市田泉のレビュー一覧

  • ジェイクをさがして

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     『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。

     何だかダメになったロンドンでジェイクと別れた話。建物の基礎の声を聴く男。デパートのボールルームの怪異。魔法使いの使ったスプラッタな使い魔の行状。ある言葉を聞くと脳の一部が蠕虫状になって脳を食い荒らしてしまう病気についての医学事典の記載。クリスマスのあらゆる細部が商標登録されてしまったロンドンのお祭り騒ぎ。外界の線が相貌になって迫ってくることから逃れようとする老婆。などなど。
     いずれも奇妙な話だが、現実世界に悪魔が登場するような類のホラーではない。森永のコマーシャルに「誰もいないと思っていても、どこかで、どこかでエンゼルが」という歌があったが、これ、改めて考えてみるととても不気味な歌であって、ミエヴィルの不気味さも日常に天使が浸透してくるような不気味さである。福山庸治の『臥夢螺館』というマンガを思い出した。そういえば『ペルディード』もそんな天使(?)が解き放たれたことで話が進んでいく。
     そしてオチがないのも特徴。

     『ペルディード』の終盤にかけて、苦しい戦いを強いられる主人公たちが見守るなか、突然、敵方の中に現れて、彼らと言葉を交わすこともなく、何だか解らないが手助けしてくれる「お祈りジャック」。曲者揃いの『ペルディード』の登場人物の中でも最高にファンキーな彼を扱った「ジャック」だけが、ニュー・クロヴゾンを舞台にした作品だ。

     最後に「鏡」という中編が収められている。鏡の向こう側で長年、人間のまねを強いられてきた存在が、自由を求めてこっちに飛び出してきて崩壊したロンドン。どうやら「ジェイクをさがして」と同じ舞台らしい。
     この不気味な手応え。

     しかしやはり長編が読みたいと思ってしまったことも事実。

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    2016年02月05日
  • ジェイクをさがして

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    SFや幻想小説が詰まった短編集。個人的には少し異端だけど「使い魔」が好き。ただ、出来不出来が激しい気がする。

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    2013年04月03日
  • ジェイクをさがして

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    13 の短・中編と、ひとつのコミックからなる作品集。
    真相のわからない物語は、結構つらい。
    手暗がりで不気味な非現実性に浮き足立つ。

    「鏡」
    2003 年 ローカス賞ノヴェラ部門受賞作品。

    「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」
    2005 年 ローカス賞ノヴォレット部門受賞作品。

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    2012年02月21日
  • ジェイクをさがして

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    異世界の一情景すっぽり切り取ったような作品集。
    だから、オチがないものが多い。
    ドタバタ風の寓話『あの季節がやってきた』が一番読みやすいか。

    ただし、あの異様な世界にはまると、どっぷりとはまり込んで抜けられません。

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    2010年10月09日
  • いずれすべては海の中に

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    作家でもありミュージシャンでもある彼女が描く
    喪失と希望の11の短・中編集

    ぼーっと読んでると、この美しい装画のように
    広大な海に沈んでいく感覚

    何かを掴むと、その文字の海を見渡せ
    美しい世界を味わえる感覚

    僕?僕は半分溺れかけてました笑
    でも全て楽しめたし、世界観が好きだった!

    ↓特に気に入ったのをいくつか↓

    【一筋に伸びる二車線のハイウェイ】
    事故で自分の腕を無くして機械の腕をつけた話
    何故か自分の腕が田舎のハイウェイな気がする
    どうやらその感覚は腕に埋められた
    チップからくる感覚のようで、
    調べたらそのチップは
    昔田舎のハイウェイの制御チップだったらしい
    なんとなく、『シティーハンター』の続編の
    『エンジェル・ハート』を思い出した

    【風はさまよう】
    地球を離れ、まだ見ぬ惑星を目指して
    恒星間を航行する世代船の話
    ある事件により地球の文化・歴史・芸術
    ・文学・音楽などのデータが全て消える
    航行や生命維持、医療、種子・遺伝子バンク
    などの重要システムは残ったが、
    地球との通信も断たれ文化の記録は失われた

    人々は自分たちの記憶だけを頼りに、
    失われたものを復元しようとする
    ただしそれは当然オリジナルではなく、
    不完全な再構成にすぎない
    それでも「大切な地球の記録を次世代に繋ごう」
    とする派と、
    「偽の記録にこだわるのはやめて、
     船の中で新しい歴史を紡いでいこう」
    とする派で対立が起きる
    特に船で生まれた若い世代ほど、
    地球の過去に意味を見いだせず反発を強める
    主人公は、その中間で葛藤する
    テーマが凄く良かった

