市田泉のレビュー一覧

  • 空のあらゆる鳥を

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    タイトル&装幀買しました。2017年ネビュラ賞、クロフォード賞、ローカス賞、ヒューゴ賞長編小説部門の4受賞作品。鳥はさして出てきませんが、面白かった。近未来アポカリプスもの。
    天才魔法使いのパトリシアと天才科学ギークのローレンス、美男美女の幼い頃から始まり、出会いや別れを繰り返しながら、どちらも地球を救おうとするが、どちらも破壊しようとしていく。科学と魔術という世界に引き裂かれるロミオとジュリエットタイプロマンスではあるが、あんまり恋愛色は強くない。設定がとても良い。鍵はペレグリンというAI人格と<樹>。大人向けのダークファンタジー。非常にロマンに溢れている。印象深いのは幼い頃のローレンスが2秒タイムマシンを作り、独りでMITで民間出資のDIYスペースシップ打ち上げを見に行くシークエンス。MITのオーボンパンでコーンマフィンを食べる小さいローレンス。ほんま初めて行くとMITのキャンパスはめちゃややこしいし、なんか寂しい。近くにあるハーバード大に比べると冷たい印象があるが(主観)、まざまざと絵面が浮かんでくる。さらにそこで出会い場面をもってきているのが天才を感じさせる良いシーンだと思う。ということで、原作のほうを読んでみようと思う。

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    2020年06月18日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    小学生の時に読んだ
    ハウルの動く城のシリーズ
    の最後の巻!

    相変わらずのドタバタ感で
    最後に伏線をドバッと回収していく
    手腕には舌を巻きました笑

    懐かしの面々も登場。

    もっとこのシリーズを読みたかったけど
    作者の方は2011年に亡くなられているのね、、残念。

    面白い作品をありがとうございました^ ^

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    2020年06月13日
  • 空のあらゆる鳥を

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    近未来のアメリカを舞台に、SFとファンタジーを見事に融合させた傑作長編。主人公となるのは動物の言葉がわかる少女と、テクノロジーの天才少年。学校や家庭でつらい思いをした2人が成長し、破滅へと向かう人類の運命を左右することになる。もっと重い内容かと思ったが、意外と明るくて楽しめた。ジャンルとしてはファンタジー寄りだが、いろいろな読み方ができると思う。

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    2020年05月17日
  • 人生の真実

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    ネタバレ

    グレアムジョイスは初読。世界幻想文学大賞受賞作ということで、久々に海外ファンタジーの大作を読んでみたくなり、手に取った。

    正直、期待していたファンタジー感バリバリの作品ではない、ちょっと変わった人々の「秘密の花園」って評があったが、言いえて妙。

    これくらいなら現実にあってもおかしくないな…と思える程度の霊感をもつ母、霊感をもたない娘たち、やや現実離れした感性を持つ末娘、その末娘の子供もちょっとした霊感を持つ。母と娘と孫と娘たちの亭主…一族のリアルな戦後イギリス暮らしを、半歩だけ現実からずれた視点で描く家族小説なのだ。

    戦争(ドイツ軍の爆撃やダンケルクなど)という大きな災いが終わって、少しずつ平和な日常が戻っていく中で、少しずつ撒かれる伏線、伏線の結果、ちょっとずつずれていく生活、その結果発生する家族のズレ。それらを丁寧に描きつつ、最後には伏線が綺麗に…でもおだやかに回収されるのである。刺激という意味では物足りないかもしれないが、十分にドラマチックであり、幻想文学でありつつ、十分にヒューマンドラマである。

    末娘の子、孫のフランクを一家全員で育てるんだという、祖母であり家長であるマーサの宣言から、続く物語。イギリスであれ、日本であれ、日常は十分ドラマチックで半歩ずれたところにはファンタジーが活きているんだなぁ。

    オモロいというよりは、充実した読書時間だったなぁという感想でした。

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    2019年09月28日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    後半にかけてコメディタッチになっていくので読後感は意外とよい。
    エッセイが思ったより面白いのでぜひ読んでください!

