市田泉のレビュー一覧

  • 人生の真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    グレアムジョイスは初読。世界幻想文学大賞受賞作ということで、久々に海外ファンタジーの大作を読んでみたくなり、手に取った。

    正直、期待していたファンタジー感バリバリの作品ではない、ちょっと変わった人々の「秘密の花園」って評があったが、言いえて妙。

    これくらいなら現実にあってもおかしくないな…と思える程度の霊感をもつ母、霊感をもたない娘たち、やや現実離れした感性を持つ末娘、その末娘の子供もちょっとした霊感を持つ。母と娘と孫と娘たちの亭主…一族のリアルな戦後イギリス暮らしを、半歩だけ現実からずれた視点で描く家族小説なのだ。

    戦争(ドイツ軍の爆撃やダンケルクなど)という大きな災いが終わって、少し

    0
    2019年09月28日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

    Posted by ブクログ

    後半にかけてコメディタッチになっていくので読後感は意外とよい。
    エッセイが思ったより面白いのでぜひ読んでください!

    0
    2019年08月17日
  • 声の物語

    Posted by ブクログ

    近未来のアメリカ。
    サム・マイヤーズ大統領のブレーンであるカール・コービン牧師の進める「ピュア・ムーヴメント」によって、アメリカの昔ながらの良き家庭、良き男女を取り戻すため、女性は発言を1日百語までに制限され、あらゆる社会進出の場を奪われてしまい、更に発言した語数をカウントする腕輪をはめられ、語数がオーバーすると電気ショックを受ける。
    そういう変化は徐々に起こり、アメリカを席巻していった。
    ジーン・マクラレンも優れた認知言語学者だった。人の脳のウェルニッケ野という言語を理解する部分の研究をしていたが、今は主婦として腕にカウンターを付け暮らさざるを得なくなっている。
    そんなとき、突然、ピュア・ム

    0
    2019年06月16日
  • 声の物語

    Posted by ブクログ

    アメリカの女性だけ、発音する単語数が100語/日に限定されるというディストピアSF。その世界は聖書の文書をそのまま再現しようとしているので、同性愛者は矯正され、中絶は厳禁。男女の教育は別々で教わる内容も異なる。発音する単語数を限定するツールはSF的なものだが、中絶=違法、という州の法律が通ったりしている現代からこの本の世界観まではあと一歩しかない。また、教育によってそのツールがなくなったとしても、女の子が話そうとしなくなっている、という描写もとてもリアルだなと感じた。
    一方で、チームで開発している薬と”毒”の設定にはかなり無理がある。薬の方の構造が分かったからといって、その逆の効果を持つような

    0
    2019年06月01日
  • 声の物語

    Posted by ブクログ

    ディストピアが始まる数十年前からその予兆があり、それを敏感に嗅ぎ取ってデモなどの行動を取り、主人公にもアクションをするよう勧めていた親友。そんな彼女を鼻で笑って相手にせず、選挙にすら行かなかった当時の主人公。何度も当時の親友を思い出し、後悔の念に駆られる現在の主人公の描写を読むと、月並みな意見だが政治に関心を寄せ、せめて選挙くらいは必ず行かなくてはと身が引き締まる。それにしても、主人公の夫が可愛そうでならないと思ったのは私だけではあるまい…笑

    0
    2019年05月26日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

    Posted by ブクログ

    とにかくドタバタが多すぎて、読むのに疲れてしまった。
    それにしてもイギリスの児童書は、読書好きな、本を愛してやまない種類の人間をよく描くものだね。
    面白かったけど、そろそろこの作家は休憩。

    0
    2018年11月03日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

    Posted by ブクログ

    主人公のチャーメインが お上品なお育ちをしているため まぁ 生意気で何も出来なくて イライラするのですが、作者が「チャーメインを見て イライラしてください」と 言っているのを見て まんまと 作者の思うツボだったようです。
    そんな チャーメインがお話が進むにつれ 成長して可愛くなっていきます。
    カルシファがあるところで大活躍です。好きだな〜

    0
    2017年08月29日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

    Posted by ブクログ

    二、三編読むとぐったりしてしまってなかなか読むのに時間がかかった。。面白いのだけど、何だか色々削られた気がしなくもない。

    0
    2017年07月25日
  • 爆発の三つの欠片

    Posted by ブクログ

    著者名だけで無条件に読もうと思う作家の一人。
    28 の作品からなる短篇集。
    こんなに多くの奇想はいったいどこからやって来るのか。
    ただただ読むだけ。楽しむだけ。

    0
    2017年07月10日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

    Posted by ブクログ

    「処刑人」に引き続き、シャーリィ・ジャクスンの短編集+エッセイ。
    お気に入りなのは「なんでもない日にピーナツを持って」と「悪の可能性」一見善良な人間が実は…という黒さがたまらん。「メルヴィル夫人の買い物」と「インディアンはテントで暮らす」は悪意の中にもユーモアがあり、笑ってしまった。エッセイではやんちゃな息子に翻弄されるお母さんな面が描かれていて、微笑ましかった。

