古内一絵のレビュー一覧

  • 痛みの道標

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    素晴らしい一冊でした。目に見えない者を持ってくるのに賛否はあるのかもしれませんが、私はとても深く感じるものがありました。戦争は誰をも幸せにはしない。その戦争は現代を生きる人達の心にもあるんだと。壮絶、凄惨…経験に差はあるだろうけど心に残る傷はその時その時残る重さとして変わらない。昔の人が偉いとか、今は幸せな時代だとかそんなのはどうでも良くて、「今」を生きる人達の戦いはその人の物だし、大問題なんだと思います。勉さんから、いや、その前から脈々と受け継がれる命。大切にして欲しいと思います。勉さん、良かったね…♪

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    2017年02月28日
  • 痛みの道標

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    1943年に起きたポンティアナック事件を題材にした小説。一種の反戦小説、ファンタジー小説、主人公の成長を描く教養小説の要素もあるが、何よりもエンターテイメントとして良く出来ている。週末、一気読みした。

    主人公はブラック企業に勤める27才の平凡な青年。借金に苦しみ、発作的に飛び降り自殺を図るが、15年前に死んだ祖父の霊に助けられる。祖父は生前心残りの「人探し」を一緒にすることを条件に隠し財産で借金の肩代わりを提案。そこから祖父の霊とのボルネオへの旅が始まる。
    祖父は戦時中、軍の命令で農業に携わっていた。そこで出会ったのは、個性豊かな人々と悲惨な戦争の現実だ。
    戦争は、祖父から大切なものを奪った

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    2016年07月16日
  • 花舞う里

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    読み始めはあまりのれなかったけど、潤の成長から作者の紡ぐ言葉がとても優しくあたたかく、読んでいてじんりと心にしみる。
    花祭りは恥ずかしながら知らなかったけど、この作品を読んでとても興味が湧いた。

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    2016年07月12日
  • 花舞う里

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    ネタバレ

    紡がれる言葉は、押し付けもしないけど見放すこともなく、やさしさと力強さがあって、なんだかこっちまでうれしくなる。

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    2016年07月03日
  • 花舞う里

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    誰とも交わりたくないのに、田舎であるがゆえに、人々の注目を浴びてしまう少年。
    古くからその地に伝わる踊りに参加していくうちに、彼の心の中の暗闇が少しずつ溶けていく。
    少年たちの成長物語。

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    2016年06月08日
  • 痛みの道標

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    戦争は絶対に美化されてはいけないと思う。
    どんな戦争だってきっともっともな理由をつけられて
    正当化されて始まったのに違いないのだから。

    第二次世界大戦の末期のボルネオ島。
    そこで起きた正視できないほどの悲惨な出来事。
    亡くなった祖父の死んでも死にきれないほどの心残りを晴らすため、
    孫の達希はボルネオ島への旅に出ます。

    達希とて、日々を安穏と過ごしている訳ではなく
    現代を生きる彼にも死にたくなるほど辛いことがあるわけで・・・
    それでも戦争の狂気の中で必死で生きようとしていた
    祖父たちの思いを知った後は
    逃げ出さず日々闘っていくことを決意するのです。
    自分の命はつないでくれた誰かがいてくれたか

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    2016年03月07日
  • 痛みの道標

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    二冊続けて戦争を描いた本を読んだ。
    ひとくくりに太平洋戦争と言ってもあまりに知らないことが多くて愕然となる。先に読んだ「世界の果ての子供たち」で舞台となった満州については見聞きする機会も少なくはない。だが、この本で描かれるボルネオで繰り広げられた悲劇については全く知らなかった。なんと、太平洋戦争末期では最大規模の上陸戦もあったという。

    この本の主人公はブラック企業に勤める達希。その達希が亡くなった祖父、勉の願いをかなえるためにボルネオに行くことになる。勉にはどうしても会いたい一人の女性がいたのだった。
    達希のおかれた現代を織り交ぜつつ、祖父の過ごした戦時下のボルネオの様子をリアルに浮かび上が

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    2015年08月28日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    台湾に行ってみたくなる。お茶もお茶菓子も、コーヒーも料理もどれも美味しそう。現地で食べて飲んで、あぁこの味か! と言ってみたいもんだ。

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    2026年08月09日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    シリーズ一作目から十年の節目に刊行された番外編。

    「ととのえのピーナッツ豆花」
    「悲しみの街と蜜梅と神隠し」
    「お留守番の魯肉飯」
    「追憶の台湾珈琲」
    4話収録の連作短編集。

    本作では、シャールさんが日本を離れ台湾へ。
    食や歴史、人との新たな出会い、これまでのシリーズとは一味違う趣が漂っている。

    私自身も一度だけ訪れた台湾。
    雨に煙る九份の階段、夜市の熱気、屋台の匂い。
    頁を捲りながらその時の記憶が呼び起こされた。

    過去作に登場した人達のその後を知り懐かしさと嬉しさが入り混じる時間となった。

    大好きなシャールさん、フォーエバー。

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    2026年08月07日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    ネタバレ

    スラスラと読みやすい!
    連作短編小説でカフェのお話かと思いきや(カフェの話でもあるんだけど)お仕事小説色も同時に強めかな?

