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あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。姉のコンスタンスといっしょに、他の家族が皆殺しにされたこの屋敷で、ずっと暮らしている……。惨劇の起きた資産家一族の生き残り。村人から忌み嫌われ、外界との交流も最低限に止める彼女たちは、独自のルールを定めて静かな生活を送っていた。しかし従兄チャールズの来訪をきっかけに、美しく病んだ箱庭世界は大きな変化をむかえる。“魔女”と称された異色作家が、超自然的要素を排し、無垢な少女の視点から人間心理に潜む悪意が引き起こす恐怖を描く代表作。/解説=桜庭一樹
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Posted by ブクログ
読み手が"多数派視点"を持っているか、"少数派視点"を持っているかで捉え方が大きく変わるすごい作品だと思いました。 私は後者の視点から読み、とても好きでした。 現実か、妄想か?の境界線も曖昧でフワフワしていて、そのよく分からなさも怖い。 読んだ方と感想を語りた...続きを読むい作品でした! あとがき(解説)に"弱者のとほうもない怖さ"とあり、この言葉がとても腑に落ちました。 村田沙耶香さんの「コンビニ人間」と似た構造を感じました。(好きです)
人生ベスト入り作品に出会ってしまった。アルケミストとか遠い声、遠い部屋に並ぶくらいの感情を今抱いてる。 あ〜〜〜この作品を表現するための語彙力がないのが悔しい!!!! 信用できない語り手によって語られる、この2人の世界からしか見えない閉ざされた“お城”の中の世界の美しさ。その世界は狂っていて、恐ろ...続きを読むしくて、暗くて、静かでとても美しい。その一方で、その外界には、普通で、明るくて、うるさくて醜い世界が広がっている。 幻想的で独創的な美しい表現と2人だけの秘密をずっと垣間見ているドキドキに何度も鳥肌がたった。そして絶妙に予想できない展開にもずっとわくわくさせられた。 メリキャット、コンスタンス……この愛おしさ言葉にできない……なんか激重感情。いつかちゃんとした言葉で残せるといいな この作品なぜかホラー小説ってカテゴリに入れられてるみたいで、そっち系の読者のすごい客観的な冷めた視点で読んでる感想何個か見たんだけど、うーーん これってもっとメルヘン小説(っていうのかな)というか幻想的で童話に近いような…そんなタイプの物語だと思う。そこにちょっと怖い要素が入ってるのが最高なの。童話もそうでしょ? 最近私生活これしかなかったけどそれはそれで濃厚で幸せだったかも。ページの写真で埋まったカメラロールすらも愛おしい。 「あたしは魔法の言葉を忘れない。メロディ、グロスター、ペガサス」 「いつかあたしは夏の芝生の上の朝ごはんになるの。いつかあたしはろうそくの火に照らされた正式なディナーになるの。いつかあたしは──」 「メリキャット、わたしとても幸せよ」 「月の上が気にいるって言ったでしょう」 とりあえず残しておきたいのは……好き!!!!!!
メリキャットとコンスタンス、ジュリアンおじさんの暮らしにうっとりしながら読んだ。彼女たちなりの生活の秩序はとても美しく、メリキャットが大切な物を土に埋める場面がとくに好きだった。城が破壊されても「とってもしあわせ」に暮らせるふたりだけの世界は、もう外部の人間の接触も無い為メリキャットがよく語っていた...続きを読む〝月の上〟のような、理想の場所そのものになったのだと思う。彼女たちの生活は埋められた大切な物で キッチンは彼女たちを隠すやさしい土だから、このまま誰にも掘り起こされずに美しいまま守られていて欲しい。とても好みの文章と物語。この作品に出会えて本当にしあわせです。
最初から最後まで気味の悪さが漂う異質な、ヒビ割れたガラスのような物語。 外界から鎖された箱庭。その箱庭の周囲を絶えず節足動物が這いずり回っているかのような嫌悪感。 このガラスは最初から割れていたのかもしれない。最高だ。
ぎりぎりこの点数で3.5より。幻想小説のようで展開もゆっくりなのだが、行間に漂う不穏さについページをめくってしまう。別段驚きのラストとかはないのだが、面白かった。怖さは薄め。
フォロワーさんの本棚と感想を見て気になって読んだ本です。 メアリとコンスタンスの姉妹とその2人の伯父と一緒に暮らしている。そこに従兄弟が現れて… 町の人々に嫌われていて悪意が見え隠れする。 それも怖いんだけどメアリの考え方もおかしくて怖いし個人的に伯父が怖い... じわじわくる怖さ。 歌が頭から...続きを読む離れなさそうしばらくは…
村人から隔絶されて暮らす姉妹。 買い物へ出ると村人たちから酷い言葉を浴びせられる少女を、最初はただ気の毒だと思っていた。 でも、読み進めるうちにある疑問が浮かんでくる。 さらに従兄チャールズが屋敷を訪れたことで、閉ざされた世界は大きく揺れ始める。 認知症めいた伯父、18歳とは思えないほど幼いメリキ...続きを読むャット、そして外の世界を持ち込む従兄チャールズ。 そんな3人に囲まれて暮らす姉のコンスタンスを思うと、息苦しいほどの閉塞感があった。 語り口は穏やかで静かだけど、読み終わってからもじわじわ考えてしまう。 好きなタイプの作品だった。 「メリキャット お茶でもいかがとコニー姉さん♪とんでもない 毒入りでしょうとメリキャット♪メリキャット おやすみなさいとコニー姉さん♪深さ十フィートのお墓の中で!」 作中で村の子どもたちが歌うこのフレーズ。 Audibleだったので、バカにした口調で何度も歌う子どもたちの声が頭に残ってしまった。 Audibleにて。
こういうのが読みたかった! 最初から最後まで不快感で、終わりもなんだか気持ち悪い(褒め言葉です笑) ただ、読み終わってからタイトルを見返すと感慨深いし、最後の1行もとても良い!
物語はずっと屋敷の中から動かず、主人公、姉、叔父、猫が生活しているだけなのに。ずっと不穏な空気が流れている。いや〜な感じがめちゃめちゃたまらなかった。
人間の悪意がすごい! この一家がなぜここまで憎まれているのか、こんな仕打ちを受ける理由はなんなのかわからないけれど恐ろしすぎる。火事の場面で集団になって家を破壊して回る村人たちに虫唾が走るような気持ちになった。その後罪滅ぼしかのように食料を置いていくのも気持ち悪い。ずっとメアリの視点から語られている...続きを読むからだろうけれど、チャールズには私も苛立ちを感じてしまった。本当は姉妹もおじさんも適切な治療を受けるべきだったのかもしれない。でも二人が好きなようにこのお城でずっと暮らしていけるのならそれが一番幸せなんだろうな。
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ずっとお城で暮らしてる
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シャーリイ・ジャクスン
市田泉
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