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ナタリーが大学に入学するまで三週間ほどを残して迎えた初秋の日曜日の午後。鼻持ちならない文筆家の父と、夫への軽蔑を隠さない母が催したホームパーティでの“悪夢”を経て、初めての寮生活を迎えた17才のナタリーは、大きく変わった生活環境に戸惑いを隠せないでいた。同年代の少女への優越感と劣等感の狭間で揺れ動く中、風変わりな女生徒トニーとの出会いによって真の安寧を手にしたかに見えたが……思春期の少女の危うい精神の揺らぎを、残酷さと一掬の愛情を交えて描く。『ずっとお城で暮らしてる』の著者の初期を代表する傑作長編小説。/解説=深緑野分
...続きを読むPosted by ブクログ 2016年12月31日
文体は読みやすいし表現はうつくしいし、空想に没入しがちの主人公の懊悩の過程は読んでいてたのしいのです。そしてウルフの作品みたいに作品全体に妙な緊張感もあります。それにしても、比喩表現と仄めかしと空想世界の描写が渾然一体となっており、巻末の解説を読んでやっと得心した箇所もままあり。私には難しい作品でし...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月27日
独善的な父親と人生への希望を失った母親の元に生まれた空想好きな少女ナタリー。
ナタリーは両親との暮らしから離れ、大学の女子寮に入る。
やっと両親から解放されたと悦ぶのも束の間、同級生や上級生に戸惑うことになる。
ありがちな成長物語かと思いきや、どことなく様子が異なる。
文章に多くのメタファーが隠さ...続きを読む
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