あらすじ
完全無欠の委員長、羽川翼。阿良々木暦の命の恩人である彼女はゴールデンウィーク初日、一匹の猫に、魅せられた――。それは、誰かに禁じられた遊び……人が獣に至る物語。
封印された"悪夢の九日間"は、今その姿をあらわにする! <物語>シリーズ、第7巻!
強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
感情タグBEST3
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阿良々木暦と羽川翼、ブラック羽川との物語。
ゴールデンウィークはまさにゴールデンなウィークだったというか。羽川さんの隠された過去を見て、触れられたくなかった現在を見て、阿良々木暦の取った行動。恋なのか、恋じゃなかったのか。
最終的に決断した理由がいまひとつ不明だが、羽川さんを嫌いになったとかそんなことでもなくて、なんなんだろうこの結末。
妹たちとの掛け合いのほうが多かったような気もするし、忍との掛け合い?触れ合い?がメインのような気もする。この後「猫物語 白」へと続く。
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話が過去に戻り、何度か話の端々に出ていた翼のGWの事件の話。翼の家の話や、相変わらずの暦の言葉遊び等楽しみどころは満載。ちょこっと忍が出てくるところもミソ。
Posted by ブクログ
久しぶりに物語シリーズの続きを読みました。
前半というか半分くらいはアララギくんと妹のコメディシーン。
半分でやっと本編に。
完璧すぎる羽川さんの完璧じゃないところが分かって良かった
次作の猫物語白も期待です
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最初の月火とのやりとり、長いわ!と少し突っ込みたくなる。
けどよかった。昔が酷かったことは一生残る、だけど私たちは「かわいそう」なんかじゃない。
羽川翼も、化物だけれど人間だ。
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化物語シリーズ4弾?
これまでギャグパートでのやり取りが少なかった妹の月火との掛け合いがたっぷりあってよかったです。
このシリーズのヒロインは戦場ヶ原でなく羽川ということもよく理解できました。
暦のブラック羽川への絶叫する訴えは泣けました。
ここから初めの「化物語」に続き、「つばさキャット」の悲劇に至るんですよね。
多少矛盾はあるかもしれませんが、ここまでのシリーズはうまい構成がされていると思います。
それ以上にちりばめられている単語やフレーズの元ネタ探しも楽しいですしね。
Posted by ブクログ
化物語のつばさキャットの章で同じ話を読んだ気がするが、時間軸的には、この物語は暦が戦場ヶ原を知る前の話で、つばさキャットは後の話になるようだ。障り猫化した翼は魅力的で、何でこんなに翼に恋してた暦があっさりひたぎに心移りしたのかが信じられない、そんなにツンデレがいいのだろうか。翼も暦に恋しているだけに、その恋心が切ない。この先どう恋愛関係が進展して行くのだろうか
Posted by ブクログ
翼の黒い部分。誰にでも二面性はある。翼の部屋がなく、廊下で寝ている事が暦が震えるほど異常だろうか。心渡を貸したキスショットの心情が気になるところ。忍は翼を嫌っているだろうし。翼の「私なんか死んじゃえ」なんて言わないほうがいい。そんな人間はいないのだから。
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羽川翼には萌えますが、半分以上を占める妹達との掛け合いは…飽きました。今回は本編の方が含蓄があって面白かったかな。忍が助けにくるところもなんかよかったです。羽川を呼び寄せる手段、どーするのかと思ったら、普通にメールで呼ぶ。うん正攻法。すばらしい。家族に対する無機質的な想いや逆に漠然とした憧れを持っている人は多いのかもしれない。そんなことも考えてしまいます。
あとがきも考えさせられました。私も問題を解決しようと考え過ぎてるのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
どこか今までの物語シリーズよりシリアスかが漂っている。悪くはないんどけど違和感である。後ガハラさんとかマヨイがいないからすこし会話のテンポがすこし違うよね。しかし、ファイヤーシスターズがいたりでまぁまぁ。十分面白く読める。
Posted by ブクログ
