願う。そんな優しさに満ちている。
夏神さんの料理にもそんな気持ちが満ちていましたね。
「別れの辛さは、それまでの幸せが大きかった証拠やないか。それは、受け取らんとしゃーないもんや。幸せとつらさの収支が合うたっちゅうだけのことやで」
この師匠の言葉が好きです。
別れのつらさと出会えた幸せは等価。だからこそ、私たちはきっとその人に出会えたことを最高に感謝をするのだと、そう思うのです。
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建築家の本と並行して読んでた。アー。面白かった。先日17巻を読んで、あれ?里中くんの話知らんな…?てなって、この巻を飛ばして読んだことに気づいた。なので大筋は知ってたけどそんなこと関係なく面白かった。
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ロイドがいちいちいいこと言うんですわ。ほんと上等な眼鏡です。
李英くんの受難は辛すぎるけど、前を向こうとしていく過程がとてもよかった。
良かった。良かった。
李英の手術も無事終わり、術後の経過も良好のようで、とにかく、良かった。良かった。
海里が、一言、朗読劇に参加した、「いつまででも、勝手に、君を待っているよ。」も、良かった。先に亡くなったお爺さんが、お婆さんに言った最期の言葉。しみじみと、心に染みた。その後のお婆さんの言葉も、良いなぁ。
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今回は、李英が病気になり、それを海里が発見。
かなり危ない状態で、状態が安定したら、心臓の手術も必要。手術をしても、以前のように飛んだり跳ねたりは出来なくなるだろうと。
そんな中、李英は、幽体離脱して、ばんめし屋にやって来た。自分の身体に戻ろうとしても戻れなかったと。少しの間、海里の身体に寄生する事に。李英は、身体が元のようにならなければ、俳優も出来なくなるなら、死んだ方がよいと考えたりも。
李英が海里の身体の中に入ったまま、朗読劇を観劇して、物凄く感動。そして、ミュージカル時代の思い出、あんかけ焼きそばを海里が作って食べた。
翌日の手術には、李英は、自分の身体に戻ることができた。無事に、手術を終えて、リハビリ中。
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「ばんめし屋」シリーズ16
海里の後輩、里中李英の身に起きた大事件
数日間の魂の同居
まわりの優しさと、前へ進もうとする気持ち。
互いを思う強い心。
ロイドもますますいいキャラに(笑)
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シリーズ第16弾。
主人公、五十嵐海里に大事件が発生する。
と言うか、彼の後輩である李英の身の上に起こる危機。
苦しむ海里を、優しく見守り、何とか励まそうとする夏神とロイド。
この作品の登場人物たちは、いつでも相手の心を思いやり、優しい気持ちに溢れている。
あちこちに名言が飛び出して、グッとくるのです。
今回は、いつも礼儀正しい李英の内面が見えて、ますます応援したくなりました。
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シリーズ、第16弾。
しばらくは、五十嵐海里が芝居の道に戻るべく、倉持悠子の元で朗読の修行をする話が続いていた。
今回は、海里が芸能界を追われた後も変わらずに、先輩先輩と子犬のように慕ってくれた、里中李英がクローズアップされる。
李英とは、海里が人気タレントとなるきっかけを作った、2.5次元ミュージカル公演で共演し、ともに稽古で苦労を重ねて交流を深めた仲。
ロングランが終わった後、海里はタレントとしてテレビ出演をするようになり、やがて身に覚えの無いスキャンダルのせいで芸能界を追われた。
そして、夏神に救われて「ばんめし屋」で働くようになり、ようやく心の傷も癒えて、少しずつ演劇を勉強し直すようになっていた。
一方、その間も李英は舞台一筋。
なかなか大きな役が付かない間も、コツコツと小さな芝居に出て、努力を続けていた。
せっかく積み上げてきた夢が、自分ではどうすることもできない力で崩されようとする時、人はどう生きればいいのか。
まわりの人間は、大切な人の苦しみや悲しみを支えたいと思った時、どんな言葉を掛ければいいのか。
夏神の師匠・舟倉が夏神を思い、
海里の師匠・夏神が海里を思い、
李英の先輩・海里が李英を思う。
波乱万丈の人生があっても、いつか思い出の飯を食べながら笑い合いたい。
それが願いだ。
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今冊は少し短かったのかな?
