千早茜のレビュー一覧

  • 人形たちの白昼夢

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    【2024年92冊目】
    嘘のつけない腹話術師、赤を纏った最下層の気高き女、記憶を食べる私、理の中で生きる少女、破滅を愛する男の子など、ここではないどこかを描いた12の物語。そっと寄り添うような青いリボンが宝石のような世界にあなたを導くことでしょう。

    千早茜さんが紡ぐ美しい物語と言葉の数々を余すことなく味わいたいならこの本では、と思うほどの満足度でした。異なる世界で描かれる12の物語は、ページをめくる度にため息の出るような美しさや儚さをもたらしてくれました。

    大好きな作家さんなので贔屓めで見てしまうところはあると思うのですが、やはり一文一文が本当に煌めいていて、これぞ千早茜ワールドと唸りまし

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    2024年04月20日
  • 魚神

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    閉塞感と名付けるにはあまりにも残酷なのに、汚さを感じさせず世界が描かれていました。

    「時間や生活、悩み、葛藤、矛盾、一切のものからふっと一瞬離れていける。」
    「どうして私達は試されなければならないのかしらね。」

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    2024年03月10日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    有名なお伽話を題材にした短編作品。生々しい話が多くて読むのに苦労した。
    この方は本当に繊細な文章を書くなと思った。

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    2024年02月18日
  • 眠りの庭

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    千早さんの作品は、色彩描写、風景描写、感覚描写が丁寧で美しい。
    ファム・ファタールを彷彿とさせる女に魅入られ、絡め取られていく男たち。
    空っぽな女は怖い。

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    2024年02月16日
  • しつこく わるい食べもの

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    ネタバレ

    前作の、わるい食べもの、より作者を身近に感じた。

    お腹を壊すこともあるんだ、とか。

    自分の好きだった雑誌のコーナーを、作者も好きだったらしいとかの共通点も見つかり。

    「生命維持に必要な食料だけでは私の魂は死ぬ。」この文章にしびれた!

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    2024年02月11日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    尾崎世界観さんが書く「ダメな男」大輔と
    千早茜さんが書く「めんどくさい女」福の恋愛の話。
    久しぶりの恋愛小説。共作だけど同じ作者が書いたように違和感なく読めた。
    私にも福みたいなところがあるかも…と共感しながら読んだ。
    大輔は福目線で見ると本当にダメ男なんだけど、大輔目線で見るとどこか憎めない。
    言葉で伝えること、会話をすることって大事だなぁと改めて思った。

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    2026年04月25日
  • 犬も食わない(新潮文庫)

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    熱狂的なファンでもないけれど日常的にクリープハイプを聴いてるからなのか、大輔が勝手に尾崎世界観で脳内再現されました。安易。

    どちらの視点も、キレるまでの思考回路は共感せずとも少し理解できるような部分があって。
    変に感情移入した後、???となる行動で突き放される感覚がおもしろかった。

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    2025年10月07日
  • しつこく わるい食べもの

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    このシリーズで斧屋氏というパフェ評論家の存在を知り、ウェブ連載を見てみたらまあ美しい。
    しかし田舎の悲しさでファミレスかミニストップくらいしかパフェ食べられるところがないのだった。9日になったらあまおうパフェ食べに行こう。

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    2024年01月06日
  • あやかし草子

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    鬼、天狗、座敷童などのあやかしをテーマにした短編集。舞台が現代から離れるほど、1つ1つ想像しにくくて読むのむずかしい。生きていない時代を、起きていないことを、これだけの解像度で描きあげてしまうことを、才能だねとまとめたくない。きっとめちゃくちゃ調べているんだろうな。だから、いつもごはんの表現がおいしそうすぎるんだろうな。笑

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    2024年01月04日
  • 夜に啼く鳥は

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    初読みの作者さん。

    歴史に隠された、ある里に一族がいる。
    長は青緑色に光る蟲(むし)を宿し、悠久の命をもつ。その蟲をつかい人間の病や傷を治す力をもつ。
    この物語は、創始者シラとその祖先の御先(ミサキ)を語る。

    稀有なる力をもつのに作品中にはずっと悲しさが漂う。
    一族のなかでも力を持つものは僅かで、力をもった者は周りの者が死んでいくのを何回も見送り、一人残されて時代を過ごしていく。

    またこの力を守るため、一族内での婚姻を続けていき、血の濃い間の子は健全な身体で生まれてこない……
    一族を守るためが、一族が先細っていく……

    男性でも女性でもない御先に、両性具有の四、二対あるはずの臓器が片方し

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    2023年12月26日
  • 女ともだち

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    全体的にアブナイ女性が多く登場する。初っ端から、えーこわっと呟いてしまうような作品たちがいろいろ。