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    2019年08月17日
  • 声の物語

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    近未来のアメリカ。
    サム・マイヤーズ大統領のブレーンであるカール・コービン牧師の進める「ピュア・ムーヴメント」によって、アメリカの昔ながらの良き家庭、良き男女を取り戻すため、女性は発言を1日百語までに制限され、あらゆる社会進出の場を奪われてしまい、更に発言した語数をカウントする腕輪をはめられ、語数がオーバーすると電気ショックを受ける。
    そういう変化は徐々に起こり、アメリカを席巻していった。
    ジーン・マクラレンも優れた認知言語学者だった。人の脳のウェルニッケ野という言語を理解する部分の研究をしていたが、今は主婦として腕にカウンターを付け暮らさざるを得なくなっている。
    そんなとき、突然、ピュア・ムーブメントの指導者カール・コービンがジーンを訪ねて自宅にやって来る。大統領の兄がスキー事故で怪我をし、ウェルニッケ野が損傷を受け、言葉を話せなくなってしまっていた。その治療を彼女に依頼してきたのだ・・・。

    いわゆる悪夢の未来、ディストピアを描いた小説。極端な世界を描いているように見えるが、性による差別、性的指向に対する差別が法として、あるときは信仰として認められ、実際に行われていたのは架空ではなく、ほんの少し前の過去の事実だ。
    それを近未来のアメリカの姿として、キリスト教の後ろ盾を得た大統領の政策として行われているものとして描くのは決して荒唐無稽な話ではない。
    主人公のジーンは、かつての恋人や、研究者仲間、そして地下抵抗勢力の人々とも出会いながら、この軛から抜け出すべく奮闘している。それを読みながら応援したくなるのは尤もだが、一方で焦燥感のような焦り、この姿はいつか遠くない、自分たちの姿なのではないかという気持ちにさせられるのはなぜだろうか。

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    2019年06月16日
  • 声の物語

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    アメリカの女性だけ、発音する単語数が100語/日に限定されるというディストピアSF。その世界は聖書の文書をそのまま再現しようとしているので、同性愛者は矯正され、中絶は厳禁。男女の教育は別々で教わる内容も異なる。発音する単語数を限定するツールはSF的なものだが、中絶=違法、という州の法律が通ったりしている現代からこの本の世界観まではあと一歩しかない。また、教育によってそのツールがなくなったとしても、女の子が話そうとしなくなっている、という描写もとてもリアルだなと感じた。
    一方で、チームで開発している薬と”毒”の設定にはかなり無理がある。薬の方の構造が分かったからといって、その逆の効果を持つような分子はそんなに急に合成できません…いや、未来ではできるようになっているということなのか…?

    主人公の夫が意外といい味出しているのに注目。

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    2019年06月01日
  • 声の物語

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    ディストピアが始まる数十年前からその予兆があり、それを敏感に嗅ぎ取ってデモなどの行動を取り、主人公にもアクションをするよう勧めていた親友。そんな彼女を鼻で笑って相手にせず、選挙にすら行かなかった当時の主人公。何度も当時の親友を思い出し、後悔の念に駆られる現在の主人公の描写を読むと、月並みな意見だが政治に関心を寄せ、せめて選挙くらいは必ず行かなくてはと身が引き締まる。それにしても、主人公の夫が可愛そうでならないと思ったのは私だけではあるまい…笑

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    2019年05月26日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    とにかくドタバタが多すぎて、読むのに疲れてしまった。
    それにしてもイギリスの児童書は、読書好きな、本を愛してやまない種類の人間をよく描くものだね。
    面白かったけど、そろそろこの作家は休憩。

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    2018年11月03日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    主人公のチャーメインが お上品なお育ちをしているため まぁ 生意気で何も出来なくて イライラするのですが、作者が「チャーメインを見て イライラしてください」と 言っているのを見て まんまと 作者の思うツボだったようです。
    そんな チャーメインがお話が進むにつれ 成長して可愛くなっていきます。
    カルシファがあるところで大活躍です。好きだな〜

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    2017年08月29日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    二、三編読むとぐったりしてしまってなかなか読むのに時間がかかった。。面白いのだけど、何だか色々削られた気がしなくもない。

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    2017年07月25日
  • 爆発の三つの欠片

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    著者名だけで無条件に読もうと思う作家の一人。
    28 の作品からなる短篇集。
    こんなに多くの奇想はいったいどこからやって来るのか。
    ただただ読むだけ。楽しむだけ。

