市田泉のレビュー一覧

  • 人生の真実

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    英国はコヴェントリー郊外に暮らす女系一家の物語である。母親のマーサを中心に姉妹が七人のヴァイン家。その末娘キャシーが産んだ子を養子に出すところから話がはじまる。何か大事なことがあれば、姉妹たちとその夫がマーサの家に集まって会議を開くのが、ヴァイン家の決まり。キャシーの子の父親は大戦中のG.Iで生死も定かでない。周期的に精神の変調が起きるキャシーに子育ては無理というのが家族の出した結論だった。

    ところが、キャシーは男の子を連れ帰る。自分で育てることに決めたのだ。フランクと名付けられた子は、おむつが外れるまではマーサの家で、その後は母子ともに交替で姉妹たちの家で面倒を見ることに決まった。農場を経

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    2016年08月15日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    主人公はチャーメインという女の子。最初は生意気でわがままな子だなという印象でしたが、だんだんだんだん、世間を知って成長し、かわいくなってくるとこに、ほっこり。
    ハウルとソフィー、カルシファーの3人の掛け合いも笑ってしまった。
    これで最後と思うと、寂しい。

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    2016年07月04日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    懐かしい面々も描かれているし、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの世界観が好きだ。
    ただ、後10年早くに読めていたら、更に楽しめただろうな、とは思う。

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    2016年05月15日
  • ジェイクをさがして

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     『ペルディード・ストリート・ステーション』を読み終えて、私はミエヴィル中毒になった。これはミエヴィルの短編集。『ペルディード』ふたたび、と思っていると、やはりちょっと違う。彼はホラーとかウィアードの作家ということになっており、そういう掌編が並ぶ。マンガも。

     何だかダメになったロンドンでジェイクと別れた話。建物の基礎の声を聴く男。デパートのボールルームの怪異。魔法使いの使ったスプラッタな使い魔の行状。ある言葉を聞くと脳の一部が蠕虫状になって脳を食い荒らしてしまう病気についての医学事典の記載。クリスマスのあらゆる細部が商標登録されてしまったロンドンのお祭り騒ぎ。外界の線が相貌になって迫ってく

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    2016年02月05日
  • ジェイクをさがして

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    SFや幻想小説が詰まった短編集。個人的には少し異端だけど「使い魔」が好き。ただ、出来不出来が激しい気がする。

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    2013年04月03日
  • ジェイクをさがして

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    13 の短・中編と、ひとつのコミックからなる作品集。
    真相のわからない物語は、結構つらい。
    手暗がりで不気味な非現実性に浮き足立つ。

    「鏡」
    2003 年 ローカス賞ノヴェラ部門受賞作品。

    「ロンドンにおける“ある出来事”の報告」
    2005 年 ローカス賞ノヴォレット部門受賞作品。

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    2012年02月21日
  • ジェイクをさがして

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    異世界の一情景すっぽり切り取ったような作品集。
    だから、オチがないものが多い。
    ドタバタ風の寓話『あの季節がやってきた』が一番読みやすいか。

    ただし、あの異様な世界にはまると、どっぷりとはまり込んで抜けられません。

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    2010年10月09日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    3.4

    毒殺事件の謎があるのでミステリーのようでもあるのだけど、印象的なのは物語全体の雰囲気。
    登場人物の名前も物語の雰囲気作りに一役買っている印象。
    語り手のメリキャットはどこか普通ではない雰囲気があるけれど、姉はさりげなく妹を守っているような。
    村人たちの敵意の理由が最後まで読めなかったけれど(裁判の結果などからくるのだろうか)、ラストに行くにつれて童話のような雰囲気にも感じられてよかった。
    タイトルも、装丁もいいんですよねー。

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    2026年05月20日
  • 星の海を駆ける 新世代スペース・オペラ傑作選

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    ネタバレ

    現代スペースオペラのアンソロジー。スペースオペラとは言うじょう、波乱万丈ではまったくない。
    〇イアス・S・バッケル「禅と宇宙船修理技術」ーロボット宇宙船が宇宙戦に生き残った戦争を起こした冷酷な独裁者の救助命令に逆らえないが。
    ・ユーン・ハ・リー「課外活動」ー七連合王国もの
    〇アーカディ・マーティーン「あなたが王だと思っていたすべての色」ー女王のクローンが女王との決闘に臨み反逆を企てる。
    〇アレステア・レナルズ「ベラドンナの夜」20万年周期で銀河を周回し記念イベントを行うが、実は種族は滅びている。哀愁漂う
    ・T・キングフィッシャー「金属は暗闇の血のごとく」
    ・チャーリー・ジェーン・アンダーズ「時

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    2026年05月16日
  • いずれすべては海の中に

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    ・一筋に伸びる二車線のハイウェイ
    腕を失ったアンディの右腕はロボットアームで道路になりたがった。不思議で切なくて、面白すぎた。すき。
    ・そしてわれらは暗闇の中
    子どもがいてほしい人たちの集団幻覚。報われない気持ち。
    ・記憶が戻る日
    一日だけ戻る記憶。切ないけど、希望もある。
    ・いずれすべては海の中に
    わからない!二回読んだけど入ってこない。
    ・そして(Nマイナス1)人しかいなくなった
    長い。設定が気になって読みたかったけど、私の好みじゃなかったのか?

