西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
忍と火憐と翼の短編集。
なんとなく全て忍でつながっている感じがする巻だ。
最初の忍と言うか、アセロラ姫の話は彼女が吸血鬼になった経緯譚。
それにしても吸血鬼になる前の彼女はそんなにも美少女だったんだ。
亡国の美女とは凄いね。
そして救われないなあ。
そういう意味で暦に会って忍は、いやアセロラ姫は初めて救われたのだろう。
そんなウラ事情の物語だね。
あと、忍があの話し方になったきっかけがここで明らかになるとは!
火憐の物語はオチがちょっとよくわからない。
アレは結局蜂の怪異がもう一人の火憐ということなのか?
うーん。
それはともかく、食料なしでちゃんと山から降りられたのかな?
あと、ドーナツで釣られる忍はチョロいな(笑)
最後の委員長には、そんな超人裏設定があったなんて。
つばさ無双!
忍野さんにたどり着くまでにはまだまだ長い物語がありそうで、いつか明らかにしてくれるんだろうか?
オフオフシーズンぐらいかな?(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ【うるせぇ】
最初の何ページか、思わず伏せたくなるほどダルい語りを我慢すれば(そここそ人は西尾節と呼ぶのかもしれないが)、最後までずんずん読み込んで行ける。そして、最後まで読めば最初の何ページかも少しは愛しく思えるのだ。
結果からいえば、もちろん毎度のことになるがメタっぽいオチが付くわけだけど、それでもいつもの西尾氏からすればかなりこちら側(がどちら側かは敢えて明記はしない)寄せてきているように感じた。一行で人を殺し、次の行でもう生き返らせてしまうような西尾氏が丁寧にオチを描いている。といっても他のミステリに比べれば、否くらべるのは辞めておこう。
しかし、タイガの書き下ろしもこのくらい読ませてくれれば快く銭を出せるわけだが。なぜ420ページと200ページが100円しか違わないのだろう。ケチだとクズだと罵られても構わない。もう少し何とかしてくれ。もっと、もっと、本が読みたいんだ。できれば中古は買いたくない。よろしくお願いします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女児と男子大学生の誘拐・監禁譚という、なんとも時事に即したイマドキな話題だが、「女子小学生に男子大学生が誘拐・監禁される」という点で少し特殊であり、気を惹く大きな点だった。まあそんな話、普通ではないし、そのプロット自体に無理があるので、その無理をどう納得させてくれるのだろうかという期待を込めて読んだ。結論から言うとそれは大きな期待はずれだったし、結局かなり強引に物語が進行していて、その筋立てそのものに対しては楽単の度合いがかなり大きかったけれど、小説としてはそこそこ楽しめた。
この話は現在作家である主人公が、学生時代に遭遇した事件について回想して語るというもので、そのうえその「作家」というのは序盤で明言こそしないものの、おそらく「西尾維新」本人らしい語られ方をする。月産原稿用紙1000枚だとか。いかにもノンフィクションであるかのように書かれるが、まあどう考えても実話であるはずもないし、つまりそこらへんの諸々がおおむね《嘘》なのである。
そしてまた作中において自己言及的に「小説の必要条件は嘘をつくことではなく、物語をつくることである」などといった旨の記述があり、つまりこの小説は序盤においては「小説」ではなく単なる「嘘」にすぎない。しかし月産原稿用紙1000枚だとかいうのはおそらく西尾維新にとっての事実だろうし、そういった「事実」と「嘘」を故意に曖昧にして書いてあることも分かる。ところが、話が結末に向かうにつれてどんどん話の「物語らしさ」が強くなっていく。ドラマチックになっていく。いつの間にか「嘘」が「物語」になり、「小説」になっていく。そういう構造をもった小説なのである。
だから結末、あの都合のよすぎる結末も"そういうものとして"書かれている。実話らしからぬ、物語らしい物語、あまりに陳腐すぎて笑ってしまうほどの「物語」としてのエピローグこそがこの構造のキモなのだろう。
そうそう、それからこの話は「女子小学生に男子大学生が誘拐・監禁される」というプロットと同時に「男子大学生が小説家として必要な、(嘘をつくのではなく)物語をつくることができるようになる」というプロットも抱えており、それがいい感じにうまくハマったクライマックスはわりと好きだった。
それもまた「いかにも」すぎて、「物語らしさ」を補強する要因の一つだったのだけど。
……という好意的な解釈をしたけど、もっと文章上手に書いてくれー。
推敲してるのかコレ? とか勘ぐってしまった。