市田泉のレビュー一覧

  • いずれすべては海の中に

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    ネタバレ

    装丁が可愛いのと、よく読んでいる冬木糸一さんのブログで高評価だったので手に取りました!なんとも不思議な短編集で、SFといえばSFなんだけど、あまりSFぽくなかった。

    サラ・ピンスカーの作品はもちろん初めてで(『新しい時代への歌』はこの後読もうかなと思っている)、起承転結がはっきりしているというより、ある一部分を切り取る作家さんなのだなあと淡々と思いました。たしかに人生は基本は何かの一部分で、その後話が繋がっていっているのだから、明確なオチとかないよねえというのと、特に前半はなんともいえない寂寥感があって読んでて悲しくなったりしておりました。
    あと好感が持てたのは「よくわからないアイディア」「

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    2022年11月18日
  • 図書館島

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    一回途中で断念して、二回目で最後まで到達。
    正直内容を理解できたかと言われると微妙。

    この本独自に定義された言葉が出てくる。
    最後の辞書を頼りに読んでいくのがいいかも。

    「ティオムのジェヴィック」←これだけなんか特徴的だった笑

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    2022年10月22日
  • いずれすべては海の中に

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    本を閉じたとき、この本に出合えて良かった、そう思える幸せ。
    SFの濃淡はありつつ、短編たちを繋ぐ”喪失”や”音楽”といったテーマの描かれ方が見入るほど聞き入るほどに美しく胸の内に響いてくる。
    掌編くらいの短さもあれば、比較的長い物語もあるのでその点も読みやすく、自分だけの一遍と出会えるのでは。私のお気に入りは「記憶が戻る日」「風はさまよう」「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」。
    SFだからこそ浮き彫りになる人間としての普遍的な願いやシチュエーションとしての幻想性など、私の大好きなものがきらりとつめこまれた宝石箱みたいな一冊でした。

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    2022年09月25日
  • 空のあらゆる鳥を

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    表紙絵の雰囲気やタイトルから想像した内容よりも機械の要素が強いな、との感想を持ちました。エピグラフの "人間、自然、機械" の括りが織り合わさった話になっていると思いましたが、第三部終盤でのその三者の盛り上がり方は、今どきな問題意識、という感じがして、そこも最初の想像からかけ離れていて、面白かったです。

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    2022年08月13日
  • 声の物語

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    いやー面白かった。すごく読み応えのある作品だった。

    女性だけが1日100語という発話の制限が課せられる。聖書の歪んだ解釈による蛮行。途中まではこの世界観の理不尽なミソジニーさが苛立たしくて仕方がなかった。著者の、現実の女性蔑視・不平等への怒りがそのまま伝わってくるような文章。
    どうして数千年も前に書かれた文章を元に、その後人類が血にまみれた歴史の果てに獲得した人権というかけがえのないものを踏み躙ることができるんだろう?不思議でしょうがない。
    ホモソーシャルでミソジニーでホモフォビアでレイシストの白人男性による白人男性のための白人男性の国、アメリカ。半世紀前から拡大した貧富の格差を女性や黒人や

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    2022年07月23日
  • 声の物語

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    ページを捲る手が止められなかった。
    読みながら、ふつふつと怒りが湧いてくる。
    男性はこの物語をどのように読むのだろう?女性である自分と、異なる印象になったりするのだろうか?

    侍女の物語と重なる部分は多いけど、「言葉を封じる」という言語の制限にフォーカスしている分より状況が具体的に見えてくる部分もあり、色々考えさせられた。また侍女の物語と異なる点として、主人公には息子もいる。それが物語に、更なる絶望の奥行きを与えているように見える。

    以下印象に残った部分

    ●ソニアのオムツも喜んで変えていたようなスティーブンが、買い物は女の仕事なんだからママやれよ、とどんどん新政府の思想に染まり傲慢になって

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    2022年07月06日
  • 図書館島

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    再読。
    成仏できない亡霊の語る物語。を始めとして入れ子のようにたくさんの物語があって複雑なタペストリーを眺めているような気がした。

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    2022年06月20日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ありそうでない感じ 状況を最後まで詳しく伝えすぎないで、あくまで一人の少女の視点から描いているのが独特で、気がつくと少女の気持ちに感情移入している。

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    2026年01月12日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    恐怖とユーモアをドライな筆致で表現した短編集です。人間の底知れぬ悪意を感じる作品が多く、後味の悪さと奇妙さがクセになります。「ネズミ」は支配的な妻とネズミを巡る話。恐ろしさを感じる一方で謎も残るラストが良いですね。

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    2022年03月14日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    書かれていないところに真実が スティーブン・キングが激賞したという人間の悪意を浮かび上がらせる傑作ミステリです。少女がなぜ外に悪意を向けるのか?わたしは、道尾秀介さんの向日葵の咲かない夏を思い出しました。 本書も作中では語れていないところに真実があるのではないでしょうか。ジュリアンおじさんが従兄弟のチャールズに向けた言葉、あれは主人公の少女メリキャットに向けたものではないでしょうか?とても、謎に満ちた作品でした。

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    2025年12月21日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    小さいころに2作目までは読んでましたが、3作目が出てたのは知らなかったので見つけて早速読みました!
    1、2作目と同様に前半は少し説明描写が多いので単調に進みがちですが中盤から後半にかけて物語が一気に動いていくと、どんどん読むスピードが上がります!
    主人公のチャーメインの成長も微笑ましいですが、やはりシリーズファンとしてはハウル御一行が出てくるとウキウキしてしまいます。

    ちなみにジブリとは別物と考えた方がいいです。(私は原作→映画の順だったのですが原作を頭に浮かべて見てたら展開が違うのでおどろきました。今はどちらも好きです!そして結局本作を読みながらも、ビジュアルはジブリバージョンで想像してし

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    2021年12月05日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    今回も、ソフィー達が登場したあたりからぐんとおもしろくなる。そしてまたまた見事な伏線。
    ソフィーの台詞に激しく同意しながら、笑わせてもらった。そりゃ、むかつくよね(笑)

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    2021年10月09日
  • 声の物語

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    オーケイ、これは所詮SFの話だ。こんな荒唐無稽なことは到底起こるとは思えない。あまりに極端な設定だし、そもそも人も焼いてしまう腕輪の電源とかどうなってんだよ(笑)、とか。いや、本当にそうなのか?

