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元の世界に戻る日がいつになるのかわからないまま、過去の世界のマーキス島で暮らす医学生の西條遊馬。いまの生活にも慣れてきた矢先、姫王子ヴィクトリアの結婚話がもちあがった。大国アングレからの申し入れだから、断るのは難しい。だが簡単に受け入れるわけにもいかない…。王であるロデリックが見出した答えとは!? そして遊馬は唐突に決断を迫られることに!
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Posted by ブクログ
1.2に引き続き、面白い!ライトノベルだけあって、とても読みやすいし、娯楽読書って感じ! p.117 ならば、花を飾る習慣をつけさせるのは、浄化を明るくする良い手立てしれませんな。食うや食わずの状態では、自らの住まいを飾る余裕など失せるもの。されど、多様な時こそ、気持ちを奮い立たせるものや行動が...続きを読む必要でありましょう?鉢ならば、石を削って、作れば良い。花は、山から株を抜いてきて、街で増やせば良い。金はかかりませんな。それに、美しい花を見て、気持ちが荒むのは、よほどのひねくれ者。そう多くはおりますないよ。 p.133 良い悪いの問題じゃない。そうやって、本当のことだからって建前で、怒りのままに、投げつけた言葉で、君は相手を傷つけて、自分も同じだけ傷つけている。奥方様を罵って、少しでも気持ち良くなったかい? p.260 私を好きにならずとも良い。義理の母などとも思わずとも良い。ただ、私を父上をお助けする仲間と思ってくれるならば、私はそなたと共にあろう。そなたの父上をお助けすると言う事は、姿 そなたを助けると言う事でもある。 p.294 とは言え、元の世のことも、決して忘れるな。思い出すことを、躊躇うな。勝手な言い分かも知れんが、たとえ思い出すことで寂しくなったとしても、それはおそらく、必要な寂しさなんだ。故郷を初めて長く離れ、ようやくお前の心持ちが少しわかるようになった…と思うのだ。ロデリック様の事、鷹たちの事、家族の事。思い出せば、里心がつくが、思い出さねば、己が根無し草になるような心持ちがする。お前もきっと同じだろ。元の夜は、いつかお前が帰る場所だ。折に触れて思い出し、しっかり心をつないでおけ。それで寂しくなったら、俺がいくらでも話を聞く。今夜のように、気晴らしの手立ても考えよう。それは、師匠の仕事だ。
眼鏡の帰還とあったので、シリーズ終了?と思ったらマーキス島に戻ってきて、嬉しかった。フランシスの結婚も姫王子だし再婚だしドキドキだったけれど、国を守るための良き相棒というのが何とも素敵!
姫王子の輿入れに随行し小国へと来た遊馬とクリストファーが遭遇した再婚に反発する姫の誘拐と唐突な帰還のチャンス。元の時間に戻れるとはいえ元の世界の人間を気に掛けない淡泊な遊馬や、相棒としてとはいえ姫王子の結婚が何だか不思議。遊馬の穏やかな気性がとても心地好い。殺人のある展開にもハラハラし引き込まれた。
最後の晩ごはん同様、人間関係が妙にベタ甘なのが少し気になるけど。一見頼りなさそうな主人公が意外と活躍しちゃうお話は好きなので、このシリーズも気に入ってます。アスマくんの医学部知識がもっといかされるといいなぁ
ロデリックとヴィクトリアは相棒として良い感じにやってきけそうなのだけど、娘のキャスリーンは反発して…。 何というかタイトルの「眼鏡の帰還と姫王子の結婚」が今回のあらすじ。
前回の戴冠式のせいで、結婚を申し込まれた姫王子。 受けられない申し込みにどうすべきか、と考えていれば 解決策がやってきた。 今回はいつもの国から、別の国へ。 丁度条件にがっちする物件(?)があって良かったですが ついた先には、これぞ小姑! なお姫様。 子供ではない、といいますが、ものすごく子供です...続きを読む。 取るに足らない国、と言われているのが納得状態。 そこらの子供と変わらないから、こその 今回の事件ですがw 寂しいわけでも、還りたくないわけでもないけれど どうすべきか悩んでしまう瞬間。 どちらを取るべきか、後悔をしないのか。 悔いのない人生、は難しいです。
