市田泉のレビュー一覧

  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    主人公のチャーメインが お上品なお育ちをしているため まぁ 生意気で何も出来なくて イライラするのですが、作者が「チャーメインを見て イライラしてください」と 言っているのを見て まんまと 作者の思うツボだったようです。
    そんな チャーメインがお話が進むにつれ 成長して可愛くなっていきます。
    カルシファがあるところで大活躍です。好きだな〜

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    2017年08月29日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    二、三編読むとぐったりしてしまってなかなか読むのに時間がかかった。。面白いのだけど、何だか色々削られた気がしなくもない。

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    2017年07月25日
  • 爆発の三つの欠片

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    著者名だけで無条件に読もうと思う作家の一人。
    28 の作品からなる短篇集。
    こんなに多くの奇想はいったいどこからやって来るのか。
    ただただ読むだけ。楽しむだけ。

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    2017年07月10日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    「処刑人」に引き続き、シャーリィ・ジャクスンの短編集+エッセイ。
    お気に入りなのは「なんでもない日にピーナツを持って」と「悪の可能性」一見善良な人間が実は…という黒さがたまらん。「メルヴィル夫人の買い物」と「インディアンはテントで暮らす」は悪意の中にもユーモアがあり、笑ってしまった。エッセイではやんちゃな息子に翻弄されるお母さんな面が描かれていて、微笑ましかった。

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    2017年02月08日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    短編集と後ろにエッセイが5つ収められている。
    エッセイは興味がなかったから読んでない。エッセイはいらないので他の短編をもっと入れて欲しかった。

    たまにこういう短編集って読みたくなる。皮肉とユーモア。タイトルからして皮肉でしょう。

    『メルヴィル夫人の買い物』はどっちもバランスよく入ってて、笑えるし嫌な気分にもなる。いると思う、こういう人。

    『レディとの旅』は和やかな雰囲気が大半であるのに…

    『インディアンはテントで暮らす』吹き出す。以下省略のところ。

    他の短編もそれぞれユーモアと皮肉のバランスが違う。人それぞれお好みのバランスが見つかるだろう。

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    2017年01月29日
  • 処刑人

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    文体は読みやすいし表現はうつくしいし、空想に没入しがちの主人公の懊悩の過程は読んでいてたのしいのです。そしてウルフの作品みたいに作品全体に妙な緊張感もあります。それにしても、比喩表現と仄めかしと空想世界の描写が渾然一体となっており、巻末の解説を読んでやっと得心した箇所もままあり。私には難しい作品でした。

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    2016年12月31日
  • 人生の真実

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    ネタバレ

     7人姉妹の末っ子のキャシーが男の子を産んだ。
     キャシーは少し変わった子だから、その男の子を養子に出した方が良いと皆は言った。
     キャシーは男の子を渡す日に、彼を連れて帰ってきた。
     この子は外にやらずに育てると。

     キャシーの母親のマーサは、彼女には育てられないと、いい、ほかの姉妹みんなで男の子を育てると決めた。
     彼の名はフランクと言う。

     どう説明してよいのか、分からないのだが、このあらすじは間違っていないのだが、コレは幻想小説大賞を受賞した作品なのだ。
     そして面白い。

     非現実的なことがいかに起きようとも、それが家族の愛情に影響しないというか、なんというか。
     私、翻訳作品を

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    2016年09月05日
  • 人生の真実

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    ちょっと変な人達が出てくる「若草物語」、なんて思いで読み進めましたが、死者と話しができたりキャシーのちょっと超然的な、理解できるようなできないような雰囲気など、結構不思議な感覚で読めました。エバーミングの描写も興味深かったです。十分SFだ。

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    2016年08月25日
  • 人生の真実

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    英国はコヴェントリー郊外に暮らす女系一家の物語である。母親のマーサを中心に姉妹が七人のヴァイン家。その末娘キャシーが産んだ子を養子に出すところから話がはじまる。何か大事なことがあれば、姉妹たちとその夫がマーサの家に集まって会議を開くのが、ヴァイン家の決まり。キャシーの子の父親は大戦中のG.Iで生死も定かでない。周期的に精神の変調が起きるキャシーに子育ては無理というのが家族の出した結論だった。

    ところが、キャシーは男の子を連れ帰る。自分で育てることに決めたのだ。フランクと名付けられた子は、おむつが外れるまではマーサの家で、その後は母子ともに交替で姉妹たちの家で面倒を見ることに決まった。農場を経

