古内一絵のレビュー一覧
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二冊続けて戦争を描いた本を読んだ。
ひとくくりに太平洋戦争と言ってもあまりに知らないことが多くて愕然となる。先に読んだ「世界の果ての子供たち」で舞台となった満州については見聞きする機会も少なくはない。だが、この本で描かれるボルネオで繰り広げられた悲劇については全く知らなかった。なんと、太平洋戦争末期では最大規模の上陸戦もあったという。
この本の主人公はブラック企業に勤める達希。その達希が亡くなった祖父、勉の願いをかなえるためにボルネオに行くことになる。勉にはどうしても会いたい一人の女性がいたのだった。
達希のおかれた現代を織り交ぜつつ、祖父の過ごした戦時下のボルネオの様子をリアルに浮かび上が -
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不思議な夜食カフェ〈マカン・マラン〉
懐かしい面々と再会の1冊です。
休暇に仕入れ旅も兼ねて
台湾に滞在中のシャールさん。
ライターのさくらは
旅行記を書くためその滞在先を訪れ
お針子のジャダも同行する。
最初の章はさくら、次はジャダ…と
視点人物を変えながら知る
台湾の歴史や現在の姿。
旅の空で考える自分たちの人生。
登場する料理ももちろん台湾料理。
豆花、蜜梅、台湾珈琲。
日本で留守を預かる真奈の話もあるけど
ここでも出てくるのは魯肉飯。
台湾で知り合うアンジーもいいキャラ。
さりげなく『最高の…』シリーズと
リンクしているし( ^∀^)
シリーズ10年目の番外編でしたが
〈マカン -
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不思議な夜食カフェ〈マカン・マラン〉
とりあえず、お別れです。
友人関係に悩む女子高生・希実にエールを贈る
さくらんぼティラミス。
オーナーシェフに登りつめた庸介を
挫折から奮い立たせるキャロットケーキ。
タワマンで孤独を抱える主婦・更紗の
わだかまりを溶かす、たまごスープ。
そして、最後を飾るのは
シャールさんと、みんなのための
ガレット・デ・ロワ。
毎回、ちょっと素敵な
お料理雑学なんかもあるのよね。
ティラミスに「私を元気づけて」という
意味があるとは知りませんでした!
フォーチュンクッキーの大型版?
フェーブの楽しみ方もいい(*´∀`*)
これで最終巻とは寂しいけれど
〈マカン・ -
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不思議な夜食カフェ〈マカン・マラン〉
みたび帰ってきてくれました。
シャールさんは、狂言回し。
本編中に語っているように
運命を変えるのは、自分の中の何か。
バイトで働く綾のこころの毒を溶かす
煮詰めた苺のシロップ。
若き料理人・省吾の挫折と
みんなで囲むジュンサイ冷や麦。
セレブの仮面に疲れた燿子の
本心を呼び覚ますスープカレー。
実は大家でもある比佐子さんの
想い出のタルト・タタン。
いままでの巻に登場していたキャラも
ちょいちょい顔を出してくれるので
そろそろ『バンドワゴン』みたいに
人物関係図が欲しくなってきたわ。
ちなみにそれぞれの料理に関しても
いろいろ書き込まれているので -
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商店街のはずれにある
ちょっと不思議な夜食カフェ
〈マカン・マラン〉のおはなし、ふたたびの4章。
シャールさん、手術が終わって
帰って来られたのね(*´∀`*)
前の巻で登場した常連客も
あいかわらず通っているもよう。
今回は…
派遣社員の真奈を癒すトライフルの魔法。
漫画家志望の青年・裕紀に訪れた
選択の試練と背中を後押しする竜田揚げ。
子育てとママ友の関係に悩む未央の
不安を和らげるトルコライス。
娘の進路にとまどう柳田が
味わう七種のおうどん。
ふらりと顔を見せるお客たちを
見守るシャールさん自身も病と闘い
肉親の死を悼む。
部屋の窓から見えていたのに
行ったことがなかった
小径 -
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弓月さんの苺シロップ
イヤー嫌だ嫌だこんな人!
出たなぁー。
3冊めにしてモンスター
ストカーってまめなのね
怖いわー。
こんな人にもご飯を食べさせてあげるの?
と思っていたらシャールさん
ナイス!
"この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと自分自身にしか起こせないもの"
香坂省吾さんのジュンサイ冷や麦
全粒粉の冷や麦にジュンサイが入った麺つゆ 万能ねぎ・茗荷・生姜・パセリ・とろろ昆布
「・・こっちのお仕着せが過ぎたってもんだ」
で省吾さんといっしょに泣いていました。
燿子さんのアーユルヴェーダのビーツのスープカレー
長身のスーツ姿の男性が颯爽 -
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真奈さんのトライフル
パサパサ蒸しパンをオレンジジュースに浸してブルーベリーと胡桃を散らして豆乳クリームを盛って仕上げにラム酒
藤森裕紀さんの竜田揚げ
さやいんげんと絹ごし豆腐の味噌汁・五分づきの玄米ご飯
茗荷と若芽の甘酢和え・生姜がたっぷり載った冷奴・爽付き焼き空豆・アスパラガスとピーマン、しし唐、万願寺のソテー・ソイミートの竜田揚げ
伊吹未央さんのトルコライス
玉ねぎ・人参・セロリ・大蒜を炒め昆布・シナモン・ナツメグ・クミン・カルダモンを加えて2ヶ月熟成のソース
シャールの冬至の七種うどん
ニンジン・レンコン・ギンナン・カンテン・キンカン・ナンキン・ウンドン
冬至は一陽 -
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2026.02.15
まあるく白いお皿にのった温かそうな料理と、それを際立たせる、落ち着いた濃紺の背景。
このなんとも洗練されたトーンの装丁からは想像もつかない、まるでビビッドカラーを纏ったような店主シャールの夜食のお店、マカン・マラン。
派手でゴテゴテした姿とは裏腹に、人を惹きつける魅力と、その人の悩みや奥底に抱える闇をそっと引き出し、今その人に何が足りてないのかを察知してそれを料理にのせて出してくれる。
見た目とは正反対な繊細な中身は、この装丁と中身のギャップのようで面白い。
つい最近キッチン常夜灯を読んだので、大枠は似ているなあと感じるが、あちらが正統派なのに対してこちらは異端なの -
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恋と食のある10の風景
小説新潮掲載作品から編まれた、
人気作家陣による〈恋〉と〈食〉をテーマにしたアンソロジー。
顔ぶれはなかなか豪華。
「わたしたちは平穏」 一穂ミチ
平穏なふりをする平穏が好きなふたり。
波風を立てず、壊さない距離を選び続ける関係性が、食卓の静けさとともに描かれる。
元妻の生霊だか怨霊だかの存在だって平穏
「ワタシノミカタ」 古内一絵
シングルマザーの漫画家と、その息子。
忙しさと不安を抱えるふたりのもとに現れたのは、救世主のような若いイケメンアシスタント。
外見だけでなく、心までイケメン。
仕事にも生活にも、さりげなく手を差し伸べる存在は、ふたりにとって確かに“