    政治家は自らの無能を隠すように平気で嘘をつき、単純化した二元論で選択を迫る。Show me your flag. 人々はネットの情報の海に溺れて思考停止になり、自分が心地よい情報だけを盲目的に信じる。その結果は気に入らない奴はすべて攻撃する、炎上だらけの人と人の信頼のない世の中だ。何がダイバーシティだ。

    そんな世界で、明日こんなことにならないと誰が断言できるんだ?

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    2021年07月22日
  • 声の物語

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     ディストピア小説の多くは、おおよそ近未来を舞台に「すでに成り立ってしまっている」架空の国家や社会が描かれることがポピュラーですが、この『声の物語』では、何と現代のアメリカで、超保守政党が政権を掌握したことで(執筆&刊行当時の、かの大統領政権よりもはるかに!)悪夢的な管理社会が立ち上がっていき、じわじわと人びとの暮らしや価値観が変質していくさまが、かつて認知言語学者だったマクレラン家の妻にして三児の母親である、ジーンの目線から語られます。

     先導的な牧師であるカール・コービンが唱える思想「ピュア・ムーブメント」。キリスト教原理主義的で女性蔑視を正当化するその思想は、バイブル・ベルトと呼ばれる

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    2021年06月07日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    チャーメインにイライラしっぱなしだけど、
    そこが作者の狙いらしいので、もうまんまと罠に落ちてるということね。

    今回はカルシファーがメインと言っても
    過言ではないのではないでしょうか、、!
    カルシファーがますます大好きになりました。
    可愛いよカルシファー。

    ハウルが相変わらずハウルで、
    前回よりさらにわちゃわちゃして楽しかったです。
    あーあ、続きが読みたかったよなあ。

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    2020年12月28日
  • 空のあらゆる鳥を

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    「ジャケ買い」「タイトル買い」です。
    ブックカバーデザインにやられて、タイトルの「を」のあとが気になって、でも久々の「二段」ページにおじけづいて5ヶ月、やっと読みました。

    読み進めると、当初の印象の派手なSFファンタジーだけではなく、主人公ふたりの成長を通じた「心の旅」物語が見えてきた。

    「孤立」と「孤独」
    「孤立」は物理的な状態、「孤独」は心理的な状態。
    ともに最初は傍からみるとそれほどでもないのに、自分でエスカレートしてしまう。その姿を見て周囲はさらに引く。
    ふたりは「もがきあえぐ」も、自己の力に疑いがない反面、結果に自信もなく、それ故に「自分を肯定してくれる人」を憧れ、探し続ける。

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    2020年10月23日
  • 空のあらゆる鳥を

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    理系天才少年と動物と会話できる少女のボーイミーツガール!からの困難と挫折を繰り返してそれぞれの道を進む二人の淡い恋愛模様が良かった。
    人類を滅亡から救うのは科学かそれとも魔法か?終盤の怒涛の展開が熱い!

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    2020年09月18日
  • 空のあらゆる鳥を

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    タイトル&装幀買しました。2017年ネビュラ賞、クロフォード賞、ローカス賞、ヒューゴ賞長編小説部門の4受賞作品。鳥はさして出てきませんが、面白かった。近未来アポカリプスもの。
    天才魔法使いのパトリシアと天才科学ギークのローレンス、美男美女の幼い頃から始まり、出会いや別れを繰り返しながら、どちらも地球を救おうとするが、どちらも破壊しようとしていく。科学と魔術という世界に引き裂かれるロミオとジュリエットタイプロマンスではあるが、あんまり恋愛色は強くない。設定がとても良い。鍵はペレグリンというAI人格と<樹>。大人向けのダークファンタジー。非常にロマンに溢れている。印象深いのは幼い頃のローレンスが2

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    2020年06月18日
  • ハウルの動く城 3 チャーメインと魔法の家

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    小学生の時に読んだ
    ハウルの動く城のシリーズ
    の最後の巻!

    相変わらずのドタバタ感で
    最後に伏線をドバッと回収していく
    手腕には舌を巻きました笑

    懐かしの面々も登場。

    もっとこのシリーズを読みたかったけど
    作者の方は2011年に亡くなられているのね、、残念。

    面白い作品をありがとうございました^ ^

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    2020年06月13日
  • 空のあらゆる鳥を

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    近未来のアメリカを舞台に、SFとファンタジーを見事に融合させた傑作長編。主人公となるのは動物の言葉がわかる少女と、テクノロジーの天才少年。学校や家庭でつらい思いをした2人が成長し、破滅へと向かう人類の運命を左右することになる。もっと重い内容かと思ったが、意外と明るくて楽しめた。ジャンルとしてはファンタジー寄りだが、いろいろな読み方ができると思う。

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    2020年05月17日