全作で月火ちゃんが足りないとぼやいたら、冒頭から月火ちゃん全開でたまらんかったっす。
そうかと思えば、後半重た過ぎる、深過ぎる、ギャップあり過ぎるで、まあそこがまたいいんだけれども。
Posted by ブクログ
暦と月火ちゃんの見開きだけ予定「パンツ」談義が数十ページに及ぶ前半。
(どこまで続くんだ? アニメ化するときどうなるんだ?)と思いながらもサラサラ読んで。
後半は委員長とのバトル篇。
忍野の言葉に脳が引っ張られる。
「正しさ」を圧倒的に浴びせられる側がどうなるのかという描写に考えさせられた。
あとがきに、
「問題は解決しないよりも解決したほうが良いに決まっているけど、解決したことによって混乱や戸惑いがむしろ増すことも少なからずあったりなかったり」
とあります。
どこかの元首も言っていた。
「現世代では解決できない。無理に解決しようとせず未来の人たちが良い解決策を生み出すことに期待すると」
真面目なことを書いていますけど、物語はエンターテイメントです。
「化物語」、「傷物語」、「偽物語」でチラチラしていた物語がつながっていきます。
明らかになっていきます。
物語シリーズが軽快に愉快に悦に入っていく。
Posted by ブクログ
黒版のレビューし忘れていた。80ページ以上に渡る月火との下着・恋愛トーク。猫パーセント趣味で書かれた小説なのでそれもまたありなのか。先送りの、失恋の、物語。猫物語(白)を読むことで(黒)も引き立つ。
Posted by ブクログ
全てを封じ込めて、具現化したストレスがこうなるとは。こんな化け物を内に秘められる羽川翼の恐ろしさが際立つ。それでもみんな羽川翼が好きなんだよな……。
Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>第4作。「知っていることだけ知っている」委員長・羽川翼と怪異・"障り猫"を巡る、GWのエピソードを描いている。(時系列的には『傷物語』の後、『化物語』の前。)
『傷物語』で描かれた忍(キスショット)とのエピソード(暦が吸血鬼になる経緯)は、『化物語』の内容からではほとんど予想が出来なかったので、物語の展開をドキワク楽しみながら読み進めることが出来たが、今作の羽川とのエピソードは、経緯や展開が前作まででほぼ明かされてしまっていたので、これまでよりも読み進めるモチベーションがちょい不足した。とはいえ、"メインのお馬鹿な掛け合い"(著者公認)は、いつもどおりの安定爆笑クオリティ!・・・と言いたいが、やはり真宵との掛け合いがないのは物足りなさが。。。(時系列的にまだ登場していないので仕方がないのだが・・・。)
これといって真新しさがなかった今作だったが、後編(?)の『猫物語(黒)』は新しい展開がありそうな予感。楽しみにしておこう。
Posted by ブクログ
吸血鬼の次にGWに出会った猫の話。
あそこまで想っているのに、命を懸けれるぐらい重いのに、結局別の子を選ぶとはわからないものだ。
今までの中ではただ怪異を解決して不幸のまま終わった話なのでは?
Posted by ブクログ
今までも何度かチラつかせていたゴールデンウィークの話。
冒頭から時系列を無視した掛け合いが続き、いい意味で相変わらず。
肝心のブラック羽川との対決はややあっさり気味なような気もしますが、前作で散々バトルしてましたし案外ちょうどいいのかな。
とはいえ、もちろん阿良々木くんは酷い目にあってますが(笑)
Posted by ブクログ
「好き」って難しいよね。
理論ではなく感情。まず感情ありき。「好きかも」から始まる。優しいところが好きとか、後付けだもんね。
・グリーンランドは、極寒のツンドラ地帯だけど、緑をイメージしてもらうためにつけた国名。
・フリーザ様とベジータ様がフュージョンしたら、エリート戦士フリーター様が誕生する。
・メタモルフォーゼ:変身、変態
ポジティブでなくても、アクティブに!
Posted by ブクログ
化物語シリーズの中でも、意味合いとしてはおそらく最重要に位置づけられるゴールデンウィークのエピソード。
当初の構想からあったはずなんですけど、実際執筆されたのは結構後になってからなので、中盤以降の微妙なテンポの悪さを引きずってしまったかなぁ、なんて偉そうなことを思ってしまいました。
冒頭ながいなぁ(笑) まぁ、グダグダと無意味な掛け合いと見せかけて、伏線オンパレードなのはわかっているのですが、シリアスな本筋のほうがそれに押されて軽くなっちゃっている気もしなくはない。
ただ、内容はすごく面白いです。心理描写が独特ですが、じっくり読めば読むだけ理解が深まる感じがしますね。うまいです。頭いいです!
