あらすじ
「電子マネーはムダ使いしやすい」「老後よりも今の楽しみを優先」「高価格=高品質と思い込む」など、人はお金に関して不合理な考え・行動をしてしまう。その仕組みがわかれば、お金が貯まり、欲しい物も手に入る! 行動経済学の火付け役アリエリーの集大成。
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Posted by ブクログ
お金*行動経済学
「合理的に非合理」よりも好き.
(行動経済学が身近なところで生きるのはお金に絡むことが多いから)
消費者からあの手この手で商品を買わせようとする現代の消費文化とそのトリックを行動経済学というメガネを通して可視化,賢い行動を啓蒙している
・相対性:「X%OFF」はその支出を肯定する根拠になり得ない場合が多い.絶対値で価値判断をする.
・メンタルアカウンティング
お金に色はついてないのに心の中で勘定項目をつけりことで合理的でない収支をつけてしまう
賢く使えば貯蓄や蓄財に使えるが,しばしば欲に身を委ねる時の言い訳にしてしまいがち.
・出費の痛み
出費は痛みを伴う(MRIなどにも出る)
自分が月1で作っている収支計画はまさにメンタルアカウンティングそのもの.支出の痛みを抑えたり,支出一つ一つに思い悩まないという認知負荷を取り除き,かつ,事前に決めた貯蓄のノルマを達成するのにひと役買っているが,「自由費,交際費」にカテゴリされたものについては財布の紐やその多寡の判断が鈍っているのは間違いないだろう.
不動産の売却価格の見積もりを複数のプロに依頼⇨売却希望価格でアンカリングされた見積もりを提示⇨今見ている不動産も相手が提示した価格で考えてしまうな⇨こちらが独自算出した収益性などから算出した価格を指値とすれば納得のいく買い物ができるんじゃないか.
自分が不動産をいくつも見てしっくりこないのは「自分自身でプライシングする」というばのとができてないからなんだなあ
・所有物の価値の過大評価,授かり評価
・サンクコスト
自分なら面白くない本の損切りとか
・損失は同額の利益よりインパクトが強い⇨損失を抱えた時に思い出して脱塩漬け
知識がない人ほどアンカリングに影響されやすい
ハーディング:群衆と同じ行動をとること
自己ハーディング:内なる群衆=過去の自分の意思決定と同じ行動をとること
自分はハーディングはあまりないが自己ハーディングは強いんじゃないだろうか
公正さと労力⇨本質的な価値に影響しないことがプライシングに関わる.⇨苦労や公正さがあるように見せかけて支払わせるor苦労や公正さを見抜く.上の不動産の例でもただ機械的に指値をしては相手に不公正さを感じさせ取引にならないだろう.
⇨自分は苦ではない(低コスト)だが他者にとってはそうではないものが儲かるのは,この労力・公正さのバイアスがそのまま利ざやになるからだろう
ネットビジネスは背景の苦労が見えづらい.⇨自分のアプリももっと「苦労」を発信した方がいいな
消費体験における言葉や儀式の魔力:
食べ物の味は食べ物で決まるが,その評価(いくら出すか)はそれだけで決まらない.高級さや美味しさ,健康さを感じさせる料理名がいい例
職人風・手作り・オーガニック・採れたて・新鮮・昔ながらetc
士業の肩書きなども
公平さと労力:透明さが価値になる
儀式や魔力:不透明さが価値
先払いはお得:
3ヶ月後の旅行代金の支払いはその旅行までの期待感という価値をもたらす.
無料のアドバイスはない
(有料だから良い商品というわけでもないが...)
