櫻井祐子のレビュー一覧
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上流思考
「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法
著:ダン・ヒース
訳:櫻井 祐子
出版社:ダイヤモンド社
目先の些細なそして多量発生している下流の問題より、根本的で根源的な上流の問題をつぶせ、が本書のテーマです
根源的な問題は、予兆はあるも、えてして見逃されてしまう
そして、大きな問題ではないので、予算もつかない
ほったらかしにして流してしまっていると、やがて、下流で手がつかないくらいの多量でやっかいな問題になっている
というのです。
前半は、なぜ、上流の問題は見過ごされるのかです。
①問題盲
結果は避けられない、自分にはどうすることができない
そういうもの -
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ネタバレイノベーション・オブ・ライフ
ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
当時マーケティングをしていて「イノベーションのジレンマ」の破壊的なイノベーションのメカニズムに衝撃を受けたクリステンセン教授のハーバードでの最後の授業の書籍化、更に人生へのイノベーション理論の応用ということで、期待して読みました。
Best of brightestとも言えるハーバード出身者も、離婚、犯罪、ビジネスの失敗など必ずしも順風満帆の生涯を過ごせるわけでは無いことをハーバードの同窓会で発見したクリステンセン教授が、人生で成功する理論を教授してくれます。
いろいろと納得した理論はありましたが、以下の理論は特に -
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面白かった。読むべき。
後半、加工食品や食品メーカーへの警鐘強めなメッセージになっている点はご愛嬌。
ざっくりとこれ読んで知れる事は2つ。
1. 人間以外はどうやって必要な栄養素を選別して適切な食べ物を食べているのか?
2. 虫や動物は必要な栄養量に従って食料を摂取できるのに、なぜ人だけは食べ過ぎるのか?
一時期クワガタを飼育ブリードしていたので特に1.は興味深かった。
クワガタの場合、どれだけ大きな個体を羽化させるか?がとても重要な要素になっており、そのために幼虫時期に食べさせるエサは何が良いのかはとても大きな関心事です。
この本で述べられているタンパク質量による食料摂取量調整は結構重要 -
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イーロン・マスクとピーター・ティールが何者でも無かった時代から始まる、PayPal創業ストーリー。シリコンバレーを拠点とするITスタートアップは、どのようにして大きな成功を勝ち取れるのか。俗に言う「ペイパルマフィア」達が、その類まれなる知能と情熱と労働時間を惜しげもなく注ぎ込む様子から、まさに "start-up" のリアルを感じられた。
以下、面白かったポイント。
- いまやTwitterの別名と認識されているx.comというドメインに、若きイーロン・マスクがどんな夢を見ていたか?そしてその夢はどのように頓挫したのか
- x.comとPayPalによる熾烈な競争、合併、 -
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BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?
著:ベント・フリウビヤ, ダン・ガードナー
訳:櫻井祐子
本書では、プロジェクトの失敗と成功をもたらす、普遍的な要因が考えられている。その要因とは、人間の心理メカニズムと権力である。
心理と権力は、高層ビルの建設からキッチンのリフォームまで、あらゆる規模のプロジェクトに影響を及ぼす。誰かがビジョンを描き、それを計画に落とし込み、それを実現しようとするときには、心理と政治の影響が避けられない。
ビジョンを計画に落とし込み、首尾よく実現させるためには、「ゆっくり考え、すばやく動く」が最も大切である。
構成は以下の10章 -
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・イノベーションを生み出すプロセスの構造:課題を明確かつ具体的に定義する→次にそれを重要な部分に分解する→各部分を解決する既存の方法を探索する→それらの解決策を全体として調和して機能するように、新しい方法で組み合わせる
・人間が把握できる項目は「7個プラスマイナス2個」
・制約がなければ、あなたのアイデアはただの「騒音」で終わってしまう
・課題:誰かが欲しがっているが、手に入らずに苦労しているもの
・「この新技術をどう活用すべきか」など、解決策を押し付けることが間違った課題解決で多いケース。技術は課題を解決するためにあるのだから、課題を定義することが先に来るべき
・課題の階層を上げ下げして、解 -
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私はポジティブ心理学は面白いなと思っているので、時々関連書を読んでみている。タイトルのJOYFULに加えて、「感性」も気になるし、「神経科学×心理学の知見を網羅」という帯のフレーズも気になって買ってみた本。
といっても、この本はポジティブ心理学の本ではない。むしろ私にとっては、それこそがこの本をオリジナルなものに感じさせる。彼女が教えてくれるのはハピネスとかウェルビーイングとかではなくて、その瞬間その瞬間の喜びを感じる方法について。
それが10分類されて語られているけれど、特に光の彩度から受けるエネルギーの話は鮮やか。この視点があるから普通の自己啓発本とも異なっていて、憧れを感じさせてくれ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ特にこだわりなく手に取ったのだが、仕事に非常に生かせる内容だった。いや、タイミングが絶妙だったのだ。たぶん一年前、もしくは半年前でさえ、本書を読んだとて「ふーんなるほど」で終わったかもしれない。上層部が「このVUCAの時代にうんたらすんたら」、「仮説思考でうんたらすんたら」、「悩むより動けうんたらすんたら」、まぁそう言う割には形になるプロジェクトの方が少ないのではと言う印象が拭えなかったのだが、なるほど本書が指摘する「早く考えゆっくり実行する」パターンが多いのだ。
同僚やら上司やらに、目をかっ開いてこれを読めと言いたくなるが、言うたとて読むわけもないので、私だけがこっそり本書に追随しようかと思