西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋で装丁に惹かれ手に取った。作中には招待状が挟まっていて凝っている印象。この本のテーマとしては「妊娠」「親子関係」だろうか。
著者は「化物語」、「掟上今日子の備忘録」の原作。「化物語」はアニメで見た記憶がある。本作でもやけに文字数が多く、登場人物の名前も特殊。
概要としては本作主人公の宮子は15歳中学生で妊婦。そんな宮子にデリバリールームへの招待状が届く。癖の強い訳あり妊婦たちが集まり、優勝を目指してゲームを行う。優勝者には幸せで安全な出産と、我が子の輝かしい未来が報酬として与えられる。「デスゲーム」という単語を使っているが、負け=死というわけではない様子。
主人公が中学生で妊娠しているということもあり、かなりどす黒く人間の汚いところが描かれている物語だと思っていた。そんなことはなく、「幸せで安全な出産」のために妊婦たちが命を懸けて戦う明るく前向きな物語だった。私は登場人物たちのように生まれてくる我が子のために命を懸けることができるだろうか。たとえ出産までに勉強をしたとしても、彼女たちほど親になる自覚は持てないと思った。この先子供を授かることがあれば、我が子の幸せのために命を懸けるべきだとも思った。
エピローグを読んで、最後の最後で誰の視点で話していたのか気が付いた。著者の本は初めて読んだけど、言葉遊びが面白くてまた読みたいと思った。 -
ネタバレ 購入済み
ストーリーを紡ぐための動機の話
実話として描かれるこの話が実話ではないだろうということは、読んでいくと分かると思います。
実話だという前提で感想を書くなら、あまりにもやる瀬なく過酷な話です。
ただ、成長した少女が社会に溶け込み生きる姿を描いた最後は救いでもあります。
それが同時に物語らしく出来すぎているところでもありますが。
この話が何に主軸を置いているのか考えると、やはり物語を作り出すにはそれなりの動機がないと難しいというところでしょうか。
この話自体はフィクションだと思うのですが、もしかしたら作者があれだけのストーリーを書き上げるにあたって人生の分岐点となるような、物語を作り上げるための切実な動機ができる出来事があったという点については、ノンフィクションなのかもしれません。
ラノベ的なくどい言い回しは少し気になりますが、内容は楽しめました。 -
購入済み
とても読みやすい
とても読みやすいというのは、文庫で物量が少なく、サクサク読める。ということで、西尾先生の文章が苦手な人にはやはり、読みづらい作品になってしまうと思います。
私は今作のアニメの1話を観てみました。
それを機に改めて読み返すために電子版で再購入しました。
11冊を纏めた上に、キナコ先生のイラストが載っている。
割引期間の特別価格で、11冊を個別に買う金額より1円高いだけ。
というとてもパフォーマンスの良い商品もありましたが、「1冊読み終えた」という読後感と余韻?みたいなものが薄れそうだと思い、個別での購入です。
アニメが土曜深夜、購入が日曜深夜で、
既読とはいえ会社の休憩時間と就寝前に読み進め、木曜日現在4巻目を読んでいます。
西尾作品は文章量が多く、クセもあります。
アニメやドラマから興味を持った、活字慣れしていない人にもお薦めの1冊です。
私の記憶では、西尾先生は一月に最高3冊出るほど筆が早く、読み手にもスピードが必要です。
無理に他のシリーズに手を出すと「積み本」ができますので、お気をつけて。 -
購入済み
乾いた残虐さ
西尾維新のコミカライズである。普通 コミカライズの欠点として長台詞や長い説明文が挙げられるのだが、西尾維新の原作の独特の言い回しがこのコミカライズ版にも出ていてそれが逆に魅力になっている。ストーリー展開は乾いた残虐さが溢れているが、私には不快感は感じられない。他の作品のように中途半端なヒューマニズムがないところが反って良い。絵柄は同じ西尾維新のコミカライズである化物語のような繊細さ妖艶さはないがシンプルで読みやすい。
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Posted by ブクログ
“掟上今日子”シリーズの主人公は毎回変わる。真面目で気弱で、こんなはずじゃなかったのに事件に巻き込まれ、忘却探偵・今日子さんに頼ることになってしまう主人公。神木隆之介みたいな風貌を想像しながら読んでいたけれど、今日子さんの踏み台になってもびくともしないぐらいガタイのいい青年なのですね(笑)。
驚くような事件は起こらず、何か凄い謎解きがあるわけでもない。なのに彼らのやりとりにしばしばクスッと笑わされ、最後の頁をめくり終えたときには「私はやっぱり本を読むのが好きだ」と思えるのです。
「記憶は忘れますが、ゆえに初心を忘れない」という今日子さんの台詞が好きです。次に巻き込まれるのは誰ですか。