西尾維新のレビュー一覧
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”終物語(上)”西尾維新著 講談社BOX(2013/10発売)
・・・何かの制裁を受けるかのように、じりじりと追い詰められてきた阿良々木暦。そのカギを握る謎の少女・忍野扇との出会い、そして、阿良々木暦自身の隠された過去に迫る!(公式サイトより)
・・・主人公阿良々木暦が”友達は作らない”というスタンスをとるに至った理由になる事件等、
阿良々木の過去に迫る三編を収録。
一話目の”犯人捜しの学級会”が出色。
二話目”数学の楽しさを教える少女の目的は”、三話目”引きこもっていた母親の失踪先は”
もぼちぼち。
あと、無駄話がほぼないので話が引き締まる感じがしましたね。 -
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ネタバレ物語シリーズ第11巻目(14話目)であってるかな?
幾度となくほのめかされてきた忍の最初の眷属の話だが、前半で割と軽く語り棄てられた感じでした。
むしろ、後半の八九寺の話がメインなような気がしました。
セカンドシーズンはファーストシーズンで発生した怪異の収束シーズンであるような気がします。
シリーズとしては時間軸が行ったり来たりしているので、八九寺もまた登場する話があると思います。
その時は噛みまくって、ボケまくって暦と数十ページにわたる掛け合い漫才をしてもらいたいです。
セカンドシーズンも残すところ一巻ですが、伊豆湖やエピソードや駿河の絡む事件、謎の扇ちゃん、撫子の件など未回収案件が多すぎ -
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”暦物語”西尾維新著 講談社BOX(2013/05発売)
・・・”物語”シリーズ+日常の謎。阿良々木暦の十二か月、十二話。
いつの間にか崇められるようになった石。
学校の全ての屋上に供えられている花。
鬼の形相を見せる砂場。
運命の相手が見えたという風呂。
詐欺師が噂を広めた方法。
道場裏の古木を守る方法。
茶道部室に幽霊がいなかったことの証明。
山頂に神社を移設する方法。
ドーナツの隠し場所。
見ただけでわかる探し物。
実力で敵わない相手に一発入れる方法。
消失と復活。
・・・ざくっと書くと上記のような形。
物語シリーズ+日常の謎、タイプの話がメインキャラ総登場の総集編風に続いた後に、 -
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ネタバレ忍野メメの姪『扇』との出逢いから広がるストーリー。
サブタイは、扇フォーミュラ、そだちリドル、そだちロストと対象者は老倉育。
学級裁判の犯人探し、数学に偏重した訳、母親失踪の謎。
怪異が絡まりようもなくミステリになってはいるが面白い。
起きた過去の因果を解明するだけだが、最後がリドルになっていたから『そだちリドル』が適しているのかもしれない。
『人間強度が下がるから』の因果も掘り下げられる。
忘却と謎を主題にした話は面白かった。
NHKのアブダクション話思い出す。
自己暗示から入る偽の記憶を真実の記憶としてしまう物語を。
記憶なんて捏造されることはしばしばあるものだが、聞かされる方にとっ -
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ネタバレ物語シリーズの第四弾にして、七巻目にして、セカンドシーズン第一作目にして、猫物語(黒)とセットの物語。
語りが羽川さんで、このシリーズの羽川さんネタは3作目ということは、ヒロインはガハラさんよりこっちではないでしょうか。
暦と女子の延々と続く会話シーンや破壊的な戦闘シーンがなかったので、物足りなくもありながらあっさりした面白さが味わえました。
意図的にかき分けられているようなので、作者はすごい才能を持っていると思います。
羽川さんの手紙を読んだあたりから涙腺が緩みっぱなしで、暦がかっこよすぎるというツッコみもできず、ラストは一気読みしました。
やっぱりこの作風、疲れるけど好きです。