    【そして(Nマイナス1)しかいなくなった】
    たくさんのサラ・ピンスカー(本人)が出てくる
    クローズド・サークルもの
    アガサ・クリスティの超有名タイトルからよね?笑

    集まったサラ・ピンスカーの一人が殺される
    大勢のサラ・ピンスカーの中から
    サラ・ピンスカーが犯人探しをする話(カオス)

    サラ・ピンスカー達は、過去に汎ゆる選択肢を
    それぞれが選んできたものたち
    いわゆるマルチバースとでもいうのかな?
    犯人捜しと同時に過去との対話のようにも見えて
    楽しめた





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    2026年10月28日
  • いずれすべては海の中に

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    短編集なので途中まで読んで長らく放置してしまっていた……普段読まない趣向の作品だったので新鮮だった!
    ただ個人的にはすっきりした後味というかはっきりした結末が好きなので、好みの味付けではなかったなという印象。『そして(Nマイナス1)人しかいなくなった』での話は特に、あり得たかもしれない己の人生だからこそという部分は分かるけど、『他人』に変わりはないし勝手に奪ってええんかと思ってしまうんだよな……。彼女も己だと言うのなら対話で解決せえよと思ってしまう…DJを殺さずとも死を偽造するなりして入れ替わることはできなんじゃないの……?
    もやっとする登場人物も多くて行動や考え方に納得できなかった……全ての物事が理解できわけなんてないしそれが人の世の常であるとは分かってるんだけどね〜。歴史を学ぶ意味なんて、過去の過ちは何だったか、どうしたらよかったのか、それを考える権利と義務と使命以外ないと思うんだけどな……。
    好きだった話は『記憶が戻る日』『彼女の低いハム音』『深淵を後に歓喜して』『オープンロードの聖母様』かな。悲しいけど明確に前を向く姿勢が分かるから

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    2026年10月04日
  • 折れざる槍

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    ネタバレ

    パーシヴァルが主人公のアーサー王物語。パーシヴァルを古ウェールズ物語のペレテェル(折れざる槍)とし、古ウェールズの系図のペレディルに位置付ける。聖杯はマナナーンの鉢。アーサー王物語の源流であるケルト神話・伝承を巧みに利用した新たなアーサー王物語。味噌はペレテェルが男装の女性であること。男装に違和感はなく恋愛対象も女性。

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    2026年09月25日
  • いずれすべては海の中に