    残りはいつかまた。

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    2026年04月24日
  • シナバー 辰砂都市

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    タイトルアンドジャケ買い。
    個人主義の行き着いた砂漠の中の都市(「辰砂」都市!それにジャケット!)を舞台にした未来都市SF小説。
    帯にあるようにシナバーは個人主義が行き着いて退廃への道を歩んでいる。
    その耽美的退廃描写を楽しみつつ、タイムスリップとか、AIネタとか、過去生物ネタとかを味わう本。

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    2026年04月20日
  • 折れざる槍

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    ペレティルって誰だ?と思ってたんだけど、パーシヴァルね!とあとがきで気がつくなど。
    アーサー王物語だけでなく、ケルト神話もふんだんに含まれたファンタジー。パーシヴァルが女性という視点で、恋愛要素あり、成長物語あり、権威の打倒もあり、と現代風に読み進められて良かった。
    もっとアーサー王もの増えてほしいなぁ。

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    2026年04月06日
  • いつかどこかにあった場所

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    読み慣れていない作家なので、少しとっつきにくさはあった。
    「2つの真実と1つの嘘」
    読みにくいわけでは無い。ただ何を読まされているのか不思議な感じが続いた。奇妙な物語。
    「ケアリング シーズンズからの脱走」
    管理された社会で、好みの話。

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    2026年03月11日
  • メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち 下

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    ジキルとハイド、フランケンシュタインはかろうじて知っていたけどモロー博士やラパチーニは聞いたこと無かった。
    知識はなくても充分楽しめるけど、原典を知ってたほうがより楽しめそう。
    この本の特徴は、合間合間で娘たちの会話が挟まれてること。それが楽しいような、時に物語の邪魔のような…
    設定はなかなか面白いので、良いシリーズを見つけたなって思ってたけど、まさか事件が完結じゃなくて、シリーズで繋がっていくとは思わなかった!
    ちょっとそこは残念だったな。次作を読むかはもう少し間を置いてから考えよう。

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    2026年02月23日
  • いろいろな幽霊

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    100編からなるショートショート集。期待していただけにあまり面白さがわからないまま読み終えてしまった。

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    2026年02月20日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    物語全体が他者の悪意なのか自身の被害者妄想なのか、誰もがもつ黒い部分が表現されていて、物語最後までゾワゾワ落ち着かないけれど、不思議にひきこまれる作品だった。静かに怖い作品3.5

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    2026年02月07日
  • メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち 上

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    ジキル博士の娘、ハイドの娘、ジャコモ・ラパチーニ(ポー『ラパチーニの娘』)の娘、ヴィクター・フランケンシュタインの娘の4人が揃い謎解きをする話を自分達で小説仕立てに書いている、という体裁になっている。だから、時々娘たちの内輪話が挿入される。
    設定や内容も面白くないことはないのだけれども、続きを早く読みたい!という気持ちにならなのはなぜだろう。ということで上巻だけで止まっている。

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    2025年11月02日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    家族の大半が毒殺された貴族の屋敷で暮らし続ける姉妹と叔父の歪んだ日常と狂気を描くミステリ調ホラー。
    多くの作家さんの紹介文に登場する古典なので気になって手に取ってみたが、前評判ほど鮮烈な印象は感じなかった。鮮烈ではないが、最後まで読むとじわじわと不安感が募る。姉を溺愛し良識のタガが外れた妹、妹の不始末を全て背負わされながらも妹に共依存する姉、彼女らの境遇に憎悪や侮蔑や罪悪感を勝手に抱く村人たち。すべてが少しずつ不安定で、ところどころに救いがあるようでどこにもない、そんな作品だった。

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    2025年11月01日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    ヒトコワなホラー。家族を殺した犯人がメリキャットだったのも怖いし、よってたかって姉妹に嫌がらせする町の人たちも怖い。火事になった家に色々悪さするひとたちに、そこまでする〜!?って嫌悪感。従兄弟も最悪。
    とにかくコンスタンスが可哀想な気がするけど、メリキャットとコンスタンスがボロボロのお屋敷で誰にも頼らず生きていこうとするメリバなラストは好きでした。
    コンスタンス姉さんが魅力的なので誰にも渡したくないメリキャットの気持ちはわかる。

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    2025年10月11日
  • 創られた心 AIロボットSF傑作選

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    AIが普及した近未来にAIと人間の関係を考えさせる16編。海外の作家でケンリュウ以外知らない作家だが、面白かった作品も多い。日本のロボットはお友達SFに比べてダークなものが多かった。
    エンドレス サード・Z・フセイン 個別のAIにも経済的な浮き沈みがある設定が楽しい
    アイドル ケン・リュウ 自分とそっくりのAIをつくるということを三井住友中島社長は実現してる?
    もっと大事なこと サラ・ピンスカ― AIによる殺人? よくある設定だが実際におこると怖い
    人形芝居  アレステア・レナルズ 乗組員ほぼ全員死亡した宇宙船でAIが右往左往
    翻訳者 アナリー・ニューイッツ AIの言葉を人間にわかるように翻訳

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    2025年08月14日