千早茜のレビュー一覧

  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

    戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
    お婆さんになった主人公の回想という形。

    宮木あや子「蛇瓜とルチル」

    芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
    この主人公、ショタなのかな。
    完全にヤバい人だと思う。

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    2019年09月28日
  • あやかし草子

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    6編から紡がれる、人とあやかしの物語。
    人の世界は残酷で、あやかしの世界は純粋で。
    昔話のような教訓的な何かではない、人としての在り方、考え方を振り返る。
    互いに学ぶことはできても、共に在ることは幸福とは言えないと感じたのは、自分があやかしと交わった事がないからなのか否か。

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    2019年07月22日
  • 夜に啼く鳥は

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     久しぶりに一気読みというものをした。
     不死/不老という、ともすればあこがれや羨望の対象になるものと、それが伴う『生めない』という側面を切り取っているように感じられる。切り口は血のぬるりとしたにおいと、海に削られた陶器か何かのような滑らかな硬質さを併せ持つ。
     個人的には連作の――物語の起点となる『かのじょ』が不死となった(だろう)きっかけのシーンに強く惹かれる。が、きっと登場者たちは各々の与える/受け取る物語によって残酷な現実を生きなおす機会を手に入れ、また私たち読者はその授受にカタルシスや救いを得るのかもしれない。
     さながら、清らかに白い骨で作られたメスに病巣を切り取られたような快さが

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    2019年06月06日
  • 桜の首飾り

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    面白かったです。
    身近で桜が見られる季節は過ぎましたが、作中で咲き誇り舞い散る桜がありありと思い起こされます。
    お話は苦いものが多かったですが、「エリクシール」「花荒れ」が好きでした。
    人が完全にわかり合うことはできない。でも、綺麗なもの素敵なもの、心が動いたときは伝えていきたいなと思います。

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    2019年05月08日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリー近くにある架空の商店街、明日町こんぺいとう商店街。昭和の香りの商店街のお店を舞台に、それぞれの作家が一話づつ書き下ろす。
    それぞれの話に、他のお店が登場したり…。続編3まで刊行中。

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    2019年03月22日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    還暦後の遊び場‥探さなくては‥いや、自分で作るのか。さて、私はどんな遊び場を作ろうかな!
    商店街7つのお店の物語、「伊藤米店」が好みかな♪

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    2019年03月02日
  • 桜の首飾り

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    ネタバレ

    桜で繋がる短編集。
    千早さんらしく、ちょっと変わっていて厄介な問題を抱えている人達の7つの物語。
    特に『花荒れ』が印象深い。

    桜はずるい。
    あっという間に消えてしまうくせに、人を惹き付けて止まない。
    毎年春になれば咲くと誰もが知っているのに、いつだって桜を見る度に目も心も奪われ切ない想いが込み上げる。

    春先のちょっと肌寒い季節、桜に誘われて出逢う人達。
    ぼんやり淡く漂う空気感がそんな迷える人達を一瞬で惑わす。
    けれどどの短編もラストはほんのり明るい。
    「桜」の不思議なパワーが人と人を繋ぎ合わせる。
    「あとがき」にあった、アフリカのザンビアで千早さんが見たという紫色の桜が見てみたくなった。

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    2018年03月24日
  • 眠りの庭

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    過去を背負う魔性の女と、彼女に魅了される男たちの逆らえない運命の顛末。孤独と共感が同居する男と女を描く幻想的恋愛小説。
    ファム・ファタール(運命の女)ものの千早茜版。古今東西、いろんな作品が小説や映画で発表されたが、結末に悲劇は避けられない。それでも、男にとって一度は堕ちてみたい世界がそこにはある。

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    2017年09月22日
  • あやかし草子

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    千早さん独特の、静かでしっとりした空気感が古来の日本の獣や怪の妖しさを引き立てていて、なんとも大人っぽい日本昔話だった。日本古来の世界観を堪能できた。天狗の話が一番好きだな。惚れてまうやろ的な。

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    2017年08月01日
  • 眠りの庭

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    面白くないわけでは無いが、いまいちよくわからなかった。アカイツタは暗く重たい感じがよかったが、イヌガンは薄いというか、呪縛ってそんなに簡単に抜けられるものかとも思う。最後、澪がイヌガンと同じみちをたどるのか、断ち切ってやり直すのかわからないまま終わるが、やはりイヌガンと同じようにする方が、重くて深くてよいかな。バッドエンドですが。

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    2017年07月15日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    大好きな窪美澄さん目当てに買った小説集。
    窪さんの話は、介護されている老婆が、戦時中の刹那的な恋愛体験だけを心の糧にして生きてきて、自分を介護する孫を、女の幸せを知らないと憐れみ、自分の方が女としては幸せだと感じる、という話。
    年老いてもなお、女。
    窪美澄さん、千早茜さん以外は初めての作家さんだったけど、読んでて感じたのは、
    私は女だな、ってこと。
    自分の中の「女」をすごく感じた。
    男の人が読んだらどの女の人も嫌な女に感じるかも。

