櫻井祐子のレビュー一覧
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権力を良いことに使うためには、良い人に権力を与えなくてはならない。これが始まりの言葉です。
分析とデータを活用し続けることで、権力を手に入れることができます。権力は万能なツールであり、政治的スキルの有無によって今後の出世が左右されます。この本では、それらを身に付けるための法則が紹介されています。
まずは自分の物語を書き換えることから始めます。何が何でも成功すると言う決意、権力から逃げないことを肝に銘じ、自分自身をブランディングしていくことが大切です。
たまに、自分らしさやオンリーワンを主張する人がいますが、唯一や希少性と言うものは、集団の頂点に位置するものこそが、真のオンリーワンを意味します。本当のあなたを、ありのままに表現したところで、世間や周りの人たちはそれに興味を示す事はありません。
人に迷惑をかけない程度に、ルールを破っていくことも大切です。ルール破りはある意味意表をつくということにもなります。許可を得るより許しを乞うが楽だし、効果もかなり高いです。そもそも、ルールは権力者に有利にできているため、自分が権利を手に入れたいのであれば、ルール破りも1つの手段です。歴史上の社会変革も全ては規則を破ったところから始まります。
権力の演出性について、見た目や出世を作用します。顔つきから無意識のうちに推察された性格特性が日常生活にバイアスを与える事はもちろん、身長が高いほど年収が高いと言う特設を検証したところ、それらが学的に証明されていると言うことがスウェーデン研究でわかりました。ルックスの良し悪しも生涯年収や雇用可能性昇進などの出世を図る指標になると言うことがわかっています。力強い印象を与えることが不可欠ではありますし、自動的に人々を惹きつける武器になります。 -
Posted by ブクログ
●=引用
●フェスティンガーは、このすべてをどう解釈したのだろう? 人は何かの信念に傾倒すればするほど信念のために犠牲を払えば払うほどその信念が誤っているという証拠をますます受け入れがたく感じる。だから信念を捨てたりしない。ますます傾倒するのだ。
●ハリスは反発した。ことさらに一般市民を狙ったわけではない。ドイツ軍の戦争継続を可能にしていたすべてものの生産体制を狙ったのだ。それが爆撃のそもそもの目的だった。今言ったように、ドイツ全土の潜水艦建造施設や軍需産業、そこで働く人々を破壊することが目的だった。私に言わせれば、彼らは全員が現役兵だった。軍需物資の生産に携わる人々は、現役兵として扱われる覚悟があるはずだ。そうでなければ、どこで線引きをしろというのか?私に言わせれば、全員が現役だった。子ども。母親。老人。病院の看護師、教会の牧師。 目標は特定しないと宣言すれば、一線を踏み越えることになる。子どもや母親、病院の看護師たちは、兵士と違いはないのだと、自分に言い聞かせることになる。ボマーマフィアのそもそもの主張は、彼らの存在理由は、その一線を踏み越えたくないということに尽きた。 -
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ジェームス W.ヤング氏の「アイデアのつくり方」をよりストーリー的に、より事例つきに紹介したような本。
常識で捉えられている観点とは別角度の切り口が面白く、どれも共感できる。
◯アイデアについてあれこれ
・アイデアとは、要素の組み合わせ。良い要素の組み合わせこそ、良いアイデアを生む。
・発明とは無益な組み合わせを排除して、ほんのわずかしかない有用な組み合わせを作ること。発明とは見抜くことであり選択すること。
・良いアイデアを出したければ、領域外の人にも意見を求める。新しいアイデアは領域外からのアプローチが有効である。
・アイデアを出すひとは、好奇心と粘り強さがあり、仕事ができる人材のみ。
・創造性が高い人は異なる価値観にさらされて事を乗り越えた人材である。
◯美談に酔いしれるな
・ニュートンはりんごを見て万有引力を発見したわけでない。巨人の肩の上に立っていたからこそ、引力の法則に気づけた。
┗ 科学、数学、哲学すべてを学んできた過去がある
・グーグルのオフィス空間が素晴らしいこととクリエイティブは関係ない。大発明は、何もないときに開発された。
◯ブレストは非効率
・アイデアとは組み合わせである。高品質な引き出しの組み合わせで、高品質なアイデアとなる
・引き出しが充分ではないひととのブレストは無駄な時間ばかり
・実際に、グループと個人で分けたアイデア出し勝負をしても100%、個人が勝つ
・そもそもブレストは、意見を言わない人の主体性発揮のために作られれたルールであり、みんな勘違いして使っている
◯シャワー中にふってきたアイデアに重要性を持たすな
・仕事中のほうがよっぽどアイデアがでる
・シャワー中や仕事外で出たことのインパクトや美談に酔ってるだけ
・仕事をしないと良いアイデアなど出ない -
Posted by ブクログ
ネタバレペイパルの創業期を描いたもの。
イーベイの決済専用ツールとしてコバンザメのように生き抜いてきた初期のペイパルが舞台。IPOの頃もまだ、生殺与奪をイーベイに握られていたが、今や年間一兆ドルの決済を取り扱うまでになっている。
運は大事な要素ではあるものの、ピーター・ティールやイーロン・マスクって単に運良く一発当てた、という者ではなく、相当に地頭もいいんだなぁというのがよく分かる内容。CAPTCHAがペイパルの発明だというのも初めて知った。
・何かを成功させる前にしくじった方法を四つ挙げられない人は、おそらくそれに取り組んだ本人じゃない(イーロン・マスク)
・プロダクトやサービスをユーザーの生活の一部にしてしまえば、ユーザーはなかなかやめられなくなる。「人間は惰性の生き物だから、デフォルトの行動や考え方、習慣などを変えるのは並大抵のことではないのよ」とエイミー・ロウ・クレメントは指摘する。 -
Posted by ブクログ
この「選択」について書かれた本が、他の作品と大きく異なるところは、著者の出自だろう。
アメリカのシーク教徒移民の居住地に生まれ、インドの習慣の中で育った彼女が語る「選択」、そして後天的に盲目になった彼女が語る「選択」は、(偏見を露呈したような書き方になってしまうが)自由の国アメリカの文化の中で生まれ育った白人の語る「選択」とは、まったく趣の違うものに感じられる。
いや、僕は別に、何が普通かとか、何が良く何が悪いかという議論をしたいわけでも、もちろんアメリカを否定しているわけでも無い。
ただ、異なる文化を行き来し、異なる文化に生きる人々を愛す彼女だからこそ、そして、見えない世界とかつて見てきた世界を俯瞰し、それらを『言語によって』架橋してきた知性だからこそ、このような作品が書けるのだろうと思うのだ。
作品中に出てきた名言を書き連ねると長くなってしまうので、巻末の解説から養老先生の言葉を抜粋したい。
「目の見えない人は論理に優れていることがある。百聞は一見に如かず、と俗にいうくらいで、目で見るとアッというまに結論が見えてしまう。いわば目は論理を飛び越す。(略)これが著者の最初の本なのに、筋が通ってわかりやすく、よく書けているのは、全盲のせいもあるのかもしれない。」
訳者の仕事も見事で、ほんとうに読みやすく仕上がっていると思う。英語で書かれた論説文を訳したことがある多くの人には、同意してもらえるのではないだろうか。