市田泉のレビュー一覧

  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    抽象的でフワッとしてるというか、真相は読者の解釈に委ねますみたいな話が多い
    疲れてるときに読むとよくわからなくて大変かも
    逆に言えば、人によっていろんな解釈ができるってことなので、ちゃんと読むと面白い

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    2025年05月24日
  • いずれすべては海の中に

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    ★3.8
    主に女性が主人公
    やさしい雰囲気のSF短編集
    というか SFなんだけどもSF的な要素はあくまでもギミックというかスパイスというかエッセンスというかでそれをベースにした物語なんだけども書きたいのはやはり「人」なんだなと

    池澤春菜の紹介で知ったけれど 彼女の初短編集を先に読んでたせいか かなり影響受けてるんじゃないかな? と思った

    文章のあちこちに、女性性や母性のようなものを感じるのだが、それは俺が男性だからだろうか?また翻訳で読んでいるので訳者がそういうところを意識した言葉を使っているのかもしれない。英語で読むとどういう風に感じられるんだろう。

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    2025年05月19日
  • 処刑人

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    奇天烈で妙な話の展開 なんとも奇妙な物語。解説を読んで少し納得。作者は奇妙な展開のお話を書く作家らしい。なかでもこれは読みやすい方と。そうゆう作家であることが分かったわ。

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    2026年03月14日
  • 折れざる槍

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    きちんとアーサー王物語を読んだ事はありません。
    しかし、厨二病を経てきているので、登場人物や地名と物の名前などはある程度わかります。

    本作は、そんなアーサー王物語を独自解釈で再構築された物語です!
    勝手なイメージですが聡明な王アーサーや偉大なる賢者マーリンの活躍を見る事は出来ませんが、マーリンの弟子と聖杯騎士パーシバルが大活躍します。

    LGBTをテーマにしたアーサー王物語物語として執筆依頼のあった作品らしい(著者後書きでそのような記載あり)のですが、十二分に騎士のサクセスストーリーとして楽しめます!!!

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    2025年04月21日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    面白い。
    とある事件で家族のほとんどが亡くなって以来、近隣住民から忌み嫌われている名家で静かに暮らす姉妹2人とその伯父と猫。
    姉と身体の悪い伯父は屋敷に引きこもり、買い出しに出かける妹は近隣住民たちから心ない言葉をかけられている。
    広い敷地の中は平和で、家族の仲は良いが、どこか違和感のある会話が多く...。
    最後まで読んでからまた読み返すと違和感にも納得がいくが、不気味な作品である。

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    2025年04月13日
  • いろいろな幽霊

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    一編一編は短い短編集なんだけどものすごく読むのに時間がかかった。
    いろいろな幽霊が読むごとに自分の体を通り抜けていくような不思議な読後感。
    倦怠、諦念、切なさ、思慕、絶望などの埃っぽい感情の中に漂ってるような気がする。
    ゾウたちと幽霊兄弟が好き。

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    2025年04月08日
  • いずれすべては海の中に

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    繊細で不思議な物語。

    本屋で表紙の美しさに目を惹かれて購入。13編の中短編が収めらています。
    ひとつひとつの話はおもしろいですが、新たな話に移るたびに、時代背景や状況を理解するのにちょっと苦労します。

    SF的なギミックやアイデアよりも、登場人物たちの心の機微の描き方がとても良くてそこに感動します。
    説明が難しいですが、どの短編も共通して物哀しいトーンをまとってはいるけれど、ラストは希望を感じさせる作りになっています。
    統一感のあるアルバムを聴いたような読後感。
    翻訳文も、登場人物の口調など違和感なく表現していて読みやすいと感じました。

    装丁が非常に綺麗なんで、ぜひ紙の本で手に入れてほしい

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    2025年03月22日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

     毒殺事件が起きた屋敷で暮らす姉妹を中心とした麗しい姉妹愛…ではなく事件の影響で家から出られなくなった姉と精神年齢が幼く自分の世界に姉と閉じ籠ることを願う妹、そして彼女達を排斥する村人達という登場人物の誰もが普通ではない状況で不穏な雰囲気が終盤まで続く展開に胃もたれしそうだった。ラストは…もうタイトルどおり…

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    2025年02月16日
  • いずれすべては海の中に

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    パケ買いしました。
    普段SFを読まないので、頭の中の使っていない部分を刺激されるような感じがして面白かったです。
    短編集なので星新一を想定していましたが、美しいどんでん返しを食らうというより、ここではないどこかへと誘われて暮らすような感覚になりました。

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    2025年01月24日
  • 折れざる槍

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    アーサー王伝説を下敷きに現代的なテーマも盛り込みつつ再解釈した物語。章立てがなく、流れるような描写が美しい。イメージとしてはどことなく「もののけ姫」のような雰囲気あり。

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    2025年01月02日
  • いろいろな幽霊

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    幽霊を考えてみるそのことは世界のありよう組み立てること//幽霊譚はSFである/幽霊は物理的に存在する/幽霊は時間を気にしない/幽霊ごとに法則はある/人間でないものの幽霊もある(宇宙とか蚊とか音楽とか言葉とか)/幽霊とは魂である/幽霊とは皮肉な存在である/幽霊にも苦労はある/幽霊にも人生がある/幽霊は特に怖くない/幽霊は世界を変えることもある/生きていても幽霊にはなれる/幽霊は必ずしも死後に登場するとは限らない/幽霊は思索である。

