古内一絵のレビュー一覧
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1943年に起きたポンティアナック事件を題材にした小説。一種の反戦小説、ファンタジー小説、主人公の成長を描く教養小説の要素もあるが、何よりもエンターテイメントとして良く出来ている。週末、一気読みした。
主人公はブラック企業に勤める27才の平凡な青年。借金に苦しみ、発作的に飛び降り自殺を図るが、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。
祖父は戦時中、軍の命令で農業に携わっていた。そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の現実だ。
戦争は、祖父から大切なものを奪った -
Posted by ブクログ
戦争は絶対に美化されてはいけないと思う。
どんな戦争だってきっともっともな理由をつけられて
正当化されて始まったのに違いないのだから。
第二次世界大戦の末期のボルネオ島。
そこで起きた正視できないほどの悲惨な出来事。
亡くなった祖父の死んでも死にきれないほどの心残りを晴らすため、
孫の達希はボルネオ島への旅に出ます。
達希とて、日々を安穏と過ごしている訳ではなく
現代を生きる彼にも死にたくなるほど辛いことがあるわけで・・・
それでも戦争の狂気の中で必死で生きようとしていた
祖父たちの思いを知った後は
逃げ出さず日々闘っていくことを決意するのです。
自分の命はつないでくれた誰かがいてくれたか -
Posted by ブクログ
二冊続けて戦争を描いた本を読んだ。
ひとくくりに太平洋戦争と言ってもあまりに知らないことが多くて愕然となる。先に読んだ「世界の果ての子供たち」で舞台となった満州については見聞きする機会も少なくはない。だが、この本で描かれるボルネオで繰り広げられた悲劇については全く知らなかった。なんと、太平洋戦争末期では最大規模の上陸戦もあったという。
この本の主人公はブラック企業に勤める達希。その達希が亡くなった祖父、勉の願いをかなえるためにボルネオに行くことになる。勉にはどうしても会いたい一人の女性がいたのだった。
達希のおかれた現代を織り交ぜつつ、祖父の過ごした戦時下のボルネオの様子をリアルに浮かび上が -
Posted by ブクログ
てっきり完結したかと思ったら
「マカン・マラン」から飛び出して台湾編。
久しぶりに読んだので登場人物は
思い出しながら読み進めたけどシャールは
覚えてて当然ながらジャダの存在感って
凄かったんだと改めて思いました。
旅を楽しめるのってちゃんと帰る場所が
あるからなんだと個人的には思いました。
たとえその場所から離れることがあろうとも
またここに来たいと思える場所があるって
ほんとに素敵な事ですよね。
作中に出てくる食べ物なんかも魅力的で
台湾には行けないかもしれないが
台湾料理は日本でも食べられるので
すごく食べたくなったし台湾珈琲も気になる。
そして読んでみて思い出したのが
シャールさん -