市田泉のレビュー一覧

  • 声の物語

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    ネタバレ

    3分の1過ぎたぐらいから面白さ加速した!
    最後はちょっと駆け足だった気がするけど、、
    パトリックの勇姿を知りたかったよ

    自分から声が取り上げられるなんで想像するだけで耐えられない。
    そうならないように願うだけじゃなくて、行動もしないとね。

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    2025年11月01日
  • いずれすべては海の中に

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    サラ・ピンスカーの短編・中編、全13編。これはジャケ買いしました〜
    寝る前に少しずつ読んでいたのですが、起きると「…はて?…」となってほぼ毎回読み返してました。
    全体的に淡々としていて、すごく突飛な事もあるんだけどそれも含めてやっぱり静かに進んでいくというか。どれもゆっくり旅をしてるみたいな…その世界がどんなふうなのかを探り探り読んだのが、寝る前にピッタリだったかも。
    …と思いきや、最後に「そして(nマイナス1)人しかいなくなった」は、ここへきて急に目がバッチリ覚めるようなミステリ。すごいこと思いつくなぁ、この状況だからこその犯人の動機には妙に納得。
    著者がミュージシャンでもあるそうで、音楽が

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    2025年10月24日
  • いずれすべては海の中に

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    フィリップ・K・ディック賞受賞作。SFは作者によって設定や世界観が似かよってくるように思うのだけれど、サラ・ピンスカーはとにかく引き出しが多い!一篇一篇の設定がフレッシュで、また一篇の世界観が浮かび上がってくるのに時間をかけるのがすごい。

    表題作は「いずれすべては海の中に沈むことについて、けれどいくつかのものがまた這い上がってきて、新しいものに変わることについて。」という一文で終わる。多彩な世界を展開しながらも、この短篇集全体には、この一文が通底しているように感じられるのがすばらしかった。あと、作者が絶対に音楽を愛する人だとわかるのもとても好ましい。

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    2025年10月06日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    シリーズ第3弾!
    でも、今回は前回の作とはまた違った内容なのでここから読んでもいいのかな?

    主人公は読書が大好きな女の子。
    魔法の家に手伝いに行き、家の中が迷路のように凄く広く、登場人物も個性的な人が多い!

    ソフィーやハウルが出てきたら一気に内容が進む!
    シリーズ第3弾が1番好きな内容だったかな?⭐︎

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    2025年10月02日
  • 処刑人

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    最後どうなってしまうのかとおもった。ナタリーのキャラクター造形が見事で、性暴行のトラウマから回復できないまま、周りの全員を見下して己の尊厳をなんとか保っている。

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    2025年08月25日
  • 九月と七月の姉妹

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    我儘で強気な姉のセプテンバーと、内気で彼女に言われるがままに従う妹のジュライ。まるで主従のような姉妹の関係だけれど、彼女たちはあいだに親さえをも挟ませない強固な絆で結ばれていた。セプテンバーが言えば、望めば、命令すれば、ジュライは従う。それで世界は完璧だった。

    けれど学校の事件をきっかけに状況が変わってしまう。セプテンバーはジュライに言う、望む、命令する。ジュライは従う、受け入れる、呑み込む。その日々は変わらないはずなのに、学校を離れ引っ越した「セトルハウス」では、徐々に軋みを見せ始める。それは世界の崩壊をもたらし、彼女たちの自我の崩壊をあらわにする。

    起こったことをそのまま受け入れる「常

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    2025年08月13日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    人間の悪意がすごい!
    この一家がなぜここまで憎まれているのか、こんな仕打ちを受ける理由はなんなのかわからないけれど恐ろしすぎる。火事の場面で集団になって家を破壊して回る村人たちに虫唾が走るような気持ちになった。その後罪滅ぼしかのように食料を置いていくのも気持ち悪い。ずっとメアリの視点から語られているからだろうけれど、チャールズには私も苛立ちを感じてしまった。本当は姉妹もおじさんも適切な治療を受けるべきだったのかもしれない。でも二人が好きなようにこのお城でずっと暮らしていけるのならそれが一番幸せなんだろうな。

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    2025年05月31日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    抽象的でフワッとしてるというか、真相は読者の解釈に委ねますみたいな話が多い
    疲れてるときに読むとよくわからなくて大変かも
    逆に言えば、人によっていろんな解釈ができるってことなので、ちゃんと読むと面白い

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    2025年05月24日
  • いずれすべては海の中に

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    ★3.8
    主に女性が主人公
    やさしい雰囲気のSF短編集
    というか SFなんだけどもSF的な要素はあくまでもギミックというかスパイスというかエッセンスというかでそれをベースにした物語なんだけども書きたいのはやはり「人」なんだなと

    池澤春菜の紹介で知ったけれど 彼女の初短編集を先に読んでたせいか かなり影響受けてるんじゃないかな? と思った

    文章のあちこちに、女性性や母性のようなものを感じるのだが、それは俺が男性だからだろうか?また翻訳で読んでいるので訳者がそういうところを意識した言葉を使っているのかもしれない。英語で読むとどういう風に感じられるんだろう。

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    2025年05月19日
  • 折れざる槍

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    きちんとアーサー王物語を読んだ事はありません。
    しかし、厨二病を経てきているので、登場人物や地名と物の名前などはある程度わかります。

    本作は、そんなアーサー王物語を独自解釈で再構築された物語です!
    勝手なイメージですが聡明な王アーサーや偉大なる賢者マーリンの活躍を見る事は出来ませんが、マーリンの弟子と聖杯騎士パーシバルが大活躍します。

    LGBTをテーマにしたアーサー王物語物語として執筆依頼のあった作品らしい(著者後書きでそのような記載あり)のですが、十二分に騎士のサクセスストーリーとして楽しめます!!!

