西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オフシーズンって!?
終わったんじゃなかったのかよ!
いやいいけど(笑)
ファイナルシーズンで終わりを迎えたと思った物語シリーズ。
でも作者のなかではまだまだ書きたいことが湯水のように湧いてくるんだなあと。
さすがは趣味100パーセントだ!
今回は老倉育と神原駿河と阿良々木月火の物語、いや最後のはむしろ斧乃木ちゃんの話かな。
確かに、老倉さんのその後は気になっていたのでこういう後日談があってホッとした。
でもまあ、あのネガティブ思考は読むのがちょっと苦しかったな。
暦のことが嫌いで嫌いで、でも最後には結局彼のように振る舞ってしまうのは、彼のことがどんだけ好きなんだよっていう感じだよ。
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Posted by ブクログ
<物語>シリーズ。
キャラのなかで愚か者筆頭の老倉育と、駿河、月火、それぞれのエピソード。
相変わらず見事な歪みっぷりの育なのである。
でも、ここまで歪んでしまったのは、暦に原因がないわけじゃない。彼のなんでも受け入れてしまう、優しさとも強さとも弱さともとれるそれが、育を歪ませている。というのを、彼女が実はきちんと自覚しているのが、切ない。
ここまでくると、本当は暦のことが好きなのに、っていうような単純な話じゃなくなっている。
でもって、たかが17,8歳の娘に、その複雑さ歪みを背負わせるむごさ。
愚かというか、むごい話だよね。
彼女が、暦のことが好きだと、自分を誤魔化すこ -
Posted by ブクログ
老倉育、神原駿河、阿良々木月火(斧乃木余接?)の3人の愚かな少女の愚行の物語。
老倉の話は重っ!!神原の章は扇ちゃんが扇くんになっているし。。。月火の章は短いわりに撫子や真宵神が登場する。
2019/03/10再読。
・そだちフィアスコ
直江津高校から箱邊夫妻に引き取られ、関西の宍倉崎高校へ転校。初日に忽瀬亜美子に付きまとい、珠洲林リリと忽瀬の親友だった旗本肖との間に首を突っ込み完全部外者なのに引っ掻き回す。スマホ買ってもらった後日、箱邊宅に父親を名乗る酔っぱらった中年男性が訪ねてくる。
・するがボーンヘッド
部屋をかたづけてたら猿の手を見つけ、さらに障子につきささった拍子に謎の文書を発見、「 -
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前巻できれいにお話がまとまっていたので、どうするのかと思っていましたが、やはりおまけというか、カーテンコール的な内容でした。
時系列としては前巻の直後。合格発表を控えた阿良々木君がふと鏡に違和感を覚えた瞬間、世界に異変が起こるというのがあらすじ。作中でもセルフツッコミされていましたが、まさかの鏡の中の世界ネタ!?と思いきや、そこはさすがに西尾維新らしくひねってあります。まあ、お遊び的な内容には変わりありませんが。
ブラック羽川や真宵(おねーさんver)、撫子などなどが再登場したり、人間時代の忍のキャラが分かったり、おまけならではの演出が楽しかったです。しかし肝心のひたぎさんが全く -
Posted by ブクログ
休日に上・中・下巻一気読みしました。さすがにもう西尾節はおなかいっぱい。
「終」と銘打つだけあって、これまでの伏線を回収しまくり、「あの時あの人は何してたの?」的な疑問を解決し、これまで隠そうともしないラスボス臭を放っていた忍野扇の正体がようやく分かる満足な内容でした。
しかし、なにぶん最初の『化物語』が出てから10年経っているので、私の記憶力では伏線があったことすらあやふやだし、結構時系列ばらばらで語られるシリーズなので、つじつまの合ってないことを書かれても気づかずに納得しそうな気がします。
3冊の中では上巻が一番面白かったです。単に後になるほど集中力が落ちただけかも