    「ブータンの歌」はいい終わり方。阿川佐和子さんの小説初めて読んだな。
    嶋津輝さんも初めて。知らない作家さんだけど、独特の雰囲気が面白かった。
    森絵都さんは爽やかな作品のイメージだけど、これはけっこうドロッとしてる。でもいい友情。ジビエ・フェスタ、楽しそう。私は石垣牛の方が食べたいけど。

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    2023年12月26日
  • こりずに わるい食べもの

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    山形編が楽しそうで羨ましい。
    中華街の話に出てくる同行者は恋人と同一人物なのか違うのか、などと下世話なことが気になってすみません。

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    2023年12月21日
  • 夜に啼く鳥は

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    【2023年159冊目】
    千早さんとしてはちょっと珍しい?ファンタジー小説。不死を題材にしています。連作短編集で、それぞれのお話の主人公は異なるのですが、そこに登場するのは、物語の鍵を握る不死の人間2人です。死なないという事実を受け入れた人間はどう生きるのか、ずっと凪いでいるような御先と、不死であるからこそ人間味のある四。対象的な二人ですが、共通点も多いんだろうなぁと。

    なかなか胸糞な話もありつつ、最後の話が一番好きでした。漢字が読めなくてタイトルわからないんですけど…一方的な熱い思いを持った主従関係は反則では…?

    表現の豊かさと同時に幅の広い作家さんでもあるんだなぁと感嘆した一冊でした。

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    2023年12月14日
  • おとぎのかけら 新釈西洋童話集

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    ネタバレ

    ・答えは単純だったのだ。望まないことは叶わない。何をしたいのかわかっていないわたしが待ち続けても、何も起こるはずはなかった。

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    2023年12月08日
  • 眠りの庭

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    最後まで読んだら、その続きには希望があるようにみえるけど、最初に戻って読み返してみると、やっぱり絶望しかないのかもしれないと思って怖くなった。
    耀が重なる。

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    2023年11月06日
  • 眠りの庭

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    愛されたら、受け入れるしかない。共犯者にしたかったの、あなたを-。

    『あやかし草子』に続いての千早茜san。

    「つめたい土の中にいる。」から始まる、2つの物語。過去を背負った哀しき女と、彼女に囚われていく男たち。

    1話目「アカイツタ」は、女子校の臨時職員となった萩原、暗い目でこちらを見つめる少女の絵、絵を描いた生徒の謎の死、真壁教授、娘の小波(さなみ)。

    2話目「イヌガン」は、家電メーカーに勤める耀(よう)、同棲する年上の彼女の澪(みお)、少しずつの不安。

    主人公が変わったので完全に違う話かと思っていたら、海が近い、澪の名字・・・?などと気になりつつ、紅い蔦が生い茂る「建物」の前で、

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    2023年10月07日
  • 眠りの庭

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    色の描写がすごい。"色んな色の絵の具がのってるパレット"が、この物語を読み出してすぐ頭に浮かんだイメージ。前に読んだ『透明な夜の香り』も色がいっぱい出てきたけど、香り、嗅覚の話だったからこっちは視覚の話?なんて思った。

    女子校と若い男性教師が出てくるから爽やかな恋愛かもと思う反面、それはないだろうと思ったら、やっぱりドロドロとイヤミスな感じ。私はどっちかというとドロドロ、イヤミスは苦手なんだけど、この作品はすんなりと読めたし、面白かった。終始謎めいてて真相はどうなの?と考えながら読んだ。最後に全部繋がった時、ただ切ない、可哀想としか思えなかった。幸せになってほしいけど、そ

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    2023年09月27日
  • 眠りの庭

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    「人との関係に理解とか必要ないって思ってるんですか?」
    「うーん、無理なこともあるんじゃない?違う場所で育った、違う人間なんだから。それなら、最初から分かり合えるなんてものを望まない方が上手くいくこともあるのかなって思うの。」

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    2023年09月26日
  • こりずに わるい食べもの

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    クスッと笑いながら、わかるわかる!って共感しながら楽しく読めた。酒田が出てきてテンション上がった。1と2も追加で注文しました。

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    2023年09月25日
  • 桜の首飾り

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    千早さんの優しい文章。
    心を落ち着けるのにちょうど良く、すっと入ってくる。
    桜の花ひとつとってもいろんな人のいろんなストーリーがあることを気付かされた。
    自分の桜の思い出は、大学生の新歓、子どもと歩いた桜並木、とかかな?
    桜の季節に読み返したい本。
    来年の春は部屋にも桜の挿し木を飾りたいと思いました。

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    2023年08月25日