無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
文字を持たぬ辺境の島に生まれ、異国の師に導かれて書物に耽溺して育った青年は、長じて憧れの帝都に旅立つ。だが航海中、不治の病に冒された娘と出会ったがために、彼の運命は一変する。世界じゅうの書物を収めた巨大な王立図書館のある島で幽閉された彼は、書き記された〈文字〉を奉じる人々と、語り伝える〈声〉を信じる人々の戦いに巻き込まれてゆく――デビュー長編にして世界幻想文学大賞、英国幻想文学大賞、ジョン・W・キャンベル新人賞、クロフォード賞の四冠を制覇した驚異の新人による、書物と言葉をめぐる傑作本格ファンタジイ。/解説=乾石智子
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この終わり方は全く予想できなかった。
文字を持たない島で育ったお坊ちゃんは、父が連れてきた教師から文字をならい、本を読むようになる。
父が突然死んだため、商売のために都に行って幽霊に取り憑かれる。幽霊が見える、と言うことが宗教と結びつき、その争いに巻き込まれる。争いの中で友人が死にかけ、友人を助けるために幽霊と交流を始める。
幽霊の話を聞き、人生に寄り添い、深い愛情を抱くようになるが、成仏して別れが来る。
幽霊の話が切なくてやるせない。恵まれない環境で傷ついた話、若くて幼くて危うい思い出、語られる美しい風景は、読んでいる自分が泣きたくなる。主人公と同じように幽霊に恋をし、失恋する。
そこそこ恵まれた主人公が自分なら、幽霊は今の社会の中の弱者なのか。ファンタジーであり、社会風刺の面を持ち、素晴らしい恋愛小説でもある。
Posted by ブクログ
ラノベじゃないので読み易くはない。H・P・ラヴクラフトのように形容詞と形容句が多い文体ながら、その全てに意味がある美しい文章でした。
惹句にあるような、書き留められた文字と、文字を持たぬ口伝の世界の(信仰の)戦いは背景にずっと横たわっていますが、評者にはどちらかと言えば『背景』でした。一人の青年がそれと知らずに恋に落ち、それと知った時には全てが手遅れで。なおも求めて止まぬ天使への焦がれ。
文学なんだしそれでいいじゃない。
作中に引用される句も詩も物語も全部、作者が頑張って考えたのかと思うと気が遠くなります。
歯ごたえ十分で味わい深い名作、という意味で星5つです。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