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    2016年08月15日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    主人公はチャーメインという女の子。最初は生意気でわがままな子だなという印象でしたが、だんだんだんだん、世間を知って成長し、かわいくなってくるとこに、ほっこり。
    ハウルとソフィー、カルシファーの3人の掛け合いも笑ってしまった。
    これで最後と思うと、寂しい。

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    2016年07月04日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    懐かしい面々も描かれているし、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界観が好きだ。
    ただ、後10年早くに読めていたら、更に楽しめただろうな、とは思う。

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    2016年05月15日
  • ジェイクをさがして

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     『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。

     何だかダメになったロンドンでジェイクと別れた話。建物の基礎の声を聴く男。デパートのボールルームの怪異。魔法使いの使ったスプラッタな使い魔の行状。ある言葉を聞くと脳の一部が蠕虫状になって脳を食い荒らしてしまう病気についての医学事典の記載。クリスマスのあらゆる細部が商標登録されてしまったロンドンのお祭り騒ぎ。外界の線が相貌になって迫ってく

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    2016年02月05日
  • ジェイクをさがして

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    SFや幻想小説が詰まった短編集。個人的には少し異端だけど「使い魔」が好き。ただ、出来不出来が激しい気がする。

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    2013年04月03日
  • ジェイクをさがして

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    13 の短・中編と、ひとつのコミックからなる作品集。
    真相のわからない物語は、結構つらい。
    手暗がりで不気味な非現実性に浮き足立つ。

    「鏡」
    2003 年 ローカス賞ノヴェラ部門受賞作品。

    「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」
    2005 年 ローカス賞ノヴォレット部門受賞作品。

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    2012年02月21日
  • ジェイクをさがして

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    異世界の一情景すっぽり切り取ったような作品集。
    だから、オチがないものが多い。
    ドタバタ風の寓話『あの季節がやってきた』が一番読みやすいか。

    ただし、あの異様な世界にはまると、どっぷりとはまり込んで抜けられません。

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    2010年10月09日
  • メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち 上

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    ジキル博士の娘、ハイドの娘、ジャコモ・ラパチーニ(ポー『ラパチーニの娘』)の娘、ヴィクター・フランケンシュタインの娘の4人が揃い謎解きをする話を自分達で小説仕立てに書いている、という体裁になっている。だから、時々娘たちの内輪話が挿入される。
    設定や内容も面白くないことはないのだけれども、続きを早く読みたい!という気持ちにならなのはなぜだろう。ということで上巻だけで止まっている。

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    2025年11月02日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    家族の大半が毒殺された貴族の屋敷で暮らし続ける姉妹と叔父の歪んだ日常と狂気を描くミステリ調ホラー。
    多くの作家さんの紹介文に登場する古典なので気になって手に取ってみたが、前評判ほど鮮烈な印象は感じなかった。鮮烈ではないが、最後まで読むとじわじわと不安感が募る。姉を溺愛し良識のタガが外れた妹、妹の不始末を全て背負わされながらも妹に共依存する姉、彼女らの境遇に憎悪や侮蔑や罪悪感を勝手に抱く村人たち。すべてが少しずつ不安定で、ところどころに救いがあるようでどこにもない、そんな作品だった。

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    2025年11月01日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    ヒトコワなホラー。家族を殺した犯人がメリキャットだったのも怖いし、よってたかって姉妹に嫌がらせする町の人たちも怖い。火事になった家に色々悪さするひとたちに、そこまでする〜!?って嫌悪感。従兄弟も最悪。
    とにかくコンスタンスが可哀想な気がするけど、メリキャットとコンスタンスがボロボロのお屋敷で誰にも頼らず生きていこうとするメリバなラストは好きでした。
    コンスタンス姉さんが魅力的なので誰にも渡したくないメリキャットの気持ちはわかる。

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    2025年10月11日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
    エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
    アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
    もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
    人形芝居  アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
    翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳

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    2025年08月14日
  • 処刑人

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    シャーリイ・ジャクスンがこういう小説を書くのか、と思いきや解説まで読んで(読まないと浅学無知な自分にはわからない)、やはり魔女じゃないかと言いたくなった。
    どこかしらに不穏さと幻想さが漂う本編は大変良いし、クライマックスまでそれで見せるのはこの作家ならでは。ほかの作家がこれをやると盛大に破綻する。真似にしかならないからだ。しかしこの何とも言えない後味は真に才能である。

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    2025年07月31日