櫻井祐子のレビュー一覧

  • アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理

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    著者のこれまでの著作を読んでないと、おじさんの適当な場当たり回答に見えるかもしれない。読んだ目で見ると、著者の専門である行動経済学の考え方に沿ったケーススタディとして非常に興味深い読みものになる。

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    2016年12月27日
  • 最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く

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    普段使っている文字というよりは、記号の起源の研究に関する内容。
    カラー挿絵があるのは嬉しいですが、本文中で紹介されていない写真等がもっと載っていると嬉しかったです。
    あと、ちょっと長いw

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    2017年08月30日
  • アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理

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    空港で到着ゲートと荷物受取ターンテーブルの距離を近く(最適化)すると、何もしないで待つ時間が増えるため、不評であったというエピソード(無為への嫌悪)がおもしろかった。アリエリー教授は、火傷のため3年ほどの入院生活を強いられたこともあり、人間の性質を客観的に観察できるようになったとのこと。

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    2016年12月24日
  • Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学

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    マーケットデザインの入門書ということで、新聞や雑誌の記事で読んだことがある内容だった。
    11章の「不快な市場〜」は興味深い内容だった。

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    2016年10月19日
  • アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理

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    行動経済学を使って人生相談に面白おかしく答えてくれる。とは言え、損失回避などが意思決定に及ぼす影響をアカデミックにではなく、日常生活の中で解き明かしてくれるというのは、とても良いアプローチだと思った。

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    2016年10月09日
  • Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学

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    参加者が個性を持たないコモディティ市場では、価格のみが取引の成否を左右する。一方、参加者の個性こそが重要であるマッチング市場では、その効率性は市場デザインのディテールの巧拙で決まってくる。本書はスピード、混雑、コスト等の切り口から市場デザインの重要性を説き、マッチングの一般理論を分かりやすく解説するもの。

    著者は情報経済学の分野でノーベル賞を受賞したマーケットデザインの権威。と聞くと象牙の塔に籠った衒学的な内容を予想しがちだが、本書では実際に著者を始めとする研究者グループが腎移植や研修医リクルーティングの実地でトライアルアンドエラーを繰り返し、実践と理論のフィードバックを試みる様が描かれてお

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    2016年07月24日
  • Who Gets What(フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学

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    マーケットプレイスは市場の厚みが必要。
    決まった時間に取引するのは、市場の厚みをつけるため。
    ただし、混雑をどうやって避けるか。

    コモディティ市場によって厚みを実現できる。

    クレジットカードのポイントは、最終的には消費者が払っていることに注意。

    腎臓交換。金銭を媒介にしないマーケットを機能させるには?
    クリアリングハウスを通じて望ましい交換の連鎖を見つける。
    閉じたサイクルの腎臓交換は同時に行われないと提供を受けられないリスクがある。
    提供だけをするドナーが存在すれば、連鎖が切れるリスクを避けられる。
    マッチングの容易な患者を出し惜しみする=仲介業者の常套手段。

    抜け駆けの問題=ロース

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    2016年07月09日
  • イノベーションへの解

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    なんか、イノベーションのジレンマと比べて読みにくかった。ロジックというより翻訳の問題かもね、って思った。

    ただ、内容に関しては面白い。経営に関して具体的な対応策を出しているので、即効性というか、すぐに参考にできそうなネタが詰まってる。

    ベンチャーとか、企業仕立ての人よりも、歴史ある企業、中堅・大手に勤めている人にお勧めな一冊。

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    2016年06月29日
  • 不合理だからうまくいく 行動経済学で「人を動かす」

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    「予想通りに不合理」に続く第2弾。様々な実験から人間の行動の不合理さを明らかにしつつ、社会をよりよくするためにその不合理さを活かすアイデアが散りばめられている。高い報酬の逆効果、ささやかな働く意味が及ぼす影響力、イケア効果、自前主義バイアス、順応、同類婚、美の市場、顔のある犠牲者効果、短期的な感情が及ぼす長期的な影響、など。どれもなるほどなぁ、とうなずける。ただ、第1弾で不合理さに慣れてしまったためか、驚きがやや小さくなってしまった。

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    2016年03月23日
  • 100年予測

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    地政学。

    こういう大きい視点で見ると小さい争いにあくせくするのがバカバカしくなる。カウフマンが言っていたような歴史上の出来事に関する法則を探す学問、プリゴジンの言っていた意思決定の理論化の話、コンフリクトの原因が時間の感覚の違いであることなどを思い出す..

