千早茜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
祝・わるたべ2巻!北澤平祐さんによる異国の童話に迷い込んだかのようなやわらかで可愛らしい不思議な魅力の絵の数々にうっとり。
千早さんのツイートを日々読んでいる私にとって、この偏屈かつ貪欲な食へのアプローチは「おっ今日もやってるね!」って行きつけの繁盛してる飲み屋の暖簾をくぐる感覚に近いな。
千早さんはただ食べるだけじゃなく料理もするし、配偶者も料理人とのことで、美味のためなら骨身を惜しまない感じが素敵。
「セリ科がいい」では、執筆に煮詰まったら包丁を握って野菜を刻んでいるときが一番頭がスッキリすると書かれてあった。料理を手を動かしてると五感が刺激され、執筆の一環ですらあるかもしれないと。なるほ -
ネタバレ
こういう人いそう
主人公は女性からモテるが、面倒だから相手にしていない。
しかし、そのうちに女性にも相手にされなくなっていることに気づく。
主人公はどのように変わっていくのだろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに一気読みというものをした。
不死/不老という、ともすればあこがれや羨望の対象になるものと、それが伴う『生めない』という側面を切り取っているように感じられる。切り口は血のぬるりとしたにおいと、海に削られた陶器か何かのような滑らかな硬質さを併せ持つ。
個人的には連作の――物語の起点となる『かのじょ』が不死となった(だろう)きっかけのシーンに強く惹かれる。が、きっと登場者たちは各々の与える/受け取る物語によって残酷な現実を生きなおす機会を手に入れ、また私たち読者はその授受にカタルシスや救いを得るのかもしれない。
さながら、清らかに白い骨で作られたメスに病巣を切り取られたような快さが -
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Posted by ブクログ
ネタバレ桜で繋がる短編集。
千早さんらしく、ちょっと変わっていて厄介な問題を抱えている人達の7つの物語。
特に『花荒れ』が印象深い。
桜はずるい。
あっという間に消えてしまうくせに、人を惹き付けて止まない。
毎年春になれば咲くと誰もが知っているのに、いつだって桜を見る度に目も心も奪われ切ない想いが込み上げる。
春先のちょっと肌寒い季節、桜に誘われて出逢う人達。
ぼんやり淡く漂う空気感がそんな迷える人達を一瞬で惑わす。
けれどどの短編もラストはほんのり明るい。
「桜」の不思議なパワーが人と人を繋ぎ合わせる。
「あとがき」にあった、アフリカのザンビアで千早さんが見たという紫色の桜が見てみたくなった。 -
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