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    2017年04月21日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    【収録作品】一軒目 大島真寿美「カフェ スルス」/二軒目 大山淳子「あずかりやさん」/三軒目 彩瀬まる「伊藤米店」/四軒目 千早茜「チンドン屋」/五軒目 松村栄子「三波呉服店―2005―」/六軒目 吉川トリコ「キッチン田中」/七軒目 中島京子「砂糖屋綿貫」

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    2017年04月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    『あずかりやさん』は単行本で読んでいた。このお店は特殊だけど、不思議なお店ばかりが集まる商店街なわけではなく、地元を離れた息子・娘が戻って店を継いだり、幼馴染みがいたりと昔ながらの商店街のお話。

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    2017年03月07日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    明日町こんぺいとう商店街という架空の商店街の短編が詰まったアンソロジー。 各話がどことなく繋がっていて、思わずこの商店街の住人になった気持ちになる。 お気に入りの話は「あずかりやさん」「伊藤米店」。 どちらもほっこりする話である。特に伊藤米店は露店で売っているおにぎりが美味しそうで買いに行きたくなる。 「カフェ スルス」も歳取っても、きゃあきゃあできる人になりたいと思える一話である。

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    2017年01月30日
  • あやかし草子

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    つかみどころがない話が多かった。
    でも不思議な雰囲気はありました。

    最後の話と天狗の話が好きかな…。

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    2017年01月12日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーのお膝元の架空の商店街を舞台に、7人の作家さんがお店を開店、短編を繋ぐアンソロジー。

    まず設定が面白い。

    そして文体も手法もそれぞれ違うのに、なんだろう、違和感なく一冊まるっとアンソロジーとしてではなくひとつの作品としてまとまっている印象。

    それぞれの物語にちょっとずつ他のお話のお店が登場して、繋がっている感じがいい。

    よそのお店が出てくると、もう一回その店のお話に戻って読んでしまったりして、実際に商店街を歩くように、あっちこっち寄り道しながら読んでしまう本。

    そして最後のお話のラストのラストで、また一番最初のお店にお客さんを呼び戻しちゃうあたりが、うまいなぁ〜!

    一冊

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    2016年06月27日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    8篇の物語が収められている。
    今回の物語に特徴的なのは、「小説とは何か」という疑問だ。

    「青と赤の物語」では、物語が禁止された世界を描いている。
    物語があるから悪いことをする人がいる、そんな考えを持ったエライヒトたちが物語を禁じてしまったのだ。
    全く因果関係はないのに、AだからBと決めつけてしまったのだ。
    物語は、文学は、何の役にも立たない。
    本当にそうだろうか。
    物語は時に残酷なものも、悲しいものも、苦しいものもあり、そんな世界を目にするのは時には恐ろしい。
    けれども、そんな世界があるから救われる人もいる。
    物語に書いてあることは、どんな物語にせよ、誰かから、読者に、あなたに、向けたメッセ

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    2016年02月22日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    タイトルの通り、小説にまつわるアンソロジー。
    ラノベっぽい軽さのものが多くて中高生向けかな。
    それでも小説の存在意義を説くような話が読めてなんだか嬉しかったです。
    本を読んで驚いたり、感動したり、幸せな気持ちになったり、そういう純粋に読書を楽しんでいた頃の初々しさを思い出しました。

    「青と赤の物語」 加藤千恵
    「あかがね色の本」 千早 茜
    「新刊小説の滅亡」 藤谷 治
    この3つが好きです。

    私の人生、何度小説に救われてきたんだろう。
    探さなくてもいつだって必要なときは必ず寄り添ってくれてた。
    その経験はその本とともに、何年経っても何が変容しても移ろわなくて、私にとって本当にかけがえのないも

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    2016年01月26日
  • あやかし草子

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    とても不思議な空気感。しっとり濡れた土みたい。幻想的な雰囲気。昔話を聞いているようで、なんだか懐かしくて切なくもなる。
    2016/1/5

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    2016年01月07日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    『本』が出てくるアンソロジー。

    神永さんと島本さんだけ? な状態。
    彼女の正体があれ、という時点ででてくるのは彼? と
    思ったら、その通りでした。
    水戸黄門状態で、安定です。

    しかし一番印象的だったというか、困るのは最後の話。
    好きな文章の新作がもう読めない、というのは
    ものすごく寂しいです。
    この後どうなったのか、どうなるのか。
    想像のは楽しいですが、そうなったのか違うのか。
    それすらも分からない現実は嫌です。

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    2016年01月03日