    0
    2017年02月08日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

    Posted by ブクログ

    短編集と後ろにエッセイが5つ収められている。
    エッセイは興味がなかったから読んでない。エッセイはいらないので他の短編をもっと入れて欲しかった。

    たまにこういう短編集って読みたくなる。皮肉とユーモア。タイトルからして皮肉でしょう。

    『メルヴィル夫人の買い物』はどっちもバランスよく入ってて、笑えるし嫌な気分にもなる。いると思う、こういう人。

    『レディとの旅』は和やかな雰囲気が大半であるのに…

    『インディアンはテントで暮らす』吹き出す。以下省略のところ。

    他の短編もそれぞれユーモアと皮肉のバランスが違う。人それぞれお好みのバランスが見つかるだろう。

    0
    2017年01月29日
  • 処刑人

    Posted by ブクログ

    文体は読みやすいし表現はうつくしいし、空想に没入しがちの主人公の懊悩の過程は読んでいてたのしいのです。そしてウルフの作品みたいに作品全体に妙な緊張感もあります。それにしても、比喩表現と仄めかしと空想世界の描写が渾然一体となっており、巻末の解説を読んでやっと得心した箇所もままあり。私には難しい作品でした。

    0
    2016年12月31日
  • 人生の真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     7人姉妹の末っ子のキャシーが男の子を産んだ。
     キャシーは少し変わった子だから、その男の子を養子に出した方が良いと皆は言った。
     キャシーは男の子を渡す日に、彼を連れて帰ってきた。
     この子は外にやらずに育てると。

     キャシーの母親のマーサは、彼女には育てられないと、いい、ほかの姉妹みんなで男の子を育てると決めた。
     彼の名はフランクと言う。

     どう説明してよいのか、分からないのだが、このあらすじは間違っていないのだが、コレは幻想小説大賞を受賞した作品なのだ。
     そして面白い。

     非現実的なことがいかに起きようとも、それが家族の愛情に影響しないというか、なんというか。
     私、翻訳作品を

    0
    2016年09月05日
  • 人生の真実

    Posted by ブクログ

    ちょっと変な人達が出てくる「若草物語」、なんて思いで読み進めましたが、死者と話しができたりキャシーのちょっと超然的な、理解できるようなできないような雰囲気など、結構不思議な感覚で読めました。エバーミングの描写も興味深かったです。十分SFだ。

    0
    2016年08月25日
  • 人生の真実

    Posted by ブクログ

    英国はコヴェントリー郊外に暮らす女系一家の物語である。母親のマーサを中心に姉妹が七人のヴァイン家。その末娘キャシーが産んだ子を養子に出すところから話がはじまる。何か大事なことがあれば、姉妹たちとその夫がマーサの家に集まって会議を開くのが、ヴァイン家の決まり。キャシーの子の父親は大戦中のG.Iで生死も定かでない。周期的に精神の変調が起きるキャシーに子育ては無理というのが家族の出した結論だった。

    ところが、キャシーは男の子を連れ帰る。自分で育てることに決めたのだ。フランクと名付けられた子は、おむつが外れるまではマーサの家で、その後は母子ともに交替で姉妹たちの家で面倒を見ることに決まった。農場を経

    0
    2016年08月15日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

    Posted by ブクログ

    主人公はチャーメインという女の子。最初は生意気でわがままな子だなという印象でしたが、だんだんだんだん、世間を知って成長し、かわいくなってくるとこに、ほっこり。
    ハウルとソフィー、カルシファーの3人の掛け合いも笑ってしまった。
    これで最後と思うと、寂しい。

    0
    2016年07月04日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

    Posted by ブクログ

    懐かしい面々も描かれているし、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界観が好きだ。
    ただ、後10年早くに読めていたら、更に楽しめただろうな、とは思う。

    0
    2016年05月15日
  • ジェイクをさがして

    Posted by ブクログ

     『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。

     何だかダメになったロンドンでジェイクと別れた話。建物の基礎の声を聴く男。デパートのボールルームの怪異。魔法使いの使ったスプラッタな使い魔の行状。ある言葉を聞くと脳の一部が蠕虫状になって脳を食い荒らしてしまう病気についての医学事典の記載。クリスマスのあらゆる細部が商標登録されてしまったロンドンのお祭り騒ぎ。外界の線が相貌になって迫ってく

    0
    2016年02月05日
  • ジェイクをさがして

    Posted by ブクログ

    SFや幻想小説が詰まった短編集。個人的には少し異端だけど「使い魔」が好き。ただ、出来不出来が激しい気がする。

    0
    2013年04月03日
  • ジェイクをさがして

    Posted by ブクログ

    13 の短・中編と、ひとつのコミックからなる作品集。
    真相のわからない物語は、結構つらい。
    手暗がりで不気味な非現実性に浮き足立つ。

    「鏡」
    2003 年 ローカス賞ノヴェラ部門受賞作品。

    「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」
    2005 年 ローカス賞ノヴォレット部門受賞作品。

    0
    2012年02月21日