    解説をドリアンロロブリジーダさんがしててテンション上がりました(Netflixのboyfriendで見てた方)とても興味深い解説。

    温かいところ、丁寧な食事、お茶が出てくるところが好き。

    表紙、雰囲気的にほっこり系だと思って読んでいたので病気系の物語が入ることがちょっと、個人的に残念に感じてしまいました。
    全体的に展開も多くて読みやすいからハマる人にはかなりハマるんだろうな。

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    2026年08月06日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    「二代目のミンチョさん」
    嫌い、は好き、より強いのではない。ひとりで飼っておくにはあまりに寂しすぎる感情。好きと嫌いって表裏一体のようでそうではないのかも。私の感情は私だけのもの。

    「四十代の栄養」
    栄養とらなくちゃ。働くにも生活するにもエネルギーが必要。

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    2026年08月04日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    前作が凄く楽しかったので、とても期待しながら読んだ。
    今回の作品は、夫婦別姓についての話がついてまわって、私が期待した内容では無かったかな。
    世の中が夫婦別姓が当たり前の時代になった時、私も共感しながら楽しめるのかなと思った。

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    2026年08月03日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    収録短編4編とも、それぞれの苦悩や生き方を優しく受け入れてくれる。自己肯定感が上がるカフェは健在でした。

    最初のお話が一番刺さったかな。ああいうグループっているよねっていう共感と、きっぱり線を引ける晶子が印象的。自己否定に走る真奈に対してのジャダの「ないものねだり」という言葉も心に残りました。

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    2026年08月02日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    シャールさんの「夜食」は健在でした。みなさんも元気で台湾に行ってみたくなります。

    そして今回は一つ、世界を救うかもしれない新しい概念を教わりました。


    台湾はLGBTQに寛容で知られ、なかでも〈IQ180とも言われる長い黒髪の天才元IT相〉がいることで有名です。

    その〈彼女〉は
    “―おおまかな合意をとても大切にして”いるとのこと。

    おおまかな合意とは、
    〈たとえ完全に満足できなくても、とりあえずみんなが受け入れられる合意のこと。それは、少数派を切り捨てる多数決とは全く違う概念〉。


    今世界に足りないのはおおまかな合意なのかなと思いました。

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    2026年08月02日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    おしゃれでちょっとした贅沢感を味わえる
    アフタヌーンティーを作る人達の話
    人生は苦いものだから甘い物が必要になる…
    なるほど深いな

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    2026年07月21日
  • 山亭ミアキス

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    迷いある人が誘われるように辿り着く山亭。美形のオーナー、個性的な従業員に美味しいアイルランド料理。
    猫の逸話、神話。猫魔ヶ岳。

    人間の愚かさ、悲しさ。
    救いの物語ではなく戒め。

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    2026年07月20日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    マカンマランの空気感をまた味わいたくて手にした。
    紅茶派としてこれは読むべくして読む本だった。アフタヌーンティーとは随分ごぶさたしている。読みながらそれは奥の深い世界だったと今さらながら知った。
    スタッフ側、常連側の日常を垣間見た話、感はあるけど、読後感は爽やか。
    季節ごとのアフタヌーンティー、行きたくなります。

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    2026年07月20日
  • 東京ハイダウェイ

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    「がんばりすぎて疲れたとき、逃げ場所や隠れ家があってもいいんだよ」と、自分の機嫌の取り方を教えてくれるような本でした。

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    2026年07月12日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    『品格のあるドラァグクイーン』が夜食をふるまうカフェに、悩みを抱える人が集うという話。
    続編から読んでしまったせいか、あまり感情移入できず。シャールさんはいいとして、元ヤンのジャダの粗暴ぶりが好きになれなかったです。どこかでみたような設定もちょっと退屈でした。

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    2026年07月10日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカン・マランシリーズ第2弾

    シャールさんが復活してきてホッとしました。
    ジャダのバタバタっぷりも、なんだか憎めなくて好きなのだけれど。
    やっぱりシャールさんがいてくれるマカン・マランが落ち着きますね。

    蒸しケーキのトライフル(派遣社員小西真奈)
    梅雨の晴れ間の竜田揚げ(漫画家志望藤森裕紀)
    秋の夜長のトルコライス(タワマンママ伊吹未央)
    冬至の七種うどん(くされ縁中学教師柳田敏)

    冬至の七種(七草にあらず)って聞いた事無かったので新鮮でした。
    ニンジン、レンコン、ギンナン、カンテン、キンカン、ナンキン、ウンドン(うどん)
    一陽来復、陰極まりて、陽に帰る
    一度終わりきったものが再生する日

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    2026年07月08日