西尾維新のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今日子さんが何者かによって狙撃され一命を取り留めるも推理に関する「意味記憶」を全て失ってしまう。忘却探偵でなくなった今日子さん、相変わらず冤罪王の危機にさらされまくる厄介。とうとう今日子さんの過去を知る人物が現れる!という今作、いつも通り軽やかにストーリーは運びつつも、今日子さんの過去の話から戦争や読書体験という深い部分が描かれていて読み応えありました。
エンターテイメントが戦争より弱いなんてことはないんだと固く信じる厄介、同じ本を同じ人物が読んでも初期条件だけでいくらでも感想が変わることについて熱く語る厄介、どちらも素敵だったわ(今日子さんの過去についても敵にペラペラ話しまくってたけどな)。 -
Posted by ブクログ
ただいま、掟上探偵事務所はニューヨークに支店を置いての営業中。
なのは表向きだが、実際は不法入国中の今日子さんはパスポートすら持っていない。
ニューヨークのセントラルパークで殺人事件があった。
被害者の胸に刺さっていたのは、手裏剣?
毎日出没する日本人ということで真っ先に疑われる今日子さんだが、逆にニューヨーク市警に対して営業活動で売り込む。
ほか、ブロードウェイのダンサーの変死事件で、遺体から発見された”兵糧丸”、
ナイアガラの滝の橋の上で起きた殺人事件で、遺体の左腕に残された数々の傷は”不忘術”?
さらには冤罪王、隠館厄介までがニューヨークに訪れてアメリカは厳戒態勢に陥 -
無料版購入済み
いろんなギャップが良い
絵の綺麗さ、下ネタ会話のエグさ、トラウマの重さとギャップの大きさが魅力。一つ一つの話は短めだが、大きな主人公の謎が並行して少しずつ明かされるのも良い感じ。