これは家族にも読ませたいシリーズ
Posted by ブクログ
読みやすかったです。経済の本と思って読み始めましたが、理論がどうとかではなくあなたのお金にまつわる「選択」をより良い方向にするための考え方が例を挙げて書かれてました。文章が軽快で楽しめました。
Posted by ブクログ
相対性でお金を考えないようにする。
クレジットは痛みを消す
出費と消費が同時に行われると痛みをともなう
アンカリング、確証バイアス
サンクコスト
公正さが支払いの際の心情に影響を与える
機体が価値判断を歪める
機会費用→これを買えば何を犠牲にするかを思い浮かべる
全ての物事は相対的
公正さと労力を気にしない
与えてもらえたものに対して価値を感じるようにする
言葉に騙されない
残ったお金を分類する
Posted by ブクログ
行動経済学の中でも、特にお金にフォーカスした本作。
人がお金を使う時に、どういう思考で財布からお金を出すのかを、具体例を用いながら説明していく。
今まで漠然としていたお金が、読み終わると親近感の湧くツールとなるだろう。
訳者の技術もあると思うが、非常に軽妙な文章で読みやすかった。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた行動経済学
心理学を学んでいたこともあり、聞いたことがある専門用語が並んでいましたが思ったよりも読むのに時間がかかりました
お金
これが絡んでくるだけで複雑化し、単純に考えてしまう私たちの思考
目先のことだけ考えないで、これはどういったことなのか、この支払うお金で何ができるのか、自分は何を得るのか
特に大きい買い物をするときにはよくよく考えましょう
知らず知らずにきっと私も目先のことしか見ずにお金を使っていたんだろうと反省を覚えます
これだから心理学って面白い
Posted by ブクログ
お金に関する人間の不合理な考え・行動について紹介。
別の本で読んだような話も多いけれど、人間は常に合理的ではないってことを定期的に再認識するのは重要だと思うのでヨシ。
それにこういうお金に関する本は貯蓄意欲が上がるからつい読んじゃう。
Posted by ブクログ
お金によって無意識に翻弄される頭と心がわかる本です。
更に、それを熟知した企業による誘惑やお金を払わせるための販売方法を知ることができるので、「なぜかお金が貯まらない」という人にはおすすめの一冊です。
「お金にまつわる失敗エピソード→失敗の原因→解説」というシンプルな構成になっているので、複雑な内容を扱いながらもわかりやすくなっています。
文章は洋書特有のくどさがありますが、クスっと笑えるジョークで基本的には面白く読めるかと思います。
習慣化しているカフェのコーヒーや、見ていないけど支払い続けているサブスクサービス、セールで購入した本当は不必要なものなど、自分の周りにも見直した方がいい出費がたくさんあることに気付かされました。
Posted by ブクログ
行動経済学のうち、買い物やそれに類する決断関係に特化した内容。
洋書なので内容が冗長すぎるが、書かれていることは多岐にわたっていて面白い。時間がかかるものの、楽しんで最後まで読めました。
何かを選ぶということは、それ以外の全てを選ばないと決めたこと。
Posted by ブクログ
アリエリーらしく、ユーモアを交えながら行動経済学の事例を紹介していてとても楽しく読めた。
今後は、機会費用を考えながら購入や消費を行なっていきたい(あるものを得ることはあるものを失うことである)。
Posted by ブクログ
・人は日常の多くの場面で、お金に関する心理的過ちを犯す。例えば、普段は節約しているのに、カジノで大金を使ってしまう。こうした矛盾が起こるのは、カジノでの出費を、生活費とは別の「心の勘定科目」に仕訳しているから。
・モノやサービスの価値は、単体で計るのが難しいため、多くの場合、競合製品などと比較する(相対性)。ただし、相対性で価値を検討する際は、その金額で買えるすべてのものと比較しなければ、正しく計れない。
つまり、お金に関する決定を下す際は、機会費用について必ず考える必要がある。だが、多くの人は考慮していない。これが判断を間違う大きな原因である。
・今日、ビットコインやアップルペイといった新しいシステムが次々に登場している。これらは、私たちにより多く、より簡単にお金を使わせようとするため、支出行動に拍車がかかり、お金を使いすぎる恐れがある。
お金を賢く使う方法として、次のようなことが考えられる。
└機会費用を考えるための計算を行うアプリなど、消費者の助けになるツールや金融の環境をデザインする。
└お金を使う時間枠の表現(時間、週、月、年など)を工夫する。例えば、退職後の収入を全額ではなく月額で示すと、貯蓄が足りないと感じ、貯蓄額を増やさねばと考える。
お金の問題における最大の敵は、外部要因ではなく私たち自身。まずは自らの欠点を理解し、認識すること。
Posted by ブクログ
お金に焦点を当てて、行動経済学を用いて日々の選択や間違った行動などを教えてくれる良書。
翻訳本特有のわかりづらい例もあったが、内容としてはすんなり入ってきて、面白かった。
知っていてもついやってしまうお金に関する失敗。あるあると思いながら読み進める事が出来た。
Posted by ブクログ
アリエリーらしく、これもまたさらっと読める本です。
が、今までにも増して内容が薄くなっています。つまり、自分自身のどうでもいいようなエッセイ風の文章が満載で、同じ内容を3分の1以下で書けるよなあ…という内容です。
行動経済学の部分自体はそれなりに面白いのですが、いい加減もっとすっきり書いてくれないかなと、その意味で読んでいて疲れる本でした。