ずっとお城で暮らしてる

ずっとお城で暮らしてる

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。姉のコンスタンスといっしょに、他の家族が皆殺しにされたこの屋敷で、ずっと暮らしている……。惨劇の起きた資産家一族の生き残り。村人から忌み嫌われ、外界との交流も最低限に止める彼女たちは、独自のルールを定めて静かな生活を送っていた。しかし従兄チャールズの来訪をきっかけに、美しく病んだ箱庭世界は大きな変化をむかえる。“魔女”と称された異色作家が、超自然的要素を排し、無垢な少女の視点から人間心理に潜む悪意が引き起こす恐怖を描く代表作。/解説=桜庭一樹

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ずっとお城で暮らしてる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    メリキャットとコンスタンス、ジュリアンおじさんの暮らしにうっとりしながら読んだ。彼女たちなりの生活の秩序はとても美しく、メリキャットが大切な物を土に埋める場面がとくに好きだった。城が破壊されても「とってもしあわせ」に暮らせるふたりだけの世界は、もう外部の人間の接触も無い為メリキャットがよく語っていた

    0
    2025年08月20日

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで気味の悪さが漂う異質な、ヒビ割れたガラスのような物語。

    外界から鎖された箱庭。その箱庭の周囲を絶えず節足動物が這いずり回っているかのような嫌悪感。

    このガラスは最初から割れていたのかもしれない。最高だ。

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    閉鎖空間ヤンデレ姉妹百合〜謎の一家殺人事件を添えて〜。
    タイトルにもある「ずっとお城で暮らしてる」感というか、おとぎ話感というか、キラキラ感というか、そういうものが、逃れがたい時間経過、自分たちの成長、当たり前に起こる周囲の変化という風化に伴って、話の展開とともにぺりぺりと剥がれていく様が本当に気味

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    人間の悪意がすごい!
    この一家がなぜここまで憎まれているのか、こんな仕打ちを受ける理由はなんなのかわからないけれど恐ろしすぎる。火事の場面で集団になって家を破壊して回る村人たちに虫唾が走るような気持ちになった。その後罪滅ぼしかのように食料を置いていくのも気持ち悪い。ずっとメアリの視点から語られている

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ


    面白い。
    とある事件で家族のほとんどが亡くなって以来、近隣住民から忌み嫌われている名家で静かに暮らす姉妹2人とその伯父と猫。
    姉と身体の悪い伯父は屋敷に引きこもり、買い出しに出かける妹は近隣住民たちから心ない言葉をかけられている。
    広い敷地の中は平和で、家族の仲は良いが、どこか違和感のある会話が多

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    少なくとも3つのタイプの人間の邪悪さか描かれている様に思う
    一つは異物を排除する邪悪さ
    一つは偽善の邪悪さ
    一つは好きなものと楽園を作りたい邪悪さ

    とにかくジワジワ来る嫌なお話なんだけど、お話自体は御伽噺の様でどこかファンタジーな空気が流れてます。

    この作品はもう少し深掘りして考察したい作品。

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    ドロドロしてるいのにどこか美しくて童話のような不思議な世界観で、よくわからない感じもありながらも読み進めてしまう作品で、意外と好きになりました。著者さんの他の作品も読んでみたいです。

    0
    2024年06月02日

    Posted by ブクログ

     高い塀に囲まれた屋敷に姉妹はひっそりと暮らしている。外界を拒むような孤絶した日常から物語を始める。毒殺事件の記憶を背負いながら姉妹は“普通”から離れた世界で互いを支え合う。
     閉ざされた空間は安心と恐怖の揺らぐ境界となり外の人間との接触が緊張を孕んだ変化を呼び込む。
     常識という名の暴力が心の領域

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    退廃的で美しい、邪悪なお伽話のよう。
    廃墟のようなお屋敷で、姉妹はずっと生きていくのだろう。

    あーでも、やっぱり翻訳ものはちょっと苦手だなぁ。

    0
    2024年09月11日

    Posted by ブクログ

    いわゆるホラーにありがちな肉体的な恐怖とは一線を画している。怪談とも違う。
    一人の少女の目線から描かれた小説だからかひたすらにモヤモヤが続く。
    あえて言うならばこの作品は徹底して「病んでいる」。人間は優しい生き物ではなく、邪悪さを優しさという上っ面で隠している、そんな印象を受けた。
    余談。10年以上

    0
    2024年06月20日

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