シリーズの中では、羽川関連が一番難解ですけど、頑張って理解しなくては・・・
Posted by ブクログ
化物語からほのめかされてた羽川さんの話。
羽川さんは色々と不遇すぎて可哀そうなんでせめて阿良々木くんとハッピーエンドになってほしいのですが。無理なのかな…。
西尾さんの作品は色々欠陥主人公が多いと思うのですが、今シリーズの主人公は情がありすぎるのが欠陥というか、ありがた迷惑なレベルですね。笑
限りなくヒーロー気質なのに、優しすぎて失敗する。誰にでも優しいっていいようで良くない。
あと妹のくだり長すぎ。
Posted by ブクログ
化物語から派生する委員長の猫騒動編。まぁ、今までぼかしていたGWのエピソードとなるんだけど、既に化け猫とは対面済みなので、意外性も面白みも欠ける。むしろ、色ボケの部分はどうしたって・・白の領域?(笑)
まぁ、謎が一つ解けたって作品かな。個人的に委員長、あまり感情移入出来ないし^^;
Posted by ブクログ
物語シリーズファン待望の羽川話。
真面目。
本当に真面目な話だった。
びっくりした。
羽川さんの話だから絶対エロシーンが入ってくると思ったのに...。
何とかして読者に好きという感情も超えてしまったという感情を共感してもらおうという西尾維新さんの努力には脱帽するが、少々冗長。
天才型の作者といった感じではないので、そうならざるおえないけれど。
内容としては西尾維新さんの作品に共通した分かりやすさと気軽さ。
中学生哲学入門といった感じ。
次巻も期待。
Posted by ブクログ
“とにかく。
親ではない親を。
娘を殴るような親を——庇おうとしている。
そんな羽川が。
僕は友人として——素直に気持ち悪かった。
なんだこいつ。
なんなんだ、一体。
「暴力が仕方ないなんて——何言ってんだよ。お前がそんな言葉を吐いちまっていいのか?それは、お前が、もっとも許せないことじゃ——」
「いいじゃない——一回くらい」
羽川はそんなことを言った。
いや。
僕は、そんなことを言わせた。”[P.120]
「つばさファミリー」
知らぬまに、落ちているのが初恋だ。
“「だけど阿良々木くんの気持ちってのも、あるんじゃないのかい?」
「僕の——気持ち」
「僕はてっきり、阿良々木くんは委員長ちゃんに恋しちゃってるんじゃないかと思ってたけれど」
「馬鹿言うなよ」
僕は笑う。
にやりと笑う。
そして——
ここはにやりと笑って、格好のいい場面である。
「僕は羽川に、恋しちゃってねーよ」
「そうかい」
「そうだよ」
そういうことに——しておこう。
それが一番、幸せだ。
はっはーと、忍野も笑った。軽く笑った。”[P.301]
Posted by ブクログ
にゃんにゃんねこにゃん。
羽川にゃん。
阿良々木くんとブラック羽川の戦いです。
普通だと思ってたら。
普通じゃなくて。
好きだと思ってたら。
好き…なのかな?
てか始めの月火ちゃんとの話長すぎだよ!
めちゃ面白かったけども!
なんで何もしてない部屋の中で前半使っちゃうんだよ!
なげーよ!
Posted by ブクログ
話題[つばさファミリー]
ブラック羽川のGWの時のお話。
化物語の第五話「つばさキャット」で軽く触れられていたことについて詳しく語られている。
今作も下ネタが繰り広げられ、暦と月火とのパンツトークで前半がだいぶ埋まってますw
個人的には 嫌いじゃないwwww
Posted by ブクログ
上下・・巻?(黒)と(白)。GWのお話と、その後のお話が読めるので、時系列を感ることができるので楽しい。羽川さんの話なんだけど、読めば読むほど羽川さんのほうがヒロインっぽい要素持ちすぎ・・ひたぎは最初だけで、あとはもうキャラも影も薄くなってしまったと感じる。「暦と付き合って丸くなった」から仕方ないのかもしれないが。ある意味ヒロインゆえの代償か。羽川さんを「気持ち悪い」と評する忍野、そして「おいしいと言ってもらえても嬉しくない」と苦言したひたぎ。羽川さんの優等生っぷりや、正しさっぷりの本質がわかるが面白かった。しかし、「にゃん語」の小説も漫画もアニメも慣れていないので、ブラック羽川の語りはキツイ。
Posted by ブクログ
「化物語」シリーズの1冊。時系列的には「傷物語」と「化物語 上」の間に位置するお話が収録されています。アニメの「ひたぎクラブ」や「つばさキャット」冒頭部分でもチラッと触れられているあたりのお話です。が、この本の難点はとにかく冒頭部分の物語と直接関わってこないやりとりが長いこと。そこを読み進めるのに結構難儀するし、どうも物語全体の面白さを削いでいる部分でもあるところです。