    アメリカが地政学的有利にも関わらず憂鬱な心理状況である理由。
    1 この乖離がアメリカの力がまだ発達しきっていないことを示している。
    2 これがアメリカの途轍もない強さを露わにする。アメリカは不安を感じていたからこそ冷戦に途轍もない労力とエネルギーを傾けた。
    政治指導者から技術者、軍人、インテリジェンスの幹部に至るまでアメリカ人の冷戦との

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    2015年11月28日
  • 100年予測

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    「ジャンルはウソくさい予言書」だろうなと思いながら古本で購読。
    国際関係に始まり、人口増減や地政学的観点からの大胆な予想があり、一読する価値はある本。

    日本とトルコVSアメリカの宇宙戦争となった時点で、SFか?と困惑させる。

    多いに納得させる点や、新しい視点を持つ材料になる点もあるが、しかし、経済学的観点が足りない気がする。

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    2015年10月31日
  • 英国一家、フランスを食べる

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    これは、「英国一家、日本を食べる」の正続のあとに第三弾として出版されたものです。原著は、「日本を食べる」よりも前に書かれたものです。これはフランスきっての名門料理学校で学んだ日々のお話で、食べるというより、料理学校でのおもしろ体験が軸です。家族は、ほとんど登場なしです。タイトルと内容はかなりずれてますのでご用心。

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    2015年07月18日
  • イノベーションの最終解

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    日本語版の初版が2014.7.だったので、新し目の本と思って読んでたら、原書はその10年前のものと途中で気づき、やや残念。。
    「イノベーションのジレンマ」ほどの衝撃はないものの、まずまず楽しめた。

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    2015年06月21日
  • 100年予測

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    表題の通り、今後100年の世界史を予測している。
    本作の冒頭でも著者が記載している通り、Detailの部分は正確ではないかもしれないが、大筋では悪くない予測を与えると考えているという。
    未来に発生する事象が何の制約条件もないのであれば、科学的な予測は不可能に思えるが、未来は過去という極めて強い拘束を受けるため、注意深く考察することにより、大筋は予測できるのであろう。
    ちょうど、チェスの名手同士が対戦した時に、コマが盤上全て動くことはできても、最善手という意味では実はありうる手数はそれほど多くは無いという比喩が成り立つように。

    ただし、どんな科学でも100年後は眉唾ものであると思われる。
    例え

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    2014年07月10日
  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

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    ネタバレ

    【読み易さ】
     やや易しい
    【気付き】
     ★★★・・
    【ハマり】
     ★★★・・
    【共感度】
     ★★★★・

    人がずるをするのはときはどんな時か?
    ずるを減らすにはどうすればよいか、
    実験を元に、人のずるを誘発する条件を検証していく。

    ・ごまかしによって獲得するものが現金から遠ざかるとごまかしが増える
    ・偽物を身に付けると、ごまかしへのハードルが低くなり、他人を疑い易くなる
    ・創造性がごまかしを生む
    ・他人のごまかしを目撃するとごまかしへのハードルが下がる
    ・不正行為の基準が文化等によって異なる

    仮説を証明する実験結果が平均値のみであり、
    被験者の数も明らかになっていない為、データの信憑性に

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    2018年08月05日
  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

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    嘘とごまかしの行動経済学。
    「ばれる確率が低くなっても、ごまかしは増えない」「共同で仕事をすると、不正が増える」「偽ブランドを身につけると、ずるしやすくなる」など、なるほどと思った。

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    2013年10月27日
  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

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    大きな犯罪ばかりでなく、日常自分も良くやっているような小さな【ずる】がどういう行動理論から起きているのか解き明かす事で、大きな犯罪の抑制に繋がる可能性があるか。

    小さなズルをしてしまう、その条件、環境や心理特性、歴史など、多くの実験例を通して解説する。

    医療従事者としてはMRの作戦は見抜いているつもりだが、それでも想定以上の危険がある事を意識すべきだろう。

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    2013年10月24日
  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

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    ズルは皆、出来るところでは少しずつやってしまう。後押しする要素と止める要素。
    ネタを知られると追試がし難いと思うが、他の研究者で検証されているのだろうか。
    インパクトの大きい実験結果が多いが、その結果の綺麗さも相まって、鵜呑みにするにはまだまだという印象。
    他国でやっても結果が同様というのも何かおかしい。学生だから、ということか。

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    2013年10月11日
  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

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    へええ。2桁の数字を覚えさせられた被験者は果物を選び、7桁の数字を覚えさせられた被験者はチョコレートを選ぶ。ストレスが大きいほど高カロリーな食べ物を選ぶ傾向にあるというのは言われてみれば確かによくある話だ。

    ここを読んで思ったのが、普段の生活にストレスがあるから高カロリーの食事を自分に許すというよりも、そもそもストレスの無い状況に持っていく改善こそが人間にとっては必要であるはずなのに(というようなことはこの本には書いていない)。

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    2013年08月24日
  • ずる 嘘とごまかしの行動経済学

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    ネタバレあり。

    |なぜ疲れているとしくじるのか・・・
    ストレスの多い日は誘惑に屈して健康を害すると分かっている食べ物を選んでしまう。
    引越しで疲れ果てた夜は、ジャンクフードを取ることが多い。

    |自我消耗・・・
    論理的な思考力が占有されてしまうと、衝動システムが行動を支配してしまうことがある。
    誘惑に抵抗するには、大変な努力とエネルギーが必要という考え方。
    意志力を筋肉に置き換えると分かりやすい。

    フライドチキンやチョコレートを見ると、食べたい!という欲求が湧き上がる。この欲求を克服して、回避する時にはエネルギーを消費する。(重量挙げを1度するようなもの)
    これを繰り返しているうちに、欲求

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    2013年07月07日