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    海外SF文学の短編集
    13編の内2編 断念した
    ①一筋に伸びる二車線のハイウェイ
    素直に面白かった、そんなオチが待ってたんだと。右手がロボットになりいろいろな信号が右手から伝わる技術が備わってる。しかしどうやらそのロボットチップはコロラドの道路で使われたチップのリサイクルぽいのだ。新しいチップに取り替えた後、道路の記憶もなくなり過去の苦味も消そうと思い切るのだ。
    ②そしてわれらは暗闇の中
    よく分かんなかったけど、たぶん子どもが欲しい百合の方の話。一人が幻覚と夢との境目がない状態になり子どもに会いに行く、信じるものは救われないそんなSFだった。
    ③記憶が戻る日
    終戦記念日なのだろう父も母も軍人であり母と共に娘とおばあちゃんと迎える。父のことが知りたく話を聞くのだがあまり話してくれず。
    ④いずれすべては海の中に
    少しデストピア感ある世界。漂流したロックスターを助けるベイ。言葉は分かるがほぼ無人島のような場所。ギャビーは街を探すが橋が壊れてて2人は引き返す。ただそれだけの短編だが鮮明された文と2人が親しくなってくのがよかった。
    ⑤彼女の低いハム音
    おばあちゃんが亡くなり父がおばあちゃんバビーのロボを作る。娘のタニアはそんな新しいバビーと時間を共にする。最初はどう接したらいいか迷い彼女の機械の低い音がタニアを安心にさせる。機械がどこまでの感じか分からないが嬉しそうだとタニアが感じるシーンが温かく感じれる。
    ⑥死者との対話
    わたし(グウェン)とイライザのビジネス。未解決事件が行われた場所の模型を作り当事者の声にAIを用いて顧客に売る。顧客はそれを用いて解決したいがために買う。イライザがグウェンの過去を模型し傷が生まれていく。
    ⑦時間流民のためのシュウェル•ホーム
    わたし(マーガレット)とジュディの闘病。ジュディが見てるものは過去のわたしであり、会うのが楽しみらしい、ショートショートでよく分からなかった。
    ⑧深淵をあとに歓喜して
    SFかと言われれば違うかもしれないがとても力強さを感じる物語だった。
    わたし(ミリー)と夫のジョージ。ジョージが脳梗塞になり昔の記憶と共に物語が進む。軍人の建築家だった彼の趣味イラストからロマンスが広がっていく。柔らかいジョークが読んでいて気持ちがよかった。その紙はあなたのことが好きみたいだ差し上げたほうがいいかもや、一瞬を瓶詰めにしてとっておけるならのところなど。物語はその軍人だったころの設計が仮でなく実際に作られどのように活用されていたのかをジョージは知りショックを受けずっとひとりで抱え込んでしまう。そのことをミリーが今になって知り、重荷を溶かしてラストに繋がっていった。
    ⑨孤独な船乗りはだれ一人
    セイレーンと呼ばれる未知の生物が船乗りを悩まし外航を封鎖している。ぼく(アレックス)は男でも女でもない。捨てられた身だったが自分には帰る場所があるとセイレーンに勝って気づく双子や馬たちが待ってるのだと。
    ⑩風はさまよう
    途中で断念。たぶん大きな宇宙船で遥か昔(2世代以上)に地球をたった物語なのだろう、学校の先生でたまにやる演奏会みたいなのが楽しみ? 何の話か分からん
    11オープン•ロードの聖母様
    廃れた世界、人気パンクバンドのルース シルヴァとジャッキー お店の一角で演奏し昔ながらのザ貧乏旅をしている。携帯を持たず、自動運転じゃない大きなバンの車で旅しててその走行距離がキリ番のマイルになったことで祝い それをバンに捧げる曲がこの章。昔ながらのリアルに演奏することを生き甲斐としてたが今では簡単にライブ映像を届けれる その方向へと葛藤したりする。それは車を盗まれ機材もなくなったからだ。しかしルース達は今まで通り生演奏がしたく旅を続けることを決める。
    12イッカク
    車を運転して運ぶ仕事の依頼。運ぶ車はクジラ。リネットは街を出たことなく途中の名所のドラゴンがコインを入れるのを待ってるはずとかわいいエピソードが途中にある。なぜか車に角が生えイッカクになる。その依頼主の母の車が途中の街でジオラマとして見つける。過去にそこでなにがあったのか母は何者だったのか謎のまま終わる。ラストに旅行好きなリネットが観光できた喜びで締めくくられる。
    13そして(nマイナス1)人しかいなくなった
    サラピンスカーがいろんな世界線から集まるイベント。年齢住む場所が違ったり一緒だったり犬のいない世界だったり。宴会予定上でどこかのサラが殺される。探偵役の本人が事件を探る。ここから先は何書いてあるか分からず断念。

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    2026年08月29日
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

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    シャーリイ・ジャクスンはずっとお城で暮らしてるに衝撃を受けてから気になる作家さん。
    このトリビュートで、新しい作家さんとの出会いがあればいいなと思い読まねばと。
    好みの濃淡はあれど、どれも面白く読めたので満足。

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    2026年07月20日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    正解なんて言われなくても、私たちが正解なの

    と言われている気がした。

    何も知らない何もわかろうとしない姉妹のお話

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    2026年07月10日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    閉ざされた世界でしあわせに暮らす姉妹のおはなし。ずっと違和感と不快感が肌の薄皮の上を這っているような…

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    2026年06月21日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    3.4

    毒殺事件の謎があるのでミステリーのようでもあるのだけど、印象的なのは物語全体の雰囲気。
    登場人物の名前も物語の雰囲気作りに一役買っている印象。
    語り手のメリキャットはどこか普通ではない雰囲気があるけれど、姉はさりげなく妹を守っているような。
    村人たちの敵意の理由が最後まで読めなかったけれど(裁判の結果などからくるのだろうか)、ラストに行くにつれて童話のような雰囲気にも感じられてよかった。
    タイトルも、装丁もいいんですよねー。

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    2026年05月20日
  • 星の海を駆ける 新世代スペース・オペラ傑作選

