西尾維新のレビュー一覧

  • 掟上今日子の挑戦状(単行本版)

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    「では、またいつか、どこかでお会いしたときは、一から口説いてくださいね」

    「本を読んで、教訓を得ようとか、学ぼうとか、この先に生かそうとか、そんな風に構えることはないんですよ。国語の授業じゃないんですから ー 面白いこと考える人がいるなーって、ただそう思って本を閉じればいいんですよ」

    『「いただきます。なんだかすみません、催促したみたいになってしまって」
    したみたいじゃなくて、したのだ。』

    「星の王子様いわく、『大切なものは目には見えない』そうですけれども、でも、目に見えるものだって、同じくらい大切ですよね」

    「そんな一円の得にもならない真似…、もとい、人様のお仕事を妨害するような真似

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    2016年12月17日
  • 撫物語

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    阿良々木のように千石撫子自身に撫子に向かわせ回収させた感じ。
    一区切りしましたね。
    撫子の長いエピローグでした。
    斧乃木余接ちゃんがこの頃いい味出しまくりです。

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    2016年12月17日
  • 刀語 第三話 千刀・ツルギ

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    刀の毒というファンタジーをさらに利用するというのがすごいなーと思った。
    コミカルに話が進んで行きますが、同時にシリアスになっていく。

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    2016年12月08日
  • 撫物語

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    ネタバレ

    今までの千石撫子の物語が此処に収束するならば、きっと過去の物語は無駄でもなく駄作でもなかった。それを思い知らされた一冊でした。何かを解決したわけじゃない、15歳の彼女の環境と現状が少し変わっただけで大きく成長したわけじゃない。それでも過去の自分と向き合い、一番酷かった「おと撫子」時代の彼女に「お姉さん」として振舞えたことが彼女の大きな成長となったと思われる。この瞬間から撫子は「阿良々木暦」への初恋を終わらせられたのだから。
    撫子が嫌いでしたが、この物語で見直しました。

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    2016年12月04日
  • 撫物語

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    撫子って一番いまいちと思ってたキャラで、公正?してもあざとさ満開でうわ~って思ったのに・・・一気読みしちゃった、アリ~??

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    2016年12月04日
  • 撫物語

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     神様から、引きこもり中学生にシフトチェンジした撫子。
     彼女が<自我>を得る物語。
     
     まぁ、ぶっちゃけ<自我>というのは、自分の醜さや小ささや歪曲さと向き合い、同時に自分の可能性を信じるってことなんだろう。
     人間としてのバランスをとるといってもいいだろう。

     自分に向き合うことをしなかった撫子は、自身の式神を作ることで、暴力的に対峙することになる。
     
     ちょっとした瞬間に浮かびあがる、阿良々木くんへの思いが切なかったです。
     もう答えは出たし、何をどうしたって何も変わらない、それは理解して受け入れているのに、思いが胸を刺すのはとめられない。
     でも、それをきちんと

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    2016年12月01日
  • 掟上今日子の遺言書(単行本版)

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    隠館厄介再登場な訳ですが、1巻目の出版から4巻目の出版まで1年程度と言うことなので書き手からしてみると“再登場”と言うほどのものでもないのかもしれません。しかし、読者サイドとしては、一度消えてしまった登場人物が出てきているわけですが、彼が今後のこのシリーズでどの位の重要なポジションを占めているのか、測りかねるところもあります。

    ところで、文字での表現ですが、掟上今日子さんがセーラー服になったとのこと。カバーの挿絵はそうなっていますが、もうちょっとそう言う姿を見てみたい気もします。今日子さんが、厄介のギプスを見るかのごとく(笑)

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    2016年11月29日
  • 刀語 第二話 斬刀・鈍

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    一巻を読んでしばらく空いてしまったので前回の内容忘れてるけど、今回も面白かった。
    対戦シーンは短いのに、満足。

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    2016年11月26日
  • 掟上今日子の家計簿(単行本版)

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    シリーズ七作目。相変わらずのロジック至上主義で登場人物がまったく描かれないがゆえに、純粋なパズラーとして楽しめるのかな。でもこれは解けない。名探偵への道は遠いようです。
    「掟上今日子の叙述トリック」が凄い! グランドピアノで撲殺というシチュエーションだけでも凄いのに。叙述トリックに関する分類と考察がかなり興味深く読めました。知ってるつもりだけれど、それでもかなり奥の深い叙述トリック。ここに登場する「XYZの悲劇」が非常に読みたい! ただし……誰だったのよ犯人っ!!!
    さらにここから続く「掟上今日子の心理試験」に絶句しました。叙述トリックを踏まえたうえでのこれって! そして、確かに現実を直視した

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    2016年11月24日
  • パノラマ島美談

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    人工島に建てられた五つの館に眠る絵を探し出す。主人公と団員それぞれとの絡みがしっかりあって、それぞれ面白い。特に創作くんとの絡みがいい。創作くんがこんなに喋ってくれるなんて。

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    2016年11月14日
  • きみとぼくの壊れた世界