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    2025年04月21日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    面白い。
    とある事件で家族のほとんどが亡くなって以来、近隣住民から忌み嫌われている名家で静かに暮らす姉妹2人とその伯父と猫。
    姉と身体の悪い伯父は屋敷に引きこもり、買い出しに出かける妹は近隣住民たちから心ない言葉をかけられている。
    広い敷地の中は平和で、家族の仲は良いが、どこか違和感のある会話が多く...。
    最後まで読んでからまた読み返すと違和感にも納得がいくが、不気味な作品である。

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    2025年04月13日
  • いろいろな幽霊

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    一編一編は短い短編集なんだけどものすごく読むのに時間がかかった。
    いろいろな幽霊が読むごとに自分の体を通り抜けていくような不思議な読後感。
    倦怠、諦念、切なさ、思慕、絶望などの埃っぽい感情の中に漂ってるような気がする。
    ゾウたちと幽霊兄弟が好き。

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    2025年04月08日
  • いずれすべては海の中に

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    繊細で不思議な物語。

    本屋で表紙の美しさに目を惹かれて購入。13編の中短編が収めらています。
    ひとつひとつの話はおもしろいですが、新たな話に移るたびに、時代背景や状況を理解するのにちょっと苦労します。

    SF的なギミックやアイデアよりも、登場人物たちの心の機微の描き方がとても良くてそこに感動します。
    説明が難しいですが、どの短編も共通して物哀しいトーンをまとってはいるけれど、ラストは希望を感じさせる作りになっています。
    統一感のあるアルバムを聴いたような読後感。
    翻訳文も、登場人物の口調など違和感なく表現していて読みやすいと感じました。

    装丁が非常に綺麗なんで、ぜひ紙の本で手に入れてほしい

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    2025年03月22日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

     毒殺事件が起きた屋敷で暮らす姉妹を中心とした麗しい姉妹愛…ではなく事件の影響で家から出られなくなった姉と精神年齢が幼く自分の世界に姉と閉じ籠ることを願う妹、そして彼女達を排斥する村人達という登場人物の誰もが普通ではない状況で不穏な雰囲気が終盤まで続く展開に胃もたれしそうだった。ラストは…もうタイトルどおり…

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    2025年02月16日
  • いずれすべては海の中に

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    パケ買いしました。
    普段SFを読まないので、頭の中の使っていない部分を刺激されるような感じがして面白かったです。
    短編集なので星新一を想定していましたが、美しいどんでん返しを食らうというより、ここではないどこかへと誘われて暮らすような感覚になりました。

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    2025年01月24日
  • 折れざる槍

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    アーサー王伝説を下敷きに現代的なテーマも盛り込みつつ再解釈した物語。章立てがなく、流れるような描写が美しい。イメージとしてはどことなく「もののけ姫」のような雰囲気あり。

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    2025年01月02日
  • いろいろな幽霊

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    幽霊を考えてみるそのことは世界のありよう組み立てること//幽霊譚はSFである/幽霊は物理的に存在する/幽霊は時間を気にしない/幽霊ごとに法則はある/人間でないものの幽霊もある(宇宙とか蚊とか音楽とか言葉とか)/幽霊とは魂である/幽霊とは皮肉な存在である/幽霊にも苦労はある/幽霊にも人生がある/幽霊は特に怖くない/幽霊は世界を変えることもある/生きていても幽霊にはなれる/幽霊は必ずしも死後に登場するとは限らない/幽霊は思索である。

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    2024年12月17日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    少なくとも3つのタイプの人間の邪悪さか描かれている様に思う
    一つは異物を排除する邪悪さ
    一つは偽善の邪悪さ
    一つは好きなものと楽園を作りたい邪悪さ

    とにかくジワジワ来る嫌なお話なんだけど、お話自体は御伽噺の様でどこかファンタジーな空気が流れてます。

    この作品はもう少し深掘りして考察したい作品。

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    2024年12月16日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    オーディブルで聞いたので、メリキャットの可愛い声とコニー姉さんの美しい声が印象的だった。子供たちのメリキャットを囃し立てる声も文字で読むよりきっと憎らしい。
    なぜメリキャットは家族を殺したのか(おそらく「お仕置き」が原因なのだろうけど)、またなぜブラックウッド家はそこまで村人たちに嫌われているのかなど最後まで明らかにされないことはあったけど、2人の姉妹がひっそりとお城のようなお屋敷で暮らす様は退廃的な美しさがある。金さえあれば私もそのように暮らしたい。

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    2024年11月01日
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

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    まさにシャーリイ・ジャクスンが書きそうな話だなってものもあったし、書きそうにはないけどこれはこれで面白いなという話もあった。

    特に好きなのは「パリへの旅」、「抜き足差し足」。
    心がひんやりするシャーリイ・ジャクスンらしさがある話でとても良かった。

    他にも「冥銭」、「鬼女」、「晩餐」も好き。

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    2024年08月14日