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    2017年07月10日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    「処刑人」に引き続き、シャーリィ・ジャクスンの短編集+エッセイ。
    お気に入りなのは「なんでもない日にピーナツを持って」と「悪の可能性」一見善良な人間が実は…という黒さがたまらん。「メルヴィル夫人の買い物」と「インディアンはテントで暮らす」は悪意の中にもユーモアがあり、笑ってしまった。エッセイではやんちゃな息子に翻弄されるお母さんな面が描かれていて、微笑ましかった。

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    2017年02月08日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    短編集と後ろにエッセイが5つ収められている。
    エッセイは興味がなかったから読んでない。エッセイはいらないので他の短編をもっと入れて欲しかった。

    たまにこういう短編集って読みたくなる。皮肉とユーモア。タイトルからして皮肉でしょう。

    『メルヴィル夫人の買い物』はどっちもバランスよく入ってて、笑えるし嫌な気分にもなる。いると思う、こういう人。

    『レディとの旅』は和やかな雰囲気が大半であるのに…

    『インディアンはテントで暮らす』吹き出す。以下省略のところ。

    他の短編もそれぞれユーモアと皮肉のバランスが違う。人それぞれお好みのバランスが見つかるだろう。

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    2017年01月29日
  • 処刑人

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    文体は読みやすいし表現はうつくしいし、空想に没入しがちの主人公の懊悩の過程は読んでいてたのしいのです。そしてウルフの作品みたいに作品全体に妙な緊張感もあります。それにしても、比喩表現と仄めかしと空想世界の描写が渾然一体となっており、巻末の解説を読んでやっと得心した箇所もままあり。私には難しい作品でした。

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    2016年12月31日
  • 人生の真実

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    ネタバレ

     7人姉妹の末っ子のキャシーが男の子を産んだ。
     キャシーは少し変わった子だから、その男の子を養子に出した方が良いと皆は言った。
     キャシーは男の子を渡す日に、彼を連れて帰ってきた。
     この子は外にやらずに育てると。

     キャシーの母親のマーサは、彼女には育てられないと、いい、ほかの姉妹みんなで男の子を育てると決めた。
     彼の名はフランクと言う。

     どう説明してよいのか、分からないのだが、このあらすじは間違っていないのだが、コレは幻想小説大賞を受賞した作品なのだ。
     そして面白い。

     非現実的なことがいかに起きようとも、それが家族の愛情に影響しないというか、なんというか。
     私、翻訳作品を読むときに、登場人物の名を覚えるのが苦手なのだが、7人姉妹+各々の旦那さんや彼氏+子供が出てくるのに、全く混乱し無かったくらいのキャラ立ちである。
     読み始めてよく分からないなーと思ってもそのまま読んで欲しい。出来事を味わって欲しい。

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    2016年09月05日
  • 人生の真実

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    ちょっと変な人達が出てくる「若草物語」、なんて思いで読み進めましたが、死者と話しができたりキャシーのちょっと超然的な、理解できるようなできないような雰囲気など、結構不思議な感覚で読めました。エバーミングの描写も興味深かったです。十分SFだ。

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    2016年08月25日
  • 人生の真実

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    英国はコヴェントリー郊外に暮らす女系一家の物語である。母親のマーサを中心に姉妹が七人のヴァイン家。その末娘キャシーが産んだ子を養子に出すところから話がはじまる。何か大事なことがあれば、姉妹たちとその夫がマーサの家に集まって会議を開くのが、ヴァイン家の決まり。キャシーの子の父親は大戦中のG.Iで生死も定かでない。周期的に精神の変調が起きるキャシーに子育ては無理というのが家族の出した結論だった。

    ところが、キャシーは男の子を連れ帰る。自分で育てることに決めたのだ。フランクと名付けられた子は、おむつが外れるまではマーサの家で、その後は母子ともに交替で姉妹たちの家で面倒を見ることに決まった。農場を経営するトムとユーナ夫婦。双子のイヴリンとアイナ。オックスフォードのコミューンに住むビーティとバーナード。エンバーマー(死体防腐処理者)のゴードンとアイダ夫妻の家が受け入れ先だ。オリーヴと八百屋を営むウィリアム夫妻は訳あって、対象から外された。