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    ネタバレ

    病んでる、とことんまで病んでる。『恋風』どころじゃないなこの兄妹とか思ってたんだけど、そうかそう来るか。

    一見、何もかもがうまくいってるように見えて、その隙間からは果てしない虚無が広がってるラストがすさまじい。主人公の抱えてる闇が最後までまったく癒されず、壊れたまま世界は続く。

    ミステリー部分とかはもうどうでもいいやね。エロゲ的な道具立ても主人公のモテモテぶりも、このラストを読めば全くうらやましくも何ともない。この主人公だけには絶対なりたくないものである、いやほんとに。

    だっておにいちゃん大好きの実妹と、実は人殺しだった仲の良いクラスメイトと、ブルマが似合う引きこもり安楽椅子探偵な巨乳娼

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    2016年11月13日
  • 押絵と旅する美少年

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    「美少年」は顔だけじゃないのがよくわかるシリーズ。眉美は考えてることがだだもれなのか?今後でてくる人物にもどんどんあだ名をつけてほしい。ショートストーリーの『人間飆』の生足君が素敵すぎる。

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    2016年11月13日
  • 掟上今日子の家計簿(単行本版)

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    厄介君の出番はなく、刑事との短編。叙述トリックについて延々語られた後の作品がまんまだったので親切と言うかわかりやすいというか。

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    2016年11月05日
  • 掟上今日子の退職願(単行本版)

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    シリーズ第5弾となる本作。
    語り部は全て女性で、ドラマで準主役だった厄介は出てきません。
    しかし、個人的にはシリーズ中でも、上位に入る出来ではないかと思います。
    小説でなければ成立しない一・二話の言葉遊びのような作品も含め、楽しく読むことができました。
    著者の西尾さんは、このシリーズに出てくる小説家:須永昼兵衛と似ているところがあって、様々なシリーズを平行して執筆されていて、どのシリーズも中途半端には終わらせない印象があります。
    同じシリーズでも作品によって、出来もやや波がある感じも須永先生に似ている気がします(本作は良作かと)。(笑)

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    2016年11月03日
  • 掟上今日子の家計簿(単行本版)

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    ・掟上今日子の誰がために
    雪山のペンションでおきた密室殺人事件の謎解き
    ・掟上今日子の叙述トリック
    推理小説研究会の部長がピアノで殴殺された。スマホの画面には「XYZの悲劇」の電子書籍が。
    ・掟上今日子の心理実験
    家族に監禁されていた次男の殺人事件。こっちのほうが叙述トリックっぽく、写真を見れば一目瞭然のこと。
    ・掟上今日子の筆跡鑑定
    遊園地のスマホアプリを使う脱出ゲーム。容疑者が1時間半かかったというアリバイを崩すため最速クリアを目指す掟上今日子。最後はスマホにのこったフリック跡を手掛かりにアリバイを崩す。

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    2016年11月03日
  • 掟上今日子の挑戦状(単行本版)

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    掟上今日子シリーズの三作目。それぞれが独立しているので、どこから読んでも、話に置いていかれることはありません。

    今日子さんが、忘却探偵になってしまったのには、なにやら理由がありそうなことが、一作目に書かれていますが、いまだにその謎は解かれていません。その謎を解いてくれると嬉しいんですけどね。

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    2016年11月02日
  • 撫物語

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    オフシーズン3つ目は千石撫子のお話。
    いや、なんというか実に真っ当な彼女の成長物語になっていてちょっと驚いた。

    シリーズのキャラの中ではある意味一番アップダウンの激しいなでこ。
    神様から人に戻ったあとは、そうか、引きこもりになってたんだな。
    漫画家になる夢をなんとか達成しようとして頑張ってはいたけど、それは別の見方をすればそこに逃げ込んでいたわけで、あまり前向きな感じはしないなあ。
    今回、斧乃木ちゃんのとんでもない計画に乗ったばかりに否応無く騒動に駆り出され自分から踏み出さないといけなくなってしまった。
    この破茶滅茶さは物語シリーズの真骨頂だな。
    確かに100人のブルマ露出なでこは、アニメに

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    2016年11月01日
  • パノラマ島美談

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    この作品はとりあえずみんなが楽しそうならそれでいいよね。ソーサクが名前を呼んだの嬉しかったし。

    ショートショートもくだらなくて楽しそうでなによりです。ちなみに最後は、おお、と思った!(忘却探偵読んでないけども…

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    2016年10月29日
  • 美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星

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    ネタバレ

    キャラクターが濃い。そして独特の言い回しや語彙に思わず笑いが漏れる。そんなバカなと言いたくなる物語の流れに、気付けば飲み込まれている。面白かった。
    西尾維新作品の系統としては、物語シリーズに近いんじゃないかな?なんて思ったり思わなかったり。

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    2016年10月28日
  • 囮物語

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    千石撫子の本質が明らかになる話。「可愛い」というのはどういうことか、被害者と加害者の違いは何かについて考えた。

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    2016年10月17日