世間知らずのお姫様が背負うものはとてつもないものだよね、さらっと流されたけど。いろんな意味で残酷だー と思いつつも、正直そんなことはどうでもよくて、離れてしまったアスマ達とロデリック達。 不器用ながらも距離を縮めるロデリックとフランシスがいいなぁ、と。このためにアスマ達を別の国にやったのでは?と思...続きを読むえるくらいいいシーンでした。 次も出るようで 2016.10.3
今回は姫王子ヴィクトリアの輿入れ話。遊馬の法医学生としての知識はあまり出番がなかったが、肩の凝らない物語として楽しめる。
帯に書いてあるとおり、遊馬が現代に戻ります。けどすぐ戻ってきてしまうのはなんとなく予感していました。 大国アングレの好事家国王からヴィクトリアに結婚の申し込みがあり、マーキスとアングレがメインの話しかと思えば第三国がメインでした。 まさかの第三国に嫁入り。 相棒と都合の良いことを言っているけど、政略...続きを読む結婚だし、遊馬が現代からマーキスに戻ってくるのも掘り下げが浅いせいで大した理由じゃないのになんで? と疑問は最後まで離れなかった。ラノベだからではないですよね。ページ数の制限でもあったのか、もっと掘り下げて欲しかった。 なにより遠方にヴィクトリアだけでなく、クリストファーと遊馬、マージョリーまで同行しているということは、当面マーキスが舞台にならないということですよね。 ロデリックとフランシスの二人はチョロッとした登場が続くのは残念。三兄弟とクリストファー、遊馬の五人が顔を付き合わせて話している光景が好きだったので余計に。
サブタイトルにこの話のすべてが凝縮されているけれども・・・(笑)。 まさか、シリーズ完結なのかしら・・・。あかん。まだまだやってほしい。やってほしいけど、終わるんかな。 各章のタイトルのつけ方の絶妙さは著者ならではやけど、最終章をどうとればいいんやろう・・・。 大丈夫よね、これ、全体エピローグじゃ...続きを読むないよね。 「最後の晩ごはん」でも、1冊の終わりは 「もしかしてこれでシリーズ完結?」 と、何度も思わされてきてるけれど、続いてくれてはるので、こちらも大丈夫やと信じたい! よろしくお願いします。 最近、某出版社の異世界トリップものばかり読んでいるせいか、異世界トリップ耐性がみょうについている(私に耐性がついても・・・)。 元々、大好物ですけれども!! ファンタジー好きなので、異世界トリップも大好物ですけれども、改めて著者の異世界トリップものが読めるという贅沢感を噛みしめたところなので、もうしばらく続いてほしいな。 頭は回るのかもしれへんけどややひくつな長兄と、頭脳明晰だけでなく行動力もついてそうな次兄もいいけれど、やっぱりヴィクトリアが好き。 今回はその彼の婚約話で、マーキス王国以外の国家の事情もチラチラ見えて、なお面白かった。 だよね、マーキス王国はひとまず安泰になったもんね。次は諸外国との関わりを見せてほしい。 賢い王族を見ているとスカッとするけど、バカな王族を見てると失笑したくなる・・・。(根性が曲がってますかね) ポートギースでは遊馬とクリスは同じ部屋に寝泊まりするらしく、今後この二人の距離感もつまればいいよ。 ちゅうか今まで違う部屋やったんや(そういう意味ではなく)。 クリスはわりとつつましい生活を送ってるイメージやったので、部屋数の都合上、同じ部屋で寝てると思ってたよ! 著者のこの 「ハッキリと明言はせえへんけどどう箸を伸ばしてもBL風味」 な、作風は大好きなんですけれども(笑)、大概プライベートは別というか、踏み込まない距離感だよね。 著者ご自身が、こういうふうにパーソナルスペースを大事にしてはる方なのかな、と、思わずにいられない。 いいよいいよ、大事だよそういう距離感!! 一度は自分の世界に帰れたのに、またクリスのいるマーキス国へ戻ってきた遊馬は、 「自分がどこまでやれるか試したくて戻ってきた」 らしい。 誰かのために、ではなくて、自分自身のために、と、堂々と言えるのも、いいと思うわ。 べたべたしてなくて。 ■■■■ ■切歯扼腕 せっしやくわん [名](スル)《「史記」張儀伝にある言葉から》怒り・くやしさ・無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをし腕を強く握り締めること。「出し抜かれたと知り―する」 (2016.09.29)
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