人生の真実

人生の真実

2,546円 (税込)

12pt

4.0

この子はあたしたちみんなで育てる。よそにはやらないよ――千里眼を持つ女家長マーサの決断により、赤ん坊はヴァイン家の8人の女たちに育てられることになった。フランクと名づけられた男の子は、大戦の残した傷跡から立ち上がろうとする町で、風変わりな一族に囲まれて大きくなってゆく。彼だけの秘密の話し相手、〈ガラスの中の男〉とも一緒に……。現代英国幻想小説界の巨匠が鮮やかに描き上げた、生と死のさまざまなかたちを見つめる家族の物語。世界幻想文学大賞受賞作。

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人生の真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年10月09日

    海外SF叢書に入っているけれど、そして世界幻想文学大賞受賞ということだけれど、SFとかファンタジーとかというより、マジックリアリズムの小説みたいだったな。表紙に立っているのは少年だけれど、イノセントでもないし甘く懐かしいわけでもないよ。タイトルからすると教訓話かしらとも思うが、そうでもない。一風変わ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年08月25日

    ちょっと変な人達が出てくる「若草物語」、なんて思いで読み進めましたが、死者と話しができたりキャシーのちょっと超然的な、理解できるようなできないような雰囲気など、結構不思議な感覚で読めました。エバーミングの描写も興味深かったです。十分SFだ。

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    Posted by ブクログ 2016年08月15日

    英国はコヴェントリー郊外に暮らす女系一家の物語である。母親のマーサを中心に姉妹が七人のヴァイン家。その末娘キャシーが産んだ子を養子に出すところから話がはじまる。何か大事なことがあれば、姉妹たちとその夫がマーサの家に集まって会議を開くのが、ヴァイン家の決まり。キャシーの子の父親は大戦中のG.Iで生死も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年10月29日

    千里眼の母、マーサには女ばかり7人の子どもがいる。双子の次女と三女と末っ子の七女は結婚していない。しかし、気ままな七女・キャシーは、セクシーで男がついてくる。そして、父親のいない子供を身ごもってしまう。最初の女の子は、子どもをほしがっている人にあげた。二人目の男の子もそうするはずだったが、受け渡しの...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年09月28日

    グレアムジョイスは初読。世界幻想文学大賞受賞作ということで、久々に海外ファンタジーの大作を読んでみたくなり、手に取った。

    正直、期待していたファンタジー感バリバリの作品ではない、ちょっと変わった人々の「秘密の花園」って評があったが、言いえて妙。

    これくらいなら現実にあってもおかしくないな…と思え...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年09月05日

     7人姉妹の末っ子のキャシーが男の子を産んだ。
     キャシーは少し変わった子だから、その男の子を養子に出した方が良いと皆は言った。
     キャシーは男の子を渡す日に、彼を連れて帰ってきた。
     この子は外にやらずに育てると。

     キャシーの母親のマーサは、彼女には育てられないと、いい、ほかの姉妹みんなで男の...続きを読む

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