    男と女の間にあるごたごたや、姉妹の間に起こる諍い、といったドメスティックなモチーフをめぐって家族の騒動がにぎやかに繰り広げられる。個性的な姉妹とその夫たちの人物像が印象に残る。女家長の風格が漂うマーサは別格として、自由奔放なキャシー、工場で働きながら学習し、オックスフォード行きを果たしたビーティが過激でたくましい。その恋人のバーナードは、フランクのおむつ替えが大の得意。オックスフォードの仲間で上流階級出身ながら愉快なジョージらマルクス主義者と八百屋のウィリアムや農夫のトムたちのやりとりはイギリスらしいユーモアにあふれている。

    世界幻想文学大賞受賞作だが、一見ファンタジー色は薄い。「ちょっとおかしな人たちが出てくる『若草物語』」という訳者の評がぴったりだ。「ちょっとおかしな人たち」というのは、ほとんど死体同然のルックスをしながらエンバーミングを仕事にしているゴードンだとか、霊能力などないのに降霊集会を開く双子のことをさしているのだろうが、いちばんおかしいのはキャシーだろう。美人で若いキャシーの破天荒な振る舞いは痛快の一言に尽きる。

    実はヴァイン家の一部の者には特別な力がある。ノックする音でドアを開けると、これから起きる出来事を告げる使者が見えるマーサは千里眼。死んだはずの父の姿が見えるキャシーは、人の心を操ることもできる。そして、フランクには死者の声を聴く力があった。一昔前なら魔女扱いされ、火あぶりにされる厄介な力である。賢いマーサはこの変てこな力を抑制することを知っていた。そして、娘キャシーの持つ力が月の満ち欠けの影響か、時々暴走することを危ぶんでいた。

    「どの家の戸棚の中にも骸骨がいる」ということわざが英語にはある。誰にも人には言えない秘密がある、というような意味だ。この物語の中にも骸骨がいる。すべては、コヴェントリー・ブリッツ(空襲)の夜キャシーがとった行動に端を発していた。フランクの隠していた秘密が明らかにされた時、母は憑き物が落ちたように穏やかになる。ダンケルクから生還したウィリアムは明らかにPTSD。戦争を忘れるために仕事や家庭に逃げ込むが、五年もたってから戦友との約束を果たすことで困った状況に陥ってしまう。

    和気あいあいとした家族愛にあふれた物語ながら、そこらここらに死体や骸骨が顔を覗かしている。戦争の落とした暗い影だ。コヴェントリーは作者の故郷である。この物語は、ドイツによる空襲で徹底的に破壊された街と夥しい死者への鎮魂と、復興への努力を称えるために書かれたのだろう。だからこそ、美しい街を作ろうとする市民を尻目に、賄賂目当てに計画変更を企て、復興を食い物にする悪徳政治家や業者に対する憎悪は激しいものがある。

    コヴェントリーは、ゴディバ・チョコレートの名の由来となったレディ・ゴダイヴァの伝説が残る地である。重税に苦しむ領民を救うため、夫である領主の言いつけ通り裸で馬に乗り領内を一周した伝説も、ファンタジーの美しい衣を着せて話の中に織り込んでいる。読み返すごとに、幻想文学の色合いが濃くなっていく。人物や小物の使い方が巧みで、初読時に読み飛ばしていた細かなところに埋め込まれていた仕掛けに改めて気づかされるからだ。自らの作風を「昔ながらの奇妙な感じ」と評し、英国幻想文学大賞を六度受賞しているというグレアム・ジョイス。他の作品も読みたくなった。

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    2016年08月15日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    主人公はチャーメインという女の子。最初は生意気でわがままな子だなという印象でしたが、だんだんだんだん、世間を知って成長し、かわいくなってくるとこに、ほっこり。
    ハウルとソフィー、カルシファーの3人の掛け合いも笑ってしまった。
    これで最後と思うと、寂しい。

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    2016年07月04日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    懐かしい面々も描かれているし、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界観が好きだ。
    ただ、後10年早くに読めていたら、更に楽しめただろうな、とは思う。

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    2016年05月15日