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    ネタバレ

    現代スペースオペラのアンソロジー。スペースオペラとは言うじょう、波乱万丈ではまったくない。
    〇イアス・S・バッケル「禅と宇宙船修理技術」ーロボット宇宙船が宇宙戦に生き残った戦争を起こした冷酷な独裁者の救助命令に逆らえないが。
    ・ユーン・ハ・リー「課外活動」ー七連合王国もの
    〇アーカディ・マーティーン「あなたが王だと思っていたすべての色」ー女王のクローンが女王との決闘に臨み反逆を企てる。
    〇アレステア・レナルズ「ベラドンナの夜」20万年周期で銀河を周回し記念イベントを行うが、実は種族は滅びている。哀愁漂う
    ・T・キングフィッシャー「金属は暗闇の血のごとく」
    ・チャーリー・ジェーン・アンダーズ「時空の一時的困惑」ーカルト惑星に侵入し盗みを企てる。ハチャメチャ喜劇
    〇アリエット・ド・ボダール「包囊」ー母惑星から独立した宇宙ステーション人は母惑星の文化を装うため包囊を身に着ける。ベトナム系フランス女性作家の作品
    ・セス・ディキンソン「モリガン、光へと落ちる」)
    〇ラヴィ・ティドハー「背教者たち」ーユダヤ教の背教者を探るため派遣された裁定者が背教し。
    〇ベッキー・チェンバーズ「善き異端者」ーウィルスが寄生し超空間ナビゲート能力を得るが、共生がうまくいかずに。
    〇アーニャ・ジョアンナ・デニーロ「クイーンズスロートへの旅路」ーMTFらによる女権帝国に対し男権主義者が反乱を起こし一時は帝国は滅亡しMTF狩が始まるが。
    ・アン・レッキー「審判」
    〇サム・J・ミラー「惑星執着者」ー故郷の惑星へのゲートが閉じてしまい宇宙を放浪する男娼が武器商人と会い故郷の通貨を見つける
    ・カリン・ティドベック「スキーズブラズニルの最後の旅」

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    2026年05月16日
  • いずれすべては海の中に

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    ・一筋に伸びる二車線のハイウェイ
    腕を失ったアンディの右腕はロボットアームで道路になりたがった。不思議で切なくて、面白すぎた。すき。
    ・そしてわれらは暗闇の中
    子どもがいてほしい人たちの集団幻覚。報われない気持ち。
    ・記憶が戻る日
    一日だけ戻る記憶。切ないけど、希望もある。
    ・いずれすべては海の中に
    わからない!二回読んだけど入ってこない。
    ・そして(Nマイナス1)人しかいなくなった
    長い。設定が気になって読みたかったけど、私の好みじゃなかったのか?

    残りはいつかまた。

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    2026年04月24日
  • シナバー 辰砂都市

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    タイトルアンドジャケ買い。
    個人主義の行き着いた砂漠の中の都市(「辰砂」都市!それにジャケット!)を舞台にした未来都市SF小説。
    帯にあるようにシナバーは個人主義が行き着いて退廃への道を歩んでいる。
    その耽美的退廃描写を楽しみつつ、タイムスリップとか、AIネタとか、過去生物ネタとかを味わう本。

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    2026年04月20日
  • 折れざる槍

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    ペレティルって誰だ?と思ってたんだけど、パーシヴァルね!とあとがきで気がつくなど。
    アーサー王物語だけでなく、ケルト神話もふんだんに含まれたファンタジー。パーシヴァルが女性という視点で、恋愛要素あり、成長物語あり、権威の打倒もあり、と現代風に読み進められて良かった。
    もっとアーサー王もの増えてほしいなぁ。

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    2026年04月06日
  • いつかどこかにあった場所

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    読み慣れていない作家なので、少しとっつきにくさはあった。
    「2つの真実と1つの嘘」
    読みにくいわけでは無い。ただ何を読まされているのか不思議な感じが続いた。奇妙な物語。
    「ケアリング シーズンズからの脱走」
    管理された社会で、好みの話。

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    2026年03月11日
  • メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち 下

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    ジキルとハイド、フランケンシュタインはかろうじて知っていたけどモロー博士やラパチーニは聞いたこと無かった。
    知識はなくても充分楽しめるけど、原典を知ってたほうがより楽しめそう。
    この本の特徴は、合間合間で娘たちの会話が挟まれてること。それが楽しいような、時に物語の邪魔のような…
    設定はなかなか面白いので、良いシリーズを見つけたなって思ってたけど、まさか事件が完結じゃなくて、シリーズで繋がっていくとは思わなかった!
    ちょっとそこは残念だったな。次作を読むかはもう少し間を置いてから考えよう。

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    2026年02月23日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    物語全体が他者の悪意なのか自身の被害者妄想なのか、誰もがもつ黒い部分が表現されていて、物語最後までゾワゾワ落ち着かないけれど、不思議にひきこまれる作品だった。静かに怖い作品3.5

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    2026年02月07日
  • メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち 上

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    ジキル博士の娘、ハイドの娘、ジャコモ・ラパチーニ(ポー『ラパチーニの娘』)の娘、ヴィクター・フランケンシュタインの娘の4人が揃い謎解きをする話を自分達で小説仕立てに書いている、という体裁になっている。だから、時々娘たちの内輪話が挿入される。
    設定や内容も面白くないことはないのだけれども、続きを早く読みたい!という気持ちにならなのはなぜだろう。ということで上巻だけで止まっている。

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    2025年11月02日