西尾維新のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「戯言」シリーズ第ニ弾。
日本へともどってきたいーちゃんは、京都の街を震撼させる殺人鬼の零崎人識(ぜろさき・ひとしき)に襲われ、さらにそのことがきっかけで、人識を追っている哀川潤(あいかわ・じゅん)とも深くかかわることになります。
その一方で彼は、葵井巫女子(あおいい・みここ)という明るい少女にさそわれて、おなじ大学に通うクラスメイトの江本智恵(えもと・ともえ)の誕生日パーティに参加します。ところが、パーティのあと、智恵が殺害されるという事件が起こり、その真相がしだいに明らかになっていくとともに、いーちゃんとクラスメイトたちとの関係も、思いがけない方向へと動いていくことになります。
前作 -
Posted by ブクログ
「戯言」シリーズ第一弾。
天才的な工学の技術をもつ少女の玖渚友(くなぎさ・とも)が赤神(あかがみ)イリヤに招かれて、烏の濡れ羽島という孤島に滞在をすることになり、「いーちゃん」と呼ばれる語り手の大学生も彼女とともにこの島での生活をはじめます。ところが、友とおなじく島に招かれた天才画家の伊吹(いぶき)かなみがなに者かによって殺害されるという事件が起こります。
登場人物のキャラクター性が強く、ライトノベル的なミステリとなっていますが、トリックが作品のメインではなく、いずれも個性的な天才たちのキャラクター、そしてなによりも語り手であるいーちゃんの自己意識に言及するポーズをくり返していく独特の語り -
購入済み
アニメから
昔、書籍版が発売した当初から気にはなっていたものの、当時は値段と携帯性の悪い大きめの書籍は嫌煙していたので購入は見送りました。
そしてアニメ化し、DVDをレンタルで見たのが最初です。
アニメを見た時の感動は忘れられません。
会話劇でここまで面白くなる物かと感動しました。
そしてやはり文章でも読んでみたいと購入した次第です。
電子書籍なら携帯性も何もないですし…
映像とは違った魅力も有り、やはり素晴らしい作品です。 -
購入済み
メディアミックスの良い点が出た
漫画数巻分のボリュームを使って語られる物語。原作およびアニメ映画になっている傷物語にあたるパートで、主人公・阿良々木暦と羽川翼、それから吸血鬼とその他(モブ)ハンターたちが織り成す、春休みの間の物語。
長いし重いです。
けど、重いなりに主人公のおちゃらけ感が随所に散りばめられているので、それなりに安心して読み進めることができます。
また、一つ一つの描写が丁寧で奥が深いです(そのせいで長くなってるわけですが)。
アニメはアニメで楽しめましたが、描写が常に悲劇的で主人公の良さが半減していたので、繰り返し観返すには重すぎました。 -
購入済み
繊細華麗な絵が素晴らしい
原作者西尾維新の怪しくも濃密な世界を表現するのにピッタリの繊細華麗な絵が素晴らしい。ストーリーの舞台がほとんど幻想世界と言っていいようなものなのでいちいちストーリー展開を追うより、イラスト集を見るように絵を楽しむ作品のような気がする。
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無料版購入済み
なんか斬新
西尾維新さんの物語シリーズ好きですが、今回は絵本先生目当てで読んでみました。絵本先生の表現力や演出に脱帽、やはり画力が高い。
そして、描き込んでいるのに見やすく読みやすい。癖の強い原作者の物語を上手く漫画に落とし込んでいます。内容は、サスペンスなのか謎解きなのか、異能バトルものなのか、お試しの段階では不明。小学生が主人公、中二くさい主人公も10歳ならキツくなく読めます笑
想像以上に楽しめました。後程、続き追っていきたいです。 -
Posted by ブクログ
忘却探偵。
抜群の推理力を持ちながら、
一度眠ればその日すべての記憶がなくなってしまう謎多き探偵。
特殊スキルをもった掟上探偵と、あらゆる厄を引き寄せる隠館氏の事件簿。
西尾維新らしい特殊設定で書き連ねられる短編連作。
1冊で一話完結の物語が全5話。
短い文書のなかで手がかりを見つけ事件を解決しなければならない故の軽快さは、
そのまま読みやすさへ繋がっている。
言葉遊びとキャラクター造作の名手である西尾維新氏。
その過去作に違わず、
年齢不詳、経歴不明な掟上今日子がどこか怪しくも独特な魅力に満ちている。
眠れば一日の記憶が無くなるということは、
何をしても進歩がなく、進めず、いつまでも停滞