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    2024年12月17日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    少なくとも3つのタイプの人間の邪悪さか描かれている様に思う
    一つは異物を排除する邪悪さ
    一つは偽善の邪悪さ
    一つは好きなものと楽園を作りたい邪悪さ

    とにかくジワジワ来る嫌なお話なんだけど、お話自体は御伽噺の様でどこかファンタジーな空気が流れてます。

    この作品はもう少し深掘りして考察したい作品。

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    2024年12月16日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    オーディブルで聞いたので、メリキャットの可愛い声とコニー姉さんの美しい声が印象的だった。子供たちのメリキャットを囃し立てる声も文字で読むよりきっと憎らしい。
    なぜメリキャットは家族を殺したのか(おそらく「お仕置き」が原因なのだろうけど)、またなぜブラックウッド家はそこまで村人たちに嫌われているのかなど最後まで明らかにされないことはあったけど、2人の姉妹がひっそりとお城のようなお屋敷で暮らす様は退廃的な美しさがある。金さえあれば私もそのように暮らしたい。

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    2024年11月01日
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

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    まさにシャーリイ・ジャクスンが書きそうな話だなってものもあったし、書きそうにはないけどこれはこれで面白いなという話もあった。

    特に好きなのは「パリへの旅」、「抜き足差し足」。
    心がひんやりするシャーリイ・ジャクスンらしさがある話でとても良かった。

    他にも「冥銭」、「鬼女」、「晩餐」も好き。

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    2024年08月14日
  • いろいろな幽霊

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    幽霊とは?という命題に対して、さまざまな角度からの答えとなる物語を100個敷きつめたような短編集でした。

    ときに感傷的に、または哲学的に、視点や距離もばらばらにたった2ページの物語を繰り返す。どこか執念的でさえあるこの積み重なりそのものが、どこか空恐ろしく感じさせる幽霊という存在の寄る辺なさ、つかみどころの無さを示しているかのようにも思いました。

    全編を通して思うのは、人は死んだらそれで終わりでなく、幽霊という別の個体となってどこかで漂っているかもしれない、人の見える世界がすべてではない、というような作者の視線の奥深さでした。空想やファンタジーではなく、現実に実は寄り添っていたら面白いよね

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    2024年08月13日
  • いろいろな幽霊

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    100編の幽霊の物語。日本の幽霊のじめじめと暗い感じとは違って、からりとしたイメージ。生と地続きのようなあちらの世界。あちらなのかこちらなのか、自分もひょっとすると幽霊の世界にいるのかもと思えたり。

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    2024年08月11日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ドロドロしてるいのにどこか美しくて童話のような不思議な世界観で、よくわからない感じもありながらも読み進めてしまう作品で、意外と好きになりました。著者さんの他の作品も読んでみたいです。

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    2024年06月02日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    何かで紹介されてたのを見てずっと読んでみたいと思ってた。
    空想と現実が半々ずつで、空想が幸せかと思えば必ず現実に引き戻されて嫌な目に遭うところが妙に現実的。姉妹以外(+おじさん)の人間の悪意がこれでもかと姉妹を襲い、ずっと嫌な気持ちになる本。
    チャールズは最初からどう見ても金目当てで姉妹の元を訪れたとしか思えないのにね…せめて繕うくらいしろよと思ったけどその欠点こそが人間の醜悪さを出していてよかった。

    途中から、ブラックウッド家の毒殺の犯人ってもしかして…?と思ったらその通りだった。今18歳で事件が起こったのが6年前ということはメリキャットは当時12歳。空想癖、妄想癖は家族からの虐待(お仕置

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    2024年04月16日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    ネタバレ

    不気味さや悪意についての話が多かったけど、エッセイが入っていたり少しほっこりするような話もあったりで面白かった。

    とくに好きだったものについて。

    『スミス夫人の蜜月』
    オールドミスが結婚することになったがどうも近所の人々の様子や夫の様子がおかしくて…という話が2バージョンある。
    知ってる場合と知らない場合。
    それぞれ違った不気味さがあってどちらも好き。

    『ネズミ』
    夫を管理したがる妻の行動が怖い。
    通帳やラストの描写はあることを仄めかしているようだけどはっきりとはしないところがまた不気味。

    『逢瀬』
    後ろを誰かがついてきて最後には…という幻想的で怖い話。
    どういうことなのかはっきりとは

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    2024年04月03日
  • 九月と七月の姉妹

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    ネタバレ

    詩のような文章が美しく、味わうことができてよかったと思う。
    自我がなく、境界や記憶が曖昧で混乱しているジュライ視点の文章は、時系列もあっちこっち行き来して理解も難しく読みづらかったが、それはそのままジュライの思考や内面を表していて、最後まで読むとそういうことだったのかと納得(最後まで一人称なので、全てを理解できるわけではないけれど)。
    それにしても読んでいくうちに読み手もセプテンバーに支配されていくような気味悪さがあり、ジュライが自身を傷つけることで自分の存在を感じる様はとてもリアルだった。

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    2024年02月23日