西尾維新のレビュー一覧
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名探偵の掟上今日子が活躍する連作小説の1冊目で、5話から構成されています。主人公で語り手の隠館厄介は、不運な人生を歩んできました。何かあれば犯人扱いされます。常にトラブルに巻き込まれ、会社をやめざるを得なくなり、そんなことが続くので会社を転々としています。そして今回も映像研究所で大事なデータが入っているSDカードがなくなり、厄介が疑われます。そこで、探偵の今日子さんにきてもらい、事件を解決します。その今日子さんは、眠ると記憶がリセットされる忘却探偵なのです。依頼された事件は、眠るまでに解決しないといけないので、解決までがとても早い探偵です。何度も依頼している厄介にも「はじめまして」と挨拶する今
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Posted by ブクログ
普段からタイムリミットミステリな今日子さんですが、今回のはいつも以上にタイムリミットサスペンス。例のごとく冤罪をかけられてしまった隠館だけど、犯人の狙いは今日子さん!? 爆弾魔の狙いと正体、そして仕掛けられた爆弾を時間までに発見しないといけない極限状況。最速の今日子さんはタイムリミットに間に合うのか……いや、間に合うよねたぶん。
と思っていても、はらはらどきどきは半端ありません。視力を失った爆弾処理のエキスパート、扉井警部補もこれまた凄い。息をつかせぬ展開に一気読みです。そしてやがて明らかになる動機には、ものすごく納得させられてしまいました。だからといってこの犯行を許せるわけではないけれど。理 -
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ネタバレ今回は最初から時間制限があっただけに、すぐに今日子さんの出番が始まる。
犯人が分かりやすいとか、ストーリーがシンプルとかもあるけれども、一気に読み進められました。
本作では今日子さんの推理がチョコチョコとズレがあったりしたのが、今までの作品との違いかもしれないが、時間制限のため修正する余裕がなかったのかな。最後の最期の賭ける部分などもいつもの今日子さんらしくないような気もしました。
今回は一気に話を進めてしまったがために、犯人の心情などの記載が少しばかり後回しになってしまったかなと言う気がして残念です。
結局、なぜ今日子さんだったのか?が分かりにくいままでした。