かなり速く読み終えた感がある。
テーマがひとつに絞られていたために
さらりと読めたからかもしれない。
2つの気がかり(期待?)を残している。
夏神の師匠 船倉はもしや…これからも
どこかのタイミングで現れるのだろうか。
李英は退院後 どんな人生を歩むのだろうか。
そうしてこれは気がかりなどという
軽い言葉では言い表せないが
李英とその母の幸せは…どのような形で
実を結ぶのだろうか。
この物語には初刊からずっと付き添ってきた。
みんなが幸せになってほしい。
私だけの我儘で 私の勝手な思いではあるが。
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李英がまさかの病気で生死を彷徨うことに。
海里の中で魂は生きるも、今後に絶望して生きる気力を無くしていた。
海里が思い出の焼きそばで生きる気力を呼び覚ます。
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海里の後輩李英が再出発!と思ったら緊急入院して役者生命の危機・・・、一憲の友人仁木さん久々に登場してサッと助けてくれて現職警官頼りになる!先輩役者のササクラさんも後輩達に慕われるのがわかる漢気のある役者。「私の我儘」「勝手に私が」て相手を思いやってる言葉
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うーん、今回は「生き霊」です。
体調を崩した海里の後輩・李英の魂が
するっと身体から抜けて戻れなくなった。
外側が集中治療室にいる間に
将来、役者が続けられるほどは回復しないかも
なんてネガティブ情報を内側が聞いちゃって
いろいろ大変なことに。
何の屈託もないと思っていた李英にも
小さなわだかまりはあったんだねぇ。
人間ですものね。
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内容は物凄くシンプル
漸く努力が報われようとしていた後輩が心臓病を患い、肉体的にも精神的にもヤバイ感じになったけど、海里や周囲の支えが有って、何とかなった
けど、そこを丁寧な感情描写で、盛り上げる所は流石かな。
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最後の晩ごはん、16巻目。
今回は海里の弟分、李英の話。着々と舞台俳優への道を歩んで、やっと夢の一歩を踏み出しかけた李英を突然の病が襲う。有事の際のロイドの落ち着きっぷりや、さりげに見せる包容力が頼もしい。できる眼鏡だ。李英は優等生キャラすぎてあまり好きじゃなかったけど、今回海里に本音でぶつかったシーンを見てちょっと見直した。最後の晩ごはんの登場はやや唐突。それ食べたら成仏しちゃうんじゃ…!?と心配したけど、安定のハッピー大団円でよかった。
会社近くのお気に入りの定食屋のメニューに木の葉丼があって、木の葉丼って何だろ…と思ったけど、かまぼこのどんぶりなのか~美味しそう。今度食べてみよかな。
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つい最近シリーズ第15作を読んだばかりなのにもう第16作が出ていた。
前作での役作りの結果がどうなるのか楽しみにしていたのだが、正式デビューはまだ先らしい。次の回だろうか。
今回は海里と、役者時代の後輩・里中李英の物語だった。
李英といえば海里がミュージカルでデビューした時も、その後バラエティー番組に進出して人気が出始めた時も、スキャンダルに巻き込まれて芸能界を追放された時も、〈ばんめし屋〉で働き始めた時も、そして再び役者への道を歩もうとしている今も、ずっと海里を慕い応援してくれる可愛い後輩。
一方で李英自身は海里と同じミュージカルでデビューしながらその後はパッとせず、しかし地道に舞台での経験と稽古を積み重ね、舞台以外の仕事も次々舞い込む人気俳優となった。だが彼は舞台俳優一本で生きることを決め、今回事務所も移り東京進出することにしたのだが。
何という運命の皮肉…李英に思いもよらぬ病が発覚。難しい手術が必要で、しかも例え手術が成功しても日常生活を送るのがやっとだという。それは李英の役者人生を諦めろということ。
この苦しい状況から逃げ出したかのごとく、李英は生霊として身体から離れてしまう。
シリーズの元々の設定からまさか李英が…と不安になったが、少し読み進めればそんな最悪の結末にはなりそうもなくホッとする。
これは〈ばんめし屋〉のメンバーの不思議な運命の物語でもあった。
〈ばんめし屋〉の店主・夏神は恋人を救えないまま一人生き残り苦しんでいたところを洋食屋の師匠に救われ、その夏神は芸能界を追放され行き場のない海里を救い、海里は消失寸前だったメガネの付喪神ロイドを救い…と奇妙な縁で繋がった三人はいまや家族同然に暮らしている。
そして今回、生きる意味を失って彷徨う李英の生霊を救おうと三人それぞれの立ち位置で向かっていく。
努力家なのに謙虚な李英の屈託にも踏み込んだ今回は、李英が単なる優等生キャラクターではないことを示してくれた。彼にも表には見せない苦悩があり、それを越えるために頑張ってきたことが分かる。
無事に手術が成功しても、激しい動きを要求される舞台俳優の仕事ができるかは分からない。しかし李英の将来に一つのヒントが示される。海里のこれまではここに繋がる壮大な伏線だったのか?
これから海里と李英がどんな道を進むのか楽しみな一方、時折描かれる夏神の寂しさも共感出来るし、どのような結末を作家さんが考えているのか注目したい。
※シリーズ作品一覧
(全作品レビュー登録あり)
①「最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵」
②「最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華」
③「最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ」
④「最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ」
⑤「最後の晩ごはん 師匠と弟子のオムライス」
⑥「最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり」
⑦「最後の晩ごはん 黒猫と揚げたてドーナツ」
⑧「最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ」
⑨「最後の晩ごはん 海と花火とかき氷」
⑩「最後の晩ごはん 駆け出し俳優とピザトースト」
⑪「最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ」
⑫「最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ」
⑬「最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ」
⑭「最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮」
⑮「最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き」
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シリーズ16冊目。
えっ、こんな展開になって‼︎
と驚きつつ仲間の絆の強さに心揺さぶられたり。
とりあえず今回は「最後の晩ごはん」登場がなくてよかった…のかな。
Posted by ブクログ
今回は、思わぬ展開になってハラハラしたけど、「最後の晩ごはん」の出番はなし。
うん。よかった。
朗読の場面も少なく、ばんめし屋の面々と李英がメインで、このシリーズでは久々に読み応えがあった。
Posted by ブクログ
このシリーズは、挫折した人たちの再生が大きなテーマだと思うのだが、今回は李英くん。彼を案じる余りなのはわかるが、海